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4-2 OSS製品選定/評価(3)

4-2 OSS製品選定/評価(4)

(4) 情報量

◆ 実績のある製品、実績のあるOSS(有償サポート契約済み)

◆ 実績のあるOSS(サポートなし)

◆ 実績のないOSS

学習コストは低い

→製品マニュアル、技術サポート窓口を備えている

学習コストは比較的低い

→インターネット上の情報、日本語の解説書が豊富にある

→利用経験のある社内の部署とノウハウを共有できる

学習コストは高いため、OSSに詳しい人がいない場合は利用を避ける

→英語のドキュメントしか公開されていない

→ソースコードを読まないと仕様が分からない

OSSごとに情報量に格差があるため、学習コストを考慮する必要がある

4-2 OSS製品選定/評価(4)

■ 問題解決ソースの確保

【システム構築・運用に必要な手順】

① インストール手順

② 各種環境を構築するための手順

③ サービスなどの起動/停止手順

④ ライブラリ/APIのリファレンス

⑤ Q&A

【システムの安定稼動に関わる情報】

① バグ/セキュリティ関連情報、サポート情報

② リリース情報

③ 開発者向け情報

情報の主な提供元

コミュニティのWebサイト

メーリングリスト

ニュースグループ等

4-2 OSS製品選定/評価(4)

OSSコミュニティが公開している情報(バグ、セキュリティ脆弱性の発生状況と 修正状況)を参照することで、OSSの品質の判断基準にできる

ポイント ・OSSの品質の判断基準の1つとして、オープンソースコミュニティ

■ OSSコミュニティが公開する情報

4-2 OSS製品選定/評価(5)

OSSとして公開されている製品を利用する場合

OSSに詳しい開発者がいない場合、「OSSとして公開されている製品」や

「有償サポート契約」の利用も検討する OSSとして公開されている製品を利用する →ex. Red Hat Enterprise Linux

(5) 保守性

パッケージ購入

・アップデート ・物理媒体

・マニュアル ・Q&A対応

・パッチ

・バグ情報 ・技術的な質問 OSSとして公開

OSS

保守担当

開発元 第三者

4-2 OSS製品選定/評価(5)

有償サポート契約を結ぶ場合

・OSSの品質はベンダが保証する

・ベンダにバグ情報を提供することで、パッチを入手できる

・コミュニティの動向を常に調査する必要がない

・ベンダ経由でOSSコミュニティに働きかけてバグを修正するよう 促すことができる

・顧客は問題解決の支援を受けることができる メリット

有償サポートサービスを提供するベンダとサポート契約を結ぶ

有償サポート契約

OSS

保守担当

ベンダ ・バグ情報 ・技術的な質問

・パッチ ・Q&A対応

4-2 OSS製品選定/評価(5)

有償サポート契約を結ばない場合

OSSコミュニティが提供している情報(パッチ、掲示板、メーリングリスト)を 参照して、開発・運用を行う

・コミュニティの動向を常にチェックし続ける必要がある

・品質の保証がない

OSS

保守担当

・バグ報告 ・技術的な質問

・パッチ ・Q&A対応

ベンダ

4-3 設計/導入

(1) OSSの利用範囲を明確にする

OSSの利用範囲を明確にしないまま開発作業を行った場合、

問題が発生した場合の原因の切り分けが困難になる

ポイント ・開発/保守作業を効率化するため、クラス図、シーケンス図を

4-4 テスト

(1) テストの粒度

OSSの実績

テスト項目 あり なし

単体テスト △ ○

結合テスト ○ ○

○:実施する △:利用実績がない場合は実施する

単体テスト 実績のあるOSS:プロジェクトの特性や顧客要望を考慮して実施する 実績のないOSS:利用する機能のみを単体テストする

実績のないOSSを利用する場合、テスト工程で綿密なテストを 実施することで、性能・品質を確保する必要がある

4-5 運用

(1) 保守時の情報収集

製品とOSSで不具合発生時に必要になるコストが異なる

評価項目

種別 ソフトウェア

保守契約

サポートサービス (情報提供、問題解決)

ソフトウェアの不具合修正

製品 結ぶ 開発元が修正する

結ばない 修正されない

OSS 結ぶ ベンダから支援を受けて

独自に修正する

結ばない 独自に修正する

ポイント ・ OSSの有償サポート契約を結ばなかった場合、OSSコミュニティ の情報を元に利用者が自力解決する必要がある

4-6 その他の考慮点(1)

(1) プロジェクトの継続性チェック

コミュニティがプロジェクトを継続して活動させていく意思があることを確認

# 項目 指標

1 最新バージョンの リリース時期

6ヶ月前以降 2 コミュニティ設立から

の期間

1年以上

※設立時期が不明な場合は初期バー ジョンのリリース時期を参考にする 3 リリース計画および

サポートポリシー

終了予定日の明示

平均的なサポートサービス

期間の明示

4-6 その他の考慮点(1)

◆ (御参考) プロジェクトの継続性チェック(1)

4-6 その他の考慮点(1)

◆ (御参考) プロジェクトの継続性チェック(2)

4-6 その他の考慮点(2)

◆ (御参考) OSSレーダースコープ

(http://radar.oss.scsk.info/)

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