選ばれる病院になるための 方策
日時:平成25年11月15日(金)、16日(土)
場所:金沢ニューグランドホテル
〈プログラム〉
11 月 15 日(金)
11:00 開会挨拶
病院長挨拶
「地域医療連携とは?」
11:10 オリエンテーション
11:50 事務連絡
13:00 KJ法の紹介「ワークショップとは」
13:20 アイスブレイキング
グループ作業「隣の人の紹介」
14:10 グループ討議(選ばれる病院になるための方策)
11 月 16 日(土)
8:40 グループ発表・全体討議
11:25 講評
合同教育研修委員会が主催する金沢医科大学病院ワー クショップが平成25年11月15日(金)、16日(土)の両日 に開催された。
今年度は「選ばれる病院になるための方策」をテーマ に、医師6名、看護師12名、コメディカル6名、事務
職員6名の計30名が参加した。課題は①患者から選ば
れるための方策、②開業医(病院)から選ばれるための 方策、③救急隊から選ばれるための方策の中から選び、
それぞれのグループ討議と全体発表が行われた。
1日目の午前11時、開会にあたり川上重彦病院長か ら挨拶があった。引き続き、奈良崎友子課長(地域医療 連携事務課)から「地域医療連携とは?」との題目で地 域医療連携の現状等について説明が行われた。
森本茂人合同教育研修委員会委員長が、ワークショ ップの目的および進め方についてのオリエンテーショ
ンを行い、タスクホース(10名)を紹介した。「隣の人の 自己紹介」をアイスブレイキングとし、参加者の表情も 幾分和やかな雰囲気となった。
その後、森本委員長から、「ワークショップとは」の 説明があり、討論手法のひとつであるKJ法が紹介され た。5名ごと6グループに分かれ、グループごとに課題 を決め、グループ討議を開始した。課題について、各 人の役割に基づいて模造紙やパソコンで発表原稿や報 告書を作成する作業が午後5時30分まで続いた。
夕食および懇親会では、グループ討議を通じて知り 合ったメンバー同志で、職場紹介や課題に対する考え 方などについて、お互いに打ち解けたムードで話し合 う光景が見られた。
2日目は、午前8時30分から全体討議に入り、グルー
プ発表が行われ、活発な質疑応答が交わされた。
グループ発表終了後、川上病院長から、全体の講評 が行われ、「今回は、患者さんに選ばれる病院になるた めの方策、開業医(病院)からの紹介患者を増やすため の方策、救急隊の信頼を得、搬送患者を増やすための 方策の3つをサブテーマとし、選ばれる病院になるた めにはどうしたらよいか、皆さんに話し合っていただ いた。開院当初を振り返ってみると医科大は臨床面で すばらしい先生が集まっているとの評判であった。こ れから先、選ばれる病院になるためには、患者さんに 満足して帰っていただくことが重要であり、接遇、待 ち時間の改善等、皆さんが話し合っていただいた内容 を活かし対応していきたい」と述べ、午前11時30分に 全日程を終了した。
なお、参加者からは「同じ病院内にいながら、他部署 の事をいかに知らないかを痛感しました。今回は大変 有意義な時間を過ごしました」、「3つのテーマがそれぞ れ取り組める具体的なものであり、各グループの意見 交換の過程、自由な発想がとても参考になった」との感 想文が寄せられた。 (病院職員課 葛城顕証記)
アイスブレイキング「隣の人の紹介」 グループ発表
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病 院 金沢医科大学報 157 号/2014.1
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平成 25 年度
防災講習会・災害訓練
大学および病院合同の防火講習会および災害訓練が 内灘町消防本部の協力を得て実施された。
消防法第8条では、病院・デパート等の施設には特 に厳しい防火管理体制が義務づけられている。
中でも病院、老人福祉施設等は災害が発生した場合 に人命危険度が高いとの理由から、特定防火対象物と して指定されている。本学病院では例年春に新入職員 オリエンテーションの一環として防火講習会を、秋に は職員全体の防災講習会や防災実地訓練を実施してい る。
病院内では常に約700人の患者が入院しており、その うち単独歩行が可能な患者は約200人とほぼ3分の1で ある。また、日中の外来では1,000人を超える患者とお 見舞いや付き添いの方などを含めると、実に多くの人 がいることになり、改めて訓練の重要性が認識される。
さらに、地震・火災に対する備えおよび二次災害の防 止を訓練により確実に行えるようにする必要がある。
防災講習会の翌週に実施された災害訓練は、時間内 訓練(第1次・第2次)と時間外訓練の3回に分けて実施 され、後日反省会も開催された。時間内の第2次訓練 では、内灘町消防本部も参加して、実際に訓練区域に 煙を充満させることにより防火扉等の防災設備を作動 させ、消火栓からの放水も行うなど、震災、火災を想 定した本番さながらの災害訓練を実施した。
講習会および訓練内容は以下のとおり。
【平成 25 年 11 月 14 日(木) 午後 3 時 30 分〜】
消火器取扱訓練、起震車体験:大学体育館周辺/83 名参加 内灘町消防本部および設備課の指導により、職員を 対象とした消火器取扱訓練、起震車体験を行った。特
に起震車体験では、日頃経験できないような大規模地 震を想定した揺れを実際に体感することができた。
防災講習会:病院本館 4 階 C41 講義室/150 名参加
総括防火管理者の木村晴夫事務局長から、地震等の 災害に対する注意事項と協力要請があった。続いて、
