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2015年9月期通期決算(2015年10月28日発表)

ドキュメント内 目次 要約 主要経営指標の推移 (ページ 55-63)

旧会計方針 新会計方針

損益計算書 FY09/12 FY09/13 FY09/14 FY09/15 FY09/15 FY09/15 FY09/14 FY09/15 FY09/16

(百万円) 連結 連結 連結 連結 会予 達成率 連結 連結 会予

売上高 8,139 9,858 15,046 17,563 18,000 97.6% 15,222 17,730 18,500 ~ 20,500

YoY 2.7% 21.1% 52.6% 16.7% 19.6% - 16.5% 4.3% ~ 15.6%

売上総利益 3,292 3,844 5,962 6,522 - 6,030 6,562 -

-総利益率 40.5% 39.0% 39.6% 37.1% - 39.6% 37.0% -

-販管費 3,290 3,307 4,081 4,324 - 4,081 4,324 -

-YoY - 0.5% 23.4% 5.9% - - 5.9% -

-販管費比率 40.4% 33.6% 27.1% 24.6% - 26.8% 24.4% -

-営業利益 2 536 1,881 2,198 2,300 95.6% 1,949 2,238 2,000 ~ 2,400

YoY -99.6% 24,423.2% 250.6% 16.9% 22.3% - 14.8% -10.6%~ 7.2%

営業利益率 0.0% 5.4% 12.5% 12.5% 12.8% 12.8% 12.6% 10.8% ~ 11.7%

のれん償却前営業利益 14 548 1,888 2,256 1,961 2,296

YoY 3,927.0% 244.2% 19.5% -13.1% 17.1%

営業利益率 0.2% 5.6% 12.5% 12.8% 12.9% 13.0%

営業外損益 2 -7 10 -49 - 10 -49 -

-金融収支 5 5 6 14 - 6 14 -

-為替差損益 -7 -3 28 40 - 28 40 -

-持分法投資損益 - -19 -10 -86 - -10 -86 -

-その他 3 10 -13 -18 - -13 -18 -

-経常利益 4 529 1,891 2,149 2,300 93.4% 1,959 2,189 2,000 ~ 2,400

YoY - 13,093.5% 257.3% 13.7% 21.7% - 11.7% -8.6%~ 9.6%

経常利益率 0.0% 5.4% 12.6% 12.2% 12.8% 12.9% 12.3% 10.8% ~ 11.7%

特別損益 -21 -19 -11 321 -11 321

法人税等 102 201 776 - 824 912

税率 -589.5% 39.4% 41.3% - 42.3% 36.3%

少数株主損益 -32 0 10 - 10 49

当期利益 -152 310 1,114 - 1,350 1,134 1,647 1,200 ~ 1,500

YoY - - 259.8% - - - 45.2% -27.1%~ -8.9%

当期利益率 -1.9% 3.1% 7.4% - 7.5% 7.5% 9.3% 6.5% ~ 7.3%

セグメント別 FY09/12 FY09/13 FY09/14 FY09/15 FY09/15 FY09/15 FY09/14 FY09/15 FY09/16

(百万円) 連結 連結 連結 連結 会予 達成率 連結 連結 会予

売上高 8,139 9,858 15,046 17,563 18,000 97.6% 15,222 17,730 18,500 ~ 20,500

アドテクノロジー事業(内部取引含む) 3,579 4,066 7,393 9,727 9,800 99.3% 7,566 9,833

SSP (Fluct) 917 2,310 4,909 6,912 5,065 7,012

PC 601 1,167 1,987 2,047 2,021 2,034

スマートフォン 315 1,142 2,922 4,865 3,044 4,977

Fluctの配信imp数(億) 712 1,258 2,283 2,954 2,374 2,951

eCPM(推定) 12.9 18.4 21.5 23.4 21.3 23.8

SSP (Fluct) 以外 2,662 1,756 2,484 2,815 2,501 2,821

メディア事業(同) 4,356 5,499 7,597 7,672 8,000 95.9% 7,600 7,694

自社メディア事業 3,979 5,127 6,234 -

-ECナビ・PeX 2,773 3,509 4,233 -

-その他自社メディア 1,207 1,618 2,001 -

-マーケティングソリューション 377 372 1,363 -

-QAU 81 90 101 -

-推定ARPU(四半期ベース) 1,226 1,421 1,537

その他事業(同) 917 1,018 1,177 871 1,200 72.6% 1,177 872

