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正大優鮮(Fresh mart)

キーワード3 「脱コンビニフォーマット」 事例①コンビニ+スーパー「正大優鮮」

大手流通グループの正大集団は、

グループ保有のサプライチェーンを活用し、「コンビニ+スーパー+O2O」にチャレンジ

 自社流通リソースを活用して生鮮を強化した

「コンビニ・スーパー」業態

 正大集団が保有する自社専用農場から加工 センターまでを活用して粗利益率を高める一 方で、消費者へは安全安心の食品を提供

ターゲット

店舗面積 品揃え 店舗数

ミドル・ハイエンド住宅団地の生活者

100-120平米前後

生鮮食品+自社ブランド冷凍食品、輸入品

6都市、9店舗

正大優鮮(Fresh mart)

流通コングロマリットグループ正大集団傘下の新型業態

サービス

O2O(Wechatでオーダー、2km以内宅配可)

モデル コンビニ+スーパー+O2O

SKU数 1,500前後

日販

1万元前後

店舗正面 正大集団自社ブランド のたまご

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生鮮伝奇

キーワード3 「脱コンビニフォーマット」 事例②生鮮市場を店舗にいれた「生鮮伝奇」

安徽省の楽城超市が立ち上げた「生鮮伝奇」は、

市場(いちば)のようなばら売り、賑やかな買い物環境での差別化を図っている

 生活者ニーズは高い一方、EC事業者が苦手 とする生鮮食品領域に特化

 整然とした買い物環境とは差別化し、従来の 野菜市場(いちば)のような賑やかな雰囲気 を作り出す

ターゲット

店舗面積 品揃え 店舗数

ミドル・ハイエンド住宅団地の生活者

300~500平米前後

生鮮食品(30%)+一般食品

2店舗

生鮮伝奇(楽鮮菜市場)

安徽省楽城超市2015年立ち上げた生鮮スーパー

モデル スーパー+生鮮市場+スナック・お菓子

SKU数 1,800前後

日販

4~5万元

出所)「生鮮伝奇」ホームページ、「中国連鎖」等よりNRI作成 節電のためにスポット

ライトのみを使う一方、

ライトを全て商品に当 てるなど鮮度を演出

あえてパッキングせず、中国 消費者が好むばら売り形態 で販売

2016年の中国流通への展望

2013 2014 2015

生き残りを かけた戦いが

始まる

消費者起点の サービス イノベーション 構造転換期

に差し掛かる

消費リアル業態

EC

2016

小売を超越した「オムニチャネル経済圏」の形成

 経済成長のけん引者としての消費市場

 中間層を中心に「インターネット+」による「衣・食・住」に 至る様々なインターネットサービスが萌芽

 成長を見い出すためのオムニチャネル戦略シフトの加速

 自社の特徴に合わせた「脱コンビニフォーマット」

 BAT など大手 EC 事業者と実店舗事業者の「強強連合」

 BAT :豊富な資金力を生かした「オムニチャネル経済圏」

 新興企業: BAT との差別化を図るための消費者を巻き込 んだ「B2CwC」モデルの出現

物欲を超えた新しい付加価値への欲求

他社・他国の「模倣」から独自の「革新」への転換

スマホをベースにした新サービスの勃興

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まとめ ~日系企業への示唆

 中国の消費パワーはいまだ衰えず、今後も世界の消費をもけん引する存在であり、

日系企業の次の成長の起爆剤としては欠かせない存在である

 実店舗事業者の成熟を待たずにインターネット先進国となった中国国内は、世界の 中でも特異な流通市場環境を形成した

 資金力で勝るBATを中心に、小売業を超越した「オムニチャネル経済圏」を形成しつ つあり、日系企業も各経済圏との共存なしに成長しにくい環境下に晒される

 「オムニチャネル経済圏」下で成長を果たすには、新興企業に見られる「新たなビジネ スモデルの創造」であり、各経済圏を魅了する「日系企業各社の強みの活用」である

-新たなビジネスモデルの創造:

中国新興企業をベンチマークとした既存の枠に捉われないビジネスモデル構築

-日系企業各社の強みの活用:

日系企業の商品・サービスに対する中国消費者・企業の高い関心

(「爆買い」現象がその典型)

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