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6 47  中部保健所 62.6 59.6

ドキュメント内 医療計画(案)第4章 (ページ 89-127)

 中央保健所 60.5 58.4  南部保健所 36.9 39.6  宮古保健所 140.1 102.1  八重山保健所 38.8 47.7

心 不 全

1 2 心筋梗塞等の心血管疾患の医療

2

3 ⑴ 病院前救護

4

5 急性 心筋梗塞は、心臓の血管が詰まり血液が流れなくなることにより、心臓の筋肉が

6 壊死をおこす疾病で、急 死する危険性もあります。心臓の筋肉は再生能力がないため、

7 一 刻 も 早 く 詰 ま っ た血 管 を 開 通 さ せ壊 死 を 最 小 限 にと ど める こ と が重 要 で す。 急 性 心 筋

8 梗塞を発症した患者のそばに居合わせた人は速やかに救急搬送要請を行うとともに、心

9 肺停止状態となった場合は適切な救命処置が迅速に実施されることが必要です。

10

11 ⑵ 急性期医療

12

13 心 血 管 疾 患 の 急 性 期 は 、 命 に 関 わ る 場 合 が 多 い た め 、 急 性 心 筋 梗 塞 、 大 動 脈 解

14 離 、 急 性 心 不 全 ご と の 病 態 に 応 じ た 治 療 が 、 緊 急 に 行 わ れ ま す 。 ま た 、 合 併 症 や 再 発

15 予 防 、 早 期 の在 宅 復帰 のた め、 発症 し た日 から患 者 の状 態に 応じ て、 心 血管 疾 患リハ

16 ビリテーションを実施します。

17

18 ア 急性心筋梗塞

19 詰 ま っ た 血 管 の血 流 を 再 開 さ せる ため 、 多 く は血 管 内 に細 い 管 を 挿 入 し 、 血 管 を

20 広 げ 血 流 を 回 復 さ せ る 治 療 ( 経 皮 的 冠 動 脈 イ ンタ ベー シ ョ ン( PC I) ) を 行 いま す 。 緊

21 急 性 の 高 い 疾 病 で あ り 、 病 院 到 着 後 9 0 分 以 内 の 血 流 の 再 開 が 目 標 と さ れ て い ま

22 す。また、患者の状態によっては外科手術(冠動脈バイパス手術など)が行われます。

23 イ 大動脈解離

24 大動脈の裂けた場所や大きさによって治療方法は異なり、緊急手術が必要となる

25 こ と も あ れ ば、 安 静 、 血 圧 管 理 、 薬 物 治 療 など の内 科 的 治 療 を 行 うこ と も あり ま す 。

26 ウ 急性心不全

27 心 臓 に係 る 負 担 を 減 ら し 、 呼 吸 困 難 などの 症 状 を 改 善 させ る た め、 主 とし て酸 素

28 吸入や薬物治療などの治療が行われます。

29

30 表11 経皮的冠動脈インタベーション(PCI)が24時間対応可能な医療機関数

31

32 医療圏 北部 中部 南部 宮古 八重山

33

34 医療機関数 2 4 12 1 1

*

35

36 * 基本的には24時間対応可能。医師不在または症例により本島への搬送の可能性あり

37

38 ※医療機能調査(平成29年5月1日現在)

1 ⑶ リハビリテーション

2

3 心血管疾患リハビリテーションは、運動療法に加えて、生活一般、食事、服薬指導な

4 どの患者教育、危険因子の管理、カウンセリングなど、多職種チームにより幅広いプログラ

5 ムが包括的に行われることにより、再発予防、再入院の予防に効果があり、死亡率が低

6 下すると関連学会から提唱されています。これら のプログラムが急性期入院中から開始さ

7 れ、退院後 も継続するこ とが重要であり、患者の状態に応じたプログラ ムで提供される必

8 要があります。

9 また、 患者の家族など、周囲にいる者に対する再発時における適切 な対応についての

10 教育も重要となります。

11

12 ア 急性期リハビリテーション(急性期病院)

13 発 症 の 日 か ら 、 患 者 の 状 態 に 応 じ て 、 日 常 生 活 動 作 を 行 え る こ と を 目 標 に 、 洗

14 面、 排便、入 浴、歩行と いった運動 療法や食事療法、 生活指 導などの患者教育を

15 行います。

16 イ 回復期リハビリテーション(入院、外来)

