情報の開示・共有の場を作る
避難計画(案)作成
避難計画の実施
現状観察・診断
・ワークショップ
・報告会
・地域住民
・行政
・大学
・NPO
・避難訓練など
・データ解析
・アンケート リスクコミュニケーション
図2.12 PDCAサイクルとしてみた災害リスクマネジメント
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PDCAサイクルにおいて本提案手法は,以下の4つのプロセスで構成される.プロセス① 水害避難 経路マップと防災・減災計画の作成(Plan)プロセス② 災害図上訓練による水害避難経路マップの修 正と社会実験の計画(Do)プロセス③ 社会実験の実施及び避難行動データの取得・分析(Check) プロセス④ 社会実験結果の報告と水害避難経路マップの変更・修正(Action),なお,各プロセスに おいて参加住民の意識変化についてアンケート調査が行なわれる.
以上の手法を用いて,他地域において災害リスクマネジメントを有効に活用することが可能である か検証する.
まず,第3章では,都市部の河川流域である熊本市壺川校区において,PDCAサイクルを経年的に 循環させていくことにより,ソーシャルキャピタルが希薄といわれる地域においても,住民の「自助」
や「共助」の意識を高揚させる“有効な手法”であることを実践する.ワークショップ形式の災害リ スクコミュニケーションを継続して開催することにより,地域住民の防災,あるいは,行政に対する 意識,認識がどのように変化していくのか,参与観察,アンケート調査を行ないながらの実践を試み る.また,人口密度の高い都市部における住民の行政に対する不満,ニーズを聞くことも想定してい る.お互いに共通の認識を持って議論することにより,行政に関する問題・課題を解決する力,いわ ゆる,「地域力」を見出すことも検証していく.
第4章では,自然,社会条件の異なる熊本県の典型的な山間部・高齢地区の上益城郡山都町菅地区 において実践する.この地区は,高齢化率が高く,また,昼夜人口に極端に差があることから,地震 などの突発的な災害に対する「共助」の体制として,地区全体が助け合うための要援護者の把握と支 援体制の構築が必要と考えている.そのためには,災害リスクコミュニケーションとしてPDCAサイ クルを循環させ,地区と熊本大学,行政,NPOとの信頼関係の構築が不可欠である.さらに,この地 区でも防災のみならず,行政に対する問題・課題を解決する地域力が見出せるか,検証していくこと としている.
42 参考文献
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