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A一[雛:]

ドキュメント内 不変式と調和多項式について (ページ 44-69)

とおく.Aの固有方程式は

       y2 一 trace(A)y 十 det(A) = O

であるから,判別式は

(trace(A))2−4 det(A) = (an十a22)2−4(ana22−ai2a2i) = (an−a22)2十4ai2a2i JE O

となり,Aは相異なる固有値α,βをもつ.従って,補題3.6より,ある正則行列

9により

       9一 Ag一圏

と変形できる.これより,ノ∈qMat2(C)]σL(2・c)に注意すると

  f(A) = f(aii, ai2, a2i, a22) =: f(g一 Ag) = f(a, O, O, 6) == F(a, fl) = O

となり,ノ(α11,α12,α21,α22)≠0であったことに矛盾が生じた.ゆえにノ(X)=O が示されたので,φは単射である.      腫

系3.11GL(2,(C)不変式はtrace(X)およびdet(X)の多項式として一意的に表され る.すなわち,不変式環qMat2(C)]σL(2・c)はtrace, detを生成元とする2変数多項式環 である.

      C[Mat2(〈C)]GL(2 C) = C[trace(X), det(X)]

   【証明】 定理2.5よりS(x,y)==qe1,e2]が成り立つこと,前述の定理3.10

  より

        gA(traceX) =ei =x十y, gA(det X) = e2 == xy

  をみたす同型

      pA : C[Mat2(C)ICL(2・C) 一一〉 s(x,y)

  の存在が示されたことから,系の主張が導かれる.       璽

系3.11により,不変二二はqtrace(X),det(X)]に一致し,斉次式で生成されることが示さ れた.これよりqMat2(C)]GL(2,c)が次数付きベクトル空間であることがわかる.

系3.12不変式環qMat2(C)]GL(2・c)のポアンカレ級数は次式で与えられる.

      1p((c[Mat2(c)]G (2 C);t)=:at−ris?i 一:一iii5−t)(i−t2)

【証明】 定理3.10より,qMat2(C)]GL(2・c)とS(x,y)は次数まで込めて同型 である.従って,定理220(p.27)より

       1

     p(〈c[Mat2((c)IGL(2・C); t) = p(s(x, y); t) =:

       (1 一 t)(1 一 t2)

が成り立つ,      璽

GL(2, C)の1次元多項式表現

定義3.13写像!:(7L(2,C)一→C*=C一{0}で

         f(9ig2) = f(gi)f(g2) (gi,g2 E GL(2, C))

をみたすものをGL(2, C)の1次元表現という.

qMat2(C)]の0でない多項式!(X)が

         f(AB)一f(A)f(B) (A,BEMat2(C)) (3.6)

をみたすとする.ここで!(E)=Oと仮定すると

      f(X) 一= f(XE) 一 f(X)f(E) == O

となり,仮定に反するので,f(E)≠0が得られる.これよりg∈GL(2, C)に対して

      f(g)f(g−i) 一 f(gg−i) = f(E) # O

となることから,!(g)∈C*を得る.従って,定義3.13より,ノ(X)はGL(2,C)の1次元表 現を引き起こす.このような!(X)をGL(2, C)の1次元多項式表現という.1次元多項式 表現∫(X)は

    f(g−iXg) == f(g一 )f(X)f(g) = f(X)f(g−i)f(g) = f(Xg ig) 一 f(X)

よりGL(2, C)不変式になる.次に(]L(2,C)の1次元多項式表現をすべて決定することに

する.

補題3.14G(sx, ty)=G(s, t)C(x,y)をみたす0でないC(x, y)∈C[x, y]はG(x,y):

xM

凾獅ニ表される.

【証明】 x,yの辞書式順序によるG(x, y)の最高次の項をexmyn,これより 低次の項の和をg(x,y)とすると

      c(sx)m(ty)n 十 Q(sx, ty) == a(s, t)(cxmyn 十 (?(x, y))

となるので最高次の係数を比較してG(s,t)= sMtnが成り立つ. s,tは任意の 複素数であるから,C(x, y)=xMynが得られる.       ■

定理3.15GL(2,C)の1次元多項式表現は(det g)nと表される

【証明】 ノ(X)∈qMat2(C)]を(?L(2,C)の1次元多項式表現とする.上述 のことからノ(X)∈qMat2(C)]σL(2・c)が成り立つ.ここで定理3.10の同型写像

  φによるノ(X)の像をF(x,y)とすると

      F(・x,・ty)一ノ(淵)== f([89][ll])

       一f(圏)ノ([翻])== F(s,t)F(x,y)

  が成り立つ.従って,補題3.14よりF(x,y) =:(xy)nとなるので

         f(x) : 4)一 (F(x,y)) = gb一一i((xy)n) = det(x)n

  が導かれる.       ■

不変式環」=qMat2(C)]GL(2・c)の定数項がない多項式全体を」+とおく.」+はtraceと detで生成されたイデアル(trace, det)で

      J+= (trace, det) = (itL.., ai」・ (trace)i(det)」) (ai2・ EC)

と表される.次に,」+の零点がべき零行列全体になることを証明する.

