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ドキュメント内 レクリエーション研究 (ページ 38-54)

保育園幼児の生活習慣の課題と午後あそびの実践

‑東京都葛飾区道上保育園での取り組みー

0

山梨みほ 泉 秀 生 前 橋 明

[早稲田大学人間科学部前橋明研究室] [郡山女子大学] [早稲田大学人間科学学術院]

keywords:保育園,生活状況,睡眠時間,運動能力,外あそび

目 的

早稲田大学子どもの健康福祉研究室では、子どもたちの生活習慣調査を広域で行い、乳幼児期の子ど もの健全育成にとって、ネガティブな影響を及ぼす生活課題やそれらの改善策を模索・検討1)してきた。

本研究では、東京都に居住する幼児とその保護者の生活状況を調査し、その実態を把握するとともに、

子どもたちの健康管理上の課題と、その改善策を模索・提案していくことを目指した。

方 法

2013 年 12 月、東京都葛飾区道上保育園に通う 1 歳 ~6 歳の幼児 79 名(男児 36 名,女児 43 名)の母

親に対して、幼児とその保護者の生活習慣についてのアンケート調査を実施した。

調査内容は主に、幼児と母親の就寝時刻、朝食摂取状況、朝の排便実施状況などで、あった。

結 果

幼児の生活時聞を表1‑1と表1‑2に、保護者の生活時間を表2、幼児の就寝時刻を図1にそれぞ れ示した。

考 察

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時間30分未満」睡眠児の割合は25.0% (2歳男児)

~55.

6% (5歳女児)であったことから、

本調査対象児においても、全国的な傾向2)と同様の遅寝・短時間睡眠の夜型化した生活実態が確認でき た。幼児期の子どもは、午後9時までに就寝し、 10時間以上の睡眠時間を確保させることが健康管理上 必要2)であり、中でも、 9時間30分未満の短時間睡眠児の特徴として、日中にイライラしたり、注意・

集中の困難さ2)を訴えることが報告されており、葛飾区の幼児においても、同様の実態が懸念された。

表 1

1

東京都葛飾区の保育園幼児の生活活動の時間・内容および人数(男児)

1歳 児(3人) 2歳 児(4人) 3歳 児(5人〕 4歳 児(9人) 5歳 児(6人) 6歳 児(10人)

長下¥竺

平 均 値 │皐準備差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 │標準偏差 平 均 値 票 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 就 寝 時 刻 210021時日034214226量全 212733212529ラナ 213047分 睡 眠 時 間 9時 間1521手士 9時 間30249時 間30339時 間23459時 間53519時 間2632分 起 床 時 刻 61521630427124065129手士 71840う士 65639分 朝 食 時 刻 70042手士 652537時tQQ分 5!i分 7213972320昔士 71527分 排 便 時 刻 700830130102034710日寺31う士 323手士 1235341う士 1232365分 登 園 時 刻 850836118142881329手士 82315う士 75835

通 園 時 間 7長士 3ラ士 4手子 18411う士 2529ラ士 3

あ そ び 時 間 45う士 212時 間045手士 3848王争 64手士 1時 間20451時 間57153l

うち、外あそび時間 30手士 42304258五士 7118手士 27玉士 35485づ士 10l うち、れノービデオ視聴時間 1時 間15631時 間30421時 間12261時 間4147多士 1時 間35551時 間2451ラ士 遊ぶ人数(人) 1. 0.0  1.3  0.6  1.8  1.1  2.1  0.7  1. 0.8  2.0  1.0  夕 食 時 刻 181521185014192266185727づ士 183024185833う士

1‑2 東京都葛飾区の保育園幼児の生活活動の時間・内容および人数(女児)

韓 三

1藤 児(2人) 2歳 児(5人) 3歳児c7人) 4歳 児(10人) 5議 児(11人) 6歳 児(9人) 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差 平 均 値 標 準 偏 差

2100分 ー 21302121303721244421493021403010時 間25359時 間30309時 間35439時 間15439時 間15409時 間27267時 四 分 357時 叩 分 21705246時 四 分 207日寺05手士 22~' 70727800750分 分 700分 分 7012572522737分 自 分 800112134410102641040315142032513373728357845分 分 84748i15量全 26多全 82029831243手士 2多量 1015手士 長士 6210手士 3長士 4量全 1手士 24分 自 分 48641時 間24441時 間9521時 間2867分 うち、外あそび時間 10量全 14  14手士 25多量 4長t 9多士 8多士 18長士 15手士 22多士 うち、TV'ピデオ視聴時間 2時間3067量全 3時 間8531時 間3367ラ士 1時 間19551時 間5660うま 遊ぶ人数(人) 1. 0.5  1.8  0.4  2.4  0.7  1. 0.9  1. 1.1  夕 食 時 刻 19時 凹 分 分 182827180351194376184831

