FPolicy設定の作成(83ページ)
FPolicy 設定の計画
FPolicy設定を作成する前に、構成の各ステップの設定タスクを理解する必要があります。
FPolicyの構成に必要な設定タスクを決定し、計画ワークシートに記入する必要があります。
次の設定タスクを計画する必要があります。
• FPolicy外部エンジンの作成
• FPolicyポリシーイベントの作成
• FPolicyポリシーの作成
• FPolicyポリシースコープの作成
FPolicyはFlexVolを備えたStorage Virtual Machine(SVM)でサポートされます。 Infinite
Volumeを備えたSVMではFPolicyはサポートされません。
関連概念
FPolicy設定手順とは(59ページ)
FPolicy設定の作成(83ページ)
FPolicy 外部エンジンの設定の計画
FPolicy外部エンジンを設定する前に、外部エンジンを作成することの意味を理解し、使用可
能な設定パラメータを理解する必要があります。この情報は、各パラメータに設定する値を 決めるのに役立ちます。
FPolicy外部エンジンの作成時に定義される情報
外部エンジンの設定では、外部FPolicyサーバ(FPolicyサーバ)への接続を作成および管理す
るためにFPolicyが必要とする、次のような情報を定義します。
• Storage Virtual Machine(SVM)名
• エンジンの名前
• FPolicyサーバへの接続時に使用するプライマリおよびセカンダリFPolicyサーバのIPアド
レスとTCPポート番号
• エンジンのタイプが同期または非同期であるかどうか
• ノードとFPolicyサーバ間の接続を認証する方法
相互SSL認証を設定することを選択した場合は、SSL証明書情報を提供するパラメータを 設定する必要があります。
• 各種の高度な権限設定を使用して接続を管理する方法
これには、タイムアウト値、リトライ値、キープアライブ値、最大要求値、送信および 受信バッファサイズ値、セッションタイムアウト値などを定義するパラメータが含まれ ます。
vserver fpolicy policy external-engine createコマンドは、FPolicy外部エンジンの 作成に使用します。
外部エンジンの基本パラメータ
次に示すFPolicy基本設定パラメータの一覧は、設定を計画するのに役立ちます。
情報の種類 オプション
SVM
この外部エンジンに関連付けるSVMの名前を指定します。
各FPolicy設定は、単一のSVM内で定義されます。FPolicyポリシーの
構成要素となる外部エンジン、ポリシーイベント、ポリシーのス コープ、およびポリシーを、すべて同じSVMに関連付ける必要があ ります。
-vserver vserver_name
情報の種類 オプション エンジンの名前
外部エンジンの設定に割り当てる名前を指定します。FPolicyポリ シーを作成した場合、あとで外部エンジンの名前を指定する必要が あります。こうすることで、外部エンジンがポリシーに関連付けら れます。
この名前に指定できる文字数は最大256文字です。
注:MetroClusterまたはSVMディザスタリカバリ設定で外部エン
ジンの名前を設定する場合、この名前は最大200文字にする必要 があります。
名前には、次のASCII文字の任意の組み合わせを含めることができ ます。
• a~z
• A~Z
• 0~9
• 「_」、「-」、および「.」
-engine-name engine_name
プライマリFPolicyサーバ
所定のFPolicyポリシーに関してノードが送信する通知の宛先とな
るプライマリFPolicyサーバを指定します。IPアドレスの値を指定 します。複数の値を指定する場合は、カンマで区切ります。
複数のプライマリサーバのIPアドレスを指定した場合、SVMが参加 しているすべてのノードに、ポリシーが有効にされたときに指定さ れたすべてのプライマリFPolicyサーバへの制御接続が作成されま す。複数のプライマリFPolicyサーバを設定した場合、通知は各
FPolicyサーバにラウンドロビン方式で送信されます。
外部エンジンがMetroClusterまたはSVMディザスタリカバリ設定で 使用されている場合は、ソースサイトでのFPolicyサーバのIPアドレ スをプライマリサーバとして指定する必要があります。デスティ ネーションサイトでのFPolicyサーバのIPアドレスは、セカンダリ サーバとして指定してください。
-primary-servers IP_address,...
ポート番号
FPolicyサービスのポート番号を指定します。
-portinteger
セカンダリFPolicyサーバ
所定のFPolicyポリシーに関して、ファイルアクセスイベントの送
信先となるセカンダリFPolicyサーバを指定します。IPアドレスの 値を指定します。複数の値を指定する場合は、カンマで区切りま す。
セカンダリサーバは、いずれのプライマリにも到達できない場合に のみ使用されます。ポリシーが有効な場合にセカンダリサーバへ の接続が確立されますが、通知がセカンダリサーバへ送信されるの は、いずれのプライマリサーバへも着信できない場合のみです。複 数のセカンダリFPolicyサーバを設定した場合、通知は各FPolicyサー バにラウンドロビン方式で送信されます。
-secondary-servers IP_address,...
