「歯の本数」と「食べられるもの」の関係
※新庄ほか:老人健康法に基づく歯の健康教育 歯の健康相談の担当者になったら 1989
歯数少ないと・・
炭水化物↑
イモ類↑
歯数多いと・・
種実類↑
果実類↑
水産食品↑
乳類↑
(花田信弘:日本人の長寿を支 える「健康な食事」のあり方に 関する検討会資料)
歯を失う原因と関連する食事
・低栄養は歯周病を促進する。
・歯周病は活性酸素を増加させる ので、抗酸化物質(ビタミンC, β-カロテン,ビタミンE)が必要。
・ビタミンA,ビタミンD,タンパク質 の不足はエネメル質形成↓と唾液腺 萎縮を伴うため、齲蝕発生の危険 因子。
・チーズと牛乳は齲蝕症予防因子。
・ピーナッツ、全粒穀物などの 噛む食材は、齲蝕症の予防因子。
噛む、飲み込むなど食べる力の低下サイン
□食事中にむせる
□食べ物が噛みにくい
□痰がでやすい
□食事中や食後に咳が出る
□お口の中やのどに食べ物が残りやすい
□食べ物の嗜好が変わった
□食事の時間が長くなった
□痩せてきた、体重が減ってきた
□食事をすると疲れやすい
□微熱がでやすい、肺炎になったことがある
「高齢者に、いつまでも食べる喜びを!」日本栄養士会
まずは、
歯科受診へ
研究成果: 運動+栄養介入でより効果的
認知症を予防するための5箇条
①良質なたんぱく質(肉、魚、
卵、大豆製品)を適量とる。
②主食(ごはん、パン、めん)
は欠かさずとる。
③油脂を疎遠しすぎない。
④EPA、DHAが多く含まれる 魚を積極的にとる。
⑤野菜や果物を毎日欠かさない。
●事例報告
広島県栄養士会が平成28年度に実施した
在宅訪問栄養ケアモデル事業における事例
在宅訪問栄養ケアモデル事業
目的
診療所及び訪問介護ステーションにおいて、主治医の指示 に基づき、在宅療養者、要介護・要支援者の在宅訪問栄養 食事指導を実施し、その効果を評価するとともに、地域での 効果的な栄養サポート体制を構築するための課題を検討する
実施期間及び訪問回数
平成28年12月~平成29年3月
1人の対象者に対して、継続して3回の訪問を行った 訪問担当者
広島県栄養士会主催研修会を終了した管理栄養士
事例1
利用者及び家族の意向
・美味しい食事をしっかり食べたい
・簡単で美味しい料理を教えてほしい アセスメントから得られた課題
・飲水の不足
・食事の量が少ない
・甘いもの(菓子パン等)を好み、たんぱく質不足の状況
・調理の知識不足と苦手意識から、野菜料理が少ない 年齢
78歳
性別 女性
家族構成 ご本人、娘(二人暮らし)
病名
2型糖尿病、脂質異常症、心臓病
身長
145.1cm
体重40kg BMI 18.9
評 価
・食事摂取量が安定 (栄養バランスの改善)
・簡単調理法の実践あり
・活動量の増加
・立位安定 栄養ケア目標
・食事量を増やし、栄養バランスを整える
(たんぱく質量を増やし、筋肉を落とさない)
・手軽な調理の習得 介入状況
・誤嚥を防止し、飲水を増加するため、ストローを利用 して一口量を調整することを指導
・食事形態(主食・主菜・副菜)を理解してもらい、野菜 料理を1日に1回は食べることを提案
・市販品を利用した簡単調理のコツを紹介
モデル事業参加者の声
【対象者】
・食事診断で、不安が解消された。症状にあったレシピ もたくさん提案してもらったので、これからの食事に 役立てて行きたい
・食べる順序やメニューを教えてもらい、意識して実行 したら血糖値も下がった。
【主治医】
・入院中は栄養指導の機会があるが、在宅療養中は機会 がないので、訪問して家族へ指導してもらうことはあり がたい。病院と地域で支えていけば、患者も安心して 過ごせる。
・介護者の心の支援にもなった。
・在宅訪問栄養指導は大切な取組である。これからも 一緒に患者をサポートできればありがたい。
●管理栄養士を派遣するには
管理栄養士の訪問サービス
先進事例!
