復旧の進捗を表す地図 (1) 1. 提供情報
Geospatial Information Authority of Japan
「この背景地図等データ は、国土地理院の電子 国土Webシステムから 配信されたものである」
7
復旧の進捗を表す地図 (2) 1. 提供情報
<更新作業フロー>
東北地方整備局
(道路計画二課)
岩手県 宮城県 福島県
更新情報
(規制の解 除・実施、
(国道情報) 迂回路)
(県道情報)
Geospatial Information Authority of Japan
(電子国土Webシステムを利用して配信)
NEXCO
ー
TEC-FORCE
を通じた提供ー(政府の現地対策本部(宮城県庁11階)に派遣;3/15-20, 3/31-4/5)
2. TEC
Geospatial Information Authority of Japan
(福島現地連絡対策室)
13
ー
TEC-FORCE
を通じた提供ー(1) 浸水範囲概況図を大判出力して宮城県警へ提供
→ご遺体の捜索に利用
(2) 東北全域(
1/50
万)及び宮城県全域(1/15
万)の大判出力図 を宮城県へ提供→社会福祉課がボランティア活動支援に利用
2. TEC
Geospatial Information Authority of Japan
(3) 電子国土基本図(地図情報)を出力し、自衛隊や宮城県警へ 提供
→部隊の展開計画立案やご遺体の捜索に利用
(4) 空中写真のモザイク写真を福島県土木部へ提供
→
被災範囲や被害の程度を迅速に把握14
被害は津波ばかりではない:内陸部の地すべり
(JR坂元駅)
(白河市萱根) (白河市葉ノ木平)
3. 変遷アーカイブ
Geospatial Information Authority of Japan (仙台市折立団地) (仙台市西花苑)
(仙台市緑ヶ丘)
(JR坂元駅)
(仙台市緑ヶ丘)
15
新旧地図の比較
(a) (b)
3. 変遷アーカイブ
Geospatial Information Authority of Japan
(a) 1953年地理調査所1/10,000地形図、(b) 1978年国土地理院 1/2,500国土基本図.
(b)の緑ヶ丘三丁目に相当する盛土は、(a)では谷頭が急傾斜あるいは崩壊地形をなす。緑ヶ丘一丁 目に相当する部分も谷頭まで谷壁が急である。(a)の不動沢には地下水を集めたと思われるため池 が表記され(小林ほか, 1980)、不動沢の北を西から東に刻む谷は幅広く緩やかである。
16
仙台市緑ヶ丘における地すべり性地表変動の分布
3. 変遷アーカイブ
佐藤・中埜(2011):仙台市の丘陵地における地すべ り性地表変動の状況について, 2011年地球惑星科 学連合大会予稿, MIS036-P150
Geospatial Information Authority of Japan
背景は基盤地図情報を利用
2時期のDEMは東北学院大学宮城教授の提供
17仙台市緑ヶ丘における地すべり性地表変動の分布
0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0
0 8 0
サイト数(1 ha当たり) 変動無し
変動あり
3. 変遷アーカイブ
Geospatial Information Authority of Japan
<-10 -10~-8 -8~-6 -6~-4 -4~-2 -2~-1 -1~0 0~1 1~2 2~4 4~6 6~8 8~10 10~15 15<
盛土(プラス)・切土(マイナス)の厚さ(m)
0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5
0-2 2-4 4-6 6-8 8-10 10-12 12-14 14-16 16-18 18-20 20-22 22-24 24-26 26-28 28-30 30-32 32-34 34-36
サイト数(1 ha当たり)
古い地形の傾斜角(度) 変動無し
変動あり
佐藤・中埜(2011):仙台市の丘陵地における地すべ り性地表変動の状況について, 2011年地球惑星科 学連合大会予稿, MIS036-P150
18
国土変遷アーカイブご利用のすすめ 3. 変遷アーカイブ
Geospatial Information Authority of Japan
(電子国土Webシステムを利用して配信)
19国土変遷アーカイブご利用のすすめ
1975年9月25日 国土地理院撮影 3. 変遷アーカイブ
Geospatial Information Authority of Japan
1947年10月23日 米軍撮影
20
まとめ 4.まとめ
•
国土地理院は震災対応のため地理空間情報を 精力的に収集•
収集情報は、関係行政機関等に現地窓口も開 設し提供。またホームページでも提供。• TEC-FORCE
で現地のニーズに応じて多品種Geospatial Information Authority of Japan
の地図を提供。
•
平時は国土変遷アーカイブの利用も有効•
国土地理院は、今後、復旧・復興支援のための 地理空間情報の整備を本格化。各分野のニー ズもくみ取りつつ、情報の活用を推進する。21
地理空間情報の活用事例
防災企画官 永山 透
キーワード:東日本大震災,地理空間情報,地殻変動,空中写真,津波浸水域
1.東日本大震災に関する地理空間情報の活用事例調査
東北地方太平洋沖地震がもたらした国土の変貌や被害状況を明らかにするため,国土地理院は,地殻変動,
空中写真,津波浸水域など多くの種類の地理空間情報を収集・提供した.これらの情報が提供先の組織にお いてどのように活用されたのか事例を調査した.