YoY 2.7% 21.1% 52.6% 16.7% 19.6% 16.5% 4.3% ~ 10.8%

アドテクノロジー事業(内部取引含む) 13.6% 81.8% 31.6% 32.6% 30.0%

SSP (Fluct) 152.0% 112.5% 40.8% 38.4%

PC 94.1% 70.2% 3.0% 0.6%

スマートフォン 262.2% 155.8% 66.5% 63.5%

Fluctの配信imp数(億) 76.7% 81.5% 29.4% 24.3%

eCPM(推定) 42.6% 17.1% 8.8% 11.4%

SSP (Fluct) 以外 -34.0% 41.4% 13.3% 12.8%

メディア事業(同) 26.2% 38.2% 1.0% 5.3% 1.2%

自社メディア事業 28.8% 21.6%

ECナビ・PeX 26.6% 20.6%

その他自社メディア 34.1% 23.7%

マーケティングソリューション -1.4% 266.6%

QAU 11.2% 12.4%

推定ARPU(四半期ベース) 15.9% 8.2%

その他事業(同) 11.0% 15.5% -26.0% -25.9%

営業利益 2 536 1,881 2,198 2,300 95.6% 1,949 2,238 2,000 ~ 2,400

アドテクノロジー事業(内部取引含む 223 275 987 1,282 1,470 87.2% 1,052 1,306

メディア事業(同) 242 413 938 969 860 112.7% 942 984

その他事業(同) -462 -152 -45 -53 -30 -45 -53

営業利益率 0.0% 5.4% 12.5% 12.5% 12.8% 12.8% 12.6% 10.8% ~ 11.7%

アドテクノロジー事業(内部取引含む 6.2% 6.8% 13.4% 13.2% 15.0% 13.9% 13.3%

メディア事業(同) 5.5% 7.5% 12.3% 12.6% 10.8% 12.4% 12.8%

従業員数 273 255 289 285 289 285

アドテクノロジー事業 84 96 110 106 110 106

メディア事業 48 48 74 115 74 115

その他 97 76 71 19 71 19

全社(共通) 44 35 34 45 34 45

エンジニア・制作 - - 136 151 136 151

営業・コンサルタント - - 52 69 52 69

バックオフィス - - 27 33 27 33

マネジメント - - 19 26 19 26

海外現地雇用 - - 55 6 55 6

出所:会社資料よりSR作成

1,122 1,102 1,023 1,109 1,219 1,385 1,391 1,503 1,810 2,007 1,909 1,871 1,933 2,004 1,834 1,901

1,022 893 817 847 813 918 1,047 1,288 1,576 1,834 2,069 1,914 2,312 2,428 2,517 2,471

2,111 2,037 1,938 2,051 2,123 2,356 2,552 2,825

3,451 3,833 3,965 3,797 4,275 4,465 4,446 4,378

-15%

0%

15%

30%

45%

60%

75%

-1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4 メディア アドテクノロジー その他インターネット関連 内部取引・調整 売上高前年同期比(右軸)

127 79 17 19 42 176

73 121 269 271 200 198 231 241 241 296

95 58

20 51 13

93

92 78

196 304

260 228 319 358 309 256

94 8

-93 -6

8 231

150 147

446 546

464 425

561 571 523 543

-5%

0%

5%

10%

15%

20%

-200 0 200 400 600 800

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4 メディア アドテクノロジー その他インターネット関連 営業利益率(右軸)

出所:会社資料よりSR作成

第4四半期業績概要:スマートフォン向けが業績を牽引し、アドテクノロジー事業の成長が続く アドテクノロジー事業が業績拡大基調を継続

第4四半期(Q4)の業績は、前同比13.8%増の売上高4,433百万円、と、11四半期連続で二桁成長を継続、アドテ クノロジー事業が業績を引き続き牽引した。営業利益は同18.4%増(のれん償却前では25.3%増)の546百万円と なった。費用面では、のれんの増加等の先行費用が発生したものの、連結子会社リサーチパネルエイジアが一部 事業を持分法適用関連会社に承継したことや、広告宣伝費の抑制など販管費がコントロールされた結果、営業利 益率は12.3%(のれん償却前13.1%)と前年同期を上回って着地した。