●広島市で始まった
自立支援への取り組み
1.訪問型サービス(全体像)
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高
①訪問介護サービス
【身体介護・生活援助】(現行相当)
地域における自立した生活の継続
運 動 機 能
認知機能 高
低
低
点線内:要支援認定、事業対象者
③住民主体型生活支援訪問サービス
【生活援助等】 (住民主体型)
④短期集中 予防支援 訪問サービス
【指導・助言】
(短期集中)
②生活援助特化型訪問サービス
【生活援助】 (基準緩和型)
・人員基準等を緩和した「生活援助特化型訪問サービス」、住民主体の「住民主体型生活 支援訪問サービス」、専門職による「短期集中予防支援訪問サービス」を新設し、多様な
提供主体による様々なサービス提供を可能にするとともに、機能訓練や栄養改善などの 短期集中的な支援を組み合わせることによって効果的に機能回復を図る。
広島市の総合事業で実施するサービス内容
※ 各サービスの詳細は次頁以降
短期集中型サービスについて
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内は短期集中型サービス受託者の業務内容
地域包括支援センターが実施する介護予防ケアマネジメントに基づき、事業対象 者の機能低下の状況に照らし、専門職が短期集中的(原則として概ね3ヶ月)に サービスを提供し、生活機能の改善を図る。
地域包括支援センター
(介護予防ケアマネジメント)
★アセスメント
★ケアプラン原案作成
サ -ビ ス 担 当 者 会 議
事 前 ア セ ス メ ン ト の 実 施 個 別 計 画 の 作 成
プ ロ グ ラ ム の 実 施
実施報告・請求(毎月)・委託料支払 事 後 ア セ ス メ ン ト の 実 施 評 価
地域包括支援センター
(介護予防ケアマネジメント)
★評価
★必要に応じ再度ケア プラン作成
サービス提供・利用者負担(1割)の徴収 サービス利用に係る
事前調整
(包括⇔事業所)
利用者
広島市
*広島県栄養士会 は事業所
*広島県栄養士会 と利用者が契約
3か月(1クール)
栄 養
食事回数( 3 ) 回/日 食事療法の必要
性 □ あり( ) ■なし
○2 食形態■普通食 □軟食 □刻み食 □その他
( )
肉・魚・卵・大豆製品をとっていま
すか ■ 1 回/日 □ 回/週 □ほとんどとら
ない □その他( )
牛乳・乳製品をとっていま
すか □ 回/日 □ 回/週 ■ ほとんど
とらない □ その他( ) 野菜をとっていますか □ 回/日 □ 回/週 □ ほとんど
とらない
■ その他( 野菜ジュース 1杯 )
間食はしますか □ほぼ毎日 □時々 □ しない 【内容: 】
1日にとる水分量について総摂取量 □500cc未満 ■500~1000
cc □1000cc以上
【摂取量の
内訳: 水・お茶 cc 、汁物 cc その他
( 野菜ジュース1パック) 150cc 】
【参考】 低栄養の事例
◎食生活について,具体的な質問・提案
・肉・魚のたんぱく質を何時とっているか
→朝ご飯には卵、昼ご飯には納豆や豆腐はどうか
・野菜は野菜ジュースのみか、野菜が嫌いなのか、調理はしないのか
→惣菜を購入してもよい、昼の配食サービスの利用をしてみてもいいのではないか
・水分が少ないが、みそ汁などはどうか
→具だくさんの味噌汁で、サバの缶詰なども入れるとたんぱく質と野菜が取れる