• 検索結果がありません。

15 遺伝子 座のマイクロサテライトを解析することで、父子鑑定や犯罪

ドキュメント内 09_01.jpg (ページ 62-119)

遺伝子多型の意義

疾患との関係

潜在的リスクの判定 薬剤効果の推定

個人の同定(

DNA

プロファイリング)

互いに連鎖していない多型の度合いの高い

10-15

遺伝子

ゲノム

ヒトゲノムの構成 核ゲノム

l ~3200Mb

3200000Kb

),

24

本の線状

DNA

l 1.5

%が

coding DNA

(約

3

万遺伝子。そのうちの,少なく とも

5

%は翻訳されることのない

RNA

遺伝子)。

Gene

duplication→DNA

シークエンスファミリー

, primate-specific segmental duplication

l 3

%が非翻訳領域や制御エレメント,機能しない遺伝子 関連シークエンス(

2

万偽遺伝子,遺伝子断片)

l 95

%が

non-coding DNA

head-to-tail

の繰り返し配列レト

ロトランスポジションにより形成された(

cDNA

のゲノムへの挿

入)。

ミトコンドリアゲノム

l16.6Kb

1

個の環状

DNA

97

%が

coding DNA

37

遺伝子。

l2

本の相補鎖は,重鎖(

G-rich

)および軽鎖(

C-rich

)から成る

l

ヒト細胞内には

1000-10000

コピー含まれている。

l

母系遺伝(精子のミトコンドリアゲノムは寄与しない)

ミトコンドリア遺伝子

l37遺伝子のうち,H鎖(重鎖)に28個,L鎖(軽鎖)に9個コードされている。

l22遺伝子からミトコンドリアtRNA2遺伝子からミトコンドリアrRNAが合成 される。残りはミトコンドリアリボソームで合成される呼吸鎖複合体サブユ ニットの一部のポリペプチドをコードしている。

lミトコンドリアの酸化的リン酸化酵素群は約100種のサブユニットが関与 し,その多くは核遺伝子にコードされている。その他のミトコンドリアタンパ ク質,すべてが核にコードされている。

lミトコンドリア遺伝子はイントロンが無く高密度で,一部はcoding DNAが オーバーラップしている。遺伝子間が1,2塩基の非コード塩基しか離れてい ないため,転写後に終止コドン(UAA)が導入される場合がある。

lH/L鎖が逆方向へ継続して転写され,多遺伝子転写産物が出来,その後,

切断されて成熟mRNAになる。

09_02.jpg

09_03.jpg

ヒト核ゲノムの染色体

l24

種類の線状の二本鎖

DNA

50

280Mb

lDNA

分子にヒストンおよび非ヒストンタンパク質が結合して染 色体(

22

種の常染色体および

2

種類の性染色体)を形成

l

染色体は染色体バンド法により識別可能。

l

染色体には,セントロメアおよび非セントロメアヘテロクロマチ

ンから成る構成的ヘテロクロマチン(

200Mb

,恒常的に凝縮され

転写不活性な領域)とユークロマチン(

3000Mb

)が存在する。

ヒトゲノムの塩基組成

l

ゲノム全体では

GC

含有率は

41

%。染色体間でも

38-49

%のば らつきがある。また,同一染色体の部位によってもばらつきがあ る。

l

脊椎動物ゲノムでは,

CpG

配列(同じ

DNA

鎖上でシトシンとグア ニンが

5’→3’

方向に並んだ配列)の存在が期待値の

1/5

程度の頻 度しかない。

l

脊椎動物では

CpG

配列のシトシン残基の

5

位炭素がメチル化の 標的となる。ヒト

DNA

では

3

%のシトシンがメチル化されるが,そ のほとんどが

CpG

配列。

lCpG

配列は化学的に変化を受けやすく,チミンに変換されやす

いにもかかわらず,転写活性の高い

DNA

領域には高い

CpG

密度

を示す

CpG

アイランドがある。

縦列遺伝子重複

反復配列

16

番染色体での染色体内および染色体間での重複化領域

ヒトゲノムの遺伝子分布密度

l

ヒトゲノムにおける遺伝子の総数は〜

3

万と考えられている。こ の中にはポリペプチドには翻訳されない

RNA

遺伝子が

5

%以上含 まれている。

l

ゲノムサイズがヒトの

1/30

である線虫のゲノムには

2

万遺伝子が 含まれており,生物学的複雑性とゲノムの複雑性(遺伝子数)は パラレルではない。

l

分裂中期(

metaphase

)の染色体ゲノムに

CpG

アイランド領域を ハイブリダイズさせる研究から,テロメア近傍領域に,遺伝子が高 密度で分布し,染色体によって遺伝子分布密度が異なることが明 らかになった。

lGC-rich

領域が比較的遺伝子分布密度が高い。

09_04.jpg

RNA

機能の多様性

RNA遺伝子

lヒト核ゲノムには〜3000RNA遺伝子がある。

リボソームRNArRNA

l700-800種あるヒトリボソームRNArRNA)遺伝子は,各遺伝子が多くの偽遺伝子と共 にタンデムに繰り返されたクラスターを形成している。例えば,28S, 18S, 5.8SrRNA 伝子は,それぞれが30-40タンデムリピートした一つの転写単位として,5本の染色体に コードされている。

l細胞質リボソームRNA遺伝子が多数の反復配列として存在する理由としては,遺伝子 量を増やし,タンパク合成に必要とされる膨大な細胞質リボソームを供給するためと考え られる。

