Cisco TMS は以下をサポートします。
• ISDN ネットワークとダイヤルプラン設定。
• 混合ネットワーク(ISDN -> IP および IP -> ISDN のルーティングが可能)。
• IP および ISDN の両方の機能を持つエンドポイント。
• ISDN 上の IP サイト間の接続。
コール プロトコルの優先順位付け方法
デフォルトでは、Cisco TMS は SIP よりも H.323、ISDN よりも IP を優先します。ゾーンを使用して Cisco TMS が IP または ISDN のど ちらを優先するかを指定するには、「ゾーンのしくみ(35 ページ)」を参照してください。
[管理ツール(Administrative Tools)] > [設定(Configuration)] > [会議設定(Conference Settings)] では、次の設定も行うことができ ます。
• [E.164 エイリアスよりも H.323 ID を優先する(Prefer H.323 ID over E.164 Alias)]:H.323 を使用しているときに H.323 ID と
E.164 エイリアスのどちらを優先してダイヤルするかを選択します。
• [コールをルーティングするときにフラット H.323 ダイヤルプランを使用する(Use Flat H.323 Dialing Plan When Routing Calls)]:Cisco TMS は、すべてのシステムがすべてのシステムにダイヤルできると想定します。
Cisco TMS がスケジューリングの各システムをルーティングするために使用するプロトコルは、[システム(Systems)] > [ナビゲータ
(Navigator)] > システムを選択 > [設定(Setting)] > [TMS スケジューリング設定(TMS Scheduling Settings)] でシステムごとに設定 します。
Cisco TMS がルーティングに使用するインフラストラクチャとは
MCU
MCU(マルチポイントコントロールユニット)はポート割り当てに応じて同時に多数の会議をホストできる会議ブリッジです。参加者がダイヤ ルインすることも、MCU により参加者にダイヤルアウトすることもできます。Cisco TMS では、次のタイプの MCU がサポートされています。
• Cisco TelePresence Server
• Cisco TelePresence MCU シリーズ
• Cisco TelePresence MPS
• 管理対象外ブリッジ
新しいテレプレゼンス展開の場合は、最適なパフォーマンスを達成するために、TelePresence Server を使用することをお勧めします。
スケジュールされた会議で優先的に使用する MCUCisco TMS のタイプは、[管理ツール(Administrative Tools)] > [設定
(Configuration)] > [会議設定(Conference Settings)] > [ルーティングでの優先 MCU タイプ(Preferred MCU Type in Routing)] で 指定できます。
ルーティングで MCU を使用するタイミングは、[管理ツール(Administrative Tools)] > [設定(Configuration)] > [会議設定
(Conference Settings)] > [ルーティングでの外部 MCU の使用(External MCU Usage in Routing)] で指定できます。
Cisco TMS に類似の MCU が複数ある場合、MCU は会議参加者が属するゾーンと、会議のシステムの機能セットに基づいて選択されま す。イマーシブシステムを含む会議は、Cisco TelePresence Server を使用するか、[イマーシブ(Immersive)] として設定された管理対 象外ブリッジが使用できる場合はそれを使用します。そうでない場合は、すべての MCU を Cisco TMS で選択できます。
Cisco TMS では、SIP トランキングブリッジと H.323 ゲートキーパーまたは SIP レジストラに登録されたブリッジの両方のスケジューリン グがサポートされます。
Smart Scheduler などの Cisco TMSBA に依存する内線を使用して予約する場合、[管理ツール(Administrative Tools)] > [設定
(Configuration)] > [会議設定(Conference Settings)] でデフォルトの会議設定を変更することはできません。
番号の割り当て
会議をルーティングするときに、Cisco TMS は、次のように、割り当てられた範囲内で可能な最小の番号またはエイリアスを使用しようとし ます。
1. Cisco TMS は、新しい会議と編集済み会議の両方で、会議の前後 4 時間(会議の開始時刻の 4 時間前から会議の終了時刻の
4 時間後まで)使用されない番号またはエイリアスを見つけようとします。
2. Cisco TMS は、[延長会議モード(Extend Conference Mode)] 設定に関係なく、会議の前後 4 時間をチェックします。
3. その時間内に使用されない番号またはエイリアスが見つからない場合、Cisco TMS は、2 時間、1 時間、45 分、30 分、15 分と 徐々に対象時間を短くして未使用の番号またはエイリアスを探し、最終的には会議の間だけ一意になる番号またはエイリアスを使 用します。
これは他の番号が使用できない場合を除き、連続的な会議が同じ番号またはエイリアスで割り当てられないようにするためであり、これに よって参加者が前の会議にダイヤルするリスクがなくなります。
定期的な予約の場合、Cisco TMS は該当予約すべてに同じ番号またはエイリアスを使用します。定例会議の 1 つのインスタンスが編集さ れると、この 1 つの例外オカレンスで別のダイヤルイン番号を取得できます。
これは、可変エイリアスパターンが使用される場合、TelePresence Conductor の背後にあるブリッジにも適用されます。
マネージド MCU のみ
