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NOvA 実験と T2K 実験での実験結果を用いた解析

ドキュメント内 Non-SUSY Minimal SO(10) GUT (ページ 40-46)

第 6 章 解析 32

6.3 NOvA 実験と T2K 実験での実験結果を用いた解析

図6.22 vdを変化させたときのsin2θl13χ2 6.23 vdを変化させたときのsin2θ23l χ2

これを見ると、rvdの変化の影響が小さい。CKMも良いfitにはならないが、原点付近と|vd|>1.5[GeV]

が排除されることが見て取れる。その上で見てみると、u,d,e-typeの質量はRe(vd)>0に良いfitをしてい ることが分かる。一方でsin2θl12及びsin2θl13Re(vd)>0かつIm(vd)>0ではfitがあまり良くない。ま た、sin2θl23は傾き1の線にそってfitしている。以上からvd= (0.512 + 1.01i)[GeV]付近でu,d,e-typeの質 量とsin2θl23が良いfitをしていることが分かる。

図6.24 NOvA実験の結果を用いたときのu,d,e-typeの質量とδCKMとsin2θ12l ,sin2θl23χ2i をあわ せたχ2rv変化。

図 6.25 NOvA 実 験 の 結 果 を 用 い た と き の u,d,e-typeの質量とδCKMとsin2θ12l ,sin2θl23

χ2iをあわせたχ2vu変化。

図6.26 T2K験の結果を用いたときの u,d,e-typeの質量とδCKMとsin2θ12l ,sin2θl23χ2i をあわせたχ2vu変化。

図 6.27 NOvA 実 験 の 結 果 を 用 い た と き の u,d,e-typeの質量とδCKMとsin2θ12l ,sin2θl23χ2iをあわせたχ2vd変化。

図6.28 T2K験の結果を用いたときの u,d,e-typeの質量とδCKMとsin2θ12l ,sin2θl23χ2i をあわせたχ2vd変化。

第 7

まとめ

まず、対称性の点から標準模型を解説し現状の問題点を上げた。電弱相互作用はSU(2)L×U(1)Y で書か

れ、Higgs粒子が真空期待値を持つ頃によって電磁相互作用のU(1)QEDに破れる。また、強い相互作用は

SU(3)Cで書かれる。しかし、標準模型はLeft-Right対称性が破れており、右巻きneutrinoが存在しないの で質量が0になってしまう。また、カイラルアノマリーはquarkとleptonの両方が存在しなければならず、

かつweak hyperchrgeが少しでも異なれば相殺されない。

次に最も単純なGUTモデルであるSU(5)GUTを例にとってGUTモデルについて解説した。GUTモデ ルではquarkとleptonを同じ粒子の別の状態として考える。SU(3)C×[SU(2)L×U(1)Y]を含む最も単純 な群はSU(5)であるが、SU(5)GUTでは右巻きneutrinoを説明するためには特別な機構を加えなければな らない。また、陽子の寿命が短いので補正を加える必要がある。また第一世代のdとeの質量の関係が合わな い。一方でWeinberg角はよく合い、第二世代sとµと第三世代b,τの質量の関係は実験と合う。

次 に 今 回 用 い る 対 称 性 で あ る SO(10) を 用 い た GUT に お い て 一 般 的 に 言 え る こ と を 解 説 し た 。 SO(10)GUT の場合、右巻きneutrinoを含めたすべての fermi粒子を一つの基本表現で表せる。また、

SO(10)GUTで現実の粒子を説明するには中間状態としてSU(4)C×SU(2)L×SU(2)R対称性を経由する 必要がある。また、補正を加えずに陽子の寿命を説明するには126H でSO(10)GU T を破る必要がある。ま

た、seesawメカニズムによって右巻きneutrioに重い質量が与えられるため実験で観測されていないと考え

られる。

次に実際のNon SUSY MinimalSO(10)GUTモデルについて詳細に議論した。現実的な質量をfermions に与えることが出来るminimalなHiggsは10H と126H の二つが必要である。またGUTスケールでtと

b quarkの間の大きな分割を説明するためには2HDMを用いる必要がある。その場合2-loopでカイ二乗

検定を行うことで21個のパラメータが必要。このパラメータを変化させたときにどうなるか解析してみる と、u,d,e-typeの質量はrv =vu/vdに対して強い制限を設けるがvuに対してはほとんど変化しない。一方 でr= ∆m221/∆m231とMNS行列はrv の変化の影響は小さいがvuの微小な変化で大きく影響する。また、

