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3.1 IS0 12643-1 の要求内容のまとめについて

印刷産業機械の設計・製造者が国際基準に準拠した安全設計、技術の構築を促進するた め、IS0/TC130/WG5(印刷技術-人間工学/安全)において 2006 年 3 月現在審議が継続さ れているC規格 IS0 12643-1“Graphic technology - Safety requirements for graphic technology equipment and systems-Part1:General requirements”を取り上げ、基本的な規格体系となっ ているA規格およびB規格との関連、ならびに規格の要求内容全般について調査を行った。

当委員会では、IS0/WD 12643-1 の翻訳作業を行うとともに、引用規格を含めた要求内容 の 概 要 を 整 理 し て 、「 IS0 12643-1 Graphic technology - Safety requirements for graphic technology equipment and systems-Part1:General requirements-関連条項を含んだ安全構築 の全体像-」(以下、「IS0 12643-1 の全体像」)として表 3.1 にまとめた。

注) IS0 12643-1 の CD の段階において追加となった内容の一部を表に盛り込んでいる。

3.2 「IS0 12643-1 の全体像」の利用について

「IS0 12643-1 の全体像」は、印刷産業機械の設計・製造段階で円滑に活用できるよう、

IS0 12643-1 の規格条項・条文に基づき、関連規格類(引用規格、参考規格)の条項、規格

番号を整理し、それらの要求内容を簡潔にまとめたものである。

また、IS0 12643-1 の要求内容と合わせて、IS0 12100 にも準拠するため、IS0 12643-1 の 条項・条文の要求内容に対応する IS0 12100 の関連条項を示した。

本章を参考にするにあたり以下を参照されたい。

(1)本章は IS0 12643-1 の WD の段階において翻訳作業を行ったものであり、その原文(英 文)に忠実に翻訳することに努めた。ただし、直訳では理解し難いと思われる箇所、

誤解を招くような文章は、内容を変えないように、最小限の書き換えを行った。

(2)IS0 12643-1 の条文および、その他の条文の翻訳、解釈等についての不明点があった

場合は、原文(英文)を参照すること。

表 3.1 IS0 12643-1 Graphic technology – Safety requirements for graphic technology equipment and systems – Part1: General requirements 関連条項を含んだ安全構築の全体像

IS0 12643-1 規格条項・条文 関連規格類の条項など その内容 IS0 12100 の関連条項

1 適用範囲 2 引用規格 3 用語と定義

4 要求事項の対象となる機器 5 重大な危険源の防護 5.1 総則

オペレータが重大な危険源に曝されることが認識されている領域には、機械の操作に適合し た防護を備えなければならない。通常操作中に、危険源への距離がIS0 13852:1996に規定さ れたものに適合している場合には、重大な危険源への暴露は存在しないと見なされる。関連は あるが重大でなく、本国際規格で取り扱わない危険源に対し、機械類を IS0 12100-1 および IS0 12100 2:2003 の原則に従い設計しなければならない。

重大な危険源(例えば、押しつぶし、切り傷、せん断、挟まれ、高温表面、爆発、等)は、機械 ごとに異なっている。各々の機械を評価し、どのような危険源が存在し、防護されなければなら ないかを決定することが重要である。

機械は、準備、洗浄、オペレータによる保守またはトラブルシューティングのような通常の生 産作業を、機械を動かすことなく可能とするよう設計することが望ましい。これらの作業を行うた めに機械の運動が必要な場合には、ガード及び安全装置で危険源に対する保護に備えなけ ればならない。これらの操作は、5.4; 5.6項; IS0 12643-2, 5.3.2項; または IS0 12643-2, 5.7.4.2 項 (折機排紙部に対し) に規定されたホールド・トゥ・ラン装置を用いて施行しなければならな い。運転中の構成部品または製品の流れを監視する必要がある場合には、必要な視界を与 え、必要ならば、ガードを閉じたままで機器の操作を調整出来るように、機器を設計しなければ ならない。 【例】透明なガードまたは遠隔監視システム

IS013852:1996 (JIS B 9707:2002) IS012100-1 IS012100-2

本規格 5.4 5.6項 IS012643-2: 5.3.2 IS012643-2: 5.7.4.2

3歳以上の人の上肢が機械類の危険区域に到達することを 防止するための安全距離。

5.2 ガード

5.2.1 ガードの種類と移動量 5.2.1.1 ガードの種類

本国際規格の目的に対しては、固定式および可動式の、二種類のガードがある。

頻繁に開く必要がないガードは、インタロックするか、もしくは、その取り外しには、締め具の 操作のために設計された、キーまたはレンチのごとき工具(3.59 項参照)を使用する必要がある ような方法で固定しなければならない。

全ての可動式ガードは、5.5項に従いインタロックしなければならない。

通常操作中、準備(セットアップ)操作のため、または工具の使用の有無にかかわらず、危険 源領域へのアクセスを許すために、一作業シフトあたり少なくとも一回(平均)開放、取り外しおよ び/または取り付けるように設計されたガードは、インタロックしなければならない。

【注記】典型的なシフトは8時間である。

ガード及びドアは、セットアップおよび下記のようなその他の目的で取り外してよい。

・加工すべき材料の供給; ※続く

本規格 3.59項 本規格 5.5項 本規格 5.5.1項 本規格 5.6項 IS014120:2002

IS0 12643-1 規格条項・条文 関連規格類の条項など その内容 IS0 12100 の関連条項

・用紙サイズの変更;

・工具の交換;

