2015年3月期通期業績は、売上高745億円(前年同期比3.2%減)、営業利益174億円(同16.9%減)、経常利益185億円(同 8.2%減)、四半期純利益128億円(同0.0%増)となった。
同社は、40周年を迎えた『ハローキティ』を中心に主要キャラクターを一つのデザインとしたオールキャラクターのデ ザインや、SNS等新たな市場から生まれたキャラクター 『ぐでたま』『KIRIMIちゃん.』『SHOW BY ROCK!!』が従来の サンリオファンに加え、20代前後の若者の市場を広げた。しかし、欧米でのプロダクトライセンス事業の低迷をアジア 地域の好調で補うまでは至らず3.2%の減収となった。
営業利益は、欧米ライセンス事業の低迷、為替の円安と国内売上高構成比の変化による原価率アップにより16.9%減益と なった。経常利益は、9月以降の急激な円安による為替差益が6億円発生したため8.2%減にとどまり、当期純利益は、実 効税率の低いアジア地域の利益の比率が高まったため横ばいとなった。
国内
売上高490億円(前期比1.4%増)、営業損失0.9億円(前期は4.7億円の営業利益)となった。
ライセンス事業が増収増益となったが、物販事業が減収減益となり、テーマパーク事業の営業損失が若干拡大した。また、
退職給付費用の増加による本社コストの増加により、国内全体では、増収ながら営業損失となった。
国内物販
売上高210億円(同1.9%減)、営業利益が18億円、(同14.6%減)となった。
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Coverage国内物販事業は消費税増税や天候不順の影響によって苦戦したが、海外ツーリストの来店増や新キャラクターの『KIRIMI ちゃん.』、『ぐでたま』が好評であった。既存店売上高は前期比93.2%となった。
国内ライセンス事業
売上高101億円(前期比7.3%増)、営業利益69億円(同6.2%増)となった。
国内ライセンス事業では、新キャラクターの『ぐでたま』が無料携帯通話のスタンプを始め、衣料品、携帯小物、キャラ クターカフェに拡大し収益に貢献した。2014年11月に40周年を迎えたハローキティの記念デザインやアパレルブランド とコラボレーションしたマイメロディのアパレル・小物雑貨が人気を博した。また、大手SPAが『ミスターメン』を採用 し収益に貢献した。キャラクターカフェは、2015年に40周年を迎える『マイメロディ』、『リトルツインスターズ』、
『ミスターメンリトルミス』、『ポムポムプリン』がライセンシー獲得や商品販売に貢献した。
テーマパーク事業
売上高66億円(同4.0%増)、営業損失6億円(前期は5億円の営業損失)となった。
テーマパーク事業は、ハーモニーランドでは天候不順や施設工事、それに伴うパレードの休演などにより、入場者数は 392千人(前期比5.3%減、同21千人減)となった。営業利益に関しては、入場者数の減少にともなう減収をカバーできず 減益となった。
ピューロランドでは、2014年4月より入場料金の値下げを行い有料入場者数の増加を図った。また、各種イベントの開催 に加え海外観光客対策として免税販売を開始するなどの施策を行った結果、入場者数は841千人(前期比6.1%増、同48 千人増)となった。営業損失は、夏休み対策の広告宣伝費と人件費の増加により減益となった。
その他事業
その他事業は、他社コンテンツの特注商品の販売とロボットレンタル事業やレストラン部門、2014年11月封切の映画『く るみ割り人形』の広告費などにより減収減益となった。
海外
海外は、売上高419億円(前期比7.6%減)、営業利益175億円(同14.5%減)となった(相殺消去前、親会社へ支払うマ スターライセンス料を各地域の子会社へ戻したベース)。
欧州
売上高108億円(前期比16.8%減)、営業利益52億円(同21.2%減)、現地通貨ベースでは売上高55百万ユーロ(同22.2%
減)、営業利益16百万ユーロ(同30.3%減)となった。
消費環境の厳しいなかで、欧州地域での主力の英国を筆頭とした西ヨーロッパ諸国の不振を、中近東等の地域での増収で は賄いきれず減収となった。
北米
売上高123億円(前期比26.1%減)、営業利益50億円(同42.4%減)、現地通貨ベースでは売上高85百万ドル(同30.9%
減)、営業利益17百万ドル(同58.2%減)となった。
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Coverage米国では、年初の寒波の影響に加え、映画配給会社によるエンターテイメントキャラクター商品を大手小売量販店で商品 陳列棚を確保することで映画の広告宣伝とする戦略により、同社商品陳列棚のシェアが減少し減収減益となった。
南米
売上高26億円(前期比2.5%増)、営業利益12億円(同6.2%減)となった。
アルゼンチン政府の債務不履行対策の海外送金規制に伴うライセンシー契約解除による減収を好調なメキシコと持ち直 し傾向のブラジルの靴、アパレル、デパートディストリビューター等のライセンス収入の好調によりカバーし、増収となっ た。営業利益は、不採算のカフェの退店など、経費の見直しを行ったが、ハローキティ40周年等の販促費計上による販 管費が予算を上回り減益となった。
アジア
売上高150億円(前期比22.3%増)、営業利益55億円(同55.6%増)となった。
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香港は、タイ、香港、マレーシアの金融機関でのクレジットカードを含む企業プロモーションやクリスマスのイルミ ネーション等娯楽イベント施設の装飾、キャラクターカフェ等の広告化権ライセンスが登場し収益に貢献した。◤
韓国は、大手量販店の不調やプライベートブランド化による靴、食料品、玩具、家電用品等のカテゴリーのプロダク トライセンスが低調に推移した。また、大型フェリー事故以降の催事自粛によりホテルのハローキティルームやカフェ レストランなどのライセンスも低調であったが、円安効果により増収微減益となった。◤
台湾は、コンビニエンスストア向けノベルティやハローキティ40周年限定商品のプロモーションイベントに加え、ド ラッグストア向けキャンペーンが引続き好調に推移した。カテゴリーでは、衣料品が苦戦したが、家庭用品や玩具の ライセンスが伸び、増収増益となった。台湾では、日本同様に海外観光客の増加により観光、娯楽、外食市場が拡大 し、カフェや空港でのお⼟産店のライセンスが好調に推移し、収益に貢献した。また、新キャラクター『ぐでたま』の人気が高くコンビニエンスストアなど7社のライセンシーが採用し収益に貢献した。
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中国は、靴のライセンスが3倍に増加するなど、マスターライセンス契約先であるKTL社(香港のLi&Fungグループ)からの収入がアクセサリー関連、食品、家庭用品など全カテゴリーにおいて伸長した。キャラクターカフェや香港子 会社から移管した商品販売が順調に推移した結果、販管費は増加したが増収増益となった。
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