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Maui 

Hana 

Hawaii 

Mauna KeaL  Mauna Lani~-South Kohala  Kaupulehu/. Wakoloa Beach  Q'oma  Keauh

RegentBeach .IHilo 

Kohanaki

、 .

./Puna!u'u 

(Peat Marwick社による)

海洋・海岸利用の規制など州政府の観光開発規制が厳しくなる。州内の土地は、

市街地区、保護地区、農業地区、荒野 に

4

区分され、

2

年毎に見直しが行な われている(図表 5‑ 4)。区分変更は 州政府に権限があり、細かなゾーニン グは郡政府に属する。市街地区は全体 の

4.3%( 9 1

年現在)に過ぎず、ハワイ の土地利用規制は全米一厳しいといわ れる。

⑤重点項目…ハワイの観光開発政策

図表

5‑4

ハワイの土地利用規制 単位:エーカー 面 積 比 率 市街地区

1 7 8 . 1   4.3% 

保護地区

1

9 6 0 . 6   4 7 . 7 %  

農業地区

1

9 6 3 . 5   4 7 . 8 %  

荒 野

1 0 . 2   0.2% 

dEミ. 

4

1 1 2 . 4   1 0 0 . 0 %  

{Hawaii Data Bookより)

ph d 

qd  

の重点項目は次の3点である。

例インフラとの適合性…とくにオアフ島以外の隣島。リゾート開発に伴う住 宅、社会資本などのインフラコストを、「インパクトフィ̲(2)J(開発が社会や環 境にインパクトを与えると判断されるときの特別税)として開発業者に課すこ

とも多い。

4

イ)環境保護・・・環境保護のための多数の条例が制定されている。

(ウ)労働力確保…州政府は観光業従事者のための各種職業訓練プログラムを実 施しているが、ミクロネシア連邦などからの労働力移入も検討中である。

⑥開発許可…州レベルでは「ハワイ州計画(H

a w a i is t a t e  p l a n )  J

の一部で ある「観光機能計画

( t o u r i s mf u n c t i o n a l  p l a n )  J 

(観光開発に関するガイダン ス)に基づき、

DBED

の観光事業室

( O f f i c eo f  T  o u r i s m )

が行う(図表

2‑

)。また、開発に関する住民との調整窓口として、

1 9 8 7

年に州企画室

( O f f i c e o f  S t a t e  P l a n n i n g )

が創設されている。

図表

5‑5

州政府の観光開発ガイドライン(一部)

0ホテル・コンドミニアムの群的配置(空間確保とエネルギー効率向上)。

o

地域下水道システムの利用。

0インフラ、社会サービス、労働力確保計画。

0多様な宿泊施設の混合。

0海岸線からの一定のセットパック。

o

社員住宅の建設。

o

公共レクリエーション施設。

0ハワイのモチーフと環境を生かした設計。

⑦郡の開発許可…「一般計画

( G e n e r a l P l a n s )  J  I

開発計画

( D e v e l o p m e n t p l a n s )  J  I

ゾーニング条例

( Z o n i n gO r d i n a n c e s )  J  I

片務協定

( U n i l a t e r a la g r e e ‑ m e n t ) J

に基づき行なわれる。ゾーニング条例では「条件付開発地区

( C o n d i t i o n a l Z o n i n g )   J

の設置が郡政府に認められており、開発条件を満たすための片務協 定が結ぼれる。ゾーニング変更に際してはインパクト・フィーが、変更による 用地価格の上昇部分には「コミュニティ・ベネフィット・アセスメント」が課 せられる。

‑3 6

⑧開発政策への批判…ハワイの開発政策には次のような批判もある。

ケ)インパクト・フィーは結局ユーザーに固され、利用料金の高騰につながる。

(イ)政府事業の民間への押しつけ(社員住宅建設など)。

り)低価格 (affordable)住宅の建設が少ない主因。

( 3 )

観光施設

主要市場が遠隔なハワイは、長期滞在が可能なリソート施設整備を目指した。

観光用地計画に沿ってワイキキにはアーパン・リゾート、隣島にはディステイ ネーション・リゾートが建設されてゆく。

①滞在施設

ケ)ワイキキ(約73万坪)は、幾つかの低層のビーチフロントのホテルから出 発し、高層ホテノレ群が林立するアーパン・リゾートへと成長した。ハワイのホ テル客室数の約半分に相当する3万2,600室があり、宿泊料金は1泊35ドル"'1,000

" ' " 0  

1960年代に建設された施設が多く、施設とインフラに老朽化がみられる(後 述)。

十イ)マウイ島、ハワイ島、カウアイ島などのディステイネーション・リゾート は、広大な敷地を有し、人造ビーチ、ゴルフコース、テニスコートなど多くの スポーツ施設を持つ。植栽や池、巨大なプールなどで各々の個性が強調されて いる。ホテルは、自然景観を損なわないよう低層なものが多く、ゴルフコース の周辺には、コンドミニアムやコテージ群が配置されている。過去5年ほどの 聞に開業したディステイネーション・ホテルは1泊平均200","の宿泊料金であり、

