• 検索結果がありません。

1)重大な副作用

(1)中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群

(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明):中毒性表皮 壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症等があらわれたとの 報告があるので、異常が認められた場合は、本剤の投与を直ちに中止し適切な処置を行う こと。

(2)肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能 障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に 行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(3)急性膵炎(0.3%):急性膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認め られた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

- 解 説 -

(1)中 毒 性 表 皮 壊 死 融 解 症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群

(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症

ダルナビルの外国臨床試験及び市販後の使用経験において、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑 等の重度の発疹が報告されています。(「重要な基本的注意」の項(P.12)をご参照ください。)

以下に症例を示します。

事象名 性別・年齢

(使用理由) 病歴 ダルナビル

投与量 経過及び処置 転帰

皮膚粘膜眼症 候群

男性・20歳代

(HIV感染症)

咽喉痛、季節性アレルギー、蕁 麻疹、マンゴーアレルギー、ざ瘡、

全身性リンパ節症、不安、スル ホンアミド系薬剤アレルギー

800mg 1 日 1 回、

6日間

投与開始3日目:咽喉痛、発熱、発汗の 悪化。

投与開始5日目:症状の悪化によりERを 受診し重度のアレルギー反応と診断され 入院。

投与開始6日目:ダルナビル、リトナビ ル及びエムトリシタビン+テノホビル配 合剤の投与中止。

投与開始7日目:ICUに移動。

投与開始8日目:発熱、発疹は悪化せず 安定。皮膚科医により皮膚粘膜眼症候群 と診断された(皮膚生検により確定)。

投与開始24日目:皮膚粘膜眼症候群の症 状が回復。

回復

併用薬: リトナビル、エムトリシタビン+テノホビル配合剤、dapsone、ロラタジン、クラブラン酸、Magic mouth wash、Carnation(炭水化物、蛋白質、ミネラル、ビタミン)

(つづく)

使用上の注意  4.副作用(つづき)

- 解 説 -

事象名 性別・年齢

(使用理由) 病歴 ダルナビル

投与量 経過及び処置 転帰

中毒性表皮壊 死症

尿細管壊死 呼吸不全

男性・不明

(HIV感染症)

遅延型サルファ剤薬疹 不明 投与開始約4ヵ月後に、口腔内の焼灼感 でERを受診。誤診により薬剤の服用を継 続。

翌週、口腔内疼痛が持続し、重度の発疹 が発現したため他施設のERを受診。呼吸 不全も併発。生検により中毒性表皮壊死 症と診断された。急性尿細管壊死も併発 し透析を行った。

症状は、水疱と口腔内糜爛の悪化及び体 部への蔓延、発熱、典型的な皮膚粘膜眼 症候群の症状を示した。

約1ヵ月間入院し、症状は全て改善した。

改善

併用薬:リトナビル、アバカビル+ラミブジン配合剤

(2)肝機能障害、黄疸

ダルナビルの外国臨床試験及び市販後の使用経験において、ダルナビルとリトナビルの併 用療法を受けた患者で薬剤性肝炎(急性肝炎、肝細胞融解性肝炎等)が報告されており、米 国FDAより2008年3月13日付けでDear Healthcare Professional Letterが発出されたことか ら、国内においても注意喚起しています。

肝機能障害のある患者への本剤の使用に際しては、定期的な肝機能検査を行うなど、観察 を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うようお願 いします。

●FDA:Dear Health Care Professional Letterの概略

ダルナビルとリトナビルの併用療法を受けた患者において、薬剤性肝炎(急性肝炎、肝細胞融解性肝炎等)

が報告されているため、以下のとおり添付文書に記載し注意喚起を行う。

慢性活動性B型又はC型肝炎などの肝機能障害を有する患者では、重篤な事象を含む肝機能障害が発 現するリスクが増加する。

市販後に、致死的な症例を含む肝障害が報告されている。これらは、進行性のHIV感染症患者にお いて、抗HIV薬の多剤併用療法を行っている患者、B型又はC型肝炎等の肝疾患を合併している患者、

又は免疫再構築症候群の悪化がみられる患者に認められている。

ダルナビル/リトナビルの投与を開始する前及び投与中は、適切な臨床検査を実施するとともに、投 与中は患者の状態を十分観察すること。

ダルナビル/リトナビルを投与中に新たな肝機能障害又はその悪化の徴候が認められた場合は、必ず 休薬あるいは投与中止を考慮すること。

(詳細はFDAホームページをご参照ください。

<http://www.fda.gov/Safety/MedWatch/SafetyInformation/SafetyAlertsforHumanMedicalProducts/

ucm094964.htm>)

