Navisphere Server Utilityを使用して、次の機能を実行できます。
ストレージ・システムにおけるサーバ情報の更新
高可用性レポートの生成(サーバでiSCSI接続を使用する場合 は利用不可)
ストレージ・システム上のサーバ情報の更新
[Update Server Information]オプションを使用すると、接続され たすべてのストレージ・システムにサーバ情報を送信できます。
サーバ情報を更新するには、Server Utilityの初期画面でオプション の[1]を選択し、ユーティリティの指示に従います。
高可用性レポートの生成
[高可用性レポー トの生成]オプション(オプション3)や naviserverutilcli havコマンドを使用すると、サーバが高可用性に対 応するよう構成され、それぞれのストレージ・システムSPに対して 最低1つの接続パスを確保し、PowerPathやDMP、PVリンク、また は11iV3用のHPネイティブ・フェイルオーバーのような他のフェイ ルオーバー・ソフトウェアが動作していることが検証されます。
この検証後に、要約のレポートがユーティリティ側で生成され、
サーバに保存されます。naviserverutil havコマンドに-uploadスイッ チを発行する場合、ユーティリティは指定のストレージ・システ ムにもレポートを送信します。
高可用性レポートの生成:
サーバ状態の確認
ストレージ・システムへソフトウェアをインストールするため の準備
AX4システムのみ:新しいソフトウェアをインストールするために Navisphereソフトウェア・アシスタントを使用する場合にだけ、-uploadス イッチを使用してストレージ・システムにHAレポートをアップロードし ます。ソフトウェアの更新には、ndu -installコマンドではなく、ソフト ウェア・アシスタントを使用することを強く推奨します。-ndu installコ マンドでは、ソフトウェア・アシスタントと同一のインストール前の検証 が実行されません。ソフトウェア・アシスタントは、Navisphere Service Taskbarに含まれています。
サーバ状態の確認
サーバの高可用性ステータスを定期的に確認するには、Server Utilityの初期画面でオプション3を選択し、ユーティリティの指示 に従って高可用性レポートを生成するか、またはnaviserverutilcli hav[-directory | -d出力ディレクトリ]コマンドを発行します。
ここで、各スイッチと値の意味は次のとおりです。
-directory| -d出力ディ レクトリ
レポートを保存するサーバのディレクトリを指定しま す。このスイッチは、CDからServer Utilityを実行して いる場合のみ必要です。それ以外の場合、レポートは Navisphere Server Utilityのインストール・ディレクトリ に自動的に保存されます。
Server Utilityをサーバにインストールして、ディレクト リを指定している場合、指定したそのディレクトリは、
Server Utilityのインストール先のディレクトリよりも優 先されます。
ストレージ・システムへソフトウェアをインストールするための準備 高可用性レポートの生成をストレージ・システム・ソフトウェアの 更新の必要条件にしている場合、ストレージ・システムにソフト ウェアをインストールする前に、このレポートをストレー ジ ・シ ステム にア ップ ロー ドす る必要 があ りま す。
HAレポートを生成してアップロードするには、ユーティリティをイ ンストールしたディレクトリで次のコマンドを入力します。
naviserverutilcli hav -upload -ipIPアドレス|-h IPアドレス|ネット ワーク名-user|-uユーザー名-password|-pユーザーのパスワード -scope|-sスコープ・レベル-secfilepathセキュリティ・ファイル・
パス-port 443|2163[-directory | -d出力ディレクトリ] こ こで 、各ス イッ チと 値の 意味 は次の とお りで す。
-ip<IPアドレ ス>
レポートをアップロードするストレージ・システムのSP のIPアドレスを指定します。このスイッチは-hスイッチ と一緒に使用できません。
-h<IPアドレ ス> | <ネッ トワーク名>
レポートをアップロードするストレージ・システムのSP のIPアドレスまたはネットワーク名を指定します。このス イッチは-ipスイッチと一緒に使用できません。
-user|-u<
ユーザー名>
ストレージ・システムのログイン名を指定します。この スイッチは、-password|-pおよび-scope|-sスイッ チと一緒に使用する必要があります。このスイッチは -secfilepathスイッチと一緒に使用できません。
-password
|-p<ユー ザー・パス ワード>
ストレージ・システムへのアクセスに必要なパスワード を指定します。このスイッチは、-user|-uおよび-scope
|-sスイッチと一緒に使用する必要があります。このス イッチは-secfilepathスイッチと一緒に使用できません。
-scope|-s
<スコープ・
レベル>
このユーザー名とパスワードの、ストレージ・システム に対するアクセス・レベルを指定します(0 =グローバ ル、1 =ローカル、2 = LDAP)。このスイッチは、-user
|-uおよび-password|-pスイッチと一緒に使用する 必要があります。このスイッチは-secfilepathスイッチ と一緒に使用できません。
-secfilepath
<セキュリ ティ・ファイ ル・パス>
指定されたIPアドレスをセキュリティ・ファイルから検 索します。指定されたIPアドレスが見つからなかった場 合は、セキュリティ・ファイルのデフォルトのエント リーが使用されます。
このスイッチを実行するには、セキュリティ・ファイ ルが必要です。セキュリティ・ファイルの作成方法に ついては、「EMC Navisphere Command Line (CLI) Reference」を参照してください。
このスイッチを-user|-u、-password|-p、および
-scope|-sスイッチと一緒に使用することはできません。
-port 443| 2163
Navisphere Management Serverのポート番号を指定し ます。デフォルトは、443。
