MARPAT,REGISTRY,CAplus ファイルを用 いた化 学 物 質 関 連 の 特 許 調 査 の手 法 についてご紹 介 します.
CAplus,MARPAT,REGISTRY ファイルの関係
■ CAplus ファイルでは,特 許 中 の特 定 物 質 およびマルクーシュ構 造 を索 引 している.
・ 特 定 物 質 : REGISTRY ファイルに収 録 し,Substance Indexing に CAS 登 録 番 号 を索 引
・ マルクーシュ構 造 : MARPAT ファイルに収 録 し,Markush Indexing に構 造 番 号 を索 引
REGISTRY ファイル
MARPAT ファイル
CAplus ファイル
CAS 登 録 番 号
:
:
CAplus ファイ ルの レコード番 号
マ ル ク ー シ ュ 構 造 番 号
CAS FILES を用いた特許調査
■ CAplus フ ァ イ ル で 化 学 物 質 に 関 す る 特 許 を 広 く 調 査 す る 場 合 は , 特 定 物 質 を 対 象 と し た REGISTRY ファイルでの検 索 に加 えて,MARPAT ファイルでマルクーシュ構 造 検 索 も行 うと,より 包 括 的 な情 報 が得 られる.
■ REGISTRY,MARPAT,CAplus ファイルを用 いた検 索 の流 れ
・ 構 造 検 索 は,REGISTRY ファイル,MARPAT ファイルのそれぞれで実 行 するか,またはマル チファイル環 境 で一 括で実 行 することができる.
各 ファイルで構 造 検 索 する場 合 一 括 で構 造 検 索 する場 合
STR1 構 造 質 問 式 STR1 構 造 質 問 式
REGISTRY ファイル MARPAT ファイル REGISTRY MARPAT L1 STR1/SSS,FULL L3 STR1/SSS,FULL L1 STR1/SSS,FULL
CAplus ファイル
L2 (REFX L1) L4 (REFX L3)
CAplus ファイル CAplus ファイル
L5
L2 OR L4 (回 答 をまとめる場 合 ) = L2 (REFX L1) L2 NOT L4
L4 NOT L2
(どちらかのファイルのみでヒットした 回 答 を確 認 する場 合 )
・ 各 ファイルでそれぞれ構 造 検 索 を実 行 する場 合 のメリット
- REGISTRY ファイル,MARPAT ファイルで異なる構 造 質 問 式 を使 用 できる.
- 一 方 のファイルの構 造 検 索 のみで得 られた特 許 を確 認 できる.
・ 両 ファイルまとめて構 造 検 索 を実 行 する場 合 のメリット
- シンプルな操 作 で両 ファイルの構 造 検 索 ,クロスオーバー検 索 を実 行できる.
検索例 3
■ 検 索 例 3 : 下 記 の構 造 を含 む物 質 に関 する特 許 ・文 献 を REGISTRY,MARPAT,CAplus ファ イルで調 査 する.MARPAT ファイル由 来 で得 た回 答 は,REGISTRY ファイル由 来 で得た回 答 との重 複 を除 いて確 認 する.
* 特 に条 件 の指 定 がないノードのマッチレベルは,
鎖 ノードを Class,環 ノードを Atom とする
* 環 は縮 環 してもよい
1) 構 造 質 問 式 を作 図 してアップロードする
1. 構 造 を作 図 して,Hy のマッチレベルを Class に変 更 する.
2. 作 図 画 面 の OK ボタンをクリックして構 造 をアップロードする.
Hy の マ ッ チ レ ベ ル を Class に指 定
Hy に元 素 数 を指 定 していないため,
元 素 数 レベルは関 与 しない
2) REGISTRY ファイルで構 造 検 索 して,CAplus ファイルへクロスオーバー検 索 する 1. REGISTRY ファイルを選 択 して部 分 構 造 検 索 を実 行 する.
STR1/SSS,FULL L1
2. ボタンをクリックして,CAplus ファイルにクロスオーバーする.
