第 2 章: HD Native Thunderbolt ハードウェアの概要
HD Native Thunderbolt
HD Native Thunderboltは、ダイレクト・ディスク・レコーディングとプレイバックに最大64チャンネ ルのI/Oを提供し、最高24ビット/192kHzのオーディオ・ストリームに対応しています。さらに、内蔵 FPGAにより、ヘッドフォン・モニタリング専用のシグナル・ルーティングを提供します。
HD Native Thunderboltのフロント・パネル
電源LED
このLEDは、本機をコンピューターに接続し、コ ンピューターの電源を入れると赤く点灯します。
またヘッドフォン・モニタリングの状態によって、
さらにファームウェアのアップデートを実行する 際、LEDの色が変わります。
赤本機が接続されて電源が入っており、ヘッド フォン・モニタリングのオーディオ出力がミュー トされていることを示します。
緑ヘッドフォン・モニタリングのオーディオ出力 が有効であることを示します。
紫MCU(マイクロコントローラー・ユニット)が リセット中であることを示します。
ヘッドフォン・ジャック
HD Native Thunderboltは、フロント・パネルに ステレオの1/4インチ・ヘッドフォン・ジャック を1つ搭載しています。ヘッドフォン・ジャック への出力には、プライマリーのAvid HDオーディ オ・インターフェイスのチャンネル出力1および 2が反映されます。
HD Native Thunderboltのフロント・パネル
ヘッドフォン・
電源LED ジャック
ボリューム/ミュート・
ノブ
ボリューム/ミュート・ノブ
HD Native Thunderboltでは、フロントパネルの ボリューム/ミュート・ノブでヘッドフォンの音 量を調整できます。ノブを左に回すと音量が下が り、右 に 回 す と 上 が り ま す。ま た ボ リ ュ ー ム/ ミュート・ノブを押すことでヘッドフォン出力を ミュート/ミュート解除できるほか、MCU(マイ クロコントローラー)のリセットも行えます。
ヘッドフォン・モニタリングのミュート/ミュート解除 ヘッドフォン・モニタリングをミュートするには:
電源 LED が赤く点灯するまで、ボリューム / ミュート・ノブを⻑押しします。
ヘッドフォン・モニタリングのミュートを解除するに は:
電源LEDが緑色に戻るまで、ボリューム・ミュー ト・ノブを⻑押しします。
MCUのリセット
もしボリュームを操作できなくなった場合、MCU をリセットしてください。MCUのリセットには数 秒かかります。
MCUをリセットするには:
1 HD Native Thunderboltとコンピューターをつ なぐThunderboltケーブルを外します。またコン ピューターの電源が入っていることを確認しま す。
2 ボリューム/ミュート・ノブを⻑押しします。
3 Thunderboltケ ー ブ ル を 再 接 続 し ま す。HD Native ThunderboltのLEDは紫色に点灯します。
4 ボリューム/ミュート・ノブを放します。
5 Thunderboltケーブルを外してから再度つなぎ ます(パワーサイクル)。HD Native Thunderbolt の電源が入ると、LEDは赤く点灯します。
HD Native Thunderboltのバック・
パネル
HD Native Thunderboltのバック・パネル
Thunderbolt ポート DigiLink Mini
ポート1と2
DigiSerial ポート 電源接続
FPGA リセット
第2章: HD Native Thunderboltハードウェアの概要 29 Thunderboltポート
Thunderboltケーブルを使用して、Avid要件を満 たすコンピューターの空いているThunderbolt ポートにHD Native Thunderboltを接続します。
接続を行う際は、ご使用のコンピューターの電源 がオフになっていることをご確認ください。接続 で き た ら、コ ン ピ ュ ー タ ー の 電 源 を 入 れ、HD Native Thunderboltを使用することができます。
DigiLink Miniポート
HD Native Thunderboltには、Avid HDオーディ オ・イ ン タ ー フ ェ イ ス 接 続 用 のDigiLink Mini ポート2基が搭載されています。ポートごとに最 大32チャンネルのオーディオ入出力を提供しま す。
DigiSerialポート
SYNC周 辺 機 器 は、HD Native Thunderboltの DigiSerialポ ートに接続 できます。 こ のコネク ターは8ピンのミニDINです。
FPGAリセット・スイッチ
