サンリオ|8136
LAST UPDATE: 2018.05.11 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp
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Coverageサンリオ|8136
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Coverageと。欧米の苦戦などへの対処も含めて、同社キャラクターの露出の仕方や、デジタル・メディアの活用など、2018年3月 期決算発表時に中期経営計画の発表を予定している。
国内
国内事業の内訳(2018年3月期第3四半期累計)は、ライセンス事業が売上高73億円(前年同期比0.1%増)、営業利益50 億円(同1.4%減)、国内物販が売上高141億円(同6.5%減)、営業利益6億円(同29.8%減)、テーマパーク事業が売上 高68億円(同10.1%増)、営業利益3億円(同523.1%増)となった。長引く不景気感からの節約志向により『モノ』から
『コト』への消費動向の変動は物販にはネガティブに作用したが、テーマパークにはポジティブに作用した。
同社は当上半期において期初会社計画を下回る結果となり、当下半期についても会社計画を下方修正したが、同社によれ ば、当第3四半期の国内の業績は順調な進捗であったとのこと。
国内ライセンス事業
前年同期比0.1%増収、同1.4%営業減益となった。第3四半期(2017年10~12月)に前年同期比8.3%増収、同6.3%営業 増益となった。量販店での販売不振の影響もあり、文房具などの入園入学アイテムが低迷した。一方、サンリオキャラク ターのワイド展開、株式会社ジーユーなどのアパレル新規が売上に貢献した。『I'm Doraemon』や『鋼の錬金術師』な ど、アニメ系コンテンツ事業も好調であった。同社によれば、ドラえもんなど、他社のアニメキャラクターと提携したコ ラボレーション企画が好評であったとのこと。また、取引先にキャラクターを提案して、それを使ってもらうことも増収 要因になったとのこと。更に、小林製薬株式会社のスキンクリーム、花王株式会社のシニアライナーや、ミスタードーナ ツのハロウィーンキャンペーンに加え、『シナモロール』15周年で成約したケンタッキーフライドチキンのキャンペー ンも貢献した。
国内物販
前年同期比6.5%減収、同29.8%営業減益となった。海外観光客数、購買額はともに前年を大きく超えたほか、アニメコ ンテンツの取り組みも好評であった一方、地方での消費が低迷した。既存店売上(直営店および百貨店の同社直営店ショッ プベース)は、前年同期比0.7%減となったが、前年同期に比べて5.9pptマイナス幅が縮小した。同社によれば、第3四半 期(2017年10~12月期)の店舗売上高は前年同期比増収になったとのこと。クッションブランケットやスノーグローブ といったギフト商品が好評を博した。当社コンテンツである『SHOW BY ROCK!!』の期間限定ショップでは、毎月6日(ロッ クの日)の新商品発売日には行列ができるなど、アニメコンテンツへの取り組みも好評であった。
テーマパーク事業
前年同期比10.1%増収、同523.1%営業増益となった。
ハーモニーランドでは、客単価が堅調に推移し、経費も抑制したことで、営業損益が大幅に改善した。当第3四半期累計 での入園者数は341千人(前年同期比3.6%増、11千人増)となった。入園者に関しては、当上半期は2016年の熊本地震 の影響から回復し、前年同期を24千人上回る状況であったが、2017年10月の週末に2回に亘り台風の影響を受けたことや、
12月の寒波の影響を受けた。特に、ハロウィーンナイトやクリスマス等の各イベント日に悪天候が重なったことからイ ベント集客に影響が出た。
サンリオピューロランドは入園者数の増加を背景に、増収・大幅増益となった。入場者数は前期比101千人(11.1%増)
増加の1,013千人となった。2017年2月スタートのシナモロール15周年記念イベント「ふわもこタウン」へのサンリオ ピューロランド限定キャラクター『品川紋次郎』たちの登場、イルミネーションを増設した『ハローキティ』のイルミネー ションショー「SPARKLE!!!」の上演開始(2017年7月)、ハロウィーン期間における平日営業時間の1時間延長などが奏 功した。開園時間の延長による経費増、レストラン運営委託費、Webサイトリニューアル費用、SNSサイト広告宣伝費、
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Coverageパレードの減価償却費などのコストを増収効果で吸収し、前年同期比営業大幅増益となった。同社によれば、2018年1月 以降も、好調な状況が続いているとのこと。
海外
海外は、売上高168億円(前年同期比15.8%減)、営業利益54億円(同19.9%減)となった(相殺消去前、親会社へ支払 うマスターライセンス料を各地域の子会社へ戻したベース)。
