会社名:
Art of Kohi Ltd. Co.
購買部門責任者
サウジアラビア人を夫に持つフランス人
2009年に「Maison Bo-M」ブランドを設立し、2010年に店舗をオープ ン。当初は国際的なブランドの高級イブニングドレスを扱い、サウジアラビア の上流階層向けに提供。メインターゲットは25-45歳の女性。現在はロー カルや他の湾岸諸国のデザイナーと協力して、ファションショー等の企画、
販売等を手がけている。夫の家族に勧められ化粧品の取扱いを2012年より 開始した。その成功をきっかけに、アクセサリー、インテリア、アートギャラ リー等にも事業展開。家族連れで楽しめる店の展開、ライフスタイルの提案、
楽しい暮らしの提供を目指している。
会社の規模を教えて下さい。
会社にはパートナーが5人いて、そのうち2人が 王族のメンバーです。従業員は20人ほどで、
サウジアラビア、パキスタン、シリア人などです。
リヤドの他にジッダに支店があります。
ファッション市場の特徴は?
ラマダン明けの休暇「イード」のほうが販売が上 がると思われがちですが、我々のブランドはラ マダン中に販売が上がります。イフタール(断食 後の食事会)に人を招いたり、招かれたりする ので、その機会に女性は着飾る機会があるため です。ラマダン明けの休暇「イード」では、リヤ
ドの人々は海辺の観光地であるジッタで過ごし ます。ジッダはリヤドからさほど遠くなく、ショッ ピング施設も充実しています。イード中はリヤド での販売は上がらないことを考慮し、戦略的に 支店をジッダに開きました。
開店以来、成長は続いていたのですが、2016 年の10月・11月の売り上げが30%下がりまし た。石油価格の下落に端を発する一連の政府の 発表や、ビジョン2030の経済改革の施策等が 国民に伝わり、危機感を持った人々の足が遠の いたと当時は実感しました。
最近のトレンドは?
今まで黒一辺倒であったアバヤのイメー ジを一新するコートスタイルのアバヤで す。通常のアバヤとは全く違う素材を使っ たり、素材を組み合わせています。コー トスタイルは欧州など海外に旅行する際 にも着られるというのが便利で、人気が あります。また、女性達が集まる夜のパー ティー時に着る服として、西洋風で鮮や かな配色のロングドレスのようなスタイル もトレンドです。
化粧に関する流行も変化を感じています。
以前は顔の上に色を塗った「見せる化粧」
であったのに対し、最近では肌のコンディ ションが注目されています。肌の健康状 態を考慮する女性が増えています。全体 的に健康志向の女性が増えてきたと感じ ています。そういえば、女性専用のスポー ツジムもオープンしましたね。ジムといえ ば今までは男性のものとされてきましたが、
女性専用のジムが出来たことは、女性の社 会進出が進んできたのだと思います。
※サウジアラビア政府は2017年になって女性用ジムの営業を 許可すると発表
サウジアラビアで開業するメリットは?
手続き等、時間がかかるので忍耐力が試されます。私の出身地 のフランスや他の国と比べると税制面も安いので、ターゲットや プランが明確であればビジネスチャンスはあります。
従業員を雇うときに注意を払う点は?
従業員への研修や学習は必須で、めまぐるしく変わるトレンドや 新しいデザイン、ファッションスタイルを知ってもらうために私が 説明をして、学んでもらっています。仕事に対する個人の能力も 見る必要はもちろんありますが、新しい事へのチャレンジ精神や 責任感をもって取り組んでくれるのかということを見極めること が重要です。サウジアラビア人は総じてのんびりした気質の人々 が多いと思うので、緊張感を持って仕事をしてもらいたいと感じ ています。
今後のビジネスの展望は?