17 社会 生 活 への復 帰と 、 新し い生活習 慣の習 得を 目的 とし たリハビリテーショ ンが行

18 われます。運動負荷試験などにより機能を評価した上で、運動処方、療養計画を作

19 成 し 、 段 階 的 に 運 動 負 荷 を 増 や す こ と に よ り 合 併 症 を 予 防 し つ つ 、 生 活 一 般 、 食

20 事 、 服薬 指 導 、 危 険 因 子 ( 高血 圧 、 脂 質 異 常 症 、 喫 煙 、 糖 尿 病 等 )の 管 理 、 カウ

21 ンセリング を含む、包 括的なリハビリテーショ ンが多職種で提供さ れる ことが求められて

22 いま す。リハビリテーションは、 入院 中のリハビリテーショ ンから、 外来、 在宅でのリハビリ

23 テーションへ移行していきます。

24 ウ 維持期リハビリテーション(診療所、地域の運動施設)

25 維 持 期 のリハ ビ リテー ショ ン は、 快 適 な生 活 の維 持 と 再 発予 防 が目 的 となり ま す。

26 定 期 的 な外 来 受 診 によ り 治 療 を 継 続 し つつ 、 在 宅 ある いは 地域 の 運 動 施 設な どで

27 運 動 療 法 を 行 い 、 食 事 療法 、 禁 煙 な どの よ りよ い生 活 習 慣 を 維 持 し 、 再 発 予 防や

28 生活機能の維持、向上を目指します。

29

30 表12 心大血管疾患リハビリテーション料届出医療機関

31

32 医療圏 北部 中部 南部 宮古 八重山

33

34 医療機関数 1 5 13 0 1

35

36 ※九州厚生局「医療施設基準届出」(平成29年10月10日現在)

37

1 ⑷ 再発予防・維持期の医療

2

3 再 発 予 防 ・維 持 期 の 医 療 を 提 供 する 医 療 機 関 は、 適切 な 運動 や 危 険 因 子 の管 理

4 の継続について患者教育を行い、一方、患者はかかりつけ医を持って、定期的に外来受

5 診を行い、治療を継続することが大切です。

6 また、心血管疾患の中でも慢性心不全は、心不全増悪による再入院を繰り返しなが

7 ら、身 体機能が悪 化していく悪循環 に陥る ことが多 いため、かかりつけ医 等による総合診

8 療 を 中 心 に、 急 性 増 悪 時 の対 応 のた め専 門 的 な医 療 を 提 供 する 医 療機 関 との連 携 、

9 多職種による包括的なリハビリテーションプログラムの提供により、増悪や再入院を予防す

10 る必要があります。

11 12 13

14

第2 目指す方向性

15

16 1 目指す姿

17 ⑴ 虚血性心疾患患者の発症数が減少している。

18 ⑵ 虚血性心疾患の年齢調整死亡率が低下している。

19 ⑶ 虚血性心疾患患者が在宅等での生活に復帰できている。

20 ⑷ 心不全による死亡数及び再入院患者数が減少している。

21

22 2 取り組む施策

23 ⑴ 虚血性心疾患の危険因子有所見者の減少

24 ア 特定健診未受診者への受診勧奨の実施

25 特 定 健 診 を 受 診 し 、 高 血 圧 、 糖 尿 病 、 脂 質 異 常 症 など と 診 断 さ れ たら 、 たと え 自

26 覚症 状 がなく ても 放 置 せずに、 早 めに医 療機 関を 受 診するこ とが 重要で す。本 県は、

27 特 に若 い世 代 の死 亡 率 が 高 いこ とが 課 題 と なっ ていま す。 4 0歳 に なっ たら 特 定健 診 を

28 毎年受診し、自分の健康状態を確認し、危険因子があったら、食事や運動など生活

29 習慣 を 見 直し 、 治療 に前 向き に取り 組むこと で、 虚血性 心疾 患の発 症リスク を抑 える

30 ことができます。

31 平成27年度の特定健診の受診率は、市町村国保が38.9%、協会けんぽが43.3%

32 と低い状況となっています。(表13)

33 引き続き保険者による受診勧奨を実施するとともに、県民は年一回の受診に努め、ま

34 た、雇用主においては従業者及びその被扶養者の検診受診の勧奨を行うなど、特定

35 健診の受診率向上のための取り組みを推進します。

1 表13 特定健診の受診率(平成27年度) (単位:人、%)

