構成処理の一環として、1 つ以上のバックアップメディアを作成します。 このメディアは バックアップの実行前に作成します。 バックアップまたはリストアを実行するには、 データ ベースに 1 つ以上のバックアップメディアが必要です。
バックアップメディアを作成する方法
◆ DBM CLI インターフェースを使用して、次のコマンドを入力します。
OS_prompt% dbmcli -d database_name -u usr,passwd
dbmcli> medium_put medium_name medium_path PIPE backup_type ここで示された文字列については、次のとおりです。
SAP データベース名。
database_name
ユーザー名。
usr
パスワード。
passwd
バックアップメディア名。 先頭の 4 文字には BACK と指定します。
medium_name の形式は BACKname.である必要があります。 たと えば、BACKData。
medium_name
名前付きパイプへのフルパス。 次に例を示します。
/export/home/medium1 または
¥¥.¥PIPE¥medium1 medium_path
次のいずれかを指定します。
■ DATA: データの完全バックアップ
■ PAGES: データの増分バックアップ
■ LOG: ログのバックアップ backup_type
第 10 章 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP 168 MaxDB データベース上での NetBackup for SAP の構成について
MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使っ たバックアップとリストアの実行
MaxDB データベース上の SAP には、BR*Tools は含まれていません。 その代わり、
SAP によってバックアップまたはリストアを開始するまったく異なる方法が提供されます。
次のいずれかの MaxDB 管理インターフェースを起動すると、その管理インターフェース を介してバックアップおよびリストア操作を開始できます。
■ DBM GUI
■ DBM CLI
■ Web DBM
たとえば、ユーザーが DBM CLI を介して MaxDB 管理インターフェースを使うと、次の 処理が実行されます。
■ DBM CLI で MaxDB サーバーとの通信が開始され、1 つ以上の名前付きパイプが
作成されます。
■ MaxDB サーバーによって、MaxDB インスタンスのデータが名前付きパイプにストリー
ム送信されます。
■ MaxDB サーバーで、NetBackup for SAP と名前付きパイプのリストが呼び出されま
す。
■ NetBackup for SAP は名前付きパイプを読み込み、NetBackup にデータを送信し
ます。
リストアの場合は、処理は同じですが、データは名前付きパイプを介して NetBackup for SAP から MaxDB サーバーへと移動します。
MaxDB データベースのバックアップの実行
次の手順は NetBackup for SAP を使って MaxDB データベースのバックアップを実行 する方法を示しています。
第 10 章 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP 169 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使ったバックアップとリストアの実行
バックアップを実行する方法
1
適切な構成ファイルを変更し、バックアップメディアを作成していることを確認します。2
次のコマンドを入力して、ユーティリティセッションを開始します。dbmcli> util_connect
3
次のコマンドを入力して、バックアップを開始します。dbmcli> backup_start medium_namebackup_type ここで示された文字列については、次のとおりです。
バックアップメディア名。
medium_name
DATA、PAGES または LOG のいずれか。
backup_type
MaxDB データベースの問い合わせの実行
リストアの実行前に次の手順を実行して、バックアップ情報を問い合わせ、バックアップ情 報のリストを取得します。この情報は、リストアで必要になります。 次の手順は NetBackup for SAP を使って MaxDB データベースのクエリーを実行する方法を示しています。
問い合わせを実行する方法
◆ 次のコマンドを入力して、BID を取得します。
dbmcli> backup_ext_ids_get medium_namedatabase_name server dbmcli> backup_ext_ids_list
ここで示された文字列については、次のとおりです。
バックアップメディア名。
medium_name
SAP データベース名。
database_name
MaxDB データベースのホストになるサーバー名。
server
MaxDB データベースのリストアの実行
次の手順は NetBackup for SAP を使って MaxDB データベースのリストアを実行する 方法を示しています。
第 10 章 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP 170 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使ったバックアップとリストアの実行
リストアを実行する方法
1
外部バックアップ識別情報を取得するには、問い合わせを実行します。p.170 の 「MaxDB データベースの問い合わせの実行」 を参照してください。
2
次のコマンドを入力して、リストアを開始します。dbmcli> recover_start medium_namebackup_type ExternalBackupId
"database_name BID medium_path"
ここで示された文字列については、次のとおりです。
バックアップメディア名。
medium_name
DATA、PAGES または LOG のいずれか。
backup_type
外部バックアップ識別子。
バックアップを実行すると、
この情報が戻されます。
BID
SAP データベース名。
database_name
名前付きパイプへのフルパ スを指定します。
例:
/export/home/medium1 or
¥¥¥PIPE¥medium1 medium_path