現在、サウジアラビアでも利用者が増加しているオンライン ショップの立ち上げに力を注いでいます。サウジアラビア人は夜 型のライフスタイルですので、夜にゆっくりと時間をかけて商品 選びをしてもらえるようなオンラインショップを目指しています。
最近ではSNSを活用して店や商品の情報を発信しているのです
住
Living
住まい事情
2013年キングサウード大学の調査によると、リヤドの約52%のサウジ アラビア人は賃貸住居に住んでいると報告された。過半数を超える原因の 一因として、不動産購入を助長させる住宅ローンのシステムが整備されて いない点、人口増加に住宅の建築と供給が追いついていない点があげら れた。また、一軒家の賃貸料が高いため、賃貸住居に住んでいる人のうち 37%は集合住宅に暮らしている。現在では、住宅供給も需要に追いつきつつあり、外国人労働者の人口増 加も見据えた住宅開発が進められている。課題であったサウジアラビア人 向けの住宅ローンシステムが整備され、2013年に比べると住宅事情は、
現在は改善されつつある。
Housing & Living
参考:Arab News “52% of Saudis in Riyadh rent houses”, February 7, 2013
Bloomberg, “Saudi Arabia Loosens Mortgage Rules After Home Sales Wane”, February 29, 2016
コンパウンドの割合
コンパウンドのクラスと賃貸料
Class A Class B Class C Class D
31%
41%
23%
5%
出典:KPMG “Riyadh Real Estate Market Overview” 2016
コンパウンド
敷地入口にゲートがあり、外部から塀などで仕切られている居住地区。コンパウン ド内には一軒家、集合住宅、ホテルやスポーツ施設等で構成され、中にはインター ナショナルスクールがある地区もある。付帯する施設やサービス、建物の質、所在 地等により賃貸料は様々である。外国人居留者用であるため、コンパウンド内部 では宗教的な制約(女性のアバヤ着用)が少ない。
リヤド市内の住宅購入価格と賃貸料
リヤド中心地、Olaya、Sulimani-yah、Muruj、Masif、Mursalat 地区の 集合住宅は市内で価格が一番高く、一戸あたりの面積、場所、利便性、築年数で 価格が変化する。一軒家の価格は中心部及び北部が高い傾向にあるが、高級住宅 街の開発により西部の一部で価格が上がった。
1㎡あたりの単価
集合住宅購入価格 集合住宅
賃貸料 一軒家購入価格 一軒家賃貸料(年間)
中心部 SAR 3,000 ~
5,500 SAR 250 ~ 450
SAR 3,500 ~ 6,500
SAR 250 ~ 650 北部 SAR 2,800 ~
5,500 SAR 3,500 ~ 7,000
南部 SAR 2,000 ~
2,900 SAR 180 ~
250 SAR 2,500 ~ 3,500 SAR 150 ~ 250 クラス 敷地条件 集合住宅平均賃料(年間) 一軒家平均賃料 (年間)
Class A 50,000㎡以上 SAR 80,000 ~ 250,000 SAR 160,000 ~ 480,000 Class B 20,000 ~ 50,000㎡ SAR 76,000 ~ 220,000 SAR 130,000 ~ 400,000 Class C 10,000 ~ 15,000㎡ SAR 70,000 ~ 140,000 SAR 180,000 ~ 250,000
Class D 5,000 ~ 10,000㎡ SAR 60,000 ~ 100,000 (一軒家を備える Class D は少ない)
Abdulrahman Omar Al Tamrah
アブドゥルラハマン・オマール・アル・タムラ さん
職業
銀行勤務
家族
妻 Tamadher さん 政府機関の人事部に勤務 長男 Bader 君 ( 2歳 )
住込みメイド 1名
インテリアは奥様が中心となり、
タムラさんと相談しながら「Midas」
「City W」、「ID Design」や「IKEA」
で家具等を揃えてコーディネートした。
サウンドシステムは日本のブランドを 購入した。
朝食は職場で済ませるが、昼食と夕食は 自宅でとっている。良く食べる料理はア ラブ料理で、スパイシーな料理や伝統的 なサウジアラビア料理のカブサと呼ばれ る鶏肉とご飯の料理が家族の好物であ る。イタリアンも好きなので自宅でパス タやピザをつくる。またサラダも毎食食 べるなど健康にも気をつけている。
お宅 訪問
Living in Riyadh
ルームバス
キッチン
応接間
ルームバス ファミリー
マスター ラウンジ ベッドルーム ウォークイン
クローゼット
ウォークイン
クローゼット ベッドルーム テラス
平日は共働きのため、特に外出することはな い。以前奥様が専業主婦であったときは旦那 様が疲れて帰って来ても、買い物に行きたが る奥さんのために外出していた事もあった。週 末は土曜日に一週間分の食品を買いに行く他 に、友人や家族の訪問や、食事に出掛ける。
サウジアラビア人にとって外食はレジャーであ り、最近は屋外型モールにあるトルコレストラ ンなどに出掛けることもある。日本食、特に 寿司も好物だが、生魚は食べたことがなく、
カルフォルニアロールなどの巻物をよく食べる。
奥様は美容に関することが大好きで、スパに 出向いたり、月に2回はヘアサロンに行く。結婚 式に招待された時は家に美容師やメイクアップ アーティストを招き、式の参加者数名と一緒に 施術してもらう。
家族で年数回海外旅行に出掛けており、ドバイ には2~3回行っている。特にセールが行われる
「ショッピングフェスティバル」期間中は必ずド バイに行ってショッピングを楽しんでいる。また、
年に1回、9月から11月の間にはアメリカ旅行 に出かける。昨年はロサンゼルス、サンディエゴ、
ラスベガスに2週間ほど滞在した(ちなみにハネ ムーンはニューヨークだった)。海外のほうが品 数も多く、値段も安く、リヤドにないブランドを 購入できる点で海外旅行の魅力を感じている。