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MCMR

ドキュメント内 著者 大平 佳男 (ページ 88-91)

p MR

 1 1

(2-12)

r t r

t t t

q MC C

q MC C

 

 

となる。ただし、

rは再エネの電力需要の価格弾力性

r r r r r

p q q p

 

 

を示している。同様 に利潤最大化の一階条件より、

(2-13)

r r

t t

MC MR

MC MR

となる。一般電気事業者のときと同様に、

(2-14) MCtMCr

という仮定を置く。最初にMCtMCrのケースでは、

(2-15) r r

p p

 1  1

という式が得られる。PPS における再エネの電力需要の価格弾力性が

r 1の場合、右辺 は1より小さくなる。このことから PPS の再エネの電力価格

p

rは電力の市場価格

p

より 大きくなる。つまり、

(2-16) ppr

となる。次にMCtMCrのケースでは、これは一般電気事業者の時と同様、価格差別の

85 モデルである。MRtMCtMCrMRrより、

(2-17) r r

p p

 1  1

となる。(2-16)と同様の結果が得られ、

r 1の場合、再エネの電力価格

p

rは電力の市場 価格pよりも大きくなる。さらに一般電気事業者の場合と同様に1つ目のケースと2つ目 のケースを比較すると、(2-15)式の左辺はMCtMCr によって限界費用に差があり、

MCn

MC となっている(2-17)式の左辺より小さいことがわかる。このことから、限界費 用に差がある場合の方が、2つの電力価格の差はさらに大きくなる。つまり限界費用に差が あることで、再エネの電力価格の方が非再エネの電力価格より大きくなる。

以上のことから、一般電気事業者とPPSがそれぞれ価格差別を行った場合、どちらの再 エネの電力価格も、一般電気事業者が決定する電力の市場価格よりも大きくなることが判 明した。次に一般電気事業者とPPSのそれぞれの再エネの電力価格及び一般電気事業者の 非再エネの電力価格の比較を行う。電気事業者の違いによる価格差別化を見るため、ここ では再エネと非再エネの限界費用が同水準の場合、つまり、(2-9)式と(2-17)式を用いる。再 エネを利用しようとする消費者にとって一般電気事業者なのかPPSなのかは関係なく、再 エネの電力需要の価格弾力性が一般電気事業者とPPSとで等しい(

n

r)とすると、(2-9) 式、(2-17)式から一般電気事業者とPPSの再エネの電力価格比率は、

(2-18)

 1  1

r

n

p p

となる。

  1

とすると(2-18)式の右辺は1より小さい値をとるので、

(2-19)

p

n

p

r

となる。よって一般電気事業者とPPSがそれぞれ価格差別をした再エネの電力価格を比較 すると、一般電気事業者の再エネの電力価格の方がPPSのその価格より小さくなる。

2 部分独占下における価格差別の政策的含意

一般電気事業者とPPSがそれぞれ再エネと非再エネとで価格差別を行った場合、いずれ の電気事業者も非再エネの電力価格の方が再エネの電力価格より小さくなり、さらに再エ ネだけに着目すると、一般電気事業者の再エネの電力価格の方がPPSの再エネの電力価格 より小さくなるという結論を得た。つまりppnprとなっている。RPS 法によって再 エネの利用が義務づけられているため、一般電気事業者もPPSも再エネを利用しなければ ならないが、PPS が再エネについて価格差別をして販売した場合、一般電気事業者も同様 に価格差別をして再エネを販売すれば、一般電気事業者の再エネの方が相対的に安くなり、

PPSの再エネは相対的に価格の高くなるため、PPSの再エネは選択されない。よってPPS が価格差別をする場合、再エネの電力価格に対しても、非再エネの電力価格の場合と同様 に一般電気事業者の設定する再エネの電力価格と同じ水準にしなければならない。その結

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果、再エネの電力価格差とその生産量から、

p

n

p

r

q

rだけ損失を発生することになる128

まとめ

本章では部分独占の電力産業において、RPS 法により再エネの利用が義務づけられた場 合、電気事業者などに対してどのような影響を及ぼすかを分析した。RPS 法によって電気 事業者に対して再エネの利用が義務づけられた場合、PPSにとってRPS法が参入障壁にな るケースと電力自由化と両立するケースを取り上げた。参入障壁となるか両立するかは、

再エネの利用に対するコストの大きさによって生じることになる。また、再エネに対する 価格差別をそれぞれの電力事業者が行った場合、非再エネの電力価格はいずれの電気事業 者が設定する再エネの電力価格より安くなり、さらに一般電気事業者とPPSのそれぞれの 再エネの電力価格を比較すると、一般電気事業者の方が安くなるという結論を得た。残さ れた課題として、非再エネ価格が最も安価であり、環境側面を考慮しなければ非再エネが 選択される状況となっている。本章の非再エネ価格には環境汚染の要因を考慮していなか ったため、環境要因を考慮した上で分析を行う必要がある。

128 これらを改善するためには、この価格差分を補う補助金をPPSの再エネに対して行う必要がある。

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ドキュメント内 著者 大平 佳男 (ページ 88-91)

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