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14.
大麦ほどの大きさの仏像を造ることの結果を数えることはできませ ん。15-17.
大王よ、偉大な神通力を有し、偉大な威力を有する者が東方毘堤訶を緑豆・そら豆で満たし、北拘盧島を芥子で満たし、西牛貨島を 胡麻で満たし、閻浮提全土を穀物で満たしてもそのすべてを数える ことはできます。
18.
大麦ほどの大きさの仏像を造った結果を数えることはできません。19.
そして、仏像を造ることは偉大なことなので、どんな言葉が偉大な 果報や偉大な功徳を[表せるだろうか]その仏像を造ることを示して師はこの偈を唱えました。
20.
この世で人は、石や漆喰や布や木片で、大きくても小さくても、仏像を造り、造らせます、
21.
仏像を造る者は、肢節を有し、背丈あるいは胴回りがあり、吉祥 を具足します、と。22.
仏像を造る者は、金色で美しく偉大な威力・神通力を有し、勇猛 で、決断力や意志を有します。23.
仏像を造る者は、広大な権力を有し、堅実で、敬われた家に生ま れ、偉大で名声のある知恵を有する者です。24.
師の像(仏像)を造る者は、[煩悩を]断絶し、思惟を有し、たく さんの恩を知り、宿命通を備える善き人です、と。25.
人の像(仏像)を造る者は、常に多くの人々が供養し、恭敬し、礼拝し、従順する[ような人です]、と。
26.
仏像を造る者は、天において1コーティの天女たちが美しく楽し い最上の宮殿で取り囲む[ような人です]、27.
仏像を造る者は、広大な穢れなき相を具足し、大変明浄で善く知 り容姿端麗で生命を具足します。28.
仏像を造る者は、吹出物・疥癬・風癬などの病が全身に生じるこ とはありません、幸福を具足します、と。29-35.その仏像を造る者には、眼病、耳病、鼻病、舌病、身病、頭病、
耳の病、口病、歯病、咳、喘息、外鼻病、煩熱、熱病、胎病、気絶、
赤痢、強痛、コレラ。
癩病、癰、瘡疥、結核、癲癇、輪癬・疥癬・風癬、疥癖、血、胆汁、
糖尿病、肩、吹出物、潰瘍、胆汁の生じる病気、痰の生じる病気、
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風の生じる病気、集会病、季節の変化で生じる病、不等姿勢で生じ る病、発作的病、業異熟の病、寒さ、暑さ、飢え、渇き、大便、小 便云々の病はない。
身体の健康を示して言いました
「仏像を造る者は、赤い足の裏を、白い顔を、赤銅の指を、美しい身体を備えた吉祥なる 人です」と。
「仏像を造る者は、幡を手にしたものに囲まれ、神の軍を前に置き、望ましい車を有し、
楽しい天の都へ赴きます、[仏像を造る者の]すばらしい考えは、望まれた人や望まれない 人への愛があります、仏像を造る者の考えにおいて人々が不満足に至ることはありません、
人の像(仏像)を造る者は、小鼓や鼓や言葉や法螺貝や叫び声なしに放逸に気づきます」
と。
「仏像を造る人は、転輪聖王が名声を広い村で享受する[ように]天において天の王国の
[名声を享受する]人です」と。
このように十力を有する最上なる勝者で千の輝きを有し、無辺智を有する釈尊は、自分の教えと 智と輝きとを集めて、蓮の森のような王を初めとするすべての人を覚らせるために人間界で得ら れるべき幸せを一つ一つ語り、その後天界で得られるべき幸せも簡略に示しました。そのすべて の聴衆たちの導者となって示して偈を唱えました。
36.
人間の最高の幸せを全世界で享受せず、種々のよく悩まされた事をすっかり満 たします37.
善逝の像を造る者は、その福徳によって、天界において渇愛と結びついた死と いう定めから逃れます38-41.
人間としての存在を捨て、もしその人々が天人としての存在となれば、宮殿においてすばらしい容姿を得て1、すばらしい楽器によって満たされよく楽しみ2、 常にすばらしい婦人たちをよく伴い、そのすばらしい最上の幸福を享受します。
その時王は早朝に十万を出して、大きな布施を与えて、
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[種]の香水瓶によって頭を洗い清め、朝食を終え、清浄な上衣を一肩に着けて、高楼の上の吉祥なる臥床で結跏趺坐し、座った彼は自 分の布施による福徳の集積に心を傾けて座りました。これは転輪聖王の常法です。彼(転輪王)
が心を傾けている時、福徳業を縁とし、時節による等起の、青い摩尼の集まりと同様に天界の転 輪宝が、東方の水面を破るように虚空が生じ、虚空を荘厳するように現れました。
「大王よ、昔ボーディサッタは仏像の一本の折れた指を見て、粘土で直し、わずかばかり
1 第39偈 “vim!ne labhante vagahar", r"pe vare ha#gasoheva” のうち “vagahar"” と “ha#gasoheva” は、校訂案を提示でき ず訳出できていない。
2 第40偈 “pu$$e suramme turiyehi varehi var! pamad!paritovaram!payare”のうち “pamad!paritovaram!payare” は、校訂案を 提示できず訳出できていない。
の供養をしました。その結果として、望み通り天界の幸せを享受し、それから死んで、閻 浮提で転輪聖王となりました。その後、菩提樹下に座って、鉄囲山の周りの魔軍を破って、
一切智性を得ました」と。
そして、誰であっても仏の指、あるいは耳、あるいは頭、あるいは折れた足、あるいは失ったり 壊れたりした仏像を造り、造らせる、その結果としてあらゆる幸せが生じるのです。
【前世物語
1(仏像を修復した商人)】
⑤
さて、ある時クラヴァッダクマーラは、商売をするために数千人の商人たちと一緒に別の都へ 出発しました、道中で一体の粘土製の仏像の雨に濡れて折れた一本の指を見つけ、礼拝して、粘 土で指を捏ねて、仏像の指を造りました。彼は、灯明・香・芳香・華蔓などによって供養して、
塔廟を護るための一人の下女に祭事や灯明・香による供養のための
8
カハーパナを与えました。ボーディサッタは礼拝して、合掌して、このように誓願の偈を唱えました。
42.