図表5‑6 宿泊施設数(ハワイ) 軒 数 室 数 カウアイ島 90  7846  オ ア フ 島 175  37,270  モロカイ島 7  443  ラ ナ イ 島 4  365  マ ウ イ 島 169  17,361  ハ ワ イ 島 92  8,952 

E 計 537  72,237  (Hawaii Data Bookより)

図表5ー7 ホテル稼動率(ハワイ) 稼 動 率 平均宿泊料 オ ア フ 島 86.26%  $ 93.45  ハ ワ イ 島 61.67%  $125.31  マ ウ イ 島 70.10%  $130.49  カウアイ島 67.62%  $ 92.06  モロカイ島 47.82%  $ 66.28  そ の 他 66.68%  $120.82  平 均 78.80%  $102.10  (Hawaii Date Bookより)

tqJ 

湾岸戦争後低迷する入込状況にあって、平均稼動率が50%前後に低下している といわれる。

(

ウ')90年現在の宿泊施設数(図表5‑ 6)は537軒7万2千室、客室の半分以上 がオアフ島にある。またホテル稼動率(図表5‑7)は平均79%であるが、ォ アフ島が最も高く (86%)、ハワイ島 (62%)、モロカイ島 (48%)との聞に大 きな格差がある。

②ゴルフーコース

(エ)ハワイには65(1,  089H)のゴルフコースがある(図表5‑ 8)。ハワイでは、

ゴルフ開発は砂糖キピ畑をつぶして行なわれる場合が多いが、土地生産性が砂 糖キピより高い、農薬使用も水使用も砂糖キビ栽培より少ない、将来の住宅地 への転用も可能など、かなり好意的に受け止められている。

図表5‑8

ハワイ 沖 縄 ゴルフ場(本島・オアフ島) 30  26  ゴルフ場(離島) 35  4  ゴルフ場計 65  30  ホール 1,089  496  (Hawaii Data Book,観光要覧より)

( 4 )  

開発資金

①米本土資本…ハワイ立州(1959年)までのリゾート開発は、マトソン汽船 会社など地元資本中心に行なわれたが、資本は不足し開発推進には限度があっ た。 60年に作成された観光用地計画は、観光立小卜ほ目指すものであり、米本土 企業に対して観光施設への投資誘致が積極的に行なわれた。シェラトン社によ

るマトソン所有の

4

ホテル一括買収を契機に、ワイキキを中心に数々の宿泊施 設の建設が米本土資本により行なわれる。

②日本資本…1970年代に日本円がドルに対して36%まで上昇、シェラトン系 など多くのホテルが日本企業に買収される。その後しばらく減速していたが、

86年の円急騰で再燃する。 1954~85年までの日本資本投資累計額は 15億8 , 200万

‑ 38

ドル(公開されたもののみ)、この段階で9.118室のホテル客室(全体の15%) を日本企業が所有していた。86'"'‑'90年の5年間に110億ドルが日本から州内に投資 され、新たに25,926室 (51%)のホテル客室が日本資本のものになった。 91年 末現在ではハワイのホテル客室の約60%、高級ホテルの80'"'‑'90%が日本人所有 である(図表5‑ 9 )(3)。日本人個人によるコンドミニアム購入も増加して、ハ ワイの不動産価格総額(約1,000億ドル)の内、日本人所有は10.6%だといわれる。

図表5‑9 ハワイのホテル客室オーナー

客室総数 米国人所有 比 率 日本人所有 比 率 その他外国人 比 率 オ ア フ 島 30263  11 824  39.07%  17586  58.1%  853  2.8% 

カウアイ島 4731  1490  31.60%  2282  48.2%  954  20.2%  マ ウ イ 島 8737  1645  18.83%  6499  74.4%  593  6.8% 

モロカイ・ラナイ 578  401  69.38%  177  30.6%  ハ ワ イ 島 6670  2024  30.34%  4646  69.7% 

4E 計 50979  17389  34.11%  31190  61.2%  2400  4.7% 

(パネル・カー・フォスター社調査による)

③ハワイ州の観光開発規制の特徴は、ゾーニング規制は厳しいが、開発のた めのガイドラインは明確になっている。ディベロッパーの開発意欲を削がぬ配 慮であろう。また、インパクトフィー賦課などで地域への利益選元も行い、州 企画室を創設して開発地域住民と調整をはかるなど、関係各方面に巧みに目配

りされたものになっている。

( 5 )  

湾岸戦争後の入込低迷と「ワイキキ・マスタープラン

( L o n g . r a n g eW a i k i k i   M a s t e r  P l a n )   J 

湾岸戦争以来、ハワイ観光に陰りがみられる。

①湾岸戦争…湾岸戦争がはじまると、宿泊予約のキャンセルが大量に出るが、

日本人の場合、アメリカ人が戦っているときに観光では申し訳ないの心理だと いわれる。 91年1'"'‑'4月の入込数は大幅な前年割れとなり、州と観光産業関係 者は特別キャンペーン「プロジェクト・ブースト

