(BHAC)
R- CHOP療法 day3以降
薬剤名 投与量 投与経路 投与時間
1
カイトリル 3mg/3ml 点滴静注 (2回/日)30分生理食塩液 50ml
2
オンコビン 2mg ボーラス生理食塩液 20ml
3
アドリアシン 75mg 点滴静注 30分生理食塩液 100ml
4
エンドキサン 1125mg 点滴静注 1.25時間生理食塩液 250ml
プレドニゾロン 100mg 内服(分2) day3-7の 朝昼
大まかな見通しを立ててみると、
• 治療目的は「治癒を目指すこと」
• 治療期間は概ね18週間(4.5か月)必要
• 画像評価を行って、治療が追加される可能性 もある
• 有害反応に十分注意して行うことで、日常生活 を維持し、外来で治療を続けることができる
(セルフケアは大切)
• 家族・職場・学校などの理解を得て、社会的役
割も果たしながら治療を完遂し、治癒を目指す
使用する薬剤のアセスメント
•
薬剤の毒性に関する特徴
用量規制毒性(Dose Limiting Toxicity:DLT)
最大耐用量(Maximum Toleranted Dose:MTD)
出現しうる有害反応の頻度・対応
併用禁忌薬剤・注意を要する薬剤
体内動態、代謝・排泄経路
•
薬剤の安定性に関する特徴
保管・保存方法
光、温度、pH、濃度、溶解後経過時間
配合変化
•
器材の選択に影響する特徴
フィルター通過性
使用器材への薬剤の吸着・収着および有害物質の溶出
輸液ポンプやシリンジポンプの必要性
使用する薬剤のアセスメント
リツキサン ®
• 警告
インフュージョン・リアクション
腫瘍量が多い(血液中25,000/μL以上)
脾腫を伴う
心機能・肺機能障害を有する
腫瘍崩壊症候群
• 用法・用量に関連する注意事項
調剤:10倍希釈とする(最終濃度1mg/ml)
前投薬:30分前に抗ヒスタミン薬と解熱鎮痛剤
投与速度:注入速度に関連して血圧低下、気管支痙
攣、血管浮腫等の症状が出現する。注入速度を守る。
使用する薬剤のアセスメント
エンドキサン ® アドリアシン ®
• 注意を要する副作用
DLT:骨髄抑制
悪心・嘔吐
心筋障害、出血性膀胱炎
• 溶解後3時間以内に投与
• 遮光やPVCフリールート は不要
• 排泄経路にも注意!
唾液中にも含まれるので、
嘔吐物の処理時は要注意
• 注意を要する副作用
DLT:骨髄抑制
悪心・嘔吐
心筋障害(総投与量に注 意:最大500mg/m
2)
脱毛
• ビシカント薬!
血管外漏出対策が重要
輸液ポンプは用いない
• 遮光、PVCフリールート
は不要
使用する薬剤のアセスメント
オンコビン ® プレドニゾロン ®
• 注意を要する副作用
DLT:末梢神経障害
しびれ、便秘対策必要
• ビシカント薬!
血管外漏出対策が重要
ボーラス投与中のラインの 開通性、挿入部の観察
• 遮光、PVCフリールートは 不要
• 1回最大投与量は2mg!
• 内服投与となる
• 患者教育と内服確認
• 悪心・嘔吐に対する 対応策にもなる
• 不眠対策が必要にな
る場合がある
急性症状として考えられるもの
• インフュージョン・リアクション
• 腫瘍崩壊症候群
• 抗がん剤の血管外漏出
• 急性の悪心・嘔吐
抗がん剤投与後遅れて出現するもの
• 骨髄抑制
白血球減少
血小板減少
貧血
• 脱毛
• 末梢神経障害
便秘
しびれ
治療前の患者教育
• インフュージョン・リアクション
• 血管外漏出
• 急性の悪心・嘔吐
治療後の患者教育
• 有害反応対策
骨髄抑制
脱毛
末梢神経障害
便秘
しびれ
• 外来通院治療継続のための指導
リツキサン
®投与前の前投薬内服の注意
インフュージョン・リアクションへの対応
治療前の患者教育
インフュージョン・リアクション
• 初期症状(寒気、悪心・嘔吐、頭痛、咽頭不 快感、咳、発疹など)について伝え、起こった ときは報告してもらう
• 症状に対して、対応する準備があること
• 前投薬を確実に実施すること
特に、外来治療に移行してからは、自分で内服 管理する必要がある
• 初回治療の場合、不安の緩和も大切
治療前の患者教育
血管外漏出
使用薬剤の危険性、血管や注射部位 の状態について
注意すべき症状(局所の発赤、腫脹、
疼痛、灼熱感、圧迫感、しびれ)を伝え、
起こったらすぐに報告してもらう
ルートの取り扱いと注射部位の安静
数日間局所を観察すること
ドキュメント内
事例
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