並列メディアグループを使用した SAP バックアップおよびリストアの実 行
並列のバックアップおよびリストアを実行すると、バックアップとリストアのパフォーマンスが 向上します。
メモ: 並列バックアップは backup_type のデータでのみ利用可能で、ページやログでは 使うことができません。
■ 個々のバックアップメディアを組み合わせて、並列メディアを構成できます。並列メディ アをバックアップに使う場合は、MaxDB データベースによって複数の名前付きパイ プが NetBackup for SAP に渡されます。 NetBackup for SAP では、名前付きパイ プと同数のバックアップストリームが開始されます。 それぞれの名前付きパイプは、
バックアップジョブの他の名前付きパイプとは別に処理されます。ポリシーおよびスト レージユニットで多重化が設定されている場合は、ストリームは同じテープにインター リーブできます。
第 10 章 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP 171 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使ったバックアップとリストアの実行
■ バックアップを並列で実行した場合でも、そのデータのリストアは、並列モードと逐次 モードのいずれでも実行できます。 言い換えると、並列バックアップの場合に、必ず しも並列リストアを実行する必要はありません。
MaxDB データベースで、入力ファイルに複数の名前付きパイプが一覧表示され、並
列リストアが要求された場合は、NetBackup for SAP では各パイプが他の名前付き パイプとは別に処理されます。 MaxDB データベースでは、並列メディアのグループ 内のメディア数がバックアップ中に使用されたメディアの数と同じである必要がありま す。
第 10 章 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP 172 MaxDB データベース上の NetBackup for SAP を使ったバックアップとリストアの実行
NetBackup for SAP と SAP HANA のトラブルシューティ ング
この章では以下の項目について説明しています。
■ NetBackup for SAP のトラブルシューティングについて
■ NetBackup のデバッグログとレポート
■ sapdba のログおよびメッセージ (Oracle を使用した SAP 環境の場合のみ)
■ 大規模なデータベースのリストアにおけるタイムアウトエラーの最小化
■ NetBackup for SAP HANA のトラブルシューティングについて
■ SAP Hana データベースのディザスタリカバリ
NetBackup for SAP のトラブルシューティングについ て
NetBackup for SAP には、データベースのバックアップをトラブルシューティングする上 で役立ついくつかのプロセスとリソースが用意されています。 これらのリソースには、
NetBackup、NetBackup for SAP、SAP ツールで生成されるログやレポートなどがあり ます。 レポートは、これらのアプリケーションに関連するエラーの特定に使用します。
11
NetBackup のデバッグログとレポート
NetBackup サーバーソフトウェアおよびクライアントソフトウェアでは、詳細なデバッグロ グを設定できます。これらのログファイルの情報は、データベースエージェントまたは SAP ツール以外で発生する問題のトラブルシューティングに役立ちます。
これらのログに関して、次のことに注意してください。
■ SAP ツールの実行中に発生したエラーは、そのエラーが NetBackup に影響を与え
ないかぎり、ログに記録されません。SAP では、アプリケーションで発生したエラーを
NetBackup のログに記録する場合と記録しない場合があります。SAP のエラーにつ
いては、この SAP のログそのものが最も適切な情報源となります。
■ 通常、各デバッグログは、NetBackup プロセスと実行可能ファイルに対応しています。
デバッグログファイルについての情報が利用可能です。
『VERITAS NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。
次のファイルも参照してください。
UNIX: /usr/openv/netbackup/logs/README.debug file
NetBackup for SAP クライアントのデバッグログの自動的な有効化 (Windows)
デバッグログを有効にするには、各ログディレクトリを作成するバッチファイルを実行しま す。すべてのログファイルディレクトリを自動的に作成するには、次を実行します。
install_path¥NetBackup¥logs¥mklogdir.bat
第 11 章 NetBackup for SAP と SAP HANA のトラブルシューティング 174 NetBackup のデバッグログとレポート
Windows 版 NetBackup for SAP のデータベースエージェントのログの手動作成
1
DOS ウィンドウで、クライアント上に次のディレクトリを作成します。install_path¥NetBackup¥logs¥bpbackup
install_path¥NetBackup¥logs¥bpbkar32 install_path¥NetBackup¥logs¥bphdb install_path¥NetBackup¥logs¥bprestore install_path¥NetBackup¥logs¥tar32
install_path¥NetBackup¥logs¥backint
次に例を示します。
cd install_path¥NetBackup¥logs mkdir bphdb
2
統合ログ機能を使用するスケジュールプロセス nbpem、nbjm および nbrb のログを 有効にします。NetBackup では、install_path¥NetBackup¥logs に統合ログが書き込まれま す。
統合ログ機能を使用するプロセスのログディレクトリを作成する必要はありません。ロ グとレポートの使い方については、『VERITAS NetBackup トラブルシューティング ガイド』を参照してください。
第 11 章 NetBackup for SAP と SAP HANA のトラブルシューティング 175 NetBackup のデバッグログとレポート