34 

対 象 平 均 値 標 準 偏 差 工頁目

就 寝 時 刻

22時20分 74づ士

起 床 時 間

5時34分 57多士

自 由 時 間

1時 間24分 63多士

休 日 の 子 ど も と 遊 ぶ 時 間

2時 間54分 124ラ士

休 日 の 外 遊 び 時 間

1時 間36分 63手士

休 日 の

7

レビ、ビデオ視聴時間

2時 間25分 86ラナ

帰 宅 時 間

17時25分 76分

理 想 帰 宅 時 間

16時25分 50うま

16.2  圃 圃 圃 圃 圃 圃 司 35.1  24.6 

36.4 

3揖 児(66人 ) 30.3 

31.7 

4車 児(82人 )

緩畿運翻韓議議綴

37.9 

5轟 児(66人 )

1 1 畿 運 郎 総 i

42.4  6揖 児(59人 )

議 ; 畿 i 饗盤mI議 i

0%  20%  40%  60%  80%  100% 

2

東京都葛飾区の母親の生活活動時間

20時 半 前 回20時 半‑21時 前 回21時‑21時 半 前 園21時 半‑22時 前 ・22時 以 降

1

東京都葛飾区における幼児の就寝時刻

就寝時刻を早めて睡眠リズムを確立し、生活リズムを整えるためには、日中の活発な運動が求められ るが、母親の帰宅時刻は平均17時18分であり、 3月の葛飾区の日没時間は17時45分であったことか ら、親子は外で十分遊べる時間帯に帰宅できていないことがわかった。したがって、午前中のあそびは もちろんのこと、体温の高まる午後の時間帯に、戸外で活動することで、降園後の自宅では空腹を訴え るため、きちんと夕食をとることに繋がり、さらに、夜には心地よい疲労感を得ることで、早寝をして、

深い睡眠がとれる環境づくりの一端2)になるであろう。また、ホルモンの分泌リズムや、自律神経の整 調を促し、放熱と産熱の調整ノ

t

ランスのとれた体温調節が可能となって、身体機能を整える2)ことも期 待される。

一方、幼児期において運動能力の中でも、全身を動かす調整力を身につける事ができるかどうかが、

成人になってからの体力・運動能力にも大きく影響する3)ことが報告されているため、小さな頃から、

四肢をうまく協応させて身体を動かすことを、自然に経験していくことが重要であると考えた。一方、

幼児期に前頭前野を活性化させること、また、社会性を培う群れあそびや、協同あそびを発展するよう にしていくことが望ましい5)という報告がなされている。したがって、保育園で、保育士ともに、人と 関わるあそびを積極的に取り入れ、各年齢の発達段階や発達特性にあわせて、計画的に、かつ、様々な バリエーションで楽しめる鬼ご、っこや集団あそび等で、子どもたちの気持ちを解放できる運動あそびを 十分にとりいれ、積極的に実践することが求められると推察した。

ま と め

2013 年 12 月 ~2014 年 1 月、東京都葛飾区の保育園に通う幼児 79 名とその母親に対して、幼児とそ

の保護者の生活習慣調査を実施した。その結果、

(1)葛飾区の幼児においても、平均就寝時刻が21時30分 (2歳女児)

~21 時 49 分 (5 歳女児)で

あり、全国的な幼児の生活の傾向と同様に、夜型化した生活実態が確認された。

( 2)本調査時期において、葛飾区の保育園幼児は、帰宅後の外あそびができない現状にあったため、

保育園での生活において、午前と午後ともに、身体を十分動かす外あそびの実践が必要で、あった。

( 3)就寝時刻を早めるために、夜には心地よい疲労感を得て、早寝に繋がる環境づくりと白律神経の 整調を促す、午後の運動あそびの実践が、特に有効であると期待された。

文 献

1)文部科学省公表資料「幼児期運動指針ガイドブック文部科学省幼児期運動指針策定委員会, pp.  1‑9, 2012 

2)前橋 明:近年の保育園児の身体活動量と睡眠の関係,保健と保育14,pp.24‑28, 2008. 

3)高徳 望両足連続飛び越し」の動作分析からみた幼児期における調整力の重要性,人間文化研 究科年報(奈良女子大学) ,28, pp.79‑87, 2010 

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中 国 に お け る 日 本 ア ニ メ の 定 着 と 浸 透

一 「 自 分 史 」 を 用 い た 解 析 一

O シ ョ ウ テ イ [ 東 海 大 学 大 学 院 文 学 系 研 究 科 観 光 学 専 攻 ] ・ 田 中 伸 彦 [ 東 海 大 学 観 光 学 部 ] キ ー ワ ー ド : ア ニ メ ツ ー リ ズ ム 中 国 の 若 者 自分史

1 . 研 究 の 背 景

2003年 、 小 泉 政 権 が 観 光 立 国 を 宣 言 し て 以 来 、 日 本 で は 観 光 に 関 す る 各 種 施 策 が 次 々 と 推 進 さ れ て い るO そ の 中 で も 、 外 国 人 観 光 客 を 日 本 に 呼 び こ む イ ン バ ウ ン ド 観 光 は 重 要 な 政 策 の 柱 の ひ と つ と 位 置 づ け ら れ て い るO

