More Funds Are Closing — Here’s What to Do ファンド閉鎖 【ミューチュアルファンド】

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RESHMA KAPADIA and BEN LEVISOHN

9. More Funds Are Closing — Here’s What to Do ファンド閉鎖 【ミューチュアルファンド】

アクティブ運用ファンドの清算や統合が増加する中、投資家はどう対応するべきか

■ ミューチュアルファンドの統合や清算が増 加

最盛期の

2000

年には、ジャナス・ファンドの運 用資産は

500

億ドル、集中投資型の姉妹ファンド であるジャナス・トゥエンティの運用資産は

380

億ドルを超えていた。しかし、数年にわたる不振 と資金流出が響き、ジャナスは今月、これらのフ ァ ン ド を 、 そ れぞ れ ジ ャ ナス ・ フ ォ ーテ ィ

(JDCAX)とジャナス・リサーチ(JRAAX)に 統合した。

これらのファンドの統合は、英国の資産運用会社

ヘンダーソン・グループ(HGG.英国)とジャナス・キャピタル・グループ(JNS)の合併手続きの一環で あると同時に、ファンドファミリーが提供するファンド数を削減する幅広い動きを反映している。

モーニングスターでマネジャー調査を統括するラス・キンネル氏は、「ファンドの閉鎖が増え、オープンエン ド型ファンドの新規設定が減っていることは、強気市場が続いてきた中で特筆すべき点だ。この業界がどの ような重圧を受けているかを示している」と述べる。

過去数年間、統合または清算されるミューチュアルファンドの割合は確実に増えている。モーニングスター によると、

2017

年の最初の

4

カ月間で、

139

本の米国のオープンエンド型ミューチュアルファンド(最も古 いシェアクラスでカウント)が退場している。そのうち統合は

32

件、清算は

107

件だった。一方、年初来 で提供された新規ファンドは

110

本だった。2016年の統合・清算数は

442

本と、過去最大だった

2009

年 の

618

本に続いて多かった。

上場投資信託(ETF)の台頭により、ファンドファミリー内の重複するファンドの統合や、パフォーマンス の低いファンドの清算に向けた圧力が強まってきたことは疑いない。「パッシブ運用の成長を受けて、アクテ ィブ運用ファンドの清算や統合は今後も増えていくだろう。アクティブ運用のマネジャーとして、このよう なファンドの間引きは良いことだと考えている」とナティクシス・グローバル・アセットマネジメントでプ ロダクトマネジメントを統括するジム・コーブ氏は述べる。

■ 投資家に求められるデューデリジェンス

運用会社がファンドの清算をためらうことはよくあるが、その過程が保有者の承認や明確な事前通告を必要 とするわけではない。目論見書の補足事項を読まない投資家(そもそも読む人がどれだけいるだろうか?)

は、持ち分が現金化されるまで気付くことすらない可能性がある。一方、起こっていることを認識している

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投資家について、「清算すると分かっていて保有を続ける理由は思いつかない。発表した以上、いずれにして もその過程は進むことになるだろう」とキンネル氏は言う。ファンドは価値が下落した後に清算されること が多いため、投資家は損失を伴う売却をすることになると考えがちであるし、初期投資によってはその認識 が正しいこともある。しかし、ファンドが長期間保有していた株式の含み益が実現し、課税額に驚かされる 可能性もある。

ファンドが統合する場合は、もう少し複雑だ。統合する相手として適切なファンドを見つける必要があるだ けでなく、一般的には取締役会と保有者の承認が必要となる。コーブ氏は、より大きくパフォーマンスの高 いファンドが、小さくパフォーマンスも低いファンドを買収することが多いことを指摘し、「長く複雑なプロ セスだ」と述べる。

いずれにしても、投資家は単純にその運命を受け入れるべきではない。「マネジャーや運用スタイルが変わる ことが多く、エクスポージャーの変化により、そのファンドやファンドファミリーにとどまることの魅力が 薄れる可能性もある。新規投資と同様のデューデリジェンスが必要だ」と、調査会社

CFRA

ETF・ミュ

ーチュアルファンドの調査を統括するトッド・ローゼンブルース氏は述べる。

手数料に注意してみることも必要だろう。ファンド統合の理論的根拠は、資産ベースを拡大し、効率を高め、

最終的にはコストを削減できることである。キンネル氏は、統合されたファンドの投資家が規模の経済の恩 恵を求めるのは当然のことだと述べる。その恩恵が受けられない場合はどうすべきか?米国のオープンエン ド型のミューチュアルファンドは

8000

本以上提供されており、代わりを見つけることは問題とならないは ずだ。

Janus Forty Fund;A (JDCAX) Janus Research Fund;A (JRAAX) Henderson Group PLC (UK:HGG)

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Janus Capital Group Inc. (JNS)

チャートは3

By SARAH MAX (Source: Dow Jones)