物 質 の文 献 中 での役 割 で限 定 できる ( 今 回 は チ ェ ッ ク を 付 け ず に す べ て の 文 献 を検 索 する)
構 造 検 索 で得 られた特 定 物 質 の CAS 登 録 番 号 でヒット
:
CAplus ファイルではサマリー表 示 で,ヒット部 分 を確 認 したい場 合 は,Hit 表 示 形 式 を選 択 する
3) MARPAT ファイルで構 造 検 索 して,CAplus ファイルへクロスオーバー検 索 する 1. MARPAT ファイルを選 択 して部 分 構 造 検 索 を実 行 する.
STR1/SSS,FULL L3
2. ボタンをクリックして CAplus ファイルにクロスオーバーする.
ボタンで以 前 入 力 した コマンドを呼 び出 せる
4) MARPAT 由 来の回 答 から REGISTRY 由 来 の重 複 を除く
・ MARPAT ファイルからクロスオーバーして得 られた回 答 から,REGISTRY ファイルからクロスオー バーして得 られた回 答 を除く.
L4 NOT L2 L5
- マルクーシュ構 造 検 索 のみで得 られた L5 の回 答 例
REGISTRY
→ CAplus MARPAT
→ CAplus
56 11 10
ヒットしたマルクーシュ構 造 の番 号
参考 : REGISTRY,MARPAT ファイルの一括検索
■ REGISTRY,MARPAT の 2 ファイルを選 択 して構 造 検 索 を実 行 すると,一 括 で構 造 検 索 を実 行 できる.また,Get References ボタンをクリックした場 合 も両 ファイルの回 答 が同 時 にクロスオー バーされる.
■ 自 動 クロスオーバー検 索 を設 定 しておくと,REGISTRY,MARPAT ファイルから CAplus ファイル へのクロスオーバー検 索 も一 括 で実 行 できる.
・ 自 動 ク ロ ス オ ー バ ー 検 索 は , Settings か ら 設 定 画 面 を 開 き , Search タ ブ の “Cross File Search” にチェックを付 けて設 定 する.
* CAplus ファイルの回 答 をさらに限 定 する場 合 は,別 途 REFX L1 を実 行 する必 要 がある.
両 ファイルからクロスオーバー検 索 した回 答 の 和 集 合 ( 前 ペ ージ の L2 OR L4 と 同 じ ) が得 られる
各 フ ァ イ ル の 回 答 は タ ブ を 切 り替 えて確 認 できる
(注 ) Get References をクリックした 際 に表 示 される “Limit Results to”
を 利 用 し て 回 答 を 限 定 す る と , REGISTRY フ ァ イ ル の 回 答 の み が クロスオーバーされる
参考 : Clarivate Analytics 作成のデータベースも用いた複数ファイルの検索
■ 検 索 例 :下 記 の構 造 に関 する特 許 を調 査 する.
利 用 するファイル : REGISTRY,MARPAT,CAplus,DCR,DWPIM,DWPI ファイル
[検 索 の流 れ]
1) 6 ファイル同 時 に選 択 し,構 造 検 索 を実 行 する.(REGISTRY, MARPAT, DCR, DWPIM) 2) クロスオーバー検 索 を実 行 して,文 献 ファイルの回 答 を得 る.(CAplus, DWPI)
3) CAplus と DWPI ファイル間 の重 複 除 去 を実 行 する.
1) 6 ファイル同 時 に選 択 し,構 造 検 索 を実 行 する 1. Select Databases から 6 ファイルを選 択 する.
2. 構 造 質 問 式 を作 図 したのち,OK をクリックする.
・ 環 はいずれも縮 合 してもよい.
・ マッチレベル・元 素 数 レベルはデフォールトの 設 定 のまま
「CAS References & Substances」 や
「Derwent References & Substances」 を 選 択 すると,その下 にある 3 ファイルを一 括 で選 択 できる
3. 構 造 質 問 式 がアップロードされ,クエリーパネルに STR 番 号 が自 動 的 に入 力 される.Submit をクリックし,構 造 検 索 を実 行 する.
