• 検索結果がありません。

24分23秒  2分 8秒

ドキュメント内 トラクタ直装型培土機の開発に関する研究 (ページ 98-125)

表 6 - 2 作 業 能 率 試 験 に お け る 作 業 条 件 と 結 果

94

-ま た , 分 草 桿 の 効 果 を 図 6 - 2 に 示 す . 分 草 桿 を 装 着 せ ず 培 土 作 業 を 行 っ た 場 合 , サ ト イ モ の 葉 柄 は サ イ ド カ バ ー の ゴ ム や 成 型 板 に よ り 進 行 方 向 に 引 き ず ら れ る よ う に 倒 さ れ た . 一 方 , 分 草 桿 を 装 着 し た 場 合 は , 葉 柄 は 畦 頂 部 中 央 方 向 に 押 し や ら れ た が , 倒 れ た こ と は な く , 葉 柄 の 損 傷 は 少 な く , 分 草 桿 装 着 の 効 果 が 確 認 で き た .

6 . 3 . 培 土 性 能 試 験 ① 6 . 3 . 1 試 験 方 法

「 6.2 作 業 能 率 試 験 」 に 供 試 し た 畦 に 対 し て 1 回 目 の 培 土 作 業 直 後 , 2 回 目 の 培 土 作 業 直 前 直 後 お よ び 収 穫 直 前 の 4 回 に つ い て 培 土 高 さ を 計 測 し た . 6 . 3 . 1 . 1 サ ト イ モ の 生 育

「 6.2 作 業 能 率 試 験 」 の デ ー タ を 用 い た . 6 . 3 . 1 . 2 土 壌 含 水 比

「 6.2 作 業 能 率 試 験 」 の デ ー タ を 用 い た . 6 . 3 . 1 . 3 耕 深

「 6.2 作 業 能 率 試 験 」 の デ ー タ を 用 い , 対 象 畦 の 左 右 畦 溝 の 耕 深 の 平 均 値 を 図 6 - 2 分 草 桿 の 効 果

95 -耕 深 と し た .

6 . 3 . 1 . 4 培 土 高 さ

1 回 目 の 培 土 作 業 前 に 樹 脂 製 の 棒 ( 長 さ 400mm, 直 径 5 mm) を 畦 頂 部 に 横 方 向 へ 100mm 間 隔 で 垂 直 に 8 本 立 て , 地 表 面 位 置 に 印 を つ け た . 以 降 4 回 の 計 測 時 も 同 様 に 棒 の 地 表 面 位 置 に 印 を つ け て , 収 穫 時 に 回 収 し て 培 土 高 さ を 求 め た . 無 作 為 に 4 畦 を 選 び , 1 畦 に つ い て 1m 間 隔 で 3 反 復 計 測 し て そ の 平 均 値 を 培 土 高 さ と し た .

6 . 3 . 2 結 果 お よ び 考 察

サ ト イ モ の 生 育 状 況 を 表 6 - 1 に 示 す . 葉 柄 長 999mm, 葉 長 531mm, 葉 幅 382mm, 葉 数 3.0 枚 で あ っ た .

栽 培 期 間 中 の 培 土 高 さ の 変 化 を 図 6 - 3 に 示 す . 2 回 の 培 土 作 業 直 後 の 畦 頂 部 中 央 ( 図 6 - 3 の 畦 の 位 置 300mm~ 600mm) の 培 土 高 さ の ば ら つ き は 最 大 で 約 30mm と ほ ぼ 均 等 で あ り , 土 塊 は 畦 頂 部 中 央 ま で 十 分 に 達 し た .

図 6 - 3 培 土 性 能 試 験 ① に お け る 培 土 高 さ の 変 化

96

1 回 目 の 培 土 作 業 直 後 の 培 土 高 さ は 96mm と な っ た が , 2 回 目 の 培 土 作 業 直 前 の 培 土 高 さ は 63mm と 33mm 低 く な り , 培 土 高 さ 100mm あ た り の 変 化 量 は 34mm で な っ た . ま た , 2 回 目 の 培 土 作 業 直 後 の 培 土 高 さ は 103mm 高 く な り , 総 培 土 高 さ は 167mm で な っ た が , 収 穫 前 に は 145mm と 22mm 低 く な り , 培 土 高 さ 100mm あ た り の 変 化 量 は 13mm で な っ た . 培 土 高 さ 100mm あ た り の 変 化 量 は 2008 年 の 栽 培 に お い て も 各 々 36mm, 13mm と な っ て お り , 本 論 文 で は 各 々 の 時 期 の 100mm あ た り の 変 化 量 は 35mm, 13mm と し た .