定義3.16あるn∈Nに対してAn = oとなるA∈Mat2(C)をべき零行列という.ま

た,べき零行列全体をNで表す.

定理3.17A∈Mat2(C)に対して次は同値である.

(1)A∈N,すなわちAはべき零行列である.

(2)A2=0が成り立つ.

(3)f(A)=・ O(∀ノ∈J+)が成り立つ.

【証明】 (2)⇔(3)については

      」+ = J・ trace十J・ det

であることと,Cayley−Hamiltonの定理に注意すると

  f(A) ==O (Vf E J ) o trace(A) == det (A) ==O o A2 =o

より導かれる.次に(1)⇔(2)について示す.(1)e(2)はべき零行列の定義

(定義3.16)より明らかである.(1)⇒(2)については,

      An .. o, An−i 7L O

をみたすnを選ぶ.n>2と仮定してよい. det A=Oに注意して, Cayley−

Hamiltonの等式

       A2 一 trace(A)A = O の両辺にAn−2をかけると

        A  一 tra£e(A)A 一i == 一trace(A)A ti = o

となるが,An−1≠0よりtrace(A)== Oを得る.これより       A2 一 trace(A)A = A2 = O

が導かれる.      量

3.2 (7L(2,(C)の既約表現

補題3.18次の写像はGL(2,C)のC[x, y]への作用を定める.

       CL(2, ¢) × C[x, y] ) (g, f) H p(g)f E C[x, y]

([2S ,!(・,・y))一掴ゆ+吻)

【証明】 定義1.6の条件(1)が成り立つこと,すなわち,次の写像が線形写像 であることは明らかである.

     P(9):q:r,y]∋f(x,y)ト→ノ(ax十吻, bx十dy)∈i c[x, y]

条件(2)の成り立つことも次のように確かめられる.

      p(E)f(x, y) = f(1 ・x十〇・ y,O・x十1 ・ y) = f(x, y)

条件(3)の成り立つことは次の計算からわかる.ただし

9・一

m!剖,92一[鴇],9・92一[町纏:警綴:]

とする.

(p(gi) (P(g2 )f) ) (x, y) : (p(g 2)f) (aix + ciy, bix + diy)

      : f(a2(aix + ciy) + c2(bix + diy), b2(aix + ciy) + d2(bix + diy))

      一ノ((・・a・+・b・…)・・+・(・・a2+輪@わ・+・b・d2)針慨+鯛

      一((p(gig2)f) (x, y) 1

定義3.19ρ:G∋g→ρ(g)∈GL(V)が群Cからベクトル空間Vの正則な線形変換

のなす群GL(V)への群準同型であるとき,すなわち次の条件をみたすとき,(ρ, V)を Gのγ上の表現という.ただし,右辺の積はGL(V)における線形変換の合成である.

      P(gig2) =P(gi)P(92) (gi,g2 E G)

・単にρをCの表現ということがある.

・群Gがベクトル空間Vに作用しているとき,g∈GにVの正則な線形変換が対応

 するが,この対応は,定義1.6の条件(3)より準同型となる.従ってGのV上の表現  が得られる.逆にGのV上の表現(ρ,V)に対して,写像

       (]×1/∋(9,V)ト→ρ(9)V∈V

 はGのVへの作用となる.

定義3.20(ρ,V)は群aの表現であるとする..次の条件をみたすVの部分空間Wを 表現(ρ,V)の不変部分空間,または単に不変部分空間という.

       gEG,wEW ==〉 p(g)wEW

このとき

       σ∋9トー〉ρ(9)IW∈CL(Vレつ

からCのW上の表現(ρ,W)が得られる.これを部分表現という.

以下

      P == c[x, y],  IPk=IPIe(x, y)

とおく.定理1.9(p.10)より次が成り立つ.

              P一㊥IPk

       k=0

補題3.18より(ρ,P)はGL(2,C)のア上の表現である.