「病院火災について」と題して、内灘町消防本部山口裕 夫予防課長補佐から講演とDVDを鑑賞した。次に、設 備課から病院新館を中心にした防災設備等についての 説明、才田悦子看護部副部長はじめ各看護師長から、
災害時の早期行動および防災用品や避難器具の使用方 法等について説明があった。
【平成 25 年 11 月 20 日(水) 午後 2 時〜】
第 1 次災害訓練(時間内):病院本館・新館・別館・第 2 新館
/892 名参加
フロアごとに出火場所を設定し、身体防御、通報連 絡、初期消火、模擬患者の避難誘導の訓練を実施した。
病院新館1階防災センター前に設置された災害対策本 部では、各階チーフによる病院各部署の避難状況、被 害状況等の報告訓練が行われた。
第 2 次災害訓練(時間内):病院新館 5 階東病棟/94 名参加 実際に発煙筒を点火して病棟に煙を発生させて訓練 を行った。排煙装置、防火扉・防火シャッターのほか エレベーターの自動緊急停止装置も作動させた。初期 消火の後、自衛消防隊消火班による消火訓練、模擬患 者の避難誘導訓練などを行った。また、総合災害訓練 として、内灘町消防本部から消防車が出動し、内灘町 消防隊が病院新館5階に急行して放水を行う消火訓練 などを、病院と連携しながら実施した。
第 2 次災害訓練(時間外):病院別館 5 階病棟/51 名参加 職員が手薄な夜間に、病院別館5階病棟のダイニン グで火災が発生したとの想定で、通報連絡、非常呼集、
避難誘導、初期消火などの訓練を実施した。消火、避 難訓練などのほか、当直看護師長、時間外受付者が病 院新館防災センターに参集し、実際に金沢市消防局の 指令センターへの訓練通報を行った。また、時間外の 連絡系統に沿って、病院事務部や看護部の幹部職員へ の連絡を行った。
【平成 25 年 11 月 27 日(水) 午後 5 時〜】
災害訓練反省会:50 名参加
災害訓練反省会において、中川正春内灘町消防本部 警防課長から、災害訓練を視察しての感想や注意・検 討事項などの講評があった。その後、訓練参加フロア ごとに反省点、今後の課題等が述べられ、非常災害に 備えた訓練内容の見直し、消防設備・避難用具の点検 や使用方法の確認、役割分担の再検討などについて活 発な意見交換が行われた。 (病院管理課 西島大輔記)
避難誘導訓練
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研修医の頁
臨床研修医のための
CPC
Clinico-pathological Conference【症例 1 】
盲腸悪性リンパ腫化学療法後に腸閉塞と出血傾向 を認めた 1 例
主治医 三木美由貴 血液免疫内科学助教 臨床提示 久保田龍一 臨床研修センター研修医 司会 大塚俊美 消化器内科学助教 画像解説 高橋知子 放射線医学助教 病理提示 鍬先晋平 臨床研修センター研修医
福島万奈 臨床病理学助教
(症例の概要)
30歳代男性。会社の健診で便潜血陽性を指摘され、
大腸内視鏡検査を施行したところ、盲腸腫瘍を指摘 された。FDG-PETで回腸末端とその周囲リンパ節に FDG集積を認め、大腸内視鏡生検で盲腸原発びまん性 大細胞型B細胞性リンパ腫と診断された。R-CHOP療 法を開始したが、無効であったため、R-hyper-CVAD 療法を開始し、腫瘍は縮小傾向を示したが、腸閉塞を 併発した。イレウス管挿入にて一時的に改善傾向を認 めたが、発熱・血小板減少・播種性血管内凝固症候群・
血球貪食症候群を併発し、永眠された。化学療法により、
腫瘍組織の残存は認められなかったが腸管は穿孔して いた。また、肝機能障害・腹水の原因として、veno-occulusive diseaseが考えられ、その病態に関し解説が なされた。総合討論では化学療法・手術療法の選択に 関する議論がなされた。
【症例 2 】
糖尿病、肝硬変、慢性貧血の経過中に、意識障害 を呈した 1 例
主治医 渡邊 愛 内分泌・代謝科医員 臨床提示 岡田 翠 臨床研修センター研修医 司会 大塚俊美 消化器内科学助教 画像解説 高橋知子 放射線医学助教
病理提示 宮下久範 臨床研修センター研修医 佐藤勝明 病理学Ⅱ准教授
(症例の概要)
50歳代男性。慢性膵炎にて膵体・尾部切除術が施行 されるも、その後医療機関の受診はなかった。数年後、
急激な体重減少を認め近医を受診し、糖尿病と診断さ
第 57 回 CPC
平成25年11月20日(水) 17:30第57回臨床病理検討会 (CPC)が病院本館4階C42講義室において行われた。
れ、血糖降下薬内服、インスリン導入が行われた。そ の後、貧血、血小板減少、下腿浮腫、肝障害、アルコー ル性ミオパチーを認めるようになり、入退院を繰り返し た。今回、倦怠感・食欲不振を訴え、外来にて補液・
輸血を施行していたが、症状の改善がなく、10日後意 識レベルが低下し、当院に救急搬送となった。補液と ともにアルブミン製剤投与、抗生剤投与を行い、意識 レベルの改善傾向が認められたが、翌朝急激に意識レ ベルが低下し、永眠された。剖検にて、軟部組織にグ ラム陰性桿菌の増殖が確認され、壊死性筋膜炎を伴っ ていたことが明らかとなった。糖尿病患者に壊死性筋 膜炎が併発すると、致死性の経過をとることが多いの で教育的な症例と思われた。
研修医には出席が義務づけられていますが、それ以 外の先生方、学生にも広く開かれていますので、ふる ってご出席ください。 (臨床病理学 黒瀬 望記)
〈予 告〉
第 58 回 臨床研修医のための CPC
日 時: 平成 26 年 1 月 15 日(水)
17 時 30 分から
場 所: 病院本館 4 階 C42 講義室
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