さ ら に ,「 2.4 培 土 性 能 試 験 」 に お け る 成 形 機 の 耕 深 88mm 時 の 培 土 高 さ を 図 6 - 3 に 示 す . 成 形 機 の 培 土 分 布 は , 成 形 機 の 投 て き 距 離 が 短 い た め , 培 土 機 と 比 較 し て サ ト イ モ 植 付 け 位 置 か ら 畦 溝 側 に 培 土 量 が 多 か っ た . な お , 投 て き の 均 一 性 に つ い て は , 培 土 性 能 試 験 ① の 1 回 目 培 土 直 後 の 畦 頂 部 中 央 の ば ら つ き ( 約 25mm) と 比 較 し て 成 形 機 の 場 合 は 約 12mm と 小 さ か っ た が , 成 形 機 の 培 土 性 能 試 験 で は サ ト イ モ が な く , 土 塊 を 遮 蔽 す る も の が な か っ た た め , 単 純 に 培 土 機 と 比 較 す る こ と は で き な か っ た .

以 上 , 培 土 高 さ と 畦 頂 部 中 央 の 培 土 高 さ の ば ら つ き か ら 培 土 機 に よ る 培 土 作 業 は 十 分 な 培 土 量 と 適 正 な 培 土 状 態 を 実 現 で き た .

6 . 4 培 土 性 能 試 験 ②

土 壌 水 分 や 耕 深 が 培 土 機 の 培 土 高 さ に 及 ぼ す 影 響 を 明 ら か に す る た め に 試 験 を 行 っ た .

6 . 4 . 1 試 験 方 法

2007 年 7 月 24 日 ( 以 下 , 第 1 回 ) お よ び 8 月 1 日 ( 以 下 , 第 2 回 ) の 2 回 試 験 を 行 っ た . 耕 深 を 50mm, 100mm, 150mm の 3 段 階 に 調 整 し , 第 1 回 で は 各 耕 深 で 2 反 復 , 第 2 回 で は 3 反 復 試 験 を 行 っ た . な お , 畦 溝 の 耕 う ん ・ 砕 土 作

97

-業 は 耕 深 150mm に 設 定 し た ロ ー タ リ で 試 験 前 日 に 行 っ た . 6 . 4 . 1 . 1 サ ト イ モ の 生 育

無 作 為 に 8 畦 を 選 び , 畦 ご と に 左 右 各 条 連 続 し た 20 株 ( 計 160 株 ) に つ い て 親 い も の 葉 数 を 計 測 し , そ の う ち 葉 柄 長 が 最 大 の 葉 柄 に つ い て 葉 柄 長 , 葉 幅 , 葉 長 を 計 測 し た . 調 査 は 7 月 23 日 に 行 っ た .

6 . 4 . 1 . 2 土 壌 含 水 比

作 業 直 前 に 無 作 為 に 12 か 所 の 畦 溝 を 選 び , 土 壌 深 さ 50 ~ 100mm の 土 壌

( 100cc ) を 採 取 し , 105 ℃ - 24 時 間 炉 乾 燥 法 ( 土 壌 環 境 分 析 法 編 集 委 員 会 ,1997) に よ り 求 め た .

6 . 4 . 1 . 3 耕 深

基 準 と な る 梁 は 地 上 高 約 300mm で 水 平 に な る よ う に 左 右 の 畦 頂 部 中 央 に 立 て た 支 柱 で 支 え た . 計 測 点 は 畦 溝 中 央 と そ の 左 右 300mm ず ら し た 3 点 と し , 培 土 作 業 の 前 後 の 梁 か ら の 地 表 面 ま で の 距 離 の 差 を 求 め , そ の 平 均 値 を 耕 深 と し た . 各 試 験 区 1 か 所 を 対 象 に 調 査 を 行 っ た . 耕 深 は 対 象 畦 の 左 右 畦 溝 の 耕 深 の 平 均 値 と し た .

6 . 4 . 1 . 4 培 土 高 さ

1 回 目 の 培 土 作 業 前 に 樹 脂 製 の 棒 ( 長 さ 400mm, 直 径 5 mm) を 畦 頂 部 に 横 方 向 へ 100mm 間 隔 で 垂 直 に 8 本 立 て , 地 表 面 位 置 に 印 を つ け た . 無 作 為 に 4 畦 を 選 び 1 畦 に つ い て 1m 間 隔 で 3 反 復 計 測 し て そ の 平 均 値 を 培 土 高 さ と し た .