メディア事業では収益構造改革が進み、その他インターネット事業で2016年9月期に向けた収益力強化の萌芽も セグメント別には、1)メディア事業では商品構成の見直し等収益構造が強化したことで営業利益は増益基調を維 持、連結全体の利益を下支えし、2)アドテクノロジー事業はスマートフォン向けが引き続き業績を牽引し先行投 資等の費用増をこなして増益基調を継続した。一方、3)その他インターネット関連事業では、グローバルリサー チ事業を競争力強化による中期的な成長の実現を目的としたグループ内事業再編により持分法適用関連会社へ集 約したことから大幅減収となった。ただ、2016年9月期に向けてVOYAGE SYNC GAMES社などで収益力強化の芽が 出つつある。

計画比ではスマートフォン広告市場での一部大手広告主の予算縮小の影響とM&Aによる関連費用増により未達に 会社計画比では、売上がスマートフォン広告市場で一部広告主の予算抑制を背景に未達となったものの、暖簾償 却前営業利益は計画線で着地した。当期利益が計画を22%上回っているが、これは主にQ4にリサーチ事業再編に よる持分変動利益394百万円を特別利益に計上したことによるものである。

会計基準を変更し、2014年9月期より遡及適用

従来、アドテクノロジー関連の収益認識基準は実際と1か月のずれ(例えば6~8月の売上をQ4(7~9月)に計上)

があった。今般、事業実態をより適切に財務諸表へと反映させるために会計方針を変更(ずれがなくなった)し、

2014年9月期より遡及適用して業績を発表した。上表は新旧両会計方針の数値を併記したが、留意されたい。

486 473 489 448 482 484 491 497 534 521 573 576 600 573 645 596

102 135 120 105 99 89 146 187 213 188 195 158 159 198 131 123

231 229 236 235 223

74

224 311 267 285 269 303 342 337 325

819 837 846 788 805 295

647 860

995 1,013 994 1,037 1,038 1,101 1,108 1,101 1,014

4.4% 0.4% -4.8%

-0.3% 0.4%

9.8%5.9% 5.2%

12.9%

14.2%

11.7% 11.2% 13.1% 12.8% 11.8% 12.4%

43.2% 41.5% 38.9% 38.1% 38.3% 37.3% 39.6% 40.4% 42.3% 40.2% 37.8% 38.5% 38.9% 37.6% 36.5% 35.6%

-20%

-10%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4

人件費 広告宣伝費及び販促費 その他販管費 営業利益率(右軸) 粗利率(右軸)

9.2%

6.4%

2.4%

6.0%

1.6%

10.2% 8.8%

6.0%

12.4%

16.6%

12.6% 11.9%

13.8% 14.8%

12.3%

10.4%

11.3%

7.2%

1.7% 1.7%

3.5%

12.7%

5.3%

8.0%

14.9%

13.5%

10.5% 10.6% 11.9% 12.0% 13.1%

15.6%

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4 アドテクノロジー事業営業利益率

メディア事業営業利益率

出所:会社資料よりSR作成

2015年9月期における主要な出資及び合弁企業設立等

2015年9月期はアドテクノロジー事業を中心に、戦略的な出資及び合弁企業の設立が積極的に行われた。総投資額 は約2,100百万円(計7件)、アドテクノロジー事業では既存領域の市場シェア拡大と、今後の成長可能性の高い 分野への投資が、メディア事業ではメディア数の拡大に向けた投資が実行されている。下表はその一覧である。

2015年9月期の主要な出資及び合弁企業設立一覧(百万円)

年月日 社名 投資金額 出資比率 事業概要

2014年12月 メルメディア 32 65.0% 合弁会社設立 「朝時間.jp」などコンテンツメディアの企画・運営

2015年02月 インテリッシュ 20 51.0% 合弁会社設立 プレミアムな広告枠を中心としたプライベートマーケットプレイスの企画、開発、運営 2015年04月 ドゥ・ハウス 226 22.3% 持分法適用関連会社化 サンプリングマーケティング事業

2015年04月 Kauli 1,478 100.0% 連結子会社化 2015年5月より連結。2015年12月末付けでfluctと合併 2015年06月 ログリー 300 22.6% 持分法適用関連会社化 ネイティブ広告プラットフォーム「logly lift」の運営 2015年06月 メディア・ヴァーグ 49 20.0% 持分法適用関連会社化 交通にまつわるコンテンツメディア「乗り物ニュース」等の運営

