Crit Care Med. 2010 Nov;38(11):2222-8.
H2RA と Enteral nutrition(EN) の有益性と危険性 について検討した RCT17 件のメタ解析
【patients】1836人の成人患者
【Outcome】
Primary outcome
臨床的に重要な上部消化管出血の発生 Secondary outcome
Hospital-acquired pneumonia(HAP)の発生
2011.1.18 勉強会 「新世紀のストレス潰瘍予防」改変
結果 消化管出血発生率
→
有意差ありEN非投与
EN投与
→
有意差なし経管栄養そのものが消化管出血を 予防する可能性あり。
サブグループ解析
2011.1.18 勉強会 「新世紀のストレス潰瘍予防」改変
EN(-): 有意差なし
EN(+): H2B投与群で高い
2011.1.18 勉強会 「新世紀のストレス潰瘍予防」改変
結果
EN(-): 有意差なし,
EN(+): H2B投与群で高い
経腸栄養と
H2RA
の併用は肺炎、死亡率を増加させる。→EN
を実施している患者ではストレス潰瘍予防の 必要性は乏しいかもしれない。ただし、結果はサブ解析にとどまり、ENの研究はたったの3件のみ。
死亡率 院内肺炎
コスト
PPI と H2RA の費用効果を検討する。
【Design,Setting】decision treeを用いて分析モデルを構築。
費用は2010年のアメリカドルを用いて算出。
【Patients】SUBの高リスクの成人ICU患者
Value Health 2013; 16:14–22
・外傷
・循環血漿減少性 ショック
・敗血症
・急性呼吸不全
・広範囲熱傷
・急性腎不全
・ショック
・重症膵炎
・
CABG
後 など(
ICD−9
を用いて抽出)危険因子
費用効果比は PPI vs. H2RA : $58700 vs. $63920
→PPI の方が費用効果が優れる。
結果
出血の確率
PPI (1.3%)、H2RA(6.6%) 肺炎の確率
PPI(10.3%)H2RA(10.3%)
現在のガイドライン
ガイドライン
1999年
American Society of Health-System Pharmacists
2008年
Association for the Surgery of Trauma
2012年
Surviving Sepsis Campaign 2014年
Danish Society of Intensive Care Medicine and Danish Society of Anesthesiology Care Medicine
ガイドライン
・出血リスクのある重症敗血症、敗血症性ショックの患者 に対して、ストレス潰瘍予防としてH2RAやPPIの投与を 推奨する(1B)
・ストレス性潰瘍の予防には、H2RAよりもPPIの方が 望ましい(2C)
・危険因子のない患者には予防を行うべきではない(2B)
ガイドライン
・ICUの成人重症患者にSUPを日常的に使う べきではない(1C)
・SUPと栄養に関しては十分なエビデンスはない。
・ICUでの外傷、熱傷、心臓胸部外科患者に関する 十分なエビデンスはない。
・ICUでの成人患者にストレス潰瘍予防をする場合、
PPIの投与を推奨する(2C)
Surviving Sepsis Campaign 2012
・出血リスクのある重症敗血症、敗血症性ショックの患者に対して、ストレス潰瘍予防と してH2RAやPPIの投与を推奨する(1B)
・ストレス性潰瘍の予防には、H2RAよりもPPIの方が望ましい(2C)
・危険因子のない患者には予防を行うべきではない(2B)
・
2008
年からの変更点がいくつか。・近年のメタ解析をうけて「
PPI
を推奨」・
SUP
の有害作用の報告が増えて「危険因子のない患者には行うべきではない」
具体的な危険因子の項目に関しては明記されていない。
・経腸栄養に関してはエビデンスが乏しいとされており記され ていない。
進行中の研究
現在進行中の研究
Stress Ulcer Prophylaxis in the Intensive Care Unit (SUP-ICU)
Verified July 2016 by Scandinavian Critical Care Trials Group
【目的】
ストレス性潰瘍予防は
ICU
において標準的な治療であるが、そ のエビデンスは質、量ともに低く、有害作用も報告されている。PPI
の投与は肺炎、CD
感染、急性心筋梗塞のリスクになるとさ れている。SUP−ICU trial
の目的は、ICU
の成人重症患者におけるPPI
によ るSUP
の利点と欠点を評価する。【Study design】Randomized、Double Blind
【Estimated Enrollment:】 3350人
【対象】Denmark, Finland, Netherlands, Norway, Switzerland
【期間】 2016年1月から
【Outcome】
90日後の死亡率
【方法】
パントプラゾール群 (40mg/日 iv ICU入室から退室まで)
vs.
生理食塩水群 (10mlの生理食塩水 iv 入室から退室まで)