そして、尊者よ、私のこの善行によって、来世において全衆生の 中で最上の覚者で比較できないほどの勝者となりますように。43.
輪廻している私が輪廻に於いて最上の家に[生まれ]、力・容姿・徳を持ち、福があり、最勝で、最上でありますように。
44.
また、敵やあらゆる怨み・怖れ・畏れが私の面前にありませんよ うに、最上の幸せを得ますように、来世に仏となりますように、と。その後敵は皆、蛇やサソリなどでさえも彼の面前に来ることはありませんでした。そして死んで から、天界に再生し、天で幸せを享受し、その時阿修羅などは天界によく各々[住していました]。
【前世物語
2(ヴァッタングリ王)】
⑥
そして死んでからバーラーナシ王の第一妃の胎内に再生を得ました。その第一妃は10
ヶ月が 満ちると、富の相を具足した男の子を産みました。まさに大臣家では女たちが、ちょうどその日 男の子を出産しました。 ボーディサッタは男の子たちと一緒に成長し、同時に産まれた男の子たちに尊敬され、象ある いは馬たちを実に遠くから見て、一本の指で[指差して]数えただけで、その時象馬は倒れまし た。それ故に、彼にヴァダングリという名を付けました。 彼は父の死後、王国で灌頂式をなし、統治していました。刑罰によらず、刀剣によらず、四摂 事によって多くの人を守りました、法に従う法王は、屋根付きの講堂を造らせて、毎日10
万の 価値のある大きな布施を与えました。小さな虻が吸うわずかな血でさえも他人の身体から流させ83
ませんでした。誰がカラスや生き物の殺害を[なしましょうか]、価値が少なくても与えられな い他人の物を取りませんでした、他人の妻を貪欲において見ませんでした、どんな妄語も言いま せんでした、5種の酒を飲みませんでした。
⑦
その時、閻浮提全土にいる百人の王たちはマハーサッタの徳を聞き、一カ所に集まって相談し ました、「汚れのない蜜でできた屋根があるような彼の王国を奪いましょう」と。
18
アッコービニを数える四隊の軍で囲んでバーラーナシーを出発しました。道中で手紙を書か せて、「[王]傘を我々によこせ、我々と闘え。おまえが望むようにしろ」という手紙を使者に渡 し派遣しました。彼らが戦をなすことを示して師は偈を唱えました。45.
生きとし生けるものの主(王)よ、百人の偉大な力を持つ者たち に使者を派遣しました、王たちはこのように言いました。使者はバーラーナシーに入って、王宮の中庭に立ちました。一人の大臣はそれを見て王に告げま した。王は彼(大臣)に相談しその言葉を問いました。使者が王に手紙を渡しました。マハーサ ッタは手紙を読ませて若い獅子のように怖れず、まさに使者に問いました。
「何人の王で何人の軍隊がやって来ているのですか」と。
使者は偈を唱えました。
46.
百人の王たち皆がやって来て、18 アッコービニーの軍が取り囲ん でいます47.
戦のための駿馬が走り、そして都に至り、都近くの場所に陣営を 置き、陣営は都全土に[あります]48.
そして『ボーディサッタの王族たちよ、我々に白傘あるいは兵衛 をよこせ』と使者を送りました、と。人王(ヴァダングリ王)は彼らのその言葉を聞いて、
「怒りに共感します、まさに戦をなしましょう、使者を送ります、まさに私は刑罰によら ず刀剣によらず打ち負かします」[と言いました]。
その時、力強く勇ましく敵を破壊でき戦で動じない同時に産まれた大臣たちは、偈を唱えまし た。49.
力強い偉大な大臣たちは戦を望みます、王よ、我々が戦いましょ う、車兵の主(王)よ、あなたは闘ってはなりません、と。王は彼らの(進言を)遮りました。
「あなた方のために戦場でまさに私がこの私の戦を一人で戦いましょう」と。