3. 調査結果及び考察
3.8 FWD によるたわみ量
FWD(Falling Weight Deflectometer)とは、重錘を落下させて路面に衝撃を与え、そのときに発生 する路面のたわみ量を落下点を中心に複数のセンサーによって測定する装置である。FWDにより測定さ れるたわみ量やたわみの形状は、舗装内部の状態を反映しており、これを解析することにより舗装構造 の健全度を判定することが出来る。本試験は供用16年調査でのみ測定した。
FWDの測定は、測定するコンクリート版の目地部及び版の中央にて実施した。また、版に横ひび割れ が存在する場合は、版の中央ではなく、ひび割れ部にて測定した。ただし、今庄 b では横ひび割れが多 かったため、版中央でのみ測定した。
図3-30に示すフロー6)に従い舗装構造を評価した。このフロー図は、目地部及び、ひび割れ部の健全 性評価に用いられるものである。フローでは、重錘の載荷を98kN及び49kNの両方の荷重で行なうよ う示されているが、今回は98kNでしか測定していないため、式3-8により49kNたわみに換算し49kN
図3-30 目地部及びひび割れ部の評価フロー
変 位 計 載荷版 荷
重
荷 重
D0たわみ D300たわみ
300mm
変 位 計
図3-31 目地部及びひび割れ部のFWD測定模式図
載荷時のD0たわみ(載荷点におけるたわみ量)とした。また、荷重伝達率は目地部及びひび割れ部にて、
図3-31に示すように測定したD0たわみ及びD300たわみより、式3-9にて算出した。
D0wi=D0×49/Pi 式3-8 荷重伝達率(%)=D300/(D0+D300)/2×100 式3-9
ここに、
D0wi:49kN換算D0たわみ(mm)
D0:測定したD0たわみ(mm)
Pi:測定時の荷重(kN)
D300:載荷点より300mm離れた地点のたわみ(mm)
結果を図3-32~39に示す。局所的にコンクリート版下に空洞が疑われる箇所や、荷重伝達能力が不足 すると判断される箇所が認められるが、各現場で1箇所程度であり直ちに問題となることはないと考え られる。また、各現場とも路線全体を見た場合、ほとんど全ての測定結果が必要な値を満足しており、
構造的な破損は発生していないと判断できる。
・大野-FWD結果
0 100 200 300 400 500 600
2 2 4 4 6 6 8 8 10 10 12 12 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 目
地 中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
中 央
A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10A11A12 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10B11B12
上り車線 下り車線
49kN換算D0たわみ(µm)
測点 空洞の存在が疑われる値
測点名 載荷位置 版No.
図3-32 大野の49kN換算D0たわみ
0 20 40 60 80 100
2 4 6 8 10 12 12 14 16 18 20 22 24 目
地 目 地
目 地
目 地
目 地
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
目 地
目 地
目 地
目 地
A1 A3 A5 A7 A9 A11 A12 B1 B3 B5 B7 B9 B11
上り車線 下り車線
荷重伝達率(%)
測点
荷重伝達率の下限値(65%)
測点名 載荷位置 版No.
図3-33 大野の目地部及びひび割れ部の荷重伝達率
・今庄a-FWD結果
0 100 200 300 400 500 600
2 2 4 4 6 6 8 8 10 10 13 13 15 15 17 17 19 19 21 21 目
地 ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
中 央
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
ひ び 割 れ A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10
上り車線 下り車線
49kN換算D0たわみ(µm)
測点 空洞の存在が疑われる値
測点名 載荷位置 版No.
図3-34 今庄aの49kN換算D0たわみ
0 20 40 60 80 100
2 2 4 4 6 6 8 8 10 10 13 15 17 17 19 21 21 目
地 ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
ひ び 割 れ A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 B1 B3 B5 B6 B7 B9 B10
上り車線 下り車線
荷重伝達率(%)
測点 荷重伝達率の下限値(65%)
測点名 載荷位置 版No.
図3-35 今庄aの目地部及びひび割れ部の荷重伝達率
・今庄b-FWD結果
0 100 200 300 400 500 600
2 2 3 3
中央 目地 中央 目地
A1 A2 B1 B2
上り車線 下り車線
49kN換算D0たわみ(µm)
測点 空洞の存在が疑われる値
測点名 載荷位置 版No.
図3-36 今庄bの49kN換算D0たわみ
0 20 40 60 80 100
2 3
目地 目地
A2 B2
上り車線 下り車線
荷重伝達率(%)
測点 荷重伝達率の下限値
測点名 載荷位置 版No.
図3-37 今庄aの目地部及びひび割れ部の荷重伝達率
・今庄-FWD結果
0 100 200 300 400 500 600
2 2 4 4 6 6 8 8 10 10 12 12 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 目
地 中 央
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
ひ び 割 れ
目 地
中 央
目 地
中 央
A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10A11A12 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10B11B12
上り車線 下り車線
49kN換算D0たわみ(µm)
測点 空洞の存在が疑われる値
測点名 載荷位置 版No.
図3-38 今庄の49kN換算D0たわみ
0 20 40 60 80 100
2 4 4 6 6 8 10 10 12 12 14 15 16 17 18 20 21 22 24 目
地 目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
ひ び 割 れ
目 地
目 地
A1 A3 A4 A5 A6 A7 A9 A10A11A12 B1 B2 B3 B4 B5 B7 B8 B9 B11
上り車線 下り車線
荷重伝達率(%)
測点 荷重伝達率の下限値(65%)
図3-39 今庄の目地部及びひび割れ部の荷重伝達率