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Ⅲ I二 盈》
3.洗
浄 した魚竜館資料 の照合作 業 (4月14日)4.野
蒜収蔵庫流出資料の回収作業 (6月 9日)旧牡 鹿町収 蔵庫被 災状 況 (6月23日) 6.旧牡鹿町収蔵庫での回収作業 (6月23日)
7.野蒜収蔵庫での回収作業 (7月 5日)
8.石
巻 センター被災資料 の洗浄作業 (7月23日)図
12
東 日本大震 災被 災文化 財 の救援活動状況・南三陸町歌津魚竜館の展示資料 レスキュー活動への参加
南三陸町の旧歌津町地区には、 ウタツギ ョリュウ、 クダノハマギ ョリュウ、ホソウラギ ョリュウとい う、時期 の異 なる魚竜化石が発見 されてお り、 これ らは極めて貴重 な自然史資料 となっている。歌津魚竜館 は、 これ ら化 石資料 をは じめ、旧歌津町内の考古資料、民俗資料 を展示す る施設 として、管の浜漁港の一角 にある。本館 は1
階が物産 コーナーで、2階が展示室 となっている。本館の裏 には、 クダノハマギ ョリュウイと石が、発見 された状 態で見学で きる施設が併設 されている。震災 による津波で2階まで完全 に水没 し、展示室 は大 きく破壊 された。
魚竜館の管理 を委託 されていた地元の方か らの要請 を受けて、東北大学総合学術博物館が主体 となって、被災 し た展示資料 の回収、安全 な場所への運搬、応急処理が行われることとなった。考古資料 も展示 されていたため、
埋蔵文化財調査室 に協力要請がなされ、協力 して実施す ることとなった。4月13日 に、魚竜館か ら展示資料 を回 収 し、東北大学 に運搬 した。考古資料 については、埋蔵文化財調査室 に運搬 し、応急処理 として洗浄作業 をお こ なった。考古資料の中には、銅製の掛仏 と鏡、鉄製の宝剣が含 まれていた。海水 に水没 したため、脱塩処理 を早 急 に実施す る必要があると判断 し、当調査室で脱塩処理 を実施 した。
歌津魚竜館 での活動 は、次 に述べ る被災文化財等救援委員会が主導する文化財 レスキュー事業が正式 に動 き出 す以前 に実施 された ものであるが、レスキュー事業開始以降は、この事業の一環 に位置づけ られることとなった。
南三陸町の旧歌津町の施設において安定収蔵が可能 となったため、埋蔵文化財調査室で一時保管 していた考古資 料 については、7月19日に南三陸町に運搬 し返還 した。
・被災文化財等救援委員会 による文化財 レスキュー事業への参加
東 日本大震災で被災 した文化財等の救援活動のために、文化庁が呼びかけ、東北地方太平洋沖地震被災文化財 等救援委員会が結成 された。救援委員会 は、国立文化財機構 をは じめ とする国の機 関、 日本博物館協会や全 国美 術館会議 な どの博物館 関係 団体、文化財 に関わる学会、歴史資料保全 ネ ッ トワークなどの団体か らな り、指定の 有無 を問わず被災文化財等 を救援す る空前の事業が行 われることとなった。4月下旬 には、仙台市博物館 に救援 委員会の現地対策本部が設置 され、文化庁や国立文化財機構 か ら派遣 された職員が常駐 し、地元教育委員会や関 係機関・団体 と連携 して、 レスキュー事業 を実施す ることとなった。
この文化財 レスキュー事業 に関 しては、救援委員会の委員長か ら、埋蔵文化財調査室長 と文化財調査員あてに、
「被災文化財等救援事業への御協力 について (依頼)」 の文書が、 5月13日付で寄せ られた。 これ以降、救援委員 会の文化財 レスキュー事業 に、東北大学埋蔵文化財調査室 として、正式 に参加・協力することとなった。
救援委員会 による被災場所での レスキュー作業で、埋蔵文化財調査室職員が参加 した ものは次の とお りである。
6月 9。 10日
東松 島市野蒜文化財収蔵庫での外部流出資料の回収 と仮封鎖 6月21日
女川町マ リンパル女川展示資料 を回収 し運搬
考古資料 は東北大学埋蔵文化財調査室 に運搬 して応急処理 として水洗作業実施 6月23・ 24日
石巻市旧牡鹿町資料収蔵庫 の収蔵資料 を回収 し隣接する体育館へ移動
7月 5〜7日
東松 島市野蒜文化財収蔵庫 の収蔵資料 を回収 し奥松 島縄文村歴史資料館へ運搬
これ らの回収作業以外 に、石巻文化セ ンターで被災 した考古資料の一時保管 と応急処理 を担 当 している。石巻 文化 セ ンターでは、