海外事業の前年同期比減収・営業減益率は四半期を追う毎に低下(幅が縮小)傾向にある。具体的には、当第1四半期(2017 年4~6月期)は前年同期比21.1%減収・23.6%営業減益、当第2四半期(2017年7~9月期)は同16.6%減収・25.8%営業 減益、当第3四半期(2017年10~12月期)は同9.3%減収・10.4%営業減益。
同社によれば、欧米においてキャラクター戦略や有名ブランドとのコラボレーションなどの施策が奏功する一方、北米の マスマーケットでは厳しい事業環境が続いており、第2四半期までの環境と大きくは変わっていないとのことである。ア ジアでは、中国やタイを中心に好調が持続している。
欧州
欧州:売上高18億円(前年同期比49.8%減)、営業利益4億円(同60.5%減)
英国:売上高6億円(前年同期比31.3%減)、営業利益0.8億円(同63.5%減)
家庭用品や文具のカテゴリーでは新規ライセンシーの獲得によって比較的下げ幅を抑えることができたが、主力のアパレ ル、玩具をはじめ、各カテゴリーでライセンス収入が大幅に減少した。今後も引き続き下げ止まりに向けてインフルエン サーによるマーケティング活動や高価格帯の他ブランドなどとのコラボレーションに注力していく。
北米
売上高29億円(前年同期比28.1%減)、営業利益0.08億円(同98.8%減)となった。米国では、オンライン小売業が活況 な反面、リアル店舗の閉鎖が相次ぎ、消費者の消費動向は知名度のある商品の目的買い傾向が顕著になっている。こうし たなかで、『ハローキティ』のライセンス商品の陳列スペースの減少が続き、依然、商品化権ライセンスにとって厳しい 状況が続いている。コスメ・医薬品や企業向け広告化権ライセンスは健闘したものの、主力のカテゴリーであるアパレル、
玩具のライセンス収入が半減するなど、多くのカテゴリーで減収となった。
南米
売上高8億円(前年同期比13.4%減)、営業利益2億円(同38.3%減)となった。南米地域は、主力のメキシコの低迷が減 収に影響した。アパレル・アクセサリー、化粧品、バッグ、靴のライセンス収入が減少したが、文具、ベビー用品、家電、
が堅調であった。南米では『ハローキティ』を含むサンリオキャラクターズの知名度アップ対策として、現地人気キャラ クター『monica』とのコラボレーションや、ラテンアメリカ向けYouTubeチャンネルの開設、ショッピングモールでの イベントなどで収益拡大に努める。
アジア
売上高105億円(前年同期比2.5%増)、営業利益48億円(同6.6%増)となった。
▶ 香港・東南アジアでは、香港・マカオ小売市場は引き続き厳しい環境の中、低調であったが、タイ市場は好調で、
香港・マカオの落ち込みをカバーした。カテゴリーではコンビニエンスストアとのミックスキャラクターでのキャ ンペーンなどの企業向け広告化権や、コスメ・化粧品が好調であった。タイでは、コンビニエンスストアでのキャ
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Coverageンペーンや、大手日用品メーカーのプロモーションなどが大きく売上に貢献した。また、シンガポールではタクシー 配車アプリといった新たな業態へのライセンス供与にも進出し、キャラクターの認知度の向上に努めている。香港 市場では、スケートリンクとのコラボといった話題性のある企画や、ライセンシー店頭装飾、販促の提案、日用品 市場の開拓で成長維持に努めていく。
▶ 台湾では、Eコマース(越境EC)と既存小売店との競合が小売店の消費に影響し、前年同期比減収減益となった。
大陸からの観光客の減少による不況感に加え、中国越境ECの活況により従来型小売市場が縮小し、商品化権ライ センスに厳しい環境が続いている。カテゴリーでは全般的に厳しい状況であるが、食品がケーキシップチェーン との新規契約などが貢献して好調であった。広告化権ビジネスでは、前年実績をカバーするには至らなかったが、
『ぐでたま』展示会イベントやコスメ販促プロモーション、MIXキャラクターデザインでのコンビニエンスストア 向けプロモーションなどの良案件があった。
▶ 韓国では、地政学的リスクによる社会不安、外国人観光客の減少等による消費の委縮傾向や、Eコマースの侵食に より、既存小売市場は厳しい状況にある。このような環境下で、ゲームソフトウェアやアパレルの落ち込みが顕 著であったが、一方で、企業向け広告化権では戦略的な強化の成果が表れ好調に推移した。また、『リルリルフェ アリル』のアニメーションが好評を博した。カテゴリー別では、玩具、出版が好調であった。今後、劇場版の公 開とともに、テレビアニメの第2シーズンの契約も検討中で、アパ レル、医薬等の新分野にも開拓に努めていく。
▶ 中国では、前年同期比13.1%増収、同10.7%営業増益となった。KTL社からの、大手雑貨チェーン、生理用品の大 手メーカーとの商品化権ライセンスが、コスメ・化粧品カテゴリーの売上高を約3倍にするなど大きく牽引した。
また、中国最大手のスポーツブランドとの新規契約によりキッズ向け衣料を展開し、アパレルも大幅増収となっ た。更に、家庭用品、食品も好調であった。課題である『ハローキティ』以外のキャラクター比率アップに関し ては、大手ライセンシー向け『マイメロディ』『バッドばつ丸』の新提案が奏功し、売上構成比率は前年同期比 倍増の6%となった。