UNIXでは、Remote Graphics Sender(rgsender)は、システム上のX Serverの起動時に自動的に起動する ようにセットアップされています。このほかの方法でのSenderプロセスの起動はサポートされていません。
端末エミュレータで以下のコマンドを入力すると、Senderのプロセスに関する情報が表示されます。
ps -ef | grep rgsender
システム上で複数のX Serverが実行されている場合は、各X Serverに対してrgsenderが1つ表示され ます。
rgsenderプロセスが停止されると、X Serverによってrgsenderの起動が試行されます。また、X Serverが
シャットダウンされると、rgsenderも停止します。X Serverがいったんシャットダウンされてから再度起動さ
れると、rgsenderプロセスは停止し、新しいrgsenderが起動します。
何らかの理由でX Serverが起動せず、rgsenderプロセスが実行されたままの場合は、rgsenderプロセスを 停止することにより、X Serverを再起動できます。
HP Remote Graphics 2.1.0ユーザー ガイド
共同作業
HP Remote Graphics Softwareを使用すると、複数のユーザー間で同時にデスクトップを共有することがで
きます。たとえば、1人のユーザーが、同じシステムへの複数の接続を許可することにより、数人のユーザ ーとともに複数のデスクトップで共同作業を行うことができます。この機能は、教室での授業、オンラインで のデザインの検討、サポートなど、さまざまな例で利用できます。
Senderシステムにログインしているユーザー(プライマリユーザー)が接続を許可している場合にのみ、
SenderとReceiver間で複数の接続を確立できます。新しいユーザー(Receiver)が接続を試みると、
Senderのデスクトップ上に、接続を試みているユーザーのドメインとユーザー名を示した問い合わせダイ
アログ ボックスが表示されます。現在接続中のすべてのユーザーは、このメッセージ ボックス上のボタン を使用して、新しいユーザーの接続を許可または拒否できます。
• 接続が許可されると、新しいユーザーは同じSenderに接続し、デスクトップを表示することができ ます。
• 接続が拒否されると、新しいユーザーは接続できません。
• Senderのデスクトップに誰もログインしていない(つまり、プライマリユーザーがいない場合)、認
証されたユーザーはすべて接続でき、Windowsログインデスクトップを表示できます。ただし、い ずれかのユーザーがSenderデスクトップにログインすると、すべての非プライマリユーザーは切 断されます。このことは安全措置として行われています。
• Window上のSenderの場合は、プライマリ ユーザーが切断されると、デスクトップはロックされま
すが、ほかのReceiverは接続されたままです。LinuxおよびHP-UX上のSenderの場合は、プ ライマリ ユーザーが切断されると、すべてのリモート ユーザーが切断されます。
• 接続を試みているリモートユーザーがプライマリユーザーと同じユーザーである場合は、共同作 業の問い合わせダイアログ ボックスは表示されずに、接続が許可されます。
Microsoft Windows では、システムトレイ内のSenderデスクトップアイコンに、接続ステータスが表示され
ます。Receiverが接続している場合は、アイコンはアニメーション化されます。LinuxとHP-UXでは、デス クトップ上にSender GUIが表示されます。
また、SenderアイコンまたはGUIを使用して、マウスとキーボードを有効化または無効化することもできま
す。たとえば、ユーザーに「表示のみ」のアクセスを許可したいとします。この場合は、アイコンまたはGUI を右クリックし、[Remote IO]を選択した後、[Disable]を選択します。
さらに、システムトレイのHP Remote GraphicsアイコンまたはSender GUIを右クリックすることにより、す
べてのReceiverを簡単に切断することができます。これは、授業などで共同作業セッションを行っている
場合にセッションを終了するのに便利な機能です。
パフォーマンスの最適化
HP Remote Graphicsのパフォーマンスを最適化するには、以下の設定を行ってください。
共通の設定
1. 全二重モードで動作するようにネットワークを設定する。
最適なパフォーマンスを得るには、RG SenderとRG Receiver間のネットワークは全二重モード で動作させる必要があります。全二重モードを設定する方法については、ネットワーク情報を参 照してください。
2. Senderでは、デスクトップの背景を無地に設定する。
• [画面のプロパティ]パネルで[デスクトップ]タブを選択します。
• [背景]を[なし]に設定します。
3. SenderとReceiverを32ビット/ピクセルに設定する。
• [画面のプロパティ]パネルで[設定]タブを選択します。
• [画面の色]ボックスで、最高の色設定を選択します。
4. 遷移効果を無効にする。
Senderでは、色付きのカーソルやアニメーション化されたカーソルは使用しないでください。HP
Remote Graphicsでは、色付きのカーソルやアニメーション化されたカーソルも問題なく表示され
ますが、ネットワーク帯域幅の使用量およびCPUの使用率が上がります。
5. ディスプレイの解像度を下げる。
HP Remote Graphicsは、画像ベースのリモート表示テクノロジです。したがって、ディスプレイ解
像度を引き下げることにより、パフォーマンスを大幅に向上させることができます。現時点では、こ の操作は、Senderを起動して、Receiverに接続する前に行う必要があります。Senderの起動後 にディスプレイ解像度を変更した場合は、Senderを再起動しなければなりません。これはシステ ムを再起動するか、設定を変更することによって行えます。
Microsoft Windows固有の設定
1. Senderでは、[Windowsクラシック]デスクトップテーマを使用する。
Windows XPのテーマはより複雑なため、大量のデータの送信が必要になります。