Cisco TMS は、それぞれの MCU ポートに番号(最初のポートは 1 から開始するなど)、およびエイリアス(SIP URI/H.323 ID/E.164 エイ リアス)を付与します。最初の数字とステップは、[拡張設定(Extended Settings)] で MCU ごとに設定できます。定期的な予約の場合、
Cisco TMS は該当予約すべてに同じポート番号を使用します。
Cisco TMS はブリッジからポート番号を読み取ります。SD 品質であるか、HD 品質であるかは認識しません。この方法で区別するには、
TelePresence Conductor を使用することをお勧めします。
ディストリビューション(Distribution)
管理者は、コストや帯域幅の削減、あるいは最高品質の実現のために、複数の MCU を経由するルーティングを計算するように Cisco TMS を設定できます。これは、カスケードと呼ばれます。「新しい会議(167 ページ)」を参照してください。
Cisco TMS が 1 つの MCU にすべての参加者を収容できない場合、予約の際にエラーメッセージでユーザに通知します。カスケーディン
グが自動的に実行されないからです。ユーザは、複数の MCU でコールをカスケードするために、「ベストインプレッション」分散と「最小コス ト」分散のいずれかを選択する必要があります。このため、カスケーディングは、Cisco TMS 予約インターフェイスを使用して予約する場合 にのみ使用できます。Cisco TMSBA を使用してカスケードすることはできません。Cisco TMS で進行中の会議に MCU をカスケードする ことはできません。
分散に関して、[管理ツール(Administrative Tools)] > [設定(Configuration)] > [会議設定(Conference Settings)] > [ルーティングで の優先 MCU タイプ(Preferred MCU Type in Routing)] の設定は無視されることに注意してください。
カスケーディングを手動で設定する場合に異なるモデルの MCU をカスケードで使用することは、Cisco TMS ではサポートされていません。
分散会議を予約すると、すべての MCU で異なる会議ダイヤルイン番号が生成されます。これらの番号はすべて、参加者への確認用電子 メールに記載されます。最初の MCU で使用可能なポートの番号に一致する参加者の番号がダイヤルインされると、次にダイヤルインする 参加者はエラーメッセージを受け取り、リストの次のダイヤルイン番号をダイヤルする必要があります。
次の図は、2 つの MCU 上でカスケードされた会議を示しています。
次の点に注意してください。
• ダイヤルインには指定 IP ゾーンがありません。
• TelePresence Server は、TelePresence Conductor の背後にある場合にのみカスケードをサポートします。ローカルに管理さ れる TelePresence Server は、カスケーディングをサポートしません。
• 外部参加者として Cisco TMS に追加されたブリッジ、部屋(現在は管理対象外エンドポイント)、電話帳エントリは、カスケードの作 成時に含められません。
Cisco TelePresence Conductor
MCU の前に Cisco TelePresence Conductor を使用する場合、Cisco TMS は会議で使用する MCU を TelePresence Conductor が決定することを許可します。
管理対象外ブリッジ
Cisco TMS は、各管理対象外ブリッジポートに番号(1 から始まる連番)を割り当てます。ブリッジに設定されている最初のアドレスはポー
ト番号 1 です。次のアドレスはポート番号 2 です。定期的な予約の場合、Cisco TMS は該当予約すべてに同じポート番号を使用します。
管理対象外ブリッジは常に、主要参加者を選択するときの最も優先順位が低いブリッジです。ただし、会議に 1 つ以上のマルチスクリーン 参加者が含まれている場合を除きます。この場合、[イマーシブ(Immersive)] として設定された任意の管理対象外ブリッジが非イマーシブ ブリッジより優先されます。
このブリッジでは、参加者の管理対象外ブリッジへのダイヤルインをスケジュールすることしかできません。
Gatekeeper
Cisco TMS は、複数のシステム間のルートを作成するときに、システムが同じゲートキーパーに登録されているか、異なるゲートキーパー
のいずれに登録されているかを調べます。
システムが同じゲートキーパーに登録されている場合
Cisco TMS が相互にダイヤルできることを認識します。ゲートキーパーは Cisco TMS に登録されている必要はなく、
TANDBERG Gatekeeper などのサポートされていないサードパーティまたはレガシーシステムのゲートキーパーでも使用することができま
す。Cisco TMS は、ゲートキーパー IP アドレスの値が両方のシステムで同じかどうかを確認するだけです。
システムが異なるゲートキーパーに登録されている場合
Cisco TMS は、2 つのシステムが相互にダイヤルできるかどうかを理解するために、ゲートキーパー間に関係があるかどうかを把握する
必要があります。
ゲートキーパーが Cisco TMS に登録されている場合は、ゲートキーパーのネイバーゾーンまたはクラスタ関係を調べ、相互にダイヤル可 能かどうかを確認します。
ゲートキーパーが Cisco TMS にない場合は、ゲートキーパー間に関係がないとみなし、IP ダイヤリングを使用します。
IP ゾーンにドメイン URL を設定している場合、Cisco TMS は相互にダイヤルするシステムにドメイン URL を使用できることを認識します。
(「ゾーンのしくみ(35 ページ)」を参照してください。)
ISDN ゲートウェイ
ISDN ゲートウェイは、IP ネットワークが ISDN にコールアウトし、ISDN が IP ネットワークにコールインできるようにします。
ゲートウェイを Cisco TMS に追加する必要はありません。必要なのは、IP ゾーンにゲートウェイ情報を追加して、そのゾーンのどのプレ フィックスシステムが ISDN にダイヤルする必要があるかを Cisco TMS が認識できるようにすることだけです。(「ゾーンのしくみ(35 ペー ジ)」を参照してください。)