補題3.211)kはPの不変部分空間である

   【証明】9一團∈σ⑳胸)一Σ調→∈醐し・,

  補題3.18より

      ん

    ρ(9)f(x,〃)一ノ(ax・+・eg, b・+dy)一Σ・i(・x+・eg) (bx・+・dy)k一 ∈IPIe

      i=0

  が成り立つ.従って,定義3.20より1?leはCPの不変部分空間である.   ■

Pkの元は

      h   k−1

      k−1  k        ∬,∬  〃, … ,∬〃  ,〃

のk+1個の単項式の1次結合で表される.従ってdim A=k一←1である.これより不変

部分空間IPkは有限次元部分表現(ρ, IPk)を誘導する,一方

      

       c・[x,・y]一P一㊥A        k;0

とIPが不変部分空間IPkに直和分解される,このとき,表現(ρ, P)が部分表現(ρ, IPk)に 直和分解されるという.以上を定理として述べておく.

定理3.22GL(2,C)のC[x,yl上の表現(ρ,P)は次のように部分表現に直和分解さ

れる.

       

      (ρ,P)一㊥(ρ, Pk)

      k;O

定義3.23群CのV上の表現(ρ,V)において,0とV≠O以外に不変部分空間が

存在しないとき,(ρ,V)を群Gの既約表現という.

 ・(ρ,V)が既約表現のとき,単にρが既約であるということもある.

次に(ρ,IPIe)がGL(2,C)の既約表現であること,すなわち,定理3.22の直和分解が既約分 解であることを示すことにする.まず次の補題を示す,

補題3.241Ple⊃σを不変部分空間とする.

       た

       ∫(x,雪)一Σ・、吻鳶一ゴ∈砿        ゴ=0

このとき,次が成り立つ.

αr≠o⇒吻た一「∈σ

【証明]h一

m89]・GL(2・C)・・le・f(・,y)∈σに作用させると

       た      た

    ρ(ん)ノ(・,〃)一Σ・掴)ゴ(哲〃)鳶一LΣ…ゴ押吻ゐ一ゴ∈σ        」=o       ゴ篇0

が得られ,t=s『1とすると

         ρ(h)f(x,y)一紘轡・∈σ ←)

となる.ここでzのk次多項式F(x,y,勾を       た

       F(x,〃,・)一Σ・・吻允一ゴ・」

       ゴ=0 と定めると

       た

      F(x,y,・2)一Σ・ゴ吻鳶一ゴ82ゴー8鳶ρ(h)ノ(x,・y)∈σ

      ゴ=0 が成り立つ.次に

      ゐ       ん

F(x,y,・2)一Σ・・吻た一ゴ82ゴーΣ・ゴ(・,〃)・2ゴ     (・、(x,y)∈Cμ,〃])

      ゴ=0         ゴ=0

      ゐ

  π(の一H(z一(i+1)2)

        

・綱一

曹e二品亭)諜票、アー書噛ド(bi (x, y) E (C [x, y])

とおく.このとき,任意の複素数Xo,yoに対して,ラグランジュの補間公式(定 理1.14)より

       F(xo, yo, s2) = C (xo, yo, s2)

が成り立つ.これより

       ae (xo, yo) = be(xe, yo) (1 = O, 1, ..., k)

を得る.Xo,yoは任意に選べるから定理1.15(p.12)より

        ae(x, y) = be(x, y) (1 = O,1,..., k)

が得られる.従って

       F(x, y, s2) = G(x, y, s2)

が示された.ここで

      F綱一書F睾縞亭)・諜摯1)2

におけるs2「の係数を比較すると

    噛…喜辮轟轟篇のs…CD係数)

         i=o が得られる.

        。t((¢圭、)、)(、、碧、)、の・・rの係数)

が複素数であることに注意されたv・・ 一JEi, ii e (*)で臨一

h蕩]

に置き換えると

        F(x, y, (i + 1)2) = (i + 1)2kp(hi+i)f(x, y)

となることから,a。x yk一「はρ(hi+1)f(x, y)∈σの複素係数一次結合である.

従ってα.x「yk一「∈σである.特にar≠0のときは吻た一「∈σとなる. ■

定理3.25(p, 7)k)はGL(2,C)の既約表現である.