J

(予算725万ドル)を行い (85 年のユナイテツド航空スト以来初めて)、ワイへエ知事を団長とする代表団を日

Awd 

nt u 

本に送る。

5

月以降回復するが米本土の不景気の影響もあって、

9 1

年の年間入 込数は

6 8 7

4

0 0 0

人と前年比

98.6%

に留まった(観光収入は前年比

5.4%

増)。

②米本土の不況…翌

9 2

年も伸び悩みが続き、

HVB

は、最高でも前年並みと の入込予測を

5

月末に発表している。米本土の不況に加えて、大手航空会社の 航空運賃大幅割引の模様眺めも原因だといわれる。このため州と観光産業界は、

米本土への特別キャンーペン「ハレ・マイ(ハワイの島々へどうぞ)作戦

J

(予 算

3 0 0

万ドル)を打っている。また、ヨーロッパ(とくに英・独)の観光者増加に 期待をかけている。

③観光施設老朽化…入込不振の原因はハワイ、とくにワイキキの施設老朽化 にあるとの見方もある。

6 0

年代に建設されたホテル、レクリエーション施設、

公園、道路などの老朽化が目立つが、とくにワイキキに集中している。このた めワイキキからハワイの魅力、文化、美観が消えつつあるという。製品のプロ ダクト・ライフ・サイクル同様、リゾート地にもライフ・サイクルがあり、そ の周期は

5 0

年との説があるが、ワイキキは現在、サイクルの成熟期

( M a t u r i t y )

にあると考えられている。ホノルル市郡政府は、ワイキキの開発許可をモラト リアムして「長期ワイキキ・マスタープラン」を作成中である。また、「ビジョ ン・フォア・ワイキキ

2 0 2 0 J

などの市民グループも独自の計画を発表している。

5  ‑2 .

沖縄県の観光行政・政策

慰霊園に始まる沖縄観光は、その後量的拡大ならびに質的多様化を続げ現在 にいたっている。一方、琉球政府時代を含めこれまで何度か作成されたマスター プランはいずれもハワイ型のトロピカルリゾートを目指す大規模開発計画であ る。観光マーケティングなど観光振興策については、沖縄海洋博後に航空業・

旅行業が主導し公的機関が側面援助する形に定着した。

( 1 )  

沖縄観光協会

①協会の発足…戦没者慰霊塔や戦跡参拝の慰霊観光団が徐々に増加する

1 9 5 4

年、島内のパス・宿泊業者などにより沖縄観光協会が発足する。沖縄初の観光 関連公的機関である。協会の仕事の手始めは、観光ガイドや旅館の接待さんの 養成。当時ガイドは一人もおらず、本土と沖縄の礼儀作法の差も大きかった。

‑40‑

会費だけで協会を維持できず、商社から広告費を取り案内看板や観光案内書を つくった。

②琉球政府…協会の補助金申請に対して琉球政府は、「観光とは旅館・ホテル、

土産品店、交通関係者から金を集めてやるもので、政府からの補助金などはもっ てのほか、 l銭でもまかりならぬ」と回答した。だだ、が、政府関係者や議員の多 くは米国や日本本土への視察.研修から帰ると

L

、「協会を補助せねぱならぬ

J

と の意見に変わつたというデ(叫

③観光事業助成法.….一.入込数の増大に伴い琉球政府も観光振興に本腰を入れ始 める。

1 9 5 7

年には観光事業助成法、政府立公園法、観光ホテル整備法の

3

法が 制定。

6 0

年に琉球政府・工務交通局陸運課に観光係が新設され、

6 5

年には通産 産業局商工部観光課となっている。

④ビザ緩和…琉球政府と観光協会は、日本政府に対して沖縄旅行者へのドル 割当ての増額を陳情

( 5 9

年)、米国民政府へは渡航制限の緩和と手続きの簡素化 を要請している (64年)。日本から沖縄以遠に行く旅行者へのトランジット・ビ ザ発給

( 6 5

年)などビザ緩和が行なわれ、日本人観光者増大に寄与している。

⑤乏しい予算…沖縄観光協会の

6 5

年度事業計画には、観光事業に関する基本 施策の推進、公報宣伝活動の強化、観光概念の普及、各種講習会の開催、観光 施設の充実と拡張が掲げられているが、総予算は

1

8

6 0 0

ドル(内

8

6 0 0

ドルが政 府補助金)と少なく、支出は観光地浄化対策費、接遇改善費、土産品展などの 催物、定期刊行物の出版や道標看板費などごく基礎的なものに限られた。

⑥観光連盟に発展…

6 8

年、観光行政は琉球政府、開発事業は沖縄観光事業団 (同年設立)、対外宣伝・従業員教育等は島内の観光協会を結集した沖縄観光連 盟の3本柱で観光を振興することになった。

⑦観光開発

5

ヵ年計画…同じく

6 8

年には、沖縄全域を

1 1

地区に分け、それぞ れの特色を生かして観光施設を整備し、

7 3

年までに観光を基幹産業に育てると いう観光開発

5

ヵ年計画が作成される。また日本から運輸省の観光係官を招轄 して指導助言を受けている。日本政府は、本土復帰後の沖縄を北海道とならぶ 世界的レジャー基地にしようとの構想を持っており、その一環として1971年10 月に、沖縄国際海洋博覧会の開催を決定する。

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