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岩手医科大学循環器内科

○木村琢巳,肥田頼彦,石川 有,石田 大,房崎哲也,伊藤智範,森野禎浩

現在、生体吸収性スキャフォールド(BVS)は国内で使用可能となっている新しいデバイスであるが、長期 follow up の 経験は多くない。ABSORB JAPAN 治験で当院における BVS を留置した 8 症例の長期 follow up 所見について報告する。

平均年齢 65.1 歳、男性 88%(7 例 )、標的血管 ( 前下行枝 4 例、回旋枝 2 例、右冠動脈 2 例 )、病変背景 (type B1 37.5%、B2 37.5%、C 25%)、イメージングガイド (OCT ガイド群 4 例、IVUS ガイド群 4 例 )。冠危険因子は、高血圧  88%(7 例 )、脂質異常症 75%(6 例 )、糖尿病 63%(5 例 )、喫煙症例は認めなかった。QCA による BVS 留置前平均%狭 窄率は 79.7%、治療直後平均%狭窄率は 6.5% であった。また留置した平均 BVS 径 3.25mm、平均長 21.8mm、平均前拡 張バルーン径 2.8mm であった。留置直後の最小スキャフォールド面積の平均は 6.5mm2、3 年後の最小内腔面積の平均 は 5.4 mm2であった。

3 年後に OCT で観察した 4 症例ではいずれも BVS は吸収傾向にあるものの認識は可能であった。新生内膜の性状はい ずれも homogeneous pattern を呈していた。3 年の follow up による有害心血管事象はなく、血栓症の発生も認めず良好 な成績であった。BVS 留置後の OCT 所見を供覧する。

O6-2. BVS 留置後の遠隔期評価を OFDI、血管内視鏡で経時的に観察しえた1例

久留米大学病院 心臓・血管内科1,湘南鎌倉総合病院 循環器内科2

○ 仲吉孝晴1,齋藤 滋2,板家直樹1,佐々木雅浩1,佐々木基起1,石松 高1,鍵山弘太郎1,福本義弘1, 上野高史1

症例は 50 歳台。4 年前に前医にて無症候性心筋虚血で LAD 中間部に BVS 3.0/18mm が留置された。留置 1 年後の確認 造影では再狭窄を認めなかった。その後転居に伴い当科紹介され、留置 3 年後に確認造影を施行。スキャフォールド内 には再狭窄を認めなかったが、LAD 近位部に新規病変を認めたため、同部に PCI を施行(EES 3.5/23mm)。OFDI で は BVS 内はほぼ全周性に homogenous な内膜に被覆されており、明らかな血栓や低輝度プラークは認めなかったが、ス キャフォールドの形態は未だ保持されていた。血管内視鏡ではスキャフォールド内はほぼ全周性に白色内皮に被覆され ていた。わずかに表面がまだら様であったが、血栓や黄色プラークも認めなかった。本症例はその 1 年後(BVS 留置 4 年後)にも再度 OFDI、血管内視鏡のフォローを行っており、その結果も含めて BVS のヒーリングプロセスについて考 えてみたい。

O6-3. 慢性期に血管内への逸脱を認めた生体吸収性スキャフォールドの血管内視鏡による観察を 行った一例

新古賀病院循環器内科

○ 藤村峰志,原口和樹,小此木太一,新谷嘉章,福岡良太,折田義也,梅地恭子,古賀久士,川崎友裕,

古賀伸彦

回旋枝の高度狭窄病変に起因した労作性狭心症に対し生体吸収性スキャフォールド(3.5x18mm:BVS, Abbott Vascular)による経皮的冠動脈形成術を施行した 67 歳男性の症例。留置後病変をOptical Coherence Tomography(OCT)で評価し、スキャフォールドの血管壁への圧着を確認した。術後、患者はアスピリン 100㎎とクロピドグレル 75mg の併用を継続し、臨床的に安定した経過であった。術後の評価として、24 か 月後と 36 か月後に OCT での画像評価を行った。24 か月後の OCT 評価では、スキャフォールドは若干の変 形を伴うものの、内膜に被覆されたうえで血管壁に圧着されていたが、36 か月後の評価ではスキャフォー ルドの一部が血管内への逸脱を認めた。生体吸収性スキャフォールドによる治療は、従来の薬剤溶出性ステ ントによる治療よりも、超遅発性ステント血栓症の頻度が若干多いと報告されている。本症例は、BVS 留 置後の血栓症の機序について、重要な手掛かりとなる可能性を有していると考え、血管内視鏡での評価を行っ た。

O6-4. DCA 後の血管内膜の観察(Coronary Angio-Scopy あるいは OFDI、HD IVUS を用いて)

わかまつインターベンションクリニック 阿部 亘

【はじめに】最近 DCA(directional coronary atherectomy) が復活、活躍している状況です。DCA 後の IVUS あるいは OCT での観察はされてきていますが、DCA 後の Coronary Angio-Scopy( 以下 CAS)、HD IVUS の観察は少ないと考え られています。(慢性期観察も少ないようです)当院での DCA 症例を CAS、HD IVUS 等で観察しました。時に OFDI も使用しました。観察し得た 9 症例 10 病変について急性期の観察所見、慢性期の観察所見(3 〜 6 ヵ月後)ともに報告 します。慢性期観察例 8 症例 9 病変(DCA+stent 4 症例、DCA+DEB 2 症例、DCA alone 2 症例)でありました。

【結果】(A)急性期の観察所見

やはり回転数の影響か以前の DCA より削れる印象が強いと感じますが、Scoring Balloon に比較して明らかな 1 部 flap 形成があり、2/10 病変、血栓付着像、表面不整脈は他の Device より明らかでした。(6/10 症例)DCA+DEB は特に変 化ありません。DCA+stent 症例では上記症例がややカモフラージュされます。血栓付着所見 3/10 病変ありました。また、

stent の plorapse 症例は 0/10 と極端に少なかったです。(Debaruking の影響と思います)

(B)慢性期の変化(3 〜 6 ヶ月)

O6-5. 血管内視鏡で病変部を観察し得た DCA-DCB 症例

公益財団法人 星総合病院 心臓病センター 循環器内科

○清野義胤、市村祥平、安斎文弥、佐藤彰彦、清水竹史、松井佑子、坂本圭司、丸山幸夫、木島幹博

【目的】DCA により切除された病理組織所見と血管内視鏡所見との対比検討および DCA 後抗血小板療法について検討 するため、DCA の前後で血管内視鏡を観察。

【症例】70 歳、男性。冠危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙。冠動脈 CTA 上、左回旋枝、左前下行枝に高度 狭窄を認め、2017 年 5 月 8 日、冠動脈造影を施行。#6-75%、#11-75% 狭窄を認め、FFR では、# 6;0.69、# 11; 0.84 と 左前下行枝に有意な虚血を認めたため、5 月 29 日、左前下行枝 #6 に対し PCI を行った。Control IVUS 後、i-HEART  Medical 社製、smart i を使用して血管内視鏡で病変部を観察し、ATHEOCUT-L を使用し DCA を行った。計 49 回病 変を切除後に血管内視鏡で血管壁を観察し、その後 SeQuent Please4.0x20㎜にて DCB を行った。血管内視鏡所見および 病理所見は当日供覧。

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