情報の種類 オプション 外部エンジンのタイプ
外部エンジンが同期モードで動作するか非同期モードで動作する かを指定します。デフォルトでは、FPolicyは同期モードで動作しま す。
synchronousに設定すると、ファイル要求処理によって通知は
FPolicyサーバに送信されますが、そのあとFPolicyサーバから応答を
受信するまでは、それ以降の通知は送信されません。この時点で、
要求したアクションがFPolicyサーバからの応答で許可されるかど うかに応じて、要求フローが続行されるか処理が拒否されるかが決 まります。
asynchronousに設定すると、ファイル要求処理は、FPolicyサーバ に通知を送信したあとも処理を続行します。
-extern-engine-type
external_engine_
type
このパラメータに は、次のいずれかの 値を指定できます。
• synchronous
• asynchronous
FPolicyサーバとの通信のためのSSLオプション
FPolicyサーバとの通信のためのSSLオプションを指定します。これ
は必須パラメータです。次の情報に基づいて、いずれかのオプショ ンを選択できます。
• no-authに設定すると、認証処理は行われません。
通信リンクはTCPを介して確立されます。
• server-authに設定すると、SVMはSSLサーバ認証を使用して
FPolicyサーバを認証します。
• mutual-authに設定すると、SVMとFPolicyサーバ間で相互認証 が行われ、SVMはFPolicyサーバを認証し、FPolicyサーバはSVM を認証します。
相互SSL認証を設定することを選択した場合は、 -certificate-common-name、-certificate-serial、および -certifcate-caの各パラメータを設定する必要があります。
-ssl-option { no-auth|server-auth| mutual-auth}
証明書のFQDNまたはカスタム共通名
SVMとFPolicyサーバ間のSSL認証が設定されている場合、認証に使
用される証明書の名前を指定します。証明書の名前は、FQDNまた はカスタム共通名として指定できます。
mutual-authを-ssl-optionパラメータに指定した場合は、 -certificate-common-nameパラメータの値も指定する必要があり ます。
-certificate-common-nametext
証明書のシリアル番号
SVMとFPolicyサーバ間のSSL認証が設定されている場合、認証に使
用される証明書のシリアル番号を指定します。
mutual-authを-ssl-optionパラメータに指定した場合は、 -certificate-serialパラメータの値も指定する必要があります。
-certificate-serialtext
認証局
SVMとFPolicyサーバ間のSSL認証が設定されている場合、認証に使
用される証明書のCA名を指定します。
mutual-authを-ssl-optionパラメータに指定した場合は、 -certifcate-caパラメータの値も指定する必要があります。
-certifcate-ca text
外部エンジンの詳細オプションについて
高度なFPolicy設定パラメータが示されている次の表は、高度なパラメータを使用して設定を
カスタマイズするかどうかを計画する際に使用できます。これらのパラメータは、クラスタ
ノードとFPolicyサーバ間の通信動作を変更するために使用します。
情報の種類 オプション
タイムアウトによる要求のキャンセル
ノードがFPolicyサーバからの応答を待つ時間間隔を時間(h)、分
(m)、または秒(s)で指定します。
タイムアウト間隔が経過すると、ノードはFPolicyサーバにキャンセ ル要求を送信します。その後、ノードから代替FPolicyサーバへ通知 が送信されます。このタイムアウトは、応答しないFPolicyサーバを 処理するのに役立ちます。これによりSMB / NFSクライアントの応 答を向上させることができます。また、通知要求がパフォーマンス の低い、またはダウンしたFPolicyサーバから代替FPolicyサーバへ移 されているため、タイムアウトによってリクエストをキャンセルす ることは、システムリソースを解放するのに役立ちます。
指定できる値の範囲は、0~100です。値が0に設定されている場合、
オプションは無効になり、キャンセルされた要求メッセージは
FPolicyサーバには送信されません。デフォルトは20sです。
-reqs-cancel-timeoutinteger[h|
m|s]
タイムアウトによる要求の破棄
要求を破棄するためのタイムアウトを時間(h)、分(m)、または秒
(s)で指定します。
指定できる値の範囲は、0~200です。
-reqs-abort-timeoutinteger[h|
m|s]
ステータス要求の送信間隔
FPolicyサーバにステータス要求を送信する間隔を時間(h)、分(m)、
または秒(s)で指定します。
指定できる値の範囲は、0~50です。値が0に設定されている場合、
オプションは無効になり、ステータス要求メッセージはFPolicyサー バに送信されません。デフォルトは10sです。
-status-req-interval integer[h|m|s]
FPolicyサーバの未処理要求の最大数
FPolicyサーバのキューに登録できる未処理要求の最大数を指定し
ます。
指定できる値の範囲は、1~10000です。デフォルトは50です。
-max-server-reqs integer
タイムアウトによる応答しないFPolicyサーバの切断
FPolicyサーバとの接続を終了するまでの時間間隔を時間(h)、分
(m)、または秒(s)で指定します。
FPolicyサーバのキューに許容される最大要求数が含まれていて、タ
イムアウト期間内に応答がない場合のみ、タイムアウト期間が経過 した後に接続を終了します。許容される最大要求数は、50(デフォ ルト)またはmax-server-reqs-パラメータで指定された数です。
指定できる値の範囲は、1~100です。デフォルトは60sです。
-server-progress-timeout integer[h|m|s]