(1)目的
1) 提供された地理空間情報の活用の実態(手法,成果,活用の効果等)を知る.
2) 活用の実態から地理空間情報の新たなニーズを把握し,国土地理院の測量行政の改善に生かす.
3) 活用事例を広く紹介し,各組織における災害対応などで地理空間情報を一層,活用していただく.
(2)事例調査手法 1) 活用事例の収集
提供先機関への直接聞き取りもしくは事例提供依頼
インターネットによる検索
新聞等の報道資料の調査2) 主たる用途に基づく活用事例の類型化の試み(2.参照) 3) まとめ(3.参照)
2.地理空間情報の活用事例
関係行政機関や民間等で,国土地理院が提供した地理空間情報が活用された事例を以下に示す.
(1)災害の場所の把握・図示:被災地域を罹災証明等で活用.固定資産税等の課税免除のための区域指定 での津波浸水範囲の活用.インデックスマップとして活用.
(2)災害の様相の把握・図示:被災前後の空中写真を並べて被害の程度を図示.空中写真を用いた都市の 被災度の推定,海岸マツ林の被害程度の推定.
(3)施設等との重ね合わせ:空中写真と港湾施設(オイルタンクや船舶)の重ね合わせ,空中写真を下敷き に冠水した農地や用排水施設との重ね合わせ,文化財と津波浸水域と重ね合わせ.
(4)付加情報と組み合わせ:被災地の空中写真と白地図を重ね合わせてインターネットで提供,津波浸水 域と関連情報と組み合わせた報道記事作成.
(5)GIS 等を用いたより高度な分析:浸水範囲と空中写真による市街地の被災状況の推定,津波浸水域の 人口・世帯数の把握,津波で被災した企業や高齢者施設の調査.
3.まとめ
(1)提供された情報が広い分野において活用されている状況が明らかになった.
(2)震災後の3ヶ月間では被害状況把握という活用目的がほとんどを占めた.
(3)震災関連の空中写真,津波浸水域の活用事例が多かった.一方,基図としての活用も少なからず見ら れた.
(4)複数にまたがる用途もあり活用事例の分類と類型化にはなお考察の余地がある.
国土地理院として今後は復旧,復興を支援するための地理空間情報の整備をより本格化させる予定である.
各分野のニーズも汲み取りながら,地理空間情報の活用により復旧,復興の効果的推進に寄与するよう引き 続き取り組んでいきたい.最後に,活用事例を提供していただいた各組織の担当者の方々に謝意を表したい.