2

3 特定健診対象者 受診者 受診率

4

5 市町村国保 258,160 100,450 38.9%

6

7 協会けんぽ 222,039 96,140 43.3%

8

9 共済 26,904 22,464 83.5%

10

11 健保組合 15,314 12,737 83.2%

12

13 合計 522,417 231,791 44.4%

14 15

16 イ 特定健診での有所見者への保健指導の実施

17 特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生

18 活 習 慣 病の予 防 効果 が 多 く期 待 でき る 方に対 し て、 専 門スタ ッフ( 保健 師 、 管理 栄

19 養士など)が生活習慣を見直すサポートを行っています。

20 特 定 健 診 の 結 果 、 生 活 習 慣 の 改 善 が 必 要 な方 に対 し て特 定 保 健 指 導 を 実 施

21 し、疾病予防のための生活習慣の改善を支援します。

22

23 ⑵ 発症時の速やかな救急要請、搬送の実施

24 ア 県民に対する急性心筋梗塞の症状、発症時の対処法の普及、啓発

25 急性心筋梗塞の死亡率を減少させ、予後を向上させるためには、発症から治療開

26 始までの時間を短縮させることが重要になります。このため、急性心筋梗塞を疑う症状

27 がある場合、本人又は周囲にいる人が速やかに救急搬送要請を行うとともに、心肺停

28 止 状 態 と な っ た 場 合 は 周 囲 に い る も の が 心 肺 蘇 生 や 電 気 的 除 細 動 ( A ED ) を 行 う な

29 ど、適切な救命処置 が迅速に実施さ れる ことで救命率が 向上します。 医療機関や関

30 係団体の協力を得て、県民に対し急性心筋梗塞の初期症状と速やかな救急搬送要

31 請の必要性及び救急時の対応に関する知識についての普及 、啓発に取り組みます。

32

33 ⑶ 虚血性心疾患の急性期医療の質の確保

34 ア 24時間PCIが実施可能な体制の整備

35 急性期の心血管疾患は、カテーテルによる血管内治療(PCI)、外科手術や内科的

36 治 療 など 、 疾 患 に応 じ た治 療 を 緊 急 に 実 施す る 必 要 が ある た め、 2 4時 間 対 応可 能 な

37 体 制 の 整 備 が 重 要 です 。 単 一 の 医 療 施 設 で こ れら の 全て の医 療 を 提 供 で き る 体 制の

38 確 保 が 困 難 な 場 合 や 、 地 域 の 医 療 資 源 の 状 況 に よ っ て は、 医 療 機 関 及 び 医 療 従 事

39 者に過度の負担となる場合もあります。そのため、地域の医療施設が対応可能な治療

40 と 時間 帯 を共 有し 、治 療の対 応を 相互 に補完する こと により地 域 全体と して24時 間体

41 制を確保するなど、医療資源の効率的な活用、医療機関の連携強化についても検討

1 イ 救急搬送時の救急隊員による心電図検査の実施

2 県内の一部の医療 機関と消防機関において、心血管疾患が疑われる救急搬送患

3 者 の 心 電 図 デ ー タ を 、 救 急 車 か ら 搬 送 先 の 病 院 へ 伝 送 す る 取 り 組 み が 行 わ れ て い ま

4 す。 それにより 、患 者が 到着す る前 に、 専門 医が 診断 、治 療方 針の決定を行 い、 治療

5 スタッフの招集や手術の準備が始めることが可能となるなど、急性期の心血管疾患の治

6 療 で 重 要 な 治 療 開 始 ま で の 時 間 を 短 縮 す る 効 果 が あ り 、 救 命 率 の 向 上 や 社 会 復 帰

7 率 の向上が 期待されています。心筋 梗塞で来院後90分以内に詰まった血管の血流が

8 再開できた割合は、本県は57.7%となっており、全国平均64.6%を下回っています。(図

9 15)

10 血流再 開までの時間短縮のため、 救急搬 送時における心 電図伝送を始めとする消防

11 機関と医療機関の連携強化の取り組みを支援します。

12

13 表14 心電図伝送実施消防機関及び医療機関(平成29年10月時点)

14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

25 ※沖縄県医療政策課調べ

消防機関 医療機関

北部

中部

うるま市消防本部 沖縄市消防本部 中北消防本部 ニライ消防本部

ハートライフ病院 県立中部病院 中部徳洲会病院

※試行中: 中頭病院

南部

豊見城市消防本部 糸満消防本部 東部消防本部 島尻消防本部 那覇市消防局

豊見城中央病院 那覇市立病院 沖縄協同病院 沖縄赤十字病院 大浜第一病院 南部徳洲会病院

※試行中: 県立南部医療センター・ こども医療センター 宮古

八重山

9 消防機関/ 1 8 消防機関 9医療機関( 試行中2医療機関)

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