6.5
%バス
4.2
% その他0.6
%二輪車
・原付
4.2
%自動車
53.4
%(全3,270人)
出典:平成17年道路交通センサス 高松市環境配慮型都市交通計画(平成22年1月)
① コミュニティバスや乗合タクシーによる地域公共交通路線の維持
バスについては、自動車保有台数の増等に伴う乗客の減少により、民間路線バスの廃止が増えており、圏域内各所 で地域住民の足を確保する取組が行われている。
高松市郊外地域(旧合併町の塩江・香川・国分寺地区)では、市の補助路線として、「香川町シャトルバス」、「塩江町 コミュニティバス」、「香川町コミュニティバス」、「国分寺町コミュニティバス」が運行されている。その運行にあ たっては、各地区の住民代表等で構成する「コミュニティバス等利用促進協議会」を開催しルート・便数・時刻表の再 編や車両の小型化などの見直しに取り組んでいる。
また、綾川町・三木町も、代替バスとして町の運行委託によるコミュニティバスを運行している。
次に、高松市西部の飯田地区では、バス路線廃止に伴い、平成17年から、事業者、地域企業、コミュニティー組織が 共同して、行政の支援を受けずに乗合タクシー「はくちょう号」を運行している。
また、高松市南部の山田地区は、従来公共交通空白地帯だったが、地元自治会等で構成する実行委員会が地域の足 を確保するため、高松市の助成のもと、平成15年より乗合タクシー「のりまあせ」の試験運行を開始し、平成18年か ら本格運行に移行、現在は、コミュニティバス「どんぐり号」と名称を変えて運行している。
高松市の市街地は、比較的路線バスが残っているが、買い物客の利便性をさらに高める目的で、丸亀町商店街がバ ス事業者に委託して「まちバス」を巡回させている。
小豆島に関しては、小豆島バス株式会社による路線バスからの撤退意向が示されたことから、平成21年11月に島 内自治会や島内企業、土庄町、小豆島町が共同出資して新会社(小豆島オリーブバス株式会社)を立ち上げ、路線を引 き継いでいる。また、国土交通省の補助(地域公共交通活性化・再生総合事業)を受け、平成21年7月に、小豆島町と土 庄町が事務局となって「小豆島地域公共交通協議会」を立ち上げた。期間1年で路線バスや航路のあり方や両者の連
【図表5】 圏域各自治体における民間路線バス廃止等への対応状況
地域 民間路線バスの廃止状況 対応状況
高松市 旧町部
・路線バスが廃止された地域
東植田地区、三谷地区、中間地区、飯田地区、
屋島東地区など。
・廃止路線数:23路線(平成10年8月〜12年 10月)。
・高松市が旧塩江町、旧香川町、旧国分寺町のコミュニティバス(地 域が運行主体)運行を支援(補助額:3億2,358万円、平成20年度)
・飯田地区:地元団体が高松西部地区乗合タクシー「はくちょう号」
を自主運行(行政支援なし)
・山田地区(従来公共交通空白地帯):コミュニティバス「どんぐり 号」を地元実行委員会が委託運行(行政支援あり)
(補助額:300万円、平成20年度)
三木町
・ことでんバス(旧コトデンバス)による田中 線(高松築港〜田中)及び神山線(高松築港〜
神山)の運行が、平成10年に廃止。
・町内を循環するコミュニティバスを運行(神山・田中・北部の3コー ス、全15便)。
(補助額:149万円、平成20年度)。
綾川町
・旧綾上町は、直営で代替バスを運行、運行業 務のみをことでんバスに委託。
・旧綾南町は、運送業務全般を民間業者に委託
・コミュニティバス5路線を運行。株式会社あさひ交通が受託運行。
(補助額(委託料):3,786万円、平成21年度)
小豆島町 土庄町
・小豆島バス株式会社(土庄町)が平成21年度 末で路線バス事業から撤退の予定。(生活交 通路線が5路線、町委託路線3路線、自主運 行路線3路線の計11路線)
・住民や地元企業、自治体が出資して、小豆島オリーブバス株式会社を 設立。平成22年度から生活交通路線と町委託の計8路線を運行する予 定。運賃は現行どおり。
直島町 ・直島バス株式会社が路線バス事業から撤退。
・平成14年7月1日からコミュニティバスを運行 (補助額:4,519万円、平成20年度)
ただし、この中には経常経費のほかに臨時的経費(バスの購入費、バス 車庫の新築などの工事費等)を含む。
【地域公共交通における圏域の取組】
