0 10,000 20,000 30,000 40,000
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目 20年目
【営業キャッシュフロー】 (単位:千円)
0 10,000 20,000 30,000
40,000 【割引後 営業キャッシュフロー】 (単位:千円)
各年キャッシュフローを現在価値に割引
(CF÷(1+割引率)ⁿ n年目)
Jリート等の利回りを基準利回りとし、太陽光発電の共有及び個別のリスクを加 味して割引率を算定する。リスクが高くなると割引率も高くなり、評価は下がる。
7-4 メガソーラーの評価額算定 割引率の算定法
割引率の算定
個別リスクの種類 内容
日射量リスク 気象状況等による日射量不足
機器性能リスク 太陽光モジュール機能低下により発電量減少 自然災害リスク 台風、地震等により発電出来なくなる 資金不足リスク 設備更新費用の不足による発電量低下
各年のキャッシュフローより算出するため、計算過程が分かりやすい。
7-5 メガソーラーの評価額算定 評価額の算定例
DCF
法【割引後 営業キャッシュフロー=営業キャッシュフロー÷(1+割引率)ⁿ
ⁿ年目】
合計
287,977
【割引率
8%として試算】
基準利回
4
%+共有リスク2
%+個別リスク
2
%=8
%(単位:千円)
0年目 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7 年目 8年目 9年目 1 0年目 20 年目 合計 償却前営業利益 30,154 30,257 30,321 29,536 29,639 29,702 29,731 29,729 29,702 29,651 14,239 574,516 法人税 -2,196 -2,462 -2,711 -2,621 -2,886 -3,135 -3,371 -3,594 -3,807 -4,011 -5,695 -92,466 営業CF 27,958 27,796 27,610 26,915 26,753 26,566 26,360 26,135 25,894 25,640 8,543 482,049
初期投資 -280,000 -280,000
撤去費用 0
投資CF -280,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -280,000
支払利息 -8,143 -7,583 -7,023 -6,463 -5,903 -5,343 -4,783 -4,223 -3,663 -3,103 -63,350
借入 280,000 280,000
-18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -18,667 -280,000 営業キャッシュフロー
投資キャッシュフロー
財務キャッシュフロー
・グリーン投資減税のメリットの有無は、他事業で黒字か赤字か、税額控除を受 けられる中小企業かで異なる。
・グリーン投資減税のメリットは、評価額に影響させるものではない。
・
DCF
法では、法人税計上前のキャッシュフローより算出する。・投資判断では、評価額と税効果を加味して判断する。
7-6 メガソーラーの評価額算定 グリーン投資減税と評価額
グリーン投資減税と評価額
・グリーン投資減税は、新品のメガソーラーを利用開始した事業年度に、適用が可能。
・利用開始した中古のメガソーラーを、譲り受けても、グリーン投資減税のメリットは受 けられない。
・売主が、稼働開始から決算を迎えていない場合は、会社分割を利用すれば、買主が グリーン投資減税を受けられることもある。
7-6 メガソーラーの評価額算定 会社分割を利用したグリーン投資減税利用方法
会社分割の利用
売主
買主
12
月(決算)12
月(決算)4
月(稼働開始)
7
月(会社分割)
会社分割で メガソーラー事業 を譲受
グリーン投資 減税の適用
・キャッシュフローの増減幅が大きいと、リスク要因が高いと見られ割引率が高くなる傾 向にある。安定したキャッシュフローのトラックレコードを刻むことがベター
・収益の安定化のため、メンテナンス業者の対応能力は、長期的に重要。
・確度の高い損益計画、資金収支計画は、転売時に有利に働く。
・リスク要因の払拭のためにも、メンテ履歴は残しておくべき。
7-6 メガソーラーの評価額算定 評価額を引き上げるポイント
評価額引き上げるポイント
8-1 メガソーラーを利用した相続対策
・全額借入金で資金調達しても、
20
年後には借入金を完済し、なおお金が残る。・法人を事業者とし利益を後継者の役員報酬として支払えば、後継者に財産を移転出 来る。
メガソーラーの特徴