あなたは?
あなたは自分の 血圧を知っていますか?
食塩摂取量を知っていますか?
なぜ、
リスクだけを教えて、どうすればよいかを正しく教えようと してこなったのか?
製薬企業と治療医療の保護のためか?
2011/08/12(金)13:00-16:10 予防保健の実践と評価 佐々木敏
予防保健に求められる 調査法と教育法
対象者個人の興味と利益に着目して
(例:BDHQ:簡易型自記式食事歴法質問票)
調査と教育:同時にできたら、最高!
集団で個人指導ができたら最高!
経費計算
人数
33
データ入力・計算時間
15
分 カラー12
枚 出力時間(秒/
枚)12
秒1
枚あたり40
円 出力時間(合計)79.2
分その他
15
分合計時間
109.2
分人件費(時間あたり)
3000
円 諸経費(時間あたり)3000
円総額
10920
円15840
円ひとりあたり(円)
331
円480
円811
円 合計実際には、もっと他にも必要でしょうが…。
「地域保健」で求められる質問票の条件
■ 安い!(所内での労働・消耗品も計算に入れること)
■
参加者の負担が少ない■
参加者にとって魅力的で役に立つ(結果が返る)■
応諾率が高い■
標準化が容易■
欠損値や非論理値のチェックと再調査が容易■
データの入力と処理が容易かつ安価■
知りたい情報が得られる■
妥当性がある程度明らかになっている 地域保健の担当者に求められる条件:何を知るべきか、変数レベルまできちんと決められる能力がある
「食習慣を知りたい」とかぼんやりしたことは言わない。
「何を知るか」「何をあきらめるか」を根拠をつけて分けられる。
BDHQ-A 4/43
現在、主に使われている食事調査法
食事歴法
陰膳法
食事記録法
思い出し法
生体指標
調査法には、それぞれ長所と短所があります
使い分けを知って おきましょう
食物摂取頻度法
健康な中年男性3人の1日ごとのエネルギー摂取量(16日間秤量食事記録調査)
ある1日の食べ方 = 習慣ではない
1500 2000 2500 3000 3500 4000
kcal/日
1日間や数日間の食事記録では、個人の食習慣を把握するのは困難
食べるものは日々揺れている。「ある日」を調べても食習慣はあまりわからない。
ていねいな食事記録による
ある健康な中年3人の1日ごとのビタミン
D
摂取量(16
日間秤量食事記 録調査) 縦軸の単位はμg/
日。赤線は目安量(5.5μg/
日)。0 5 10 15 20 25 30
D01 D02 D03 D04 D05 D06 D07 D08 D09 D10 D11 D12 D13 D14 D15 D16
A B C
ていねいな食事記録による
目的は?
ビタミンD摂取量について、○○を知りたい。
■ 平均
■ 分布(平均、標準偏差、最小・最大)
■ 不足者率
(たとえば、目安量[成人で5.5μg/日]を下回る人)■ 骨密度との関連(相対危険)
日本では、1日間秤量食事記録法で行われることが多い 問題は?
過小申告
成人男性における 国民健康・栄養調査(2005年)で得られた年齢 階級別のエネルギー摂取量の平均値と日本人のための食事摂取基準(2010年版)の推定エネルギー必要量(身体活動レベルⅡ)の比較
ほぼすべての食事 調査で過小申告は 起こる。
秤量食事記録法は、
「理想的ではない が、最善の方法で ある」
過小申告の存在を知ること、認めることが大切。
調査法を批判してはならない!