(つづく)

使用上の注意  4.副作用(つづき)

- 解 説 -

(3)急性膵炎

本剤の外国臨床試験において、膵炎に関連する有害事象が1.3%(4/313例)に認められました。

発現状況の概要を以下に示します。

本剤の外国臨床試験における膵臓関連有害事象(GS-US-216-0130試験-48週時の解析)

DRV/COBI 800/150mg 1日1回 313例

膵炎(%) 4(1.3)

アミラーゼ増加 1(0.3)

高リパーゼ血症 1(0.3)

リパーゼ増加 1(0.3)

膵炎 1(0.3)

また、ダルナビルの外国臨床試験及び市販後の使用経験において、ダルナビルを投与した患 者で急性膵炎が報告されています。

以下に症例を示します。

事象名 性別・年齢

(使用理由) 病歴 ダルナビル

投与量 経過及び処置 転帰

急性膵炎 嘔吐

男性・30歳代

(HIV感染症)

枯草熱、アレルギー性鼻 炎、良性高血圧、精巣機 能低下、下痢、痔核切除、

両側性下肢遠位対称性末 梢性ニューロパチー、疲 労、軽度の抑うつ、不安 障害

600mg 1 日 2 回、

6日間

投与開始4日目:悪心(グレード1)が認められ、プ ロクロルペラジンが投与された。

投与開始11日目:悪心が悪化(グレード2)し、嘔 吐(グレード2)が認められた。嘔吐のため抗HIV薬 の投与を中止した。Dronabinolが投与され、翌日 嘔吐は改善したが、悪心は継続した。

投与開始12日目:軽度の脱水(グレード2)と振戦

(グレード1)が認められた。難治性の悪心・嘔吐が 約5日間継続していた。腹痛と腰部の不快感を訴え、

弱い心窩部痛と皮膚粘膜の乾燥が認められた。息 からアルコール臭がしたため、禁酒するよう忠告 された。治療薬(pantoprazole、ドロペリドール、

人工血漿、輸液、オンダンセトロン、クロルジア ゼポキシド)により脱水は当日、振戦は3日後に改 善した。

投与開始15日目:2日間の過度のアルコール摂取 後、難治性の悪心・嘔吐を訴えたときに、急性膵 炎(グレード4)が認められた。心窩部痛を訴え、血 中リパーゼが4666 U/Lであった。急性膵炎、低 血糖、アルコール性肝炎、アンフェタミン、アヘ ン及びベンゾジアゼピンの中毒により入院した。

胆石、腹水が認められ、膵臓が著明に肥大していた。

Cefotetan、タゾバクタム/ピペラシリン、ペチジ ン塩酸塩が投与された。

投与開始19日目:症状が安定したため退院したが、

腹痛は残存していた。担当医は、これらの症状は アルコール摂取との関連性が高いと考えた。

投与開始35日目:膵炎は改善した。担当医は、膵 炎とダルナビルとの関連性は疑わしいと考えた。

回復

使用上の注意  4.副作用(つづき)

4.副作用(つづき)

2)その他の副作用

次のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

5%以上 5%未満 頻度不明注1)

免疫系障害 過敏症、免疫再構築症

候群

代謝および栄養障害 高トリグリセリド血症、

食欲減退、高コレステ ロール血症、糖尿病、

高脂血症

精神障害 異常な夢

神経系障害 頭痛

胃腸障害 下痢、悪心、嘔吐、腹痛、

鼓腸 腹部膨満、消化不良、

膵酵素増加

肝胆道系障害 肝酵素増加 急性肝炎

皮膚および皮下組織障害 発疹 そう痒症、血管浮腫、

蕁麻疹 体脂肪の再分布/蓄 積

筋骨格系および結合組織障害 筋肉痛 骨壊死

生殖系および乳房障害 女性化乳房

全身障害および投与局所様態 疲労 無力症

臨床検査 膵型アミラーゼ増加、リ

パーゼ増加、血中クレア チニン増加、総コレステ ロール増加、血中ブドウ 糖 増 加、LDLコ レ ス テ ロール増加、ALT(GPT)

増加、AST(GOT)増加

トリグリセリド増加、

Al-P増加

注1)ダルナビル製剤の臨床試験又は市販後に認められた副作用

- 解 説 -

関連したドキュメント