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     丹波布をつくる授 全体を通しての感想を いてください。

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1 丹波布をつくる授業の中で一番楽しかったのは何ですか

・各項目の回答数は以下の通りである。

①丹波布伝承館の見学…6  図1

②綿を育てること…O

③わたくり…5

④糸つむぎ…9

⑤糸の染色…1

⑥たて糸をはる…1

⑦よこ糸を通して織る…6

 この結果をグラフにしたのが図 1である。この結果では「糸つむぎ」

や「よこ糸を通して織る」が多く選 択されていた。これは二つとも、地

丹波布をつくる授業の中で一番楽しがつ      たのは何ですか

⑦よこ糸を      ①丹波布伝       承館の見学        21%

   4%

⑤糸の染色

 4%   1糸つむぎ.

三二・笠㌘

  0%

道な作業の中で楽しさを見出していったのではないかということが窺える。また、「丹波布 伝承館の見学」が二番目に多く、これは伝統的な工芸晶について学べたことと自分たちの 住んでいる地域に密着した内容だったため子どもたちが興味を持ったのではないかと考え

る。

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 ・自由記述をカテゴリーごとに分類すると、多い順に「素材や体験自体」、「コツをつか んでいくこと」、rやりがいや達成感、喜びを感じたこと」の主に三つに分類された。前の 質問項目と関連させて考えると、子どもたちは比較的簡単にできる作業よりも、苦労した

り工夫したりする活動を楽しいと感じているのではないかと推測される。

2 丹波布をつくる授業の で一番大変だったこと 十ト労した)ことは何ですか

・各項目の回答数は以下の通りである。

①丹波布伝承館の見学…0  図2

②綿を育てること…0

       丹波布をつくる授業の中で一番大変

③わたくり…O         だったこと(苦労した)ことは何です

④糸つむぎ…8      か

       ②わたを育

⑤糸の染色…1       ①丹波布伝     てること        承館の見学

⑥たて糸をはる ..     ・・〆一 0%③慌くり

⑦よこ糸を通して織る…18        一一一一

⑦よこ糸 一を通して  織る  64%

  ⑤糸の染色     3%

⑥たて糸を  はる  4%

 この結果をグラフにしたのが図2である。これによるとrよこ糸を通して織る」ことが 一番多く選択されており、次に「糸つむぎ」が多かった。この結果は間1の楽しかったこ

とと同じ項目が多く選ばれていることから、子どもたちが自ら大変さや苦労を感じる中で 楽しさをみいだしている部分があることが明らかになった。

・(上の 間を受けて)具体的にどのようなことが大変でしたか (または 苦労しました  ・自由記述をカテゴリーごとに分類すると、「作業内容が難しかったこと」がほとんどで

あり、その他に「体力(根気)が必要だったこと」が挙げられた。子どもたちは作業内容 が大変だったことが苦労したところだと感じているようだが、一人も投げ出さずに最後ま で取り組むことができたのは、題材に興味を持てたことと、苦労の中にもやりがいや楽し さを感じだからではないか考える。

3 丹波布の授業を通して どんなことに興味を持ちましたか (複数回答可)

・各項目の回答数は以下の通りである。

①布を織ること…1O

②模様のデザイン…8

③いろいろな伝統工芸…1

④自然の材料…5

⑤ものができるまで(工程)…6

⑥オリジナルの作品を作ること…8

⑦友だちの作品…7

⑧道具の使い方やかたづけ方…1

⑨自分が使うものを作ること(布や湯のみなど)…2

図3

丹波布の授業を通して、どんなことに興味を持ちましたか

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 8÷

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 この結果をグラフにしたのが図3である。この結果から丹波布の授業を通してたくさん のことに興味を持ったことがわかる。このことから、ものづくりを体験することは子ども たちの興味を他のことにも向かせるきっかけとなったことが明らかになった。

4、丹波布をつくる授業全体を通しての感想を書いてください

・この自由記述では、以下の感想が得られた。

 「1つ1つの作業が複雑でとても難しかった。やった後に達成感があった。」

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  「小さい丹波布をつくるのにあんなに時間がかかるとは思わなかった。づくっている    人は大変だと思った。」

  「はじめて丹波布をつくってみると楽しかったです。」

  「全てが大変だったけどがんばて最後までして、いい晶ができたから、いい経験にな    りました。」

  r昔の人はすごいちえをもっていたんだと思いました。」

  r友だちと楽しくオリジナルの布ができて毎時間楽しい授業だった。」

 この授業を通して子どもたちはたくさんのことを感じていることがわかった。この結果 から、次項ではどのような美術教育的効果があったのかについて考察する。

第2項 社会教育施設と連携することで得られた美術教育的効果について

 第1項のふりかえりカードの結果などを踏まえると、社会教育施設と連携して授業を行 うということは、専門家によって子どもたちの発達段階に応じた質の高い内容を教えても らうことができる他、学校には無い道具などを使って貴重な体験をすることができると言 える。例えば丹波布のような伝統工芸について学ぶとき、丹波布のたどってきた歴史を振