万が一アップグレードに失敗したりFPGAイメー ジ が 破 損 し た と き に た め に、H D N a t i v e ThunderboltにはバックアップのFPGAイメージ を読み込ませるFPGAリセット・スイッチが備 わっています。
FPGAをリセットするには:
1 HD Native Thunderboltとコンピューターをつ なぐThunderboltケーブルを外します。またコン ピューターの電源が入っていることを確認しま す。
2 ペーパークリップなどで、FPGAリセット・ス イッチを⻑押しします。
3 Thunderboltケーブルを接続します。
4 FPGAリセット・スイッチを放します。
5 Pro Toolsを起動し、画面の指示に従ってファー ムウェアをアップデートします。
電源の接続
HD Native Thunderboltは、Thunderboltバスに より電力供給されます。また、ACアダプター(別 売)を使用してユニットに電源を供給することも できます。
DigiLink Mini
ケーブルHD I/O、HD OMNI、HD MADIオーディオ・イ ンターフェイスをHD Native Thunderboltに接続 する場合、DigiLink Miniケーブルを使用してく ださい。DigiLink Miniケーブルには以下の5種類 の⻑さがあります。
• 0.46メートル(18インチ)(HD I/O、HD OMNI、 HD MADIオーディオ・インターフェイスに付属)
• 3.6メートル(12フィート)(HD Nativeカー ドに1本付属)
• 7.62メートル(25フィート)(別売)
• 15.25メートル(50フィート)、176.4kHzと
192kHzのセッションに対する最大⻑(別売)
• 30.5メートル(100フィート)、88.2kHzと
96kHzのセッションに対する最大⻑(別売)
Avid HD
オーディオ・インターフェイスPro Toolsまたは要件を満たすサードパーティー
製CoreAudio互換アプリケーションを使用して
オーディオをレコーディングまたはプレイバック するには、少なくとも1台のAvid HDオーディオ・
インターフェイスがHD Native Thunderboltの1 番目のポートに接続されていなければなりませ ん。
HD Native Thunderboltは、最大4台のAvid HD オーディオ・インターフェイスに対応しており、
最大64チャンネルのオーディオ同時入出力が可 能です。
HD Native ThunderboltのDigiSerialポ ー トは、MachineControlの接続には対応して いません。
HD OMNIオーディオ・インターフェイス HD OMNIは、HD Nativeシステムと共に使用する ために設計された業務用デジタル・オーディオ・イ ンターフェイスです。HD OMNIは、音楽制作、レ コーディング、ポストプロダクションの各スタジ オにおいて、コンパクトなプリアンプ、モニタリ ング、I/Oソリューションを提供します。
HD OMNIの機能
HD OMNIは、Pro Toolsの入出力の最大8のディ スクリート・チャンネルを提供し、入力または出 力(選択可能)用のLEDメーターを搭載していま す。
アナログI/O
• 24 ビットの AD/DA コンバーター、サンプル
レートは最大192kHzまで対応
• 高品質Mic/Diプリアンプ x 2(チャンネル1-2)
• マイクとインストゥルメント・レベル入力用の XLRと1/4インチTRSのフロントパネル・イン プット x 2
• XLRバックパネル・マイク・インプット x 2
• チャンネル1と2のハードウェア・インサート 用 の バ ッ ク パ ネ ル の1/4イ ン チTRSセ ン ド・
ジャック x 2と1/4インチTRSリターン・ジャッ ク x 2
• アナログTRSライン・レベル・バックパネル・
インプット x 4(チャンネル1-4)
• アナログ入力のクリッピングを防ぐ2種類のリ ミッター、「ソフトクリップ」と「カーブ」
• バックパネルにDB-25ブレイクアウト・ケーブ ル(別売)使用を使用した可変アウトプット・
ゲイン付き8チャンネルのアナログ・アウト プット
• バックパネルにTRSを使用した2チャンネルの アナログ・アウトプット(DB-25コネクターの チャンネル1-2または7-8を反映)
• フロントパネル・ステレオ1/4インチ・ヘッド フォン・ジャック
デジタルI/O
• DB-25ブレイクアウト・ケーブル(別売)を使
用した、8チャンネルのAES/EBUアウトプット
(最大192kHzのシングル・ワイヤー)
• 2チャンネルのAES/EBU XLRインプット(最大
192kHzのシングル・ワイヤー)
