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8 2 次体の単数

ドキュメント内 2次体の整数論(344KB, 11/01/13) (ページ 30-42)

[定理 8.1Kを2次体,oKKの整数環,α∈oK とする. このとき,αが単数ならば, Kにお けるαの共役ασも単数である.

[証明]αを単数とすると,あるα0oKが存在してαα0 = 1. このとき,ασ,α0σ oK,ασα0σ = 1.

ゆえに,ασは単数である.

[定理 8.2]Kを2次体,oKを整数環,α,β oKとする. このとき,oKにおいてαβで割り 切れるならば,ZにおいてNKαNKβで割り切れる.

[証明]oKにおいてαβで割り切れるとすると,あるγ∈oKが存在してα=βγ. ノルムをと ると,

NKα=NK(βγ) =NKβNKγ.

α,β,γ∈oKより,NKα, NKβ,NKγ∈Z. ゆえに, ZにおいてNKαNKβで割り切れる.

[定理 8.3]Kを2次体,oKKの整数環,ε∈Kとする. このとき,εが単数であるための必要 十分条件は,ε∈oKかつ|NKε|= 1となることである.

[証明](条件の必要性) εを単数とすると,ε∈oK であり,あるε0 oKが存在してεε0 = 1. 定 理8.2より,Zにおいて1 =NK1はNKεで割り切れる. ゆえに,NKε=±1.

(条件の十分性) ε∈oKかつ|NKε|= 1とすると, εσ oKかつεεσ =±1. よって, ε0 =±εσ とおくと,ε0oK,εε0 = 1.

[注意 8.1]整数環の元でなくてもノルムの値が1になるものは存在する. 例えば,K=Q(

15), α= (1 +

15)/4とおくと, α6∈oKかつNKα= 1.

定理8.3より, 2次体Kの単数群o×K

o×K ={ε∈oK | |NKε|= 1}

と表せる. さらに,Kが虚2次体のとき, 0でない元のノルムの値は常に正なので, |NKε|= 1のと ころはNKε= 1と書き換えられる.

[定理 8.4]Kを虚2次体とする.

(i) K=Q(

1)のとき,Kのすべての単数は±1,±√

1.

(ii) K=Q(

3)のとき,Kのすべての単数は±1,±(1−√

3)/2,±(1 +

3)/2.

(iii) それ以外のとき, Kの単数は±1のみ.

[証明]εKの単数とする. Kは虚2次体なので, ある平方因子を含まない有理整数m >0が 存在してK=Q(

−m). よって,

ε=a+b√

−m, a, b∈Q と表される. また,定理8.3の後に述べたことから,NKε= 1である.

b= 0のとき,ε=a∈Q. よって,

1 =NKε=NKa=a2=ε2. ゆえに,

ε=±1. (12)

b6= 0のとき,t=TrKεとおくと, εは2次方程式 X2+tX+ 1 = 0 の解であるから,

ε=−t±√ t24

2 .

ε∈oKより,t∈Z. また,ε=a+b√

−m6∈Rより上の方程式の判別式t24は負なので, (t2)(t+ 2) =t24<0.

よって,

2< t <2.

t∈Zであるから,t= 0, ±1. ゆえに, ε=±√

1, ±(1−√

3)/2, ±(1 +

3)/2. (13)

したがって,Kの単数となりうるCの元は(12), (13)がすべてである. K=Q(

1)のとき,K±1,±√

1のみを含む. K=Q(

3)のとき,K±1,±(1−√

3)/2,±(1 +

3)/2のみを 含む. それ以外のとき,K±1のみを含む.

[補題 8.5]任意のθ∈Rと任意のn∈Z,n >0に対して,あるx,y∈Zが存在して,

|yθ−x|< 1

n, 1≤y≤n が成り立つ.

[証明]y= 0, 1,. . .,nとすると,n+ 1個のが得られる. x=byθcとおくと, 0≤yθ−x <1.

よって,yθ−xは次のn個の区間のいずれかに入る.