中 国 本 土 か ら の 日 本 へ の 観 光 客 は 多 い 。 観 光 庁 発 表 の 2013年 度 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 確 定 値 に よ る と 、 中 国 本 土 か ら の 観 光 客 は 、 韓 国 、 台 湾 に 続 く 第 3位 の 高 い 位 置 に あ り 、 旅 行 者 数 で 131万 人 、 割 合 で 12.7%を占めている。

中 国 人 観 光 客 に は 団 体 客 が 多 い と い う 特 徴 が あ る 。 ま た 、 旅 行 支 出 の 内 訳 を 見 る と 、 お 土 産 代 が 49.1%の 比 率 を 示 し て い る こ と も 特 徴 的 で あ る 。 そ し て 、 中 国 人 観 光 客 の 2012 年と 2013年 の 買 い 物 ラ ン キ ン グ デ ー タ を み る と 、 土 産 物 の 中 で も ア ニ メ ・ マ ン ガ の 関 連 グ

ッツが増えている(1)。これらの購入者比率が増加していると言うことは、日本のマンガ・

ア ニ メ が 、 近 年 確 実 に 訪 日 中 国 人 観 光 客 の 中 に 浸 透 し て い る こ と が わ か るO す な わ ち 、 日 本 の マ ン ガ ・ ア ニ メ を 核 に 据 え た 中 国 人 へ の 旅 行 企 画 は 観 光 商 品 と し て も 大 き な 可 能 性 を 秘 め て い る 。 現 在 、 日 本 に 訪 問 す る 中 国 人 の 旅 行 形 態 は 、 成 田 空 港 か ら 入 国 し 、 東 京 周 辺 の 観 光 ス ポ ッ ト を 巡 っ て か ら 、 箱 根 、 富 土 山 、 名 古 屋 等 を 経 由 し 関 西 を 観 光 し 、 関 西 国 際 空 港 か ら 帰 国 す る と い う ゴ ー ル デ 、 ン ル ー ト な ど 、 特 定 の 場 所 に 限 ら れ て い る が 、 2010年 7 月 以 降 、 日 本 は 中 国 人 の 入 国 ビ ザ 発 給 要 件 を 緩 和 し て い る こ と を 考 え る と 、 多 様 な 噌 好 を 持 っ た 中 国 人 の 来 邦 や 、 中 国 人 観 光 客 の リ ピ ー タ ー が 増 え る こ と は 容 易 に 予 測 で き るO つ ま り 、 ア ニ メ ツ ー リ ズ ム な ど の 新 し い 観 光 形 態 が 中 国 人 イ ン バ ウ ン ド 観 光 客 の 増 加 に と っ て 極 め て 重 要 に な る と 考 え ら れ るO

2.研 究 目 的 、 対 象 、 方 法

本 論 で は 上 記 の 背 景 を 鑑 み て 、 日 本 に お け る ア ニ メ ツ ー リ ズ ム な ど の 振 興 を 推 進 す る 基 礎 資 料 を 提 供 す る 目 的 で 、 中 国 に 住 む 若 者 が 、 ど の 様 に 日 本 ア ニ メ に 親 し み を 持 つ よ う に な る の か を 事 例 を 通 じ て 明 ら か に し た いO こ れ ら を 明 ら か に す る こ と に よ り 、 中 国 人 の 訪 日 ア ニ メ ツ ー リ ズ ム の 推 進 に 対 し て 、 よ り き め の 細 か い 対 応 が 可 能 に な る と 考 え ら れ る 。

方 法 と し て は 、 歴 史 家 の 色 川 大 吉 氏 が 「 あ る 昭 和 史 自分史の試みJl(1975年 、 中 央 公 論社) (2)と い う 著 作 の 中 で 作 り 出 し た 自 分 史 と い う 手 法 を 用 い る 。 つ ま り 、 自 分 自 身 を 対 象 化 す る こ と で 、 自 分 の 歴 史 ( 自 分 自 身 の 生 涯 あ る い は 半 生 の 出 来 事 ) を 文 章 化 し 、 日 本 ア ニ メ ・ マ ン ガ が 、 如 何 に 中 国 の 若 者 の 中 で 浸 透 し た の か を 時 系 列 的 に 整 理 し た 。

3.  日 中 両 国 の マ ン ガ ・ ア ニ メ の 実 態 ( 1 ) 日 本 の ア ニ メ ・ マ ン ガ の 歴 史 と 現 状

日本のアニメ・マンガの起源は 12~

13世 紀 ( 平 安 時 代 末 期 鎌 倉 時 代 初 期 ) の 『 鳥 獣 人 物 戯 画 ( 鳥 獣 戯 画 )J l ま で 遡 る こ と も 可 能 で あ る が 、 日 本 国 民 に 浸 透 し た の は 明 治 の 文 明 開

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