地理空間情報の活用事例
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and TourismGeospatial Information Authority of Japan
企画部 防災企画官 永山 透
1
発表内容
1. 活用事例調査
2. 地理空間情報の活用事例
Geospatial Information Authority of Japan
3. まとめ
2
活用事例調査
1.調査概要•
目的–
国土地理院から提供された地理空間情 報の活用の実態を知る–
活用の実態から情報の新たなニーズを 把握し 国土地理院 事業改善に生かGeospatial Information Authority of Japan
把握し、国土地理院の事業改善に生か す
–
活用事例を広く紹介し、各組織の災害対 応等での地理空間情報の活用の一助と する3
活用事例調査
1.調査概要•
活用事例の収集–
提供先機関への聴き取り、もしくは事例 提供依頼–
インターネット検索Geospatial Information Authority of Japan
–
新聞等の報道資料• 50強の事例を収集
–
数が限られるため、網羅的な事例収集に はなっていない点注意が必要4
地理空間情報の活用事例
2.活用事例•
活用事例の類型化(試み)–
災害の場所を示す–
災害の様相を示す–
施設等との重ね合わせ付加情報と重ね合わせ広く情報提供
Geospatial Information Authority of Japan
–
付加情報と重ね合わせ広く情報提供–
分析に用い価値ある情報を得る•
活用事例の紹介(次ページ以降)–
活用された国土地理院の地理空間情報は 下線を付す5
災害の場所を示す
2.活用事例–
自治税務局固定資産税 課長通知(都道府県宛)–
平成23年度固定資産 税及び都市計画税の課Geospatial Information Authority of Japan
税及び都市計画税の課 税免除の区域指定に
「国土地理院の津波浸 水概況図が参考にでき る」とした。
–
迅速な区域指定に寄与6
災害の場所を示す
2 .活用事例–
津波浸水範囲図、高解 像度空中写真を利用–
罹災証明の判定に活用 証明書交付の効率 宮城県気仙沼市
Geospatial Information Authority of Japan
用。証明書交付の効率 化に寄与
–
津波等による被災地の 建築制限地区の設定 検討に活用写真:気仙沼市提供 7
災害の場所を示す
2.活用事例–
線量測定マップ(推定値)の作成とHP公表
–
背景図に国土地理院・電子国土基本図を使用
Geospatial Information Authority of Japan
子国土基本図を使用
–
線量分布と背景図に示された自治体の配置や土 地の地勢の関連性を表 現
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/
__icsFiles/afieldfile/2011/05/17/1305519_051619.pdf 8
災害の場所を示す
2.活用事例–
電子基準点による地殻変動データをもとに地 殻変動分布図を作成・掲載(2011年6月号)–
今回の地震 に伴う地殻A
雑誌(
科学系)
Geospatial Information Authority of Japan
に伴う地殻 変動が生じ た範囲を直 感的にわか るよう視覚化
9 著作権保護の
ため図版は割 愛しました。
災害の様相を示す
2.活用事例–
罹災概況図•
東日本大震災復興構 想会議(2011/4/23)村井県知事発表資料
宮城県
Geospatial Information Authority of Japan
村井県知事発表資料
–
国土地理院の新旧の 空中写真、津波浸水 範囲図を使い、県内 の罹災概況を報告http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/#02 10
災害の様相を示す
2.活用事例–
海岸マツ林の被害状況把握・ 現地調査前に写真で事前確認
–
被災地域の空中写真を利用撮影パラメ タも入手し活用
独立行政法人
森林総合研究所 東北支所
ステレオ立体・計測装置
Geospatial Information Authority of Japan
•
撮影パラメータも入手し活用•
詳細なステレオ立体視と地形計測•
樹高、地盤高、林帯幅等の計測–
写真の迅速な提供を高く評価•
ネットによる配信は地方には即効的•
現地計測の代替には解像度25cmが必要岩手県普代村普代浜
岩手県田野畑村明戸 11
災害の様相を示す
2.活用事例–
住宅地図と空中写真の 重ね合わせ画像を被災 地域の自治体へ提供B企業(地理空間情報分野)
Geospatial Information Authority of Japan
–
罹災証明発行業務やボ ランティア活動等への 支援を想定– 3県・21市町に提供
(5/31現在)
http://www.zenrin.co.jp/news/110415.html12