10. Preview 今週の予定 【経済関連スケジュール】

失業率の低下は人件費率の上昇を意味する

■ 資本財および一般消費財セクター、小型株に大きな打撃 最近の政治家の話を聞いていると、

米国の労働者は賃上げに飢えてい るように思うだろう。実際には賃 金は上昇しており、企業の利益を 圧迫している。

ゴールドマン・サックスが先日公 表したレポートによると、

S&P500

指数構成企業の売上高に 占める人件費の割合(売上高人件

費率)は、

2011

年の

8.8%から今年は 10.3%に上昇する見込みだ。ゴールドマンは平均時給などの要素を加

重平均した賃金トラッカーを算出している。このトラッカーが示す賃金の伸び率は

3%で、 2009

年後半の約

2

倍となった。同社は「米国経済は完全雇用の状態にあり、今後も上昇は続く見込みだ」と述べる。

端的に言えば、雇用できる労働者があまり残っていないのである。今 月初め、労働省は

4

月の失業率が

4.4%に低下したと発表した。これ

2007

年以来の低水準である。

ゴールドマンによると、S&P500指数構成企業のうち、資本財や一般 消費財メーカーは既に利益率が低下しているため、人件費の上昇によ り異例の大打撃を受ける可能性があるという。

小型株も大型株に比べ人件費の上昇に弱い。ゴールドマンによれば、

売上高人件費率の中央値は、

S&P500

指数構成企業が

11%であるのに

対し、小型株のラッセル

2000

指数構成企業では

17%だった。人件費

の伸びが

1%高まると、小型株の 1

株当たり利益(

EPS)にとって 2%

の逆風となる。これは

S&P500

指数構成企業に対する影響の

2

倍の大 きさだという。

By JOHN KIMELMAN

■ 今週の予定

5

22

日(月)

・ トランプ大統領がイスラエルを訪問。

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・ ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事が、ミネアポ リスで開催されるコンファレンスで講演。

JP

モルガンが主催する「ハイテク・メディア・通信コンファレンス」がボストンで開幕。

UBS

が主催する「グローバル石油・ガスコンファレンス」がテキサス州オースティンで開幕。

5

23

日(火)

・ 国勢調査局が

4

月新築住宅販売件数を発表。3月は

5.8%増だった。

・ トランプ大統領のイスラエル訪問が続く。ベツレヘムとエルサレムを訪問し、パレスチナ自治政府のアッ バス議長と会談する。

・ フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が、市場情報会社

MNI

が主催するラウンドテーブルに参加。

・ 靴小売り大手

DSW(DSW)と高級住宅建設大手トール・ブラザーズ(TOL)が決算発表。

・ 調査会社マークイットが、米国の製造業とサービス業を合わせた総合購買担当者景況指数(PMI)を発表。

5

24

日(水)

・ 全米不動産協会(NAR)が

4

月中古住宅販売件数を発表。3月は

4.4%増だった。

5

月連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表される。

・ トランプ大統領がローマを訪問し、バチカンでフランシスコ・ローマ法王と会談する。

・ 米議会予算局(CBO)が、医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案「アメリカン・ヘルスケア・

アクト(AHCA)」の最新版について、法案成立による影響の試算を公表するとみられる。

・ ホームセンター大手ロウズ(LOW)、コンピューター機器メーカーの

HP

インク(HPQ)、貴金属・宝飾 品大手ティファニー(TIF)が決算発表。

・ カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を発表。

・ 連邦住宅金融局(FHFA)が

3

月住宅価格指数を発表。

5

25

日(木)

・ 石油輸出国機構(OPEC)がウィーンで会合。現在の生産水準を継続すべきかについて、今後の方針を議 論するとみられる。

・ トランプ大統領がブリュッセルを訪問し、欧州連合(EU)首脳と会談。フランスのマクロン新大統領と も会談するとみられる。また、北大西洋条約機構(NATO)の新しい記念碑の除幕式で講演し、NATO 加盟諸国のリーダーと会談する。

・ 週次の新規失業保険申請件数発表。

・ カジュアル衣料小売り大手アバクロンビー・アンド・フィッチ(ANF)、会員制量販店大手コストコ・ホ ールセール(COST)が決算発表。

5

26

日(金)

・ 第

1

四半期の米国内総生産(GDP)の改定値発表。速報値では成長率が

0.7%だった。

・ 国勢調査局が

4

月耐久財受注を発表。

5

月ミシガン大学消費者信頼感指数発表。

・ トランプ大統領が、イタリア南部シチリア島で開催される先進

7

カ国(G7)首脳会議(サミット)に出 席。

・ セントルイス連銀のブラード総裁が、東京で経済と金融政策について講演。

・ 油田サービス大手ベーカー・ヒューズ(BHI)が石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。

Edited by ROBIN GOLDWYN BLUMENTHAL

(Source: Dow Jones)

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