· 0, 1

n

,

·1 n, 2

n

, . . . ,

·n−1 n , 1

yθ−xn+ 1個あるので,部屋割り論法により,少なくとも2つは同一の区間に入る. それらを y1θ−x1, y2θ−x2とし,y2< y1であるすると,

|(y1−y2(x1−x2)|

=|(y1θ−x1)(y2θ−x2)|< 1 n であるから,x0=x1−x2,y0=y1−y2とおけば, x0,y0 Zかつ

|y0θ−x0|< 1

n, 1≤y0 ≤n となる.

[補題 8.6Kを実2次体,oKKの整数環,dKKの判別式とする. このとき,任意のn∈Z, n >0に対して,あるα∈oK,α6= 0が存在して,

|α|< 1

n, |NKα|<1 +p dK

が成り立つ.

[証明]1,ωKの標準的整数底とする. 補題8.5においてθ=−ωとおくと,あるx, y∈Zが 存在して

|yω+x|< 1

n, 1≤y≤n.

α=x+とおくと,|α|<1/n. また,y6= 0より,α6= 0.

一方,ω−ωσ=

dKより

ασ=x+σ

= (x+yω)−y(ω−ωσ)

=α+yp dK

なので,

σ| ≤ |α|+yp dK < 1

n +np dK.

したがって,NKα=αασより,

|NKα|=|α||ασ|

< 1 n

µ1 n+np

dK

= 1 n2 +p

dK

<1 +p dK.

[定理 8.7Kを実2次体とする. このとき,Kの単数で±1とは異なるものが存在する.

[証明]Kを実2次体,oKKの整数環,dKKの判別式とする. 補題8.6より,任意のn∈Z, n >0に対して,あるα∈oK,α6= 0が存在して,

|α|< 1

n, |NKα|<1 +p

dK. (14)

そこで,まずn1= 1に対して, (14)を満たすαα1とおく. 次に,n2>1/1|なるn2に対して, (14)を満たすαα2とおくと,

2|< 1 n2

<|α1|. 同様の操作を続けると,d=b1 +

dKc+ 1とおくとき,

1|>|α2|>· · ·>|αd3|>0

なるoK の元α1,α2,. . .,αd3 が定まる. 各αiのノルムの絶対値はdより小さいので, 有理整数c|NKαi|=cとなるαid2個より多く存在するようなものが1≤c < dの範囲に存在する.

そこで,|NKαi|=cを満たすαiのすべてをβ1,β2,. . .,βd0 (d0 > d2)とおく. ただし,

1|>|β2|>· · ·>|βd0|

が成り立つように番号を振る. 1, ωKの標準的整数底とし,各i= 1, 2,. . .,d0に対して βi=ri+siω, ri, si Z

とおく. c < dより|Z/cZ×Z/cZ|< d2であるから,部屋割り論法により,ある番号i < jが存在 して

ri≡rj(modc), si≡sj (modc).

ri−rj =cr,si−sj =csとおくと,

βi−βj =c(r+sω).

両辺をβjで割ると,

βiβj11 =c(r+sω)βj1.

ゆえに,ε= 1 +c(r+sω)βj1とおくと,

βiβj1=ε.

|NKβi|=|NKβj|なので,

|NKε|=|NKiβj1)|=|NKβiNKβj1|

=|NKβi||NKβj1|=|NKβi||NKβj|1

= 1.

また,

βjβjσ=NKβj=±c より

j1=±βσj oK

であるから,ε∈oK. したがって,εKの単数である.

i|>|βj|より,

|ε|=i||βj|1>1.

ゆえに,ε6=±1.

[定理 8.8]Kを実2次体とする. このとき,ε >1を満たすKの単数εが存在する. しかも, そ の中に最小のものε0が存在する. ε0Kの基本単数という.

[証明]定理8.7より,Kの単数εが存在して,ε6=±1. このとき, 次の4通りが考えられる.

(i) ε >1.

(ii) 0< ε <1.

(iii) 1< ε <0.

(iv) ε <−1.