1階
にあった考古資料収蔵庫が、津波で完全 に水没 した。 ここか ら回収 された294箱 の考古 資料 は、6月17日 と7月14日に、東北大学埋蔵文化財調査室 に運搬 された。後 に100箱は、仙台市教育委員会文 化財課 向田整理室で作業す ることとな り搬 出 され、残 り194箱を埋蔵文化財調査室で保管す ることとなった。 こ の194箱の資料 は、津波で汚損 し、カビなどの発生 も見 られることか ら、応急処理 として水洗作業 を行 う必要があっ た。水洗作業 は、埋蔵文化財調査室が保管お よび作業場所 を提供 し、宮城県考古学会が窓口となってボランティ アをつのって洗浄作業 を行 うこととなった。洗浄作業は20H年6月20日か ら開始 し、断続的に作業 を実施 し、10 月5日 までに185箱の洗浄が終了 した、残 る9箱は2012年 3月13〜15日 に作業 を行い、全 ての洗浄作業が終了 した。それ以降は、保管状況 を点検 しつつ、埋蔵文化財調査室の収蔵庫 において一時保管 を続 けている。
・宮城県保全連絡会議への参加
救援委員会の レスキュー事業は、宮城県での被災場所か らの回収がほぼ終了 したため、7月31日をもって、現 地本部は数収 した。 これ以降は、必要 に応 じて救援委員会か ら派遣 される形 となった。 この文化財 レスキュー事 業 を引 き継 ぎ、被災 した宮城県内の文化財の保全 を図るため、文化財 レスキュー事業 に関わる関係機関・団体 と の連携 ・協力の下 に必要な活動 を行 うことを目的 として、宮城県被災文化財等保全連絡会議が設置 されることと なった。被災文化財等の一時保管施設、地元市町教育委員会 などか ら構成 されることとな り、一時保管施設であ る東北大学埋蔵文化財調査室 も、保全連絡会議 に参加す ることとなった。
連絡会議 は、20H年10月 5日に開催 された準備会 を経て、10月 21日をもって正式 に発足 した。その後、第1回 の連絡会議が2011年12月 7日 に、第2回の連絡会議が2012年 3月21日に開催 されている。連絡会議では、活動状 況、一時保管施設での資料管理状況 な どについて、情報交換や協議が行われている。
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1.国
立 大 学 法 人 東 北 大学 埋 蔵 文 化 財 調 査 室 規 程平成 6年5月17日
規第56号
(趣旨)
第1条
この規程 は、国立大学法人東北大学埋蔵文化財調査室 (以下「調査室」 とい う。
)の
組織及 び運営 につ いて定めるもの とす る。(目的)
第2条
調査室 は、国立大学法人東北大学 (以下「本学」 とい う。
)の
特定事業組織 として、本学の施設整備が 円滑 に行われるために、構 内の埋蔵文化財 に関す る調査 を行い、併せて資料 の保管及びその活用 を図ることを 目的 とす る。(職及び職員)
第3条
調査室 に、次の職及び職員 を置 く。
室長
文化財調査員 特任准教授 事務職員 その他の職員 (室長)
第4条
室長 は、調査室の業務 を掌理す る。
2
室長は、本学の専任の教授 をもって充てる。3
室長の選考 は、第6条に規定す る運営委員会の議 に基づ き、総長が行 う。4
室長の任期 は、2年とし、再任 を妨げない。(文化財調査員)
第5条
文化財調査員 は、室長の命 を受け、調査室の業務 に従事す る。
2
文化財調査員 は、調査室の職員 をもって充てる。(運営委員会)
第6条
調査室 に、その組織、人事、予算その他運営 に関する重要事項 を審議す るため、運営委員会 を置 く。
(運営委員会の組織)
第7条
運営委員会 は、委員長及 び次の各号 に掲 げる委員 をもって組織す る。
一
東北大学施設整備・運用委員会各地区キャンパス整備委員会の委員
各1人 三
発掘調査 に関連のある専門分野の教授又 は准教授
若千人
三
発掘調査地に関連のある部局の教授又 は准教授で、その都度委員長が指名するもの 四
施設部長
(委員長)
第8条
委員長 は、室長 をもって充てる。
2
委員長 は、運営委員会の会務 を総理す る。3
委員長は、必要があると認めるときは、運営委員会の同意 を得 て、委員以外 の者 を運営委員会 に出席 させ、議案 について、必要 な説明をさせ、又 は意見 を述べ させ ることがで きる。