り返って先人たちに思いをはせたり、使われている材料について学び実際に触れてみたり することで、素材の特徴やよさを感じることができる。また丹波布を織るという体験を通

して、ものづくりに興味を抱いたり、身の回りのものにも関心を持って観察したりするこ とができるようにもなる。これらの新鮮な体験が、子どもたちの発想力を刺激しより想像 力を豊かにするのである。他のことでも言えるが、自分で体験してみることはとても大切 な事である。鑑賞の授業として全国の伝統工芸品を写真や実物で見たり触ったりすること も、もちろん美しさや特徴について知ることなどができ美術的効果があるだろう。しかし、

それを実際に作ってみる体験をすることは子どもたちに与える影響は計り知れない。自分 がものをつくる工程を体験することで、ものが出来上がるまでに時間と労力がかかること や努力や工夫が必要であることを身を以て知ることができるし、その過程を経てついに完 成させたときには達成感や満足感を感じることができる。また出来上がったものに対して 愛着がわいて大切にしたり、他のものに対しても同じく苦労や努力や工夫があったことに 思いを巡らせることもできるようになり大切に思う心情を育むことにつながる。このよう に子どもたちは体験することで多くのことを感じとり自分の可能性を広げていくのである。

 丹波布伝承館の方への聞き取り調査の中で、兵庫県独自の取り組みであるトライやるウ ィークやトライやるワークにおいて、小学生の時に体験して興味を持ったので伝承館を希 望したという生徒が毎年何人かいるということを聞いた。トライやるウィークなどで職業 体験をし、さらにこれからも伝統工芸に関わっていきたいと感じる生徒もいるだろう。実 際に筆者が佐治小学校へ見学に行っている期間にも高校生の男子生徒がトライやるワーク

で来ており、伝承館で仕事をし、小学校へも一緒に来て手伝いをしていた。自分も小学生 の時に体験した丹波布の授業を、今度は教える側で関わることになり嬉しく思うという意 見を聞くことができた。彼は自分が丹波布作りを体験してよさを感じたからこそ、今度は それを伝えていく側になろうとしているのだ。また、小学校で伝統工芸について学んでお くことで、その後どこかで工芸品を見つけたときにそのよさを感じ一つ購入するかもしれ ない。直接伝統工芸に関わらなくても、価値を理解し購入することでその伝統工芸品に関 わることができる。このようにして伝統工芸に興味を持ち関わろうとする姿勢が伝統を継 承することにもつながるのである。

 小学校において、設備が不十分であることや指導者の知識・技能が不足しているという 理由でこのような素晴らしい体験ができないのはとても残念なことである。そのような状 態があるならば、ぜひ専門家と協力して子どもたちに少しでも多くの体験をさせるべきだ と思う。子どもたち自身にもよい影響があり、また連携する側にも伝統工芸を継承してい く種をまくことができるという点で、小学校で工芸を扱うことはとても意義のあることだ

と考える。

第3項 社会教育施設などとの連携の課題について

 前項で社会教育施設との連携で得られる美術教育的効果について述べた。本項では社会 教育施設と連携するうえでの課題について考察していく。

 まず、第2章のアンケート調査で挙げられた課題の」つに、自分の学校の近くに社会教 育施設がないという問題があった。学校のすぐ近くにそういった施設があれば行き来もし やすく連携も取りやすいのであろうが、離れているとそうもいかない。また図画工作科の 限られた時間では専門家を招いてじっくり取り組むということは難しいと考えられている 現状があった。また、授業をしてもらうための充分な打ち合わせをする時間がないという 声もあった。また、連携が可能な社会教育施設がわからない、または社会教育施設とのつ ながりがないことも課題ではないだろうかと推察された。

 その」方で、丹波布伝承館の方々の話を聞く中で、社会教育施設側の抱いている課題も いくつかわかってきた。」つ目は、社会教育施設側から積極的に授業を行いにくいという ことである。小学校がどのようなカリキュラムを組んでいるのかわからない状態では施設 側もどのように連携してよいかわからないため、授業を行いたいとは積極的に言いづらい 面もあるだろう。また、社会教育施設はその施設独自の役割を果たすことに日々忙しく、

小学校に出張するとなるとそれなりの準備と労力が必要になる。これらのことが重なって、

小学校からこんな授業をしてほしいという具体的な要望がないと、社会教育施設側からの アプローチは難しいのではないだろうか。実際に丹波布伝承館の方も、依頼があればその 学校で授業を行うが、現在継続して行っているのは佐治小学校のみということだった。一 年に何枚とも連携をしていた年もあったそうだが、やはり小学校の方から継続してほしい

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