2650 2650
2450
2147 2162 2200 2200
1984
1950 2000 1950
1685 1730 1777 1700
1634 1500
2000 2500 3000
18~29歳 30~49歳 50~69歳 70歳以上
EER男性
NNS男性 EER女性
NNS女性
申告誤差の存在と程度を知っていること
例:女性のみ(73人)
500 1000 1500 2000 2500 3000
1800 2000 2200
平均 - 14
標準偏差 18
平均-標準偏差 - 32
平均+標準偏差 4
EI/ EER(%)
個人ごとにみると申告誤差がかなり大 きいことがわかる
エネルギー調整をして申告誤差の影響を除かなければ、食事摂取基準との比較が 困難なことがわかる
全体としては14%の過小申告。30%の過小申告から4%の過大申告のあいだに7割 の人がいる。この範囲に入っていればまずまずだろう。
平均 1 9 7 8 1 6 9 6
標準偏差 1 8 3 5 8
平均- 標準偏差 1 9 6 0 1 3 3 8 平均+ 標準偏差 1 9 9 6 2 0 5 4
推定エネルギー 必要量
B DHQによる摂 取エネルギー
この講義に出席している学生 男女33人
個人ごとにみると申告誤差が かなり大きいことがわかる
この数値は明らかに真実ではない(おおむね、過小申告)。
(kcal/ 日) 推定エネルギー 必要量(EER)
BDHQによる摂取 エネルギー(EI)
平均 224 4 17 02
SD 33 3 6 75
EI/ EER(% )
平均 0 .75
SD 0 .24
二重標識水法で測定した真のエネルギー 必要量(ER)のSDは男性
(200kcal/day)、女性(160kcal/day) 程度。
#6427. Brooks GA, et al.
Am J Clin Nutr 2004; 79(Suppl): 921S-30S.
どこでも起こる申告誤差(BDHQにおける例:エネルギー)
許容限界の理論値はない。どれを除外するかは難しい。
n= 205 平均= -17% 標準偏差= 20%
年齢(歳)
欠損値・非論理値(BDHQにおける例)
できるだけ発生を少なくする構造的工夫がたいせつ チェックし、再調査する姿勢・仕組みがたいせつ
選択肢 低脂肪乳 普通乳 玄米・胚芽
米・・
コーヒー・紅 茶に入れる 砂糖
主食のある 朝ごはん
ごはん
1 5 7 21 12 156 2
2 33 62 46 37 8 0
3 11 25 58 147 6 2
4 12 33 80 0 5 8
5 7 16 0 0 2 65
6 11 13 0 0 6 94
7 124 49 0 0 5 24
8 0 0 0 0 4 7
9 0 0 0 0 13 3
欠損
2 0 0 9 0 0
対象者
205 205 205 205 205 205
おそらく非論理回答(BDHQにおける例)
チェックし、再調査する姿勢・仕組みがたいせつ
食品 頻度 食品 頻度 食品 頻度
低脂肪乳 (g/日) 食べなかった 漬物(緑葉野菜) 食べなかった 柑橘類 食べなかった 普通乳 食べなかった 漬物(その他) 毎日1回 かき・いちご 食べなかった 鶏肉 週に1回 生(レタス・キャベツ) 食べなかった その他 週に1回未満 豚肉・牛肉 週に1回 緑葉野菜 食べなかった マヨネーズ 食べなかった
ハム 食べなかった キャベツ 食べなかった パン 週に4~6回
レバー 食べなかった にんじん・かぼちゃ 食べなかった そば 食べなかった いか・たこ・えび・貝 週に1回未満 だいこん・かぶ 食べなかった うどん 週に1回未満
骨ごと魚 食べなかった 根菜 週に1回 ラーメン 食べなかった
ツナ缶 食べなかった トマト 食べなかった パスタ類 食べなかった
干物 週に1回 きのこ 食べなかった 緑茶 飲まなかった
脂がのった魚 食べなかった 海草 食べなかった 紅茶・ウーロン茶 飲まなかった 脂が少ない魚 食べなかった 洋菓子 食べなかった コーヒー 週に2~3杯
たまご 週に1回 和菓子 食べなかった コーラ 飲まなかった
とうふ・油揚げ 週に1回 せんべい 食べなかった 100%ジュース 飲まなかった
納豆 週に1回 アイスクリーム 食べなかった めし 食べなかった
いも 食べなかった みそ汁 食べなかった
お酒 飲まなかった
栄養価計算結果は、327kcal/日