(i)の場合, すべきことはない. (ii)の場合,εの代わりにε1をとればよい. (iii)の場合, εの代わ りに−εをとればよい. (iv)の場合, εの代わりに−ε1をとればよい. 以上より,定理の前半が証 明された.

さて,ε >1をKの単数, 1,ωKの標準的整数底とする. これらの取り方はKにのみ依存す ることに注意せよ. Kの単数はoKの元なので,a+bω,a,b∈ZをKの単数とし,

1< a+bω≤ε (15)

とする. NK(a+bω) =±1より,

1< a+σ<1. (16)

(15), (16)より,

0< b(ω−ωσ)<1 +ε.

dKKの判別式とすると,ω−ωσ=

dK >0より, 0< b < 1 +ε

√dK

. (17)

また,ω >0,ωσ<0だから, (15), (16)より,

εωσ≤aωσ+bωωσ≤ωσ,

−ω < aω+bωωσ< ω.

よって,

(ω+ωσ)< a(ω−ωσ)< ω−εωσ. ω−ωσ =

dK>0より,

−ω+ωσ

√dK < a < ω−εωσ

√dK . (18)

a,b∈Zであるから, (17), (18)より, (15)を満たす単数a+は有限個しかない. したがって,そ の中に最小のものが存在する. それをε0とすれば,ε0は1より大きいKの単数のうちで最小のも のである.

[定理 8.9Kを実2次体,ε0Kの基本単数とする. このとき,すべての単数は

±εn0, n∈Z の形で表される. 特に,実2次体の単数は無限にある.

[証明]Kの単数εを任意にとる.

ε >0のとき,ε0>1より, あるn∈Zが存在して εn0 ≤ε < εn+10 . もし仮にε6=εn0 とすると,

1< εε0n< ε0.

εε0nもまたKの単数であるから, これはε0の最小性に反する. ゆえに, ε=εn0 でなければなら ない.

ε <0のとき,−ε >0なので,あるn∈Zが存在して−ε=εn0. よって,ε=−εn0. 最後の主張は,ε0>1より

1< ε0< ε20<· · · であることからわかる.

[定理 8.10Kを実2次体,ε0Kの基本単数,ηKの単数とする. このとき,すべての単数が

±ηn, n∈Z

の形で表されるための必要十分条件は,η=±ε0,±ε01となることである.

[証明](条件の必要性) まず,η >0のときを考える. 仮定より,あるn1Zが存在してε0=±ηn1 となるが,ε0>0よりε0=ηn1. また,定理8.9より,あるn2Zが存在してη=±εn02. これに前 式を代入すると, ε0=εn01n2. ゆえに,n1n2= 1. したがって,n1=±1となり,η =ε0またはε01. 同様の議論により, η <0のとき,η=−ε0または−ε01.

(条件の十分性) 定理8.9より明らかである.

9 代数体のイデアル

Kを代数体,oKKの整数環とする.

Kの部分集合aが次の3つの条件を満たすとき,aをKの分数イデアルあるいは単にKのイデ アルという.

(i) aは加法に関してKの部分群である.

(ii) 任意のx∈oK,α∈aに対して,xα∈a.

(iii) あるc∈oK,c6= 0が存在して,任意のα∈aに対して,cα∈oK. 条件(i), (ii)より,Kの分数イデアルaはoK 加群である.

Kの分数イデアルaがaoKを満たすとき,aをoKのイデアルあるいはKの整イデアルとい う. 一般に,Kの部分集合aについて,aoKであることと条件(iii)においてc= 1が取れること とは同値である. したがって,oKのイデアルとは,oKの部分集合aで条件(i), (ii)を満たすものの ことである.

aをKの分数イデアルとすると,aoKは整数環oKの部分集合であり,かつ条件(i), (ii)を満た す. よって,aoKはoK のイデアルである. また,oKの任意の元xに対して,xa={xα|α∈a}Kの分数イデアルである. 条件(ii)より,xa⊆a. 特に,条件(iii)より,あるc∈oK,c6= 0が存 在して,caはaに含まれるoKのイデアルになる.