【証明】 σ⊆Pkを0でない不変部分空間とする.σが7Pkに一致すること

を示せばよい.仮定よりσは0でないノ(x,y)を含む

       ゐ

      ノ(・,〃)一Σ・・吻トゴ       ゴ=O

とおくと,ある係数arは0でないので,補題3.24よりx yle一「∈Uが得られる.

r=kのときはxk∈Uとなり, r〈kのときは

         ・+一H,u一一H

とおくと

ρ(u+)x yk一「=ゴ(x+y)h一「

      一・r(C♂)・k−r+(ヤ)・k一・一 y+…+(1=;)〃㎞)

      一C6り・k+Cτり凸+…+(1=;)・・yk−r

      一♂+(k−r)♂『1〃+…+x yk 「∈ひ

となることから,が∈σが得られる.さらに♂にρ(ゼ)を作用させると

        桶川一書(1)が・u

となり,補題3.24より,IPkの基底

       xiyk i∈σ (o≦i≦k)

がUに含まれるので,U・Pkが示された.       ■

定義3.26(ρ1,Vl),(ρ2,V2)を群Gの2つの表現とする.次の条件をみたす線形同型T:

Vl→V2が存在するとき,(ρ1,Vl)と(ρ2,V2)は同値であるといい(ρ1,Vl)C (ρ2,V2),

ρ1 cv M,またはVl r V2と表す.

      Tpi (g) 一 p2 (g)T (Vg E G)

補題3.27(ρ,V)をGL(2,C)の表現とする.このとき

      p(ic) (g) = (det g)hp(g) (k E Z)

とおくと,次が成り立つ.

(1)(ρ(k),γ)もCL(2,C)のV上の表現である.

(2)ρが既約ならばρ㈹も既約である.

(3)k≠0ならρとρ㈹は同値でない。

【証明】 (1)定義3.19の条件をみたすことを確かめる.ρ㈹(g)はρ(g)の0 でない定数倍であるから,Vの正則な線形変換である.また

      p(k)(gi)p(k)(g2) == (det gi)lep(gi)・(det g2)kp(g2)

      = (det gig2)kp(gig2)

      .. p(k)(gig2)

が成り立つことから,(p(k),V)はGL(2,C)のV上の表現である.

(2)σ⊆γを表現(ρ㈲,V)の0でない不変部分空間とする. u∈U, g∈

GL(2,C)に対して

      1

      p(k) (g)u E U       p(g)u 一

      (det g) le

となるので,σは表現(ρ,V)の0でない不変部分空間となるが,(ρ,V)は既約 であるからσ=Vが得られる.ゆえに(ρ(k),γ)も既約である.

(3) 2つの表現(ρ,γ)と(ρ㈹,V)が同値であると仮定すると,線形同型T:

V→Vが存在して,任意のg∈GL(2,C)に対して

      Tp(g) = p(le)(g)T = (det g)kp(g)T

が成り立つ.従ってv∈VをTの固有値λに属する固有ベクトルとすると

        Tp(g)v=(det g)icp(g)Tv :A(det g)lep(g)v

が成り立つ.これよりλ(det g)kはTの固有値となるが, k≠0より,λ(det g)k は(g∈(]L(2,C)を任意に選べることから)無限の値をとり得ることになり,矛

  盾が生じる.      ■

定理3.25と補題3.27より,(ρ(m),7)ll)はGL(2, C)の既約表現である. k≠」のとき,

dim 7)le≠dim 7)jより(ρ(m), Pk)と(ρ(e),P」)は同値でない.また,補題3.27より,m≠eの とき(ρ(m),1?k)と(ρ(e),Pk)も同値でない.従って

       {(ρ(m)ア訓m∈z,k≧o}

は互いに同値でない(]L(2,C)の既約表現からなる集合である.逆に,次の定理3.28が成り

立つ.

定理3.28CL(2, C)の既約な有理表現は次の集合のいずれかの既約表現に同値である.

         Irr(CL(2, 〈C)) = { (p(M), 7)ic) 1 m E Z, k SI O }

有理表現の定義は省略するが(cf.[1,§3.4.1D,本論文に現れる(7L(2, C)の表現がすべて有 理表現であることを注意しておく.定理3。28は有限次元ベクトル空間V上の一般線形群 CL(V)の既約な有理表現が, Vのあるテンソル積空間VX kの部分表現と1次元表現det のべきとのテンソル積表現に同値であるという定理(cf.[1,定理3.41})と, dim V=2とい う特殊事情から導かれるがその証明は割愛する

定義3.29GL(2, C)の表現(T, V)が次のように既約表現の直和に分解できるとき,完 全可約であるという.

      (7, V) = ({D M.,h(p(M), cPle)

      m,h

ここでMm,kは非負整数で,(ρ(m), Pk)の重複度という.

次の定理の証明も定理3.28と同様に割愛する(c£【1,定理3.39]).

定理3.30(]L(2,《C)の有理表現は完全可約である

以下,定理328と定理3.30を認めて議論を進めることにする.

既約分解の計算方法

定義3.31(7が群のとき,次の集合をGの中心という.

      {gEGIgx == xg VxEG}

ドキュメント内 不変式と調和多項式について (ページ 44-69)

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