2015年07月 マーケティングアプリケーションズ 株式交換 35.6% 持分法適用関連会社 市場調査、データ集計・レポート作成等マーケティング関連アプリケーションの提供 2015年10月 ゴールドスポットメディア 100 25.0% 持分法適用関連会社化 動画広告プラットフォームの提供

出所:会社資料よりSR作成

2016年9月期に向けて

同社は2016年9月期の経営方針として、中長期での成長のためにM&Aを含めた積極的投資を行っていく、としてい る。事業別には、1)アドテクノロジー事業は、既存領域では市場シェアの拡大、新規領域では垂直統合を、2)

メディア事業は、既存領域では規模の拡大、新規領域ではメディア数の拡大を、各々目指すというもの。特に、

アドテクノロジーの既存・新規両領域、メディア事業の新規領域を重点投資エリアとしている。

数値目標は売上高・各利益項目ともに範囲での予想形式となっている。これに対しては、事業環境の変化が激し いことから、このような予想形式にしたとしている。また、当期純利益が減益予想となっているが、これは2015 年9月期に特別利益で計上した持分変動益(394百万円)等がなくなることによる反動によるものである。

また、自己株式を100,000株(発行済株式の0.8%に相当)、上限200百万円の取得を決算と同時に発表した。取得 期間は2015年10月29日から11月27日までである。

アドテクノロジー事業

業績推移(百万円、億imp)(旧会計方針)

1,022 893 817 847 813 918 1,047 1,288

1,576

1,834 2,069 1,914

2,312 2,428 2,517 2,471

95 58 20 51 13 93 92 78 196 304 260 228 319 358 309 256

9.2%

6.4% 2.4% 6.0% 1.6%

10.2%

8.8%

6.0%

12.4%

16.6%

12.6% 11.9% 13.8% 14.8%

12.3%

10.4%

0%

4%

8%

12%

16%

20%

24%

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4 売上高(内部取引含む) 営業利益 営業利益率(右軸)

134 165 287 338 377 414 512 572 490 524 492 528 503

26 43 87 160 199 212 312 420 547

661 900

814

1,085 1,225 1,273 1,280

197 210 215 294 364 498 650 797 961

1,172 1,472

1,304

1,610 1,717 1,801 1,783

79% 69% 30% 27%

-4% -8% 3%

667%

398%

257%

163% 175% 212% 189%

94% 98% 85% 41% 57%

-200%

0%

200%

400%

600%

800%

0 400 800 1,200 1,600 2,000

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4

SSP(PC) SSP(スマートフォン) YoY(PC、右軸) YoY(スマートフォン、右軸)

70 124

234 284 250 224

341

443 470

552 593 669 725 731 769

729 258.1%

80.8%

45.9% 55.7%

87.8%

146.2%

73.9%

51.0% 54.3%

32.5% 29.7%

9.0%

0%

50%

100%

150%

200%

250%

300%

350%

400%

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900

FY09/12Q1 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/13 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/14 Q2 Q3 Q4 Q1

FY09/15 Q2 Q3 Q4 インプレッション数 YoY(右軸)

出所:会社資料よりSR作成

概要

一部広告主の予算縮小の影響を受けるが、総合的な提案力の強化に新たなパーツが加わる

Q4のアドテクノロジー事業は、売上高が前同比24.2%増、営業利益は同15.1%増となった。主力のSSPの売上が 1,778百万円(「fluct」のみ、「Kauli」含まず。以下同様)と前同比28.5%増。PC向けが同0.6%減の490百万円と 500百万円前後の水準が続くなか、スマートフォン向けが44.6%増の1,287百万円と高成長を継続し、業績を牽引し た。SSPの配信imps数も729億impと前同比3.4%増加した。一部広告主の予算縮小の影響は受け、若干伸び悩みが 見られたものの、SSP以外での収益力強化を図っている点に留意したい。

メディアの広告収益最大化に向けた取組

同社では、顧客であるメディアの収益最大化を目指してSSP以外も含めた総合的なコンサルティング営業を進めて いる。2010年10月よりGoogle社のGoogle AdSense(ウェブサイトに関連性の高いGoogle広告を掲載する広告サー ビス)の提供を、2015年4月からはGoogle社のDoubleClick Ad Exchangeの取扱を開始してプレミアム広告の提案 を行うなど、6,000以上のメディアに対して広告収益の最大化を行ってきた。これらは、SSPの売上高には含まれ ないが、着実に業績に貢献してきている模様である。同社のコンサルティング営業に新たなパーツが加わったと いえよう。