[注意 9.1]代数体K自身は,条件(i), (ii)を満たすのでoK加群であるが, 条件(iii)を満たさな いので分数イデアルにはならない.

α1,α2, . . .,αn∈Kに対して,

oKα1+oKα2+· · ·+oKαn ={x1α1+x2α2+· · ·+xnαn |xi oK}

Kの分数イデアルである. これをα1,α2,. . .,αnから生成されるイデアルといい, (α1, α2, . . . , αn)

という記号で表す. また,α1,α2, . . .,αnをイデアル(α1, α2, . . . , αn)の生成元という. また,ただ 1つの元α∈Kから生成されるイデアル

(α) =oKα={xα|x∈oK} を単項イデアルという.

生成元がすべてoKの元であれば,生成されるイデアルはoKのイデアルになる. 逆に,生成元の 中にoKの元でないものが1つでも含まれていれば,生成されるイデアルはoKに含まれないので, oKのイデアルではない.

0だけからなる集合{0}は, 0から生成されるoK の単項イデアルである. すなわち,{0}= (0).

これを零イデアルという. 任意の分数イデアルは零イデアルを含む.

また,oK自身は, 1から生成されるoKの単項イデアルである. すなわち,oK= (1).

[定理 9.1]Kを代数体, (α), (β)をそれぞれα,β ∈Kを生成元とする単項分数イデアルとする.

また,o×KKの単数群とする. このとき,

(α) = (β)⇐⇒α=βε(∃ε∈o×K) が成り立つ. 特に,

(α) =oK ⇐⇒α∈o×K である.

[証明]() (α) = (β)とする. β (α) =αoKより, あるε∈oK が存在して, β =αε. 一方, α∈(β) =βoKより,あるε0oKが存在して,α=βε0. ゆえに,α=αεε0. よって,α(εε01) = 0.

これより, α= 0またはεε0 = 1となる. α = 0の場合は, β = 0となるので, α=β ·1である.

εε0 = 1の場合は,ε∈o×Kである.

() γ (α) =αoKとすると,あるγ0 oK が存在して, γ=αγ0. 一方, α=βεであるから, γ =βεγ0 ∈βoK = (β). よって, (α)(β)である. β =αε1を用いれば, 逆の包含関係も同様に して示せる.

後半の主張は,oK = (1)であることから, 前半の主張をβ= 1の場合に適用することにより得ら れる:

(α) =oK⇐⇒(α) = (1)⇐⇒α=ε(∃ε∈o×K)⇐⇒α∈o×K.

[定理 9.2]Kを代数体とし,a, bをKの分数イデアルとする.

(i) abはKの分数イデアルである.

(ii) a+b=+β |α∈a, βb}Kの分数イデアルである. これをa, bの和という.

(iii) ab={P

iαiβi (有限和)i a, βi b}Kの分数イデアルである. これをa, bの積と いう.

[証明]a,bがoK 加群のとき,ab, a+b,abがoK 加群であることはすぐに確かめられる. 以 下,イデアルの定義の条件(iii)が成り立つことを確かめる.

a,bはKの分数イデアルだから,イデアルの定義の条件(iii)が成り立つ. すなわち,あるc1oK, c16= 0が存在して, 任意のα∈aに対して, c1α∈oK. 同様に, あるc2 oK, c2 6= 0が存在して, 任意のβ bに対して, c2β∈oK.

(i) abaだから, 任意のα∈abに対して,c1α∈oK. (ii) 任意のα∈a,β∈bに対して,

c1c2(α+β) =c2(c1α) +c1(c2β)∈oK. ここで,c1c26= 0であり,c1c2α,βには依存しない.

(iii) 任意のP

iαiβiabに対して, c1c2

X

i

αiβi=X

i

(c1αi)(c2βi)oK. ここで,c1c26= 0であり,c1c2はabの元には依存しない.

