第 5 章 本評価法の適用例
5.1 組込み大学院
5.1.2 AHP 階層図の設計
図 5.5: 主因子分析の結果
図 5.6: 第1因子の主因子分析の結果
第1因子
講義中の質疑応答ややりとりに対する緊張感に対し,高い負荷が出ている.そのた め,「講義の緊張感」とした.
第2因子
第2因子は,役立ち度に関する項目に対し,負荷がかかっている.そのため,第2 因子を「講義受講による役立ち度」とした.
第3因子
第3因子は,カメラ映像や音声の視聴に疲れたという項目に対し,負荷がかかって いる.そのため第3因子は「身体的疲労度」とした.
上記のように学習者の「反応」を測るための因子抽出を行った.次に,学習者の「反応」
に影響を与えている因子の抽出を行った.学習者のインタラクションを構築するメディア は,今回の講義では「カメラ映像」,PPTの「資料映像」,「音声」である.今後改良する のもこれらを起点に改良を行うので,第3レベルを「カメラ映像」,PPTの「資料映像」,
「音声」とした.この第3レベルの要素を用いて,「講義側の状況把握」,「質疑応答」,「講 義の内容理解」が行われるため,第4レベルを「講義側の状況把握」,「質疑応答」,「講義 の内容理解」とした.こうして作られたAHP階層図を以下に示す.
図 5.7: 設計されたAHP階層図
5.1.3 重要な評価基準の抽出の失敗
実際に,講義受講者全員にAHPのアンケートを依頼したところ,受講者である8人が 全員返答してくれた,しかし,その答えはAHPのツリーの整合値であるC.I.値内に収ま らなかった.結果として,全員の答えに対し,整合性が保たれなかったために,データの 信用性がなく,重要な評価基準を抽出するまでには至らなかった.
そのため,問題箇所を把握し,改善策を考えなければならない.現在考えられるのは,
AHP構造図の作成の失敗とA一意HP
AHPof06Embedded2AHPof06Embedded2AHPof06Embedded2
第 6 章 おわりに
6.1 まとめ
本研究において,システム上で実現されるメディアに関して,改良点を見出すために遠 隔講義のインタラクションモデルを構築した.このモデルを構築することで,従来,複雑 だった多地点間のそのモデルからシステム上で実際に利用されたメディアと,参加者の行 動から質問紙調査項目を作り出し,リアルタイム型講義形式におけるシステムの満足度評 価法を提案した.具体的な評価プロセスは,まず,リアルタイム型講義形式の講義を受講 した者に対し,予備調査である質問紙調査を行う.その回答データを主因子分析にかけ,
そこから得られた評価基準をAHP階層図を作成する.このAHP階層図に対し,重要度 測定を一対比較により行う.