• 2チャンネルのS/PDIF RCAのインプットとア ウトプット(最大192kHz)
• 8チャンネルのADAT TOSLINKのインプット とアウトプット
• サンプルレート 88.2kHz、96kHz、176.4kHz、 192kHzのADAT S/MUX Opticalに対応
• サンプルレート最大 96kHzの 2 チャンネルの S/PDIF Opticalに対応
• AES/EBU、S/PDIF、またはOptical(S/PDIF)の デジタル・インプット1-2のリアルタイム・サ ンプルレート変換(SRC)
詳しくは、『HD OMNIガイド』をご参照く ださい。
1つのHD Native Thunderboltシステムにつ き、1台のHD OMNIのみ使用できます。
HD OMNIでは複数のアナログ入力接続が行
えますが、同時に行えるアナログ入力は最大 4チャンネルです。
SRCはADAT S/MUXに対応していません。
第2章: HD Native Thunderboltハードウェアの概要 31 モニタリング
• ヘッドフォン・モニタリング(フロントパネル のヘッドフォン・ジャック)用のPro Toolsの
「キュー」ステレオ・アウトプット・パス
• フ ロ ン ト パ ネ ル の コ ン ト ロ ー ル・ル ー ム
(MAIN/ALT)とヘッドフォンのモニタリング・
ボリューム・コントロール
• ステレオ・フォーマットとサラウンド・フォー マット(最大7.1サラウンド)すべてのフォー ルドダウン機能を搭載した柔軟なモニタリング
• さまざまな入力信号の低レイテンシー・ダイレ ク ト・ モ ニ タ リ ン グ 用 イ ン プ ッ ト・ミ キ サ ー
(Pro Toolsの[ハードウェア設定]で設定)
同期
• 追加のAvid HDオーディオ・インターフェイス や周辺機器を接続するためのLoop Sync入出力
• HD OMNI と外部ワードクロック機器を同期さ
せるための外部クロック入出力
HD I/Oオーディオ・インターフェイス HD I/Oは、HD Nativeシステムと共に使用するた めに設計されたマルチチャンネル・デジタル・オー ディオ・インターフェイスです。HD I/Oは、極め て高品質の24ビットのAD/DAコンバーターを搭 載し、サンプルレートは最大192kHzまで対応し ています。
HD I/Oは、以下の3種類の標準構成で提供されま す。
• 8 x 8 x 8(アナログ・イン x 8、アナログ・
アウト x 8、デジタル・インおよびアウト x 8)
• アナログ・インおよびアウト16 x 16
• デジタル・インおよびアウト16 x 16 HD I/Oアナログ拡張カード(ADCとDAC)とHD I/Oデジタル拡張カードを追加または取り外し、
独自に構成にすることも可能です。
HD I/Oの機能
HD I/Oは、Pro Tools入出力の最大16のディスク リート・チャンネルを提供し、入力および出力用 のLEDメーターを搭載しています。
アナログI/O
• 優れた24ビットD/AコンバーターとA/Dコンバー ターを使用した、最大16チャンネルのアナログ I/O。Analog In HD I/OカードとAnalog Out HD I/O カードを使用し、対応サンプルレートは、44.1kHz、 48kHz、88.2kHz、96khz、176.4kHz、192kHz。
• アナログ入力のクリッピングを防ぐ2種類のリ ミッター、「ソフトクリップ」と「カーブ」
デジタルI/O
• AES/EBU、TDIFdB-25またはOpticalを使用し た、最大16チャンネルの24ビット・デジタル I/O。Digital HD I/O カードを使用し、対応サ ンプルレートは、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、 96khz、176.4kHz、192kHz。
• Digital I/Oカードを使用した、デジタル入力の リアルタイム・サンプルレート変換(最大16 チャンネルのAES/EBU、Optical、またはTDIF)
• サンプルレート88.2kHz以上のS/MUX Optical に対応
• サンプルレート最大 96kHzの 2 チャンネルの S/PDIF Optical(内蔵)に対応
• サンプルレート最大192kHzの2チャンネルの AES/EBU I/O(内蔵)
• サンプルレート最大192kHzの2チャンネルの 24ビット対応S/PDIF I/O(内蔵)
同期
• 追加のAvid HDオーディオ・インターフェイス や周辺機器を接続するためのLoop Sync入出力
• HD I/Oを外部ワードクロック機器と同期する
ための外部クロック入出力
詳しくは、『HD I/Oガイド』をご参照ください。