-directory| -d出力ディ レクトリ
レポートを保存するサーバのディレクトリを指定しま す。このスイッチは、CDからServer Utilityを実行して いる場合のみ必要です。それ以外の場合、レポートは Navisphere Server Utilityのインストール・ディレクトリ に自動的に保存されます。
Server Utilityをサーバにインストールして、ディレクト リを指定している場合、指定したそのディレクトリは、
Server Utilityのインストール先のディレクトリよりも優 先されます。
HAレポートのアップロード後
サーバの高可用性を検証する場合、Server Utilityを実行するだけで なく、次の点を手動で確認することを強く推奨します。
ソフトウェアおよびハードウェアのサポート状況の確認:す べてのソフトウェアおよびハードウェアが、EMCのE-Lab™
Interoperability Navigatorとサポート・マトリックスに従ってサ ポートされていること。
このツールはサポート対象のスイッチ・ファームウェアを実行してい るかどうかは検証しません。また、冗長スイッチ(推奨)を使用して いるかどうかも検証しません。
ストレージ・システム・ソフトウェアのアップグレード:ス トレージ・システム・ソフトウェアのオンライン・アップグ レードを実行しようとしているかどうか、HBAやLUNを追加し たかどうか、接続を変更したかどうか(パスの追加またはゾー ンの変更)。
z ソフトウェアおよびハードウェアがサポートされており、
EMCのE-Lab Interoperability Navigatorとサポート・マトリッ クスに応じた相互運用が実行できていること。
z 更新中にサーバがアクセスするすべてのLUNがパス管理ソ フトウェアの制御下にあること。PowerPathおよびDMPを 実行しているサーバの場合、レポートの[Details]タブの
[Failover Software]セクションを参照してこれらのLUNの 場所を確認します。リストにない場合、ソフトウェアの更新 中、サーバはLUNへアクセスできません。
Admsnap Utility のインストールと削除
admsnapは、SnapViewドライバがインストールされているストレー ジ・システムに接続されたすべてのサーバにインストールするこ とを推奨します。
重要
ストレージ・システムをFLARE OEバージョン02.19.xxx.5.yyy以上 にアップグレードしている場合、admsnapをバージョン2.9.x以上 にアップグレードする必要があります。FLAREをアップグレード する前に、お使いのオペレーティング・システムのバージョンで admsnapバージョン2.9.x以上がサポートされていることを確認して ください。「Admsnapリリース・ノート」を参照してください。
インストールの前提条件
Admsnap Utilityをインストールして使用する前に、以下のこと を行う必要があります。
サポートされているCLARiXストレージ・システムにSnapView をインストールする。サポートされているストレージ・システ ムの一覧については、SnapViewおよびadmsnapのリリース・
ノートを参照してください。
同じCLARiXストレージ・システムでデータ・アクセス制御を 有効にする。
HP-UX
サーバへのAdmsnap Utility
のインストールEMCでは、ご使用の構成に適した、最新版のAdmsnap Utilityソフト ウェアをインストールすることを推奨します。最新バージョンは、
Powerlink Webサイトにあるソフトウェアのダウンロード・ページか らダウンロードできます。サーバ・サポートCD(任意のストレー ジ・システム)からソフトウェアをインストールすることもできま すが、このCDには、ご使用の構成に対応する最新版のソフトウェ アが収録されていない可能性があります。
1. ストレージ・システムと同じサブネット上にあるHP-UXサーバ に、スーパーユーザー(root)としてログインします。
2. [hpterm]ウィンドウを開きます。
3. hptermウィンドウのコマンド・プロンプト(#)で、次のように 入力します。
/usr/sbin/swlist
4. 現在インストールされているソフトウェアの一覧が表示された ら、admsnapの以前のリビジョンが存在しているかどうかを一 覧で確認します。
5. 前のリビジョンがインストールされている場合は、「HP-UXサー バからのAdmsnap Utilityの削除」(52ページ)説明に従って 削除します。
6. Navisphere Managerを使用するCX4シリーズ、CX3シリーズ、CX シリーズ、AX4-5シリーズのストレージ・システムに対応したソ フトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
a. PowerlinkWebサイトの右上にある[Navigator]ドロップ ダウン・メニューから、[ソフトウェアのダウンロード とパッチ]を選択します。
b. 該当するバージョンのAdmsnap Utilityを選択し、圧縮ファイ ルをダウンロードします。
c. コマンド・ライン・プロンプトで、圧縮ファイルを保存した ディレクトリに移動し、ファイルを解凍します。
d. admsnap.depファイルをHP-UXサーバにインストールしま す。
7. Navisphere Managerを使用するAX4-5シリーズ・ストレージ・
システムに対応したソフトウェアをインストールするには、次 の手順を実行します。
a. ストレージ・システムのサポートWebサイトで、ソフトウェ アをダウンロードするリンクを選択します。
b. ダウンロードする該当のバージョンのAdmsnap Utilityを選択 し、このユーティリティの圧縮ファイルをサーバに保存する オプションを選択します。
c. コマンド・ライン・プロンプトで、圧縮ファイルを保存した ディレクトリに移動し、ファイルを解凍します。
d. admsnap.depファイルをHP-UXサーバにインストールします。
8. サーバ・サポートCD(任意のストレージ・システム)からソフ トウェアをインストールするには、以下を実行します。
a. CDドライブが現在マウントされている場合、次のように入力 してアンマウントします。