2015年10月の「サイト運営者向けGoogle認定パートナー」認定で、更に肌理細やかなサポート提供が可能に そして、2015年10月にはGoogle社が新設した認定代理店制度「サイト運営者向けGoogle認定パートナー」に認定 され、メディアに対して様々な分野でより肌理細やかなサポートを提供することが可能となった。これらサービ スは、ただ導入するだけでは収益向上には繋がらず、Google社の持つ広告力を活用するためには細かな調整(同 社の付加価値)が必要となる。同社ではこうした分野に長けており、同様の調整力を持つ競合も少ないとみられ る。このような総合的な提案力が新たな強みとなりつつある点にSR社では注目している。

アドエクスチェンジ及び「DoubleClick Ad Exchange」について

アドエクスチェンジは、複数のメディアやアドネットワークを横断した入札・購入の仕組みのこと。Google社の「DoubleClick Ad Exchange」

は、オンラインディスプレイ広告の在庫管理プラットフォームで、現在は限られたプレミアムなメディアを対象にサービスを提供している。

「DoubleClick Ad Exchange」の特長としては、1)収益管理プラットフォームを利用することで、複数のネットワークを管理し、全てのイ ンプレッションで最大の収益を上げることが可能になる、2)高い柔軟性を保持しており、広告枠を匿名ベースとブランドベースのどちらで 提供するか、どの広告フォーマットの掲載を許可するか、ユーザ行動などのデータの収集をバイヤーに許可するか等を指定できる、といっ た点があげられる。

スマートフォン向けで一部ゲームメーカの広告出稿量抑制の影響が表出。中長期的にはRTB化進展にメリットか スマートフォン向けは高成長を継続しているものの、一部ゲームメーカの広告出稿量抑制の影響がQ4も続いた。

背景には、ゲームメーカが従前よりもきめ細やかなマーケティング活動・広告予算設定を行い、広告効果につい ても正確に測定する傾向が出てきていることがあるという。業績へのネガティブな面としては、スマートフォン 向け広告市場はゲームメーカの広告主の存在感が大きいことから、影響は需給バランス・広告料金にも及ぶ可能 性がある点。しかしながら、ポジティブな面としてはPC向けと同様にアドテクノロジーを用いたRTB化がより進 展する可能性がある。今後の状況を注視したい。

売上高への影響は正確に切り分けるのは難しいとしながらも、四半期で概ね200~300百万円の減収要因となって いる可能性もあるとしている。ただ、2015年9月期Q1は反対に増収要因ともなっており、市場の成長過程では大 手広告主の影響を受けやすく四半期での振れ幅が大きくなるが、市場が拡大するに連れてこうした変動要因は平 均化されてくるとSR社ではみている。

足元Q1も、まだ抑制傾向が戻った状況にはない模様だが、スマートフォン向け広告市場は中期的には成長市場で あると考えられ、一時的影響の一巡後は成長率が高まる可能性があろう。同社の戦略も特段変化はなく、従前同 様により良いメディアネットワークの獲得、顧客側がより費用対効果に見合うように広告配信アルゴリズムの深 化など総合的な提案力強化に努めていくとしている。

プレミアム広告市場はまだ顕在化には至らず

プレミアム広告への取組については、intelish社(2月設立)による質の追求、Google社「DoubleClick Ad Exchange」

の取扱開始(4月)による量の拡大を狙っている。Intelish社は引き続き中長期目線で取り組みつつ、「DoubleClick Ad Exchange」は上述のように、メディア収益最大化のツールとしての活用が進んでいる模様である。

Kauli社との統合状況

買収したKauli社とは、組織やオフィス等の統合は前倒しで進められ既に終了、最終的な統合については2016年春 頃を目途としている。業績は5月より連結化され、Q3は数千万円の売上高が上乗せされた(のれんが月あたり約10 百万円、通期計画には織り込まれていなかった)。ただ、現在では統合が進み同社とほぼ一体化していることか ら、Kauli社だけを取り出した業績には意味合いはなくなっている。同社では、Kauli社の技術を活かした新たな展 開を進めており、その効果が2016年9月期に発現するとしている。Kauli社のM&Aの真価は同技術にあるとみられ ることから、2016年9月期はこの状況に注目したいとSR社では考えている。

ドキュメント内 目次 要約 主要経営指標の推移 (ページ 55-63)

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