6 . 4 . 2 結 果 お よ び 考 察

サ ト イ モ の 生 育 状 況 は , 表 6 - 1 に 示 す と お り , 葉 柄 長 962mm, 葉 長 520mm,

葉 幅 367mm, 葉 数 3.7 枚 で あ っ た . 土 壌 含 水 比 は 第 1 回 が 35.6% d.b.で , 第 2 回 が 39.6 % d.b.で あ っ た が , 第 1 回 , 第 2 回 の 土 壌 含 水 比 間 に は 有 意 差 が 認

98

-め ら れ な か っ た . 試 験 結 果 は , 図 6 - 4 に 示 す と お り , 培 土 機 の 耕 深 51mm ~ 166mm に 対 し 培 土 高 さ は 34mm~ 170mm で あ っ た . 培 土 作 業 前 の 耕 う ん ・ 砕 土 作 業 に よ り 膨 軟 に な っ た 土 壌 層 は 約 200mm に 達 し て お り , 試 験 時 の 耕 深 範 囲 で は 土 壌 は 十 分 に 砕 土 さ れ た 状 態 に あ っ た . 培 土 機 の 耕 深 と 培 土 高 さ の 関 係 は 正 の 相 関 ( p=2.5×10- 7)を 示 し , 相 関 係 数 は 0.95 で あ っ た . 回 帰 式 を

H = 1.03D- 15.4 6 - ( 1 ) で 表 し た . た だ し ,H は 培 土 高 さ ( mm),D は 耕 深 ( mm) で あ る . し か し , 土 壌 含 水 比 は 梅 雨 期 の 土 壌 含 水 比 と し て は 低 か っ た . そ の た め , 土 壌 含 水 比 が 高 い 場 合 の 耕 深 と 培 土 高 さ の 関 係 が 式 6 - ( 1 ) で 表 現 で き る か に つ い て , 梅 雨 期 の 土 壌 含 水 比 と 同 程 度 で あ る 場 合 の 「 6.2 作 業 能 率 試 験 」 の デ ー タ ( 土 壌 含 水 比 52.3 % d.b., 57.7 % d.b.) を 用 い て 検 討 し た . そ の デ ー タ は , 図 6 - 4 に 示 す と お り , 式 6 - ( 1 ) の 95% 信 頼 区 間 内 に 存 在 し た た め , 本 論 文 で は , 作 業 適 期 の 土 壌 含 水 比 35~ 58% d.b.の 範 囲 で 培 土 作 業 の 耕 深 と 培 土 高 さ の 関 係 は 式 6 - ( 1 ) で 表 現 で き る と 判 断 し た . ま た , 成 形 機 と 比 較 し た 場 合 , 耕 深 150 ㎜ で 培 土 高 さ は 約 2 倍 で あ っ た .

次 に , 培 土 高 さ 100mm を 確 保 す る た め に 必 要 な 耕 深 を 求 め た . 栽 培 指 針 に 示 す 培 土 高 さ は , 培 土 作 業 直 後 の 高 さ で は な く 培 土 が 締 っ た 状 態 の 培 土 高 さ を 指 す た め , 培 土 高 さ の 変 化 量 を 考 慮 す る 必 要 が あ る . 培 土 性 能 試 験 ① に お い て , 1 回 目 の 培 土 作 業 後 お よ び 2 回 目 の 培 土 作 業 後 の 培 土 高 さ 100mm あ た り の 変 化 量 は 35mm, 13mm と し た . 変 化 量 を 考 慮 し た 培 土 直 後 の 培 土 高 さ は 135mm と な り , 培 土 機 の 耕 深 は 式 6 - ( 1 ) よ り 149mm と な っ た . 耕 深 149mm は 耕 深 と 培 土 高 さ の 関 係 で 高 い 相 関 を 示 し た 51~ 166mm の 範 囲 内 で あ り , 培 土 機 が , 十 分 作 業 を 行 う こ と が で き る 耕 深 で あ っ た . ま た , 改 良 し た サ イ ド カ バ ー の 効 果 を 確 認 す る た め , 培 土 機 の サ イ ド カ バ ー を 成 形 機 の サ イ ド カ バ ー と 交 換 し て 培 土

99

-作 業 を 行 っ た 場 合 , 培 土 高 さ は 培 土 機 と 比 較 し て 約 80 % と な り , 培 土 性 能 の 向 上 は ロ ー タ リ づ め の 配 置 と ロ ー タ リ カ バ ー の 両 方 の 相 乗 効 果 に よ る こ と が 確 認 で き た .

以 上 よ り , 培 土 機 は , 成 形 機 と 比 較 し て 同 耕 深 で 約 2 倍 の 培 土 高 さ を 得 る こ と が わ か り , 十 分 な 培 土 性 能 を 有 し , 所 期 の 目 標 を 達 成 し た .