CKM行列は2-loopの影響を強く受ける。またNOvA実験とT2K実験ではsin2θ23l のbest fitに違いが見 られるのでそれぞれの場合で解析してみると、vdに影響がでる。

さらに詳細にこのモデルを議論するためには、2-loopでのパラメータの解析を行い、そして具体的な実験に よって他のパラメータについても議論する必要がある。

Apendix

SU(2)の生成子:Pauli行列σ13/2 σ1=

( 0 1 1 0

) , σ2=

( 0 −i i 0

) , σ3=

( 1 0 0 1

)

SU(3)の生成子:Gell-Mann行列λ18/2

λ1=

 0 1 0 1 0 0 0 0 0

, λ2=

 0 −i 0 i 0 0

0 0 0

, λ3=

 1 0 0 0 1 0

0 0 0

, λ4=

 0 0 1 0 0 0 1 0 0

λ5=

 0 0 −i 0 0 0 i 0 0

, λ6=

 0 0 0 0 0 1 0 1 0

, λ7=

 0 0 0 0 0 −i 0 i 0

, λ8= 1

3

 1 0 1

0 1 0

0 0 2

SU(5)の生成子:λ124/2 λ18=

( SU(3)のλ18 0

0 0

)

, λ2123=

( 0 0 0 SU(2)のσ13

)

λ24= 1

15diag(2,2,2,3,3)

SU(4)の生成子:λ115/2 λ18=

( SU(3)のλ18 0

0 0

)

, λ13,14=

( 0 0 0 SU(2)のσ1,2

)

λ9=



0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0



, λ10=



0 0 0 −i

0 0 0 0

0 0 0 0

−i 0 0 0



, λ11=



0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0



, λ12=



0 0 0 0

0 0 0 −i

0 0 0 0

0 −i 0 0



λ15= 1

6



1 0 0 0

0 1 0 0

0 0 1 0

0 0 0 3



SO(10)の生成子(T1,2,..,9,0)とSU(4)C×SU(2)L×SU(2)Rの生成子TC115, TL,R13との関係:

TL,R1 = 1

2(T23±T14), TL,R2 =1

2(T31±T24), TL,R3 = 1

2(T12±T34)

T1 =1

(T +T ), T2 =1

(T +T ), T3 =1

(T +T ),

TC4 =1

2(T96+T05), TC5 =1

2(T59+T06), TC6 =1

2(T67+T85), TC7 = 1

2(T75+T86), TC8 = 1 2

3(2T65+T78+T09), TC9 = 1

2(T67+T58), TC10= 1

2(T75+T68), TC11= 1

2(T69+T05), TC12=1

2(T95+T06), TC13=1

2(T89+T07), TC14= 1

2(T97+T08), TC15= 1

6(T65+T87+T90)

・混合行列VCKM, VM N Sのパラメータ:

V =

c12c13 s12c13 s13e13

−s12c23−c12s23s13e13 c12c23−s12s23s13e13 s23c13

s12s23−c12c23s13e13 −c12s23−s12c23s13e13 c23c13

謝辞

本研究にあたり、2年間にも亘って指導してくださいました安田修教授、北澤敬章助教に深く感謝いたしま す。そしてManojit Ghosh特任助教には貴重なご意見をいただき感謝いたします。また、同じ素粒子理論研 究室のメンバーである酒井裕企さん、柳田秀明さん、増川京佑さん、芝田健仁さんには大変お世話になりまし た。また、すでに卒業していらっしゃる深澤信也さん、大場雅男さん、松坂勇志さん、そして後輩の石川和也 君、鈴木啓介君には1年間という短い間でしたがお世話になりました。最後に、様々な面で支えてくれた家族 に心より感謝いたします。

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