[例 9.1Kを2次体,oKKの整数環, aをKの分数イデアル,γ∈Kとする. このとき, (γ)a=γa

が成り立つ. 実際,P

i(γxii,xioK,αi aをaの任意の元とすると, X

i

(γxii=γ ÃX

i

xiαi

!

∈γa.

ゆえに, (γ)a⊆γa. 逆に,γα, α∈aをγaの任意の元とすると, 明らかにγα∈(γ)aである. ゆえ に,γa⊆(γ)a.

[定理 9.3]Kを代数体,α1, α2,. . ., αr,β1,β2,. . .,βs∈Kとし, a= (α1, α2, . . . , αr), b= (β1, β2, . . . , βs) とおく.

(i) a+b= (α1,α2,. . .,αr, β1,β2,. . .,βs).

(ii) ab= (α1β1,α1β2,. . .,α1βs, . . .,αrβ1, αrβ2,. . ., αrβs).

[証明](i) a+b=oKα1+· · ·+oKαr+oKβ1+· · ·+oKβr. (ii) c= (α1β1,α1β2,. . .,α1βs,. . .,αrβ1,αrβ2, . . .,αrβs)とおく.

P

iξiηi,ξia,ηibをabの任意の元とする. 各ξi, ηi

ξi=x(i)1 α1+x(i)2 α2+· · ·x(i)r αr, x(i)j oK, ηi=y1(i)β1+y(i)2 β2+· · ·ys(i)βs, yk(i)oK

と表せるから,

X

i

ξiηi=X

i

X

j,k

x(i)j yk(i)αjβk

c.

ゆえに,abc. 逆に,

c=X

i,j

oKαiβjab.

したがって,ab=c.

Kの任意の分数イデアルa,bに対して,

abaa+b, (ab)(a+b)ab

が成り立つことはすぐにわかる. また,a,bがともにoKのイデアルであるとき, abab

が成り立つ.

[注意 9.2]整数環のイデアルではない分数イデアルa,bに対してはababが一般には成立 しない. 例えば, K=Q,oK =Zのとき,

1 2Z· 1

4Z= 1 8Z ) 1

4Z= 1 2Z1

4Z となる.

代数体Kの整数環oKのイデアルa,bが互いに素であるとは,a+b=oK が成り立つときにい う. a, bが互いに素であることを, 記号(a,b) = 1で表す. a, bが互いに素になるための必要十分 条件は,あるα∈a, β bが存在して1 =α+βが成り立つことである.

[定理 9.4Kを代数体,oKKの整数環,a,bをoKのイデアルとし, (a,b) = 1であるとする.

このとき,ab=abが成り立つ.

[証明]ababは明らかなので,逆の包含関係を示す.

1oK =a+bより,

1 =α+β, α∈a, βb と表せる. よって,任意のγ∈abに対して,

γ=γ(α+β) =αγ+γβ∈ab.

ゆえに,abab.

[定理 9.5Kを代数体,a,b,cをKの分数イデアルとする.

(i) a+b=b+a.

(ii) ab=ba.

(iii) (ab)c=a(bc).

(iv) (a+b)c=ab+ac.

[証明](i) αi+βi,αia,βi bをa+bの任意の元とすると, αi+βi=βi+αib+a.

ゆえに,a+bb+a. 逆の包含関係も同様にして示せる.

(ii) P

iαiβi,αia,βibをabの任意の元とすると, X

i

αiβi=X

i

βiαiba.

ゆえに,abba. 逆の包含関係も同様にして示せる.

(iii) P

iξiγi,ξiab,γicを(ab)cの任意の元とする. 各ξiξi=

ri

X

j=1

α(i)j βj(i), αj(i)a, βj(i)b のように表せるから,

X

i

ξiγi=X

i

Xri

j=1

α(i)j βj(i)

γi=X

i

Xri

j=1

α(i)jj(i)γi)

a(bc).

ゆえに, (ab)ca(bc). 逆の包含関係も同様にして示せる.

(iv) P

iξiγi,ξia+b,γicを(a+b)cの任意の元とする. 各ξiξi=αi+βi, αia, βib

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