* 上 記 の構 造 検 索 では,文 献 データベース (CAplus, DWPI ファイル) が対 象 になっていない.
そのため, のマークが表 示 されたが,今 回 の検 索 には影 響 を与 えない.
2) クロスオーバー検 索 を実 行 して,文 献 ファイルの回 答 を得 る 4. REFX コマンドを実 行 する.
・ 今 回 の検 索 では,優 先 して表 示 するファイルを CAplus ファイルとする.
→ CAplus ファイルの回 答 全 件 (167 件) を確 認 する.
REGISTRY, MARPAT, DCR, DWPIM の 回 答 はファイル別 のタブに表 示 される 構 造 検 索 を実 行
クロスオーバー検 索 を 実 行
CAplus ファイルの回 答
= [REGISTRY → CAplus のクロスオーバー検 索 の結 果 ] + [MARPAT → CAplus のクロスオーバー検 索 の結 果 ]
DWPI ファイルの回 答
= [DCR → DWPI のクロスオーバー検 索 の結 果 ] + [DWPIM → DWPI のクロスオーバー検 索 の結 果 ]
CAplus : 167 件 DWPI: 61 件
特 許 +
非 特 許 特 許
5. CAplus ファイルの回 答 を確 認 する.
特 許 のレコード例 雑 誌 のレコード例
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MARPAT ファイルで ヒットした構 造
REGISTRY フ ァ イ ル で ヒットした構 造
3) CAplus と DWPI ファイル間 の重 複 除 去 を実 行 する
・ 重 複 除 去 の方 法
- 異 なるファイルの回 答 集 合 (L 番 号 ) は NOT 演 算 できないため,あるファイルの回 答 集 合 を別 のファイルで再 現 する必 要 がある.
- あるファイルの特 許 の回 答 集 合 を別 の特 許 ファイルで再 現 するには,ファイル間 で共 通 す る情 報 である特 許 番 号 (または 種 別 付 き特 許 番 号 ) を抽 出 し,別 ファイルで検 索 する.
・ Create Term List 機 能
- Create Term List 機 能 を利 用 すると,指 定 したフィールドの情 報 を抽 出 してタームリスト (検 索 語 の集 合 ) を作 成できる.タームリストには Q 番 号が付 与 される.
6. Create Term List 機 能 を用 いて,CAplus ファイルから特 許 番 号 (PN) を抽 出 する.
- Create Term List 機 能 の詳 細 は,利 用 ガイド参 照 . http://www.jaici.or.jp/newstn/pdf/newSTN_guide.pdf
Create Term List アイコンをクリック
PN (特 許 番 号 ) をクリック CAplus の回 答
DWPI
全 件 確 認
CAplus の 回 答 を DWPI で再 現
重 複 を除 いて表 示
CAplus ファイルのタブを 選 択
抽 出 した特 許 番 号 のリストに Q# が付 与 された (Q 番 号 は連 番 である)
抽 出 したタームに名 称 を付 けて,OK をクリックする
7. DWPI ファイルの集 合 から CAplus ファイルで得 られた特 許 の集 合 を除 く.
L2 NOT Q 番 号 の検 索 を実 行 する
DWPI フ ァ イ ル での み 得 ら れ た 回 答 が 49 件 あった
CAplus ファイルの非 特 許 の集 合 (すでに 5. の段 階 で全 件 を確 認 し て い る の で , さ ら に 確 認 す る 必 要 はない)
CAplus : 167 件 DWPI: 61 件
49 特 許 151 12
非 特 許 4
8. DWPI ファイルの回 答 を確 認 する.
:
:
DCR ファイルでヒットした構 造
DWPIM ファイルでヒットした構 造
Assembled 形 式
Full 形 式