• [画面のプロパティ]パネルで[テーマ]タブを選択します。
• [テーマ]ボックスで[Windowsクラシック]を選択します。
2. Senderでは、デスクトップ アイコンをロックする。
• [画面のプロパティ]パネルで[デスクトップ]タブを選択します。
• [デスクトップのカスタマイズ]を選択します。
• [Web]タブで[デスクトップ項目をロックする]チェックボックスを選択します。
LinuxまたはHP-UX固有の設定
1. HP-UXでは、[window position feedback]ウィンドウを画面の端に移動する。
HP Remote Graphics 2.1.0ユーザー ガイド
CDE Window Managerを実行しているHP-UX環境では、ウィンドウの移動時に画面の中央に
[window position feedback]ダイアログ ボックスが表示されます。このウィンドウが画面の端に表示 されるように設定します。これにより、ウィンドウをすばやく移動することができます。
変更できるDtwmリソースには、feedbackGeometryとshowFeedbackの2つがあります。
[window position feedback]ウィンドウの設定を変更するには、以下のいずれかのエントリを
Xdefaultsファイルに追加します。
• Dtwm*feedbackGeometry: +0+0 - [window position feedback]ウィンドウを画面 の左上に配置します。
• Dtwm*showFeedback: none - [window position feedback]ウィンドウを表示しませ ん。
• Dtwm*showFeedback: -move - ウィンドウの移動時に[window position feedback]
ウィンドウを表示しません。
ユーティリティ
HP Remote Graphics Softwareには、システムのセットアップに使用できる以下のユーティリティが含まれて
います。
Microsoft Windows固有のユーティリティ
• Nvidiaグラフィックス カードを使用している場合: UpdateDisplayDeviceは、グラフィックスカー ドにモニタが1つも接続されていなくても複数モニタの設定を可能にするユーティリティです。
デュアルヘッドまたはクワッドヘッドのグラフィックス カードでは、複数モニタの設定を行うには、2 台以上のモニタがグラフィックスカードに接続されている必要があります。
リモートから使用している場合には、Senderシステムにはモニタが1台も接続されていないため、
このことは問題となります。UpdateDisplayDeviceは、モニタが接続されていない場合は 通常使用できない、複数モニタ モードを有効にするようにWindowsレジストリを変更します。
UpdateDisplayDeviceは、HP Remote Graphics Senderソフトウェアと同じディレクトリにイ ンストールされています。
たとえば、Senderが以下のデフォルトディレクトリにインストールされているとします。
C:¥Program Files¥Hewlett-Packard¥Remote Graphics Sender¥Nvidia Utilities
UpdateDisplayDeviceもこのディレクトリにインストールされています。UpdateDisplayDeviceに対
し、以下のコマンドを使用できます。
• UpdateDisplayDevice -crt (複数のCRTを有効にする)
• UpdateDisplayDevice -dfp (複数のデジタルフラットパネルを有効にする) デフォルトは、「複数のCRTを有効にする」です。
UpdateDisplayDeviceはNvidiaグラフィックスカードに対してのみ使用できます。
• Matroxグラフィックス カードを使用している場合: 対応するユーティリティはありません。モニ タが接続されていなくても、Windowsの[画面のプロパティ]パネルを使用して複数モニタモード を設定できます。
トラブルシューティング エラー メッセージ
以下の表は、HP Remote Graphics Receiverによって報告されるエラーの一覧です。
エラー 説明
Unable to connect
to Sender! 1. Receiverは、入力されたホスト名またはIPアドレスを 見つけることができません。入力したホスト名またはIP アドレスが正しいことを確認してください。
ホスト名またはIPアドレスが正しい場合は、ネットワーク を介してSenderに接続可能であるか確認します。
Windowsシステムの場合は[コマンド プロンプト]を開 き、UNIXシステムの場合はコンソール セッションを開き、
以下のコマンドを入力します。
• ping hostname または
• ping IP address
ping応答がない場合は、リモート コンピュータがアクセ ス不可能か、動作していません。
ping応答があった場合は、リモート コンピュータ上で Senderソフトウェアが実行されていない可能性がありま す。
2. ファイアウォールによって、SenderまたはReceiverシ ステムに受信する接続がブロックされています。受信す る接続を許可するには、ファイアウォールを無効にする か、設定を変更する必要があります。Windows XP SP2およびRedHat Enterprise Linuxでは、デフォ ルトでファイアウォールが有効になっています。ファイア ウォールの設定の最新情報については、README.txt を参照してください。
3. 接続しようとしているシステム上でSenderが実行され ていません。システム上でSenderが実行されているか 確認してください。
4. Senderシステムが起動していないか、ネットワークに接 続されていません。pingなどの基本的な接続テストを行 ってください。
5. ネットワークが正しく設定されていません。たとえば、
DNSによってSenderシステムの名前が正しく解決さ れていないか、UNIXを使用している場合は、
/etc/hostsファイルで適切なIPアドレスがホスト名に マップされていません。SenderのIPアドレスを入力し