6 . 5 新 栽 植 様 式 に お け る 品 質 ・ 収 量 に 関 す る 試 験 ( 収 量 比 較 試 験 ) 新 栽 植 様 式 で 生 産 す る サ ト イ モ の 収 量 や 品 質 に つ い て 栽 培 指 針 に 準 じ た 栽 培 や 無 培 土 マ ル チ 栽 培 と の 比 較 を 行 っ た .

注 1 ) ベ ー ス 機 : 溝 堀 ロ ー タ リ 成 形 機 の 培 土 性 能 試 験 の 結 果 . 注 2 ) 作 業 能 率 : 培 土 機 の 作 業 能 率 試 験 の 結 果 .

注 3 ) 培 土 性 能 : 培 土 機 の 培 土 性 能 試 験 ② の 結 果

図 6 - 4 溝 掘 ロ ー タ リ 成 形 機 及 び 培 土 機 の 耕 深 と 培 土 高 さ の 関 係

100 -6 . 5 . 1 試 験 方 法

2009 年 に 九 州 沖 縄 農 業 研 究 セ ン タ ー ( 都 城 研 究 拠 点 ) の 圃 場 ( 厚 層 腐 植 質 黒 ボ ク 土 都 城 統 ) で サ ト イ モ の 栽 培 試 験 を 行 っ た . 試 験 区 は , 新 栽 植 様 式 で 栽 培 し 培 土 機 を 用 い て 追 肥 ・ 培 土 作 業 を 行 っ た 新 栽 植 区 ( 畦 間 2400mm, 畦 長 10 m , 畦 高 さ 50mm, 株 間 400mm, 3 畦 ), 植 付 け 時 よ り 高 畦 で 栽 培 し 培 土 作 業 を 行 わ な い 無 培 土 区 ( 畦 間 1100mm, 畦 長 10m, 畦 高 さ 250mm, 株 間 400mm, 3 畦 ),

栽 培 指 針 に 準 じ 平 畦 で 栽 培 し 培 土 作 業 に 歩 行 型 管 理 機 を 用 い た 指 針 区 ( 畦 間 1100mm, 畦 長 10m, 畦 高 さ 50mm, 株 間 400mm, 3 畦 ) を 設 け 3 反 復 行 っ た . な お , 試 験 区 は 全 て 畦 立 て 時 に マ ル チ 被 覆 を 行 い , 新 栽 植 区 と 指 針 区 は 1 回 目 の 培 土 作 業 前 に マ ル チ を は ぎ , 無 培 土 区 は 収 穫 時 期 ま で 被 覆 を 続 け た . ま た , 栽 植 密 度 が 新 栽 植 様 式 ( 2083 株 /10a) と 栽 培 指 針 に 示 す 栽 植 様 式 ( 2273 株 /10a)

で は 異 な る た め , 各 試 験 区 の 施 肥 設 計 は 1 株 あ た り の 施 肥 量 が 同 量 に な る よ う に し た .

主 な 耕 種 歴 は 次 の と お り で あ っ た . 品 種 と し て ‘ 大 野 い も ’ を 供 試 し た . 耕 う ん ・ 施 肥 ・ 畦 立 て 作 業 は 2009 年 4 月 3 日 に , 植 付 け 作 業 ( 植 付 け 深 さ 100 ㎜ ) は 同 年 4 月 7 日 に , 追 肥 ・ 培 土 作 業 ( た だ し 無 培 土 区 は 追 肥 作 業 の み ) は 1 回 目 を 同 年 7 月 6 日 , 2 回 目 を 8 月 11 日 に , 収 量 調 査 は 同 年 10 月 2 日 に 行 っ た . 新 栽 植 区 で は , 基 肥 の 施 用 量 を N=11.0kg/10a , P2O5 = 26.6kg/10a , K2O= 13.8kg/10a, 追 肥 の 施 肥 量 は 1 回 目 を N=6.6 kg/10a, K2O= 5.9kg/10a,

2 回 目 を N=3.2kg/10a , K2O = 2.4kg/10a と し た . な お , 追 肥 ・ 培 土 作 業 は , 22kW の ト ラ ク タ ( ㈱ ク ボ タ , KL300 ) の 前 方 に 施 肥 器 ( ㈱ ジ ョ ー シ ン サ ン ソ ワ ー , V- F05) を , 後 方 に 培 土 機 を 装 着 し て 同 時 作 業 を 行 っ た . 無 培 土 区 で は , 基 肥 の 施 用 量 を N=12.0kg/10a , P2O5= 29.0kg/10a, K2O= 15.1kg/10a, 追 肥 の 施 肥 量 は 1 回 目 を N=7.2kg/10a , K2O= 6.4kg/10a , 2 回 目 を N=3.5kg/10a ,

ドキュメント内 トラクタ直装型培土機の開発に関する研究 (ページ 98-125)

関連したドキュメント