② エコ交通の実現を目指した公共交通の利用促進 高松市は、自動車依存が高い市民の移動手段や市 内周辺、近隣からの自動車流入による幹線道路の混 雑、さらに環境配慮等の課題に対応するため、高松市 環境配慮型都市交通計画推進協議会を平成20年8月 に設置し、平成22年1月に「高松市環境配慮型都市交 通計画」を策定した。
同協議会は、県観光協会会長を会長に、大学研究 者、設計者、まちづくり関係者等の学識経験者をはじ め、地元商業者・経済関連団体、環境関連NPO法人、
公共交通に関心をもつ市民団体、鉄道、トラック、バ ス、タクシー等の運輸・交通事業者、警察、行政関係者 と市民も交えた多様な顔ぶれとなっている。
都心地域周辺部交通の再構築は、JR高松駅から概 ね5km圏域内の区域において、自動車から公共交通、
自転車優先の交通体系へと再構築する取組を行って いる。具体的には、パーク&ライドやサイクル&ライ ドを推奨し、電車やバスといった公共交通への乗継
を推奨している。一方、商店街を中心とした中心市街地では、来街者の利便性を配慮し、レンタサイクル(自転車貸 出:市内中心部7カ所、一時・定期利用合わせて271,644件/平成20年度)や無料地下駐輪場の商店街への整備も始 めている。また高松市郊外や三木町、綾川町では、琴平電鉄沿線の各駅に民間駐車場の整備をはじめ、新駅の設置、
パーク&ライドのための駐車場整備等についても今後検討することで、公共交通の利用促進につなげる。また、これ らの取組は、低炭素型社会形成にも貢献するものである。
高松駅 JR予讃線
JR高徳線 女木島
ことでん志度線
国道193号
三木町
高松空港
ことでん 長尾線
ことでん 琴平線
高松市
坂出市 瀬戸中央自動車道
まんのう町 高松自動車道
綾川町 町営バス 飯田地区 はくちょう号 乗合タクシー 国分寺町
コミュニティバス
三木町 コミュニティバス
(3コース)
山田地区
「どんぐり号」
コミュニティバス
香川町 コミュニティバス
塩江町 コミュニティバス ー
綾川町
西部北地域
西部南地域
東部北地域
中部西地域
中部東地域
南部 地域
東部南 地域 坂出市
綾川町
高松市 高松駅 高松駅から 5km圏
瀬戸内海
三木町 仏生山
端岡
中心部から5km圏外の鉄道駅周辺において パーク&ライド駐車場の設備を推進 高松市主要プロジェクト
地域・生活交流拠点
東地域
東部北地域
西部南地域
中部 端岡
地域
中部
仏生山
【図表6】 高松市内及び近隣の三木町、綾川町におけるコミュニティバス・乗合タクシーの分布(各市町資料より作成)
【図表7】 高松市のパーク&ライド駐車場の整備検討エリア
出典:高松市環境配慮型都市交通計画(平成22年1月)
③ 海上交通の充実
平成22年7月から開催される「瀬戸内国際芸術祭2010」では、高松港周辺及び瀬戸内7島(直島、豊島、女木島、男木 島、小豆島、大島、犬島)が会場となる。圏域が一体となって公共交通整備を行う機会ととらえ、関係市町が港湾環境 整備や海上交通の乗継利便性向上、港でのレンタサイクルなど、観光を絡めた海上交通や島内交通の整備を進めて いる。
また、平成22年度からは、定住自立圏構想の取組の中で利便性向上の調査、海上交通の確保・充実の方策の検討を 行うとともに、一部航路での実証運行も予定されている。
● 瀬戸・高松広域定住自立圏における地域交通の課題は、陸上地域ではモータリゼーションの進展とともに、民間路線バスやこ とでんの利用者の減少傾向が起きていること、さらに高松市内への市内及び近隣からの自動車流入による道路混雑や都市 環境への影響などがある。また、島しょについては、海上交通の便の確保とともに島内民間バス路線の維持や代替、公共交通 空白地域への対応などの課題がある。
● 市町村ごとの地域内交通は、コミュニティバス、乗合タクシーの運用により、域内の移動手段の確保を行っている。住民や地域 企業主導で行政の支援を受けずに運行している例もある。
● 陸上地域における公共交通機関の利用促進として、マイカー通勤からことでんや路線バスへマイカーへの乗継を促進するた め、郊外駅周辺の駐車場確保や乗継の利便性向上、高松市中心部における移動の利便性向上として路線バス網の拡充や レンタサイクル事業の拡充などに取り組んでいる。