・準備。

インタロックシステムは、5.5.1項に規定するように作動しなければならない。

インタロック付ガードが開いている場合には、5.6 項に記載した方策のうちのいずれかが、有 効になっていなければならない。

生産工程を監視する必要がある場合には、ガードは、作業工程の十分な可視性を確保し、

反射による視野の妨げがないように設計しなければならない。

【例】つや消しの黒色に塗った網目ガード、ガード背後への照明の設置、等。

ガードは、要員に対するいかなる新たな重大な危険源を発生させてはならず、IS0 14120 の 要求事項を満足しなければならない。

固定式及び可動式ガードの設計及び製造のための一般要 求事項。

IS0 12100-2:5.5.3 項

5.2.1.2 可動式ガードの自動移動

これは、例えば、ガードの動作力を制限することで達成できる。下記のガイドラインを提示す る。

可動式ガードの自動移動は、いかなる重大な機械的危険源も発生させてはならない。

a) 問題となりそうなガードの接触面が丸味を帯びた角または突起で、切傷または突刺しによ る傷害のリスクがない場合には50 N 以下。

b) 問題となりそうなガードの接触面が押しつぶしによる傷害のリスクがない平面である場合に は150 N 以下。

リスク分析に基づいて、より高い数値を選択しても良い。

5.2.1.3 ガードの自重閉鎖に対する保護

開放可能なガードは、傷害のリスクを発生させるような自重閉鎖に対して安全防護しなけれ ばならない。下記は安全防護のために使用しうる手段の例である。

・質量を釣り合せる装置;

・空気バネ;

・開放された部品を自動的に保持する装置;

・危険源箇所がホールド・トゥ・ラン制御を作動する位置から視認しうるならば、ホールド・

トゥ・ラン制御器で作動する動力駆動式ウォームギア駆動;

・開放位置でのガードの重心を、閉止を妨げるように、回転軸から十分に後方に置く。

質量を釣り合せるために使用されるバネは、バネの破損またはガードの動作に起因する危険 源が発生しないように設計しなければならない。圧縮型のバネが好ましい。バネは、長期間にわ たる使用の後にも、いかなる永久変形も起こしてはならない。

IS0 12100-2: 5.3.2.6項

5.2.2 ガードの位置

5.2.2.1 ガードの距離及び間隔

ガードと引込みニップ間の安全距離は、回転する表面間、または回転する表面と固定された 表面間の距離が、10 mm (図 3参照)になる点から測定する。安全距離は、IS0 13852:1996に 規定された通りとしなければならない。

※続く

IS013852:1996 (JIS B 9707:2002)

※続く

3歳以上の人の上肢が機械類の危険区域に到達することを 防止するための安全距離。

※続く

IS0 12643-1 規格条項・条文 関連規格類の条項など その内容 IS0 12100 の関連条項 バリアガードの設計および構造は、要員がバリアガードの上下左右または隙間を通して危険

源に接近することが確実にできないようにしなければならない。

ガイドローラの安全距離は、IS0 13854に規定のごとく、120 mm としなければならない。

IS0138541996 (JIS B 9711:2002)

使用者(例えば,規格作成者,機械類の設計者)が,押し つぶしの危険源を回避できるようにするために、人体部位 に関連する最小すきまを規定したもの。

図 3 — 引込みニップにおける安全距離の測定 5.2.2.2 上方への到達

上方に届く危険区域から受けるリスクが低い場合(リスク評価により決定される)には、IS0 13852:1996に規定されるように、危険源区域の高さは2 500 mm 以上としなければならない。そ れ以外の場合には

a) 危険源区域の高さを2 700 mm 以上とするか または

b) 他の安全方策を用いなければならない。

【注記】リスク評価に対する詳細情報については、IS0 14121を参照のこと。

IS013852:1996 (JIS B 9707:2002) IS014121:1999 (JIS B 9702:2000)

3歳以上の人の上肢が機械類の危険区域に到達することを 防止するための安全距離。

機械類の耐用期間中の全段階におけるリスクを査定する手 順の一般原則について規定。

5.2.2.3 保護構造物を越える到達

保護構造物を越えて届く危険区域から受けるリスクが低い場合(リスク評価により決定される)

には、IS0 13852:1996の表 1に規定された危険区域までの水平距離を、最低限値として使用 しなければならない。この表に規定された数値には内挿を行ってはならない。従って、危険区 域 の 既 知 の 高 さ(a),保 護 構 造 物 の 高 さ(b),ま た は 危 険 区 域 ま で の 水 平 距 離(c)が 、IS0 13852:1996の表 1の二つの数値の中間にある場合には、使用する数値はより高い安全性をも たらすものとしなければならない。

保護構造物を越えて届く危険区域から受けるリスクが高い場合(リスク評価により決定される)

には、IS0 13852:1996の表 2に規定された危険区域までの水平距離を、最低限値として使用 しなければならない。この表に規定された数値には内挿を行ってはならない。従って、危険区 域 の 既 知 の 高 さ(a),保 護 構 造 物 の 高 さ(b),ま た は 危 険 区 域 ま で の 水 平 距 離(c)が 、IS0 13852:1996の表 2の二つの数値の中間にある場合には、使用する数値はより高い安全性をも たらすものとしなければならない。

IS013852:1996 表1 (JIS B 9707:2002) IS013852:1996 表2 (JIS B 9707:2002)

3歳以上の人の上肢が機械類の危険区域に到達することを 防止するための安全距離。

表1:危険区域のリスクが低い場合の保護構造物の高さと安 全距離。

表2:危険区域のリスクが高い場合の保護構造物の高さと安 全距離。

寸法は、mmで示す。

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