液晶ディスプレイ (LC D )
52.12 LCD モジュールの設定
LCDモジュールの設定手順は以下の通りです。
1. LP<3:0>ビット(LCDPS<3:0>)で、フレームクロックプリスケーラを選択する
2. LCDSExレジスタで、セグメントドライバとして機能するピンを適切に設定する
3. バイアス用に内部参照抵抗を使う場合、内部参照ラダーを有効にし、下記を行う
• LRLAT<2:0>ビット(LCDREF<2:0>)で、モードAとモードBの期間を定義する
• LRLAP<1:0>ビット(LCDREF<7:6>)とLRLBP<1:0>ビット(LCDREF<5:4>)で、そ れぞれモードAおよびモードBのラダー(低、中、高)を定義する
• 各VLCDxPEビットを設定し、LCDIREビット(LCDREF<15>)をセットする
4. LCDCONレジスタで、下記のLCDモジュール機能を設定する
• LMUX<2:0>ビットで、マルチプレックスおよびバイアスモードを設定する
• CS<1:0>ビットで、クロック源を選択する
• SLPENビットで、スリープ中のモジュールの動作を設定する
5. 画素データレジスタ(LCDDATA0~LCDDATA31)に初期値を書き込む
6. LCD割り込みフラグLCDIFをクリアし、必要に応じてLCDIEビットをセットして割り込
みを有効にする
7. LCDENビット(LCDCON<15>)をセットしてLCDモジュールを有効にする
液晶ディスプレイ (LC D )
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52.13 スリープ中の動作
LCDモジュールはスリープ中に動作できます。モジュールがスリープ中に動作するかどうかは SLPENビット(LCDCON<6>)によって決まります。SLPEN ビットをセットすると、LCDモ ジュールはスリープ中に動作を停止します。SLPENビットをクリアすると、LCDモジュール はスリープ中も動作を継続します。
SLPEN = 1の場合にSLEEP命令を実行すると、LCDモジュールは全ての機能を停止し、非常
に低消費電流のモードに移行します。モジュールは即座に動作を停止し、セグメントラインと コモンラインを最小LCD電圧で駆動します。図52-23にこの動作を示します。
このモードでは、LCD モジュール自体の消費電流は減少しませんが、コアと他の周辺機能が シャットダウンするため、デバイス全体の消費電流は減少します。
DC成分がパネルに印加される事を防ぐため、SLEEP命令はLCDフレーム境界の直後に実行す る必要があります。フレーム境界はLCD割り込みを使って検出できます。遅延の計算方法につ
いては52.11「LCD割り込み」を参照してください。
SLPEN = 0の場合にSLEEP命令を実行した場合、モジュールはLCDDATAレジスタ内の現在
の内容を表示し続けます。LCDデータを変更する事はできません。
図52-23: SLPEN = 1またはCS<1:0> = 00の場合のスリープの開始/終了
SLEEP Instruction Execution Wake-up 2 Frames
V3 V2 V1 V0 V3 V2 V1 V0 V3 V2 V1 V0 V3 V2 V1 V0 COM0
COM1
COM2
SEG0
ファミリ リファレンス マニュアル
52-40© 2013 Microchip T
表52-6: LCDドライバ モジュール関連の特殊機能レジスタ
レジスタ名 Bit 15 Bit 14 Bit 13 Bit 12 Bit 11 Bit 10 Bit 9 Bit 8 Bit 7 Bit 6 Bit 5 Bit 4 Bit 3 Bit 2 Bit 1 Bit 0
LCDCON LCDEN — LCDSIDL — — — — — — SLPEN WERR CS1 CS0 LMUX2 LMUX1 LMUX0
LCDPS — — — — — — — — WFT BIASMD LCDA WA LP3 LP2 LP1 LP0
LCDREF LCDIRE — LCDCST2 LCDCST1 LCDCST0 VLCD3PE VLCD2PE VLCD1PE LRLAP1 LRLAP0 LRLBP1 LRLBP0 — LRLAT2 LRLAT1 LRLAT0
LCDREG CPEN — — — — — — — — — BIAS2 BIAS1 BIAS0 MODE13 CKSEL1 CKSEL0
LCDSEx LCDセグメントピン イネーブル レジスタ
LCDDATAx LCDデータレジスタ
IFS6 — — — — — — — — — — — LCDIF — — — —
IEC6 — — — — — — — — — — — LCDIE — — — —
IPC25 — — — — — — — — — — — — — LCDIP2 LCDIP1 LCDIP0
凡例: r = 予約済みビット