転写RNAtRNA

l497種の細胞質tRNA遺伝子と,324種のtRNA由来の偽遺伝子がある。細胞質tRNA 伝子はアンチコドンの特異性から49ファミリーに分けられる。

l61の異なるセンスコドンを認識するために,一部のtRNAはコドン認識の厳密性が緩和 されている。

核内低分子RNAsnRNA

lsnRNA 100種近く遺伝子がある。

lsnRNA分子は,ウリジンに富み,スプライソームの機能に必要である。

核小体内低分子RNAsnoRNA

lsnoRNA100種以上の遺伝子がある。

lsnoRNAは核小体におけるrRNAの成熟過程での修飾に関与する。

teromerase RNA:テロメラーゼのRNA成分

SRP RNAsignal recognition particleは,膜を通過するタンパク質輸送に関 わる)

マイクロRNAmiRNA

l22塩基のRNA分子で,他の遺伝子に対して,antisense regulaorとして機 能する。

lヘアピン様二本鎖RNAを形成する約70塩基の前駆体から,ribonuclease III により切り出されることで機能する。(ribonuclease IIIの活性を利用して,RNA interferenceRNAi)が案出されている。22塩基のアンチセンスRNA分子

siRNA)を細胞内へ導入し二本鎖RNAの形成を促すことで,これが

ribonuclease IIIにより分解されることを利用して特定の遺伝子発現を不活化 する)

l標的遺伝子の3’UTR(非翻訳領域)に相補的に結合することで翻訳を阻害 する。

比較的長い非コード制御RNA

l7SK RNARNA polymerase II伸長の抑制性転写制御因子),SRA1(ステロ イド受容体活性化因子),XIST遺伝子(X染色体の不活化の中心因子)

lTSIXXISTimprinted genesを制御するアンチセンスRNAを制御する。

20_12.jpg

ポリペプチドをコードする遺伝子の構造の多様性 l遺伝子の大きさの多様性(1Kb以下から2400Kblエクソン-イントロン構造の多様性

イントロンがない遺伝子がわずかにある

遺伝子の長さとエクソンの占める割合は逆相関するが,イントロンの長 さは大きな遺伝子ほど長くなる。

エクソンの平均長は200bp以下

高発現遺伝子はイントロンが短い傾向にある(長いイントロンの転写に 必要な時間とエネルギーが無駄なため)。

l 反復DNAの含量

イントロンやflanking sequences内には,反復配列がよく認められるが,

一 部ではコードDNA内においても反復配列が見つかる。

マイクロサテライトシークエンスのtandem反復した配列や,既知のある いは推定されるタンパク質ドメインをコードするシークエンスのtandem 反復はよく認められる。

09_07.jpg

Exon content

09_07_2.jpg

09_07_3.jpg

機能的に同一の遺伝子群の分布

l遺伝子クラスター内で,重複化する場合(例:α-グロビン遺伝子)。

l異なった染色体間で,重複化する場合(例:ヒストン遺伝子,ユビキチン遺伝子)。

機能的に類似した遺伝子群の分布

lシークエンスにおいて,近縁であるが同一でない遺伝子群:遺伝子ファミリー

ltandem重複化して遺伝子クラスターを形成する場合(例:α-グロビン遺伝子,β- ロビン遺伝子)

l異なった染色体上で重複化した遺伝子間では,遺伝子クラスター形成している遺伝 子間よりも相同性が低くなる。(例:α-グロビン遺伝子とβ-グロビン遺伝子)

lHOXホメオボックス遺伝子ファミリーは,約10遺伝子から成るクラスターを形成し,こ のクラスターが4本の異なった染色体に存在するが,この場合は同一染色体上のクラ スター内の遺伝子間よりも,各染色体上の個々の遺伝子の方が,相同性が高い。

l組織特異的アイソフォームや細胞内器官特異的アイソザイムなどは,異なる染色体 間にコードされている場合が多い。

09_11.jpg

機能的に関連性のある遺伝子

l シークエンスにおいては関連性はないが,機能的に明らかに関連 した場合(例:同じタンパク質のサブユニットや同じ代謝系や発生経路の構 成遺伝子群)は通常,異なる染色体にコードされている。

特殊な構造を持った遺伝子

l 両方向性遺伝子構造:センス・アンチセンスの両方のDNA鎖に コードされた2種の遺伝子の5’端が近傍に存在し,同期して転写される遺伝 子ペア(例:DNA修復遺伝子ペア)

l 部分的に重なった遺伝子:通常は,それぞれ,異なるDNA鎖に コードされている。

l 遺伝子内遺伝子:snoRNA遺伝子の大半が,リボソーム親和性タン パク質や核小体タンパク質の遺伝子内に存在する。親遺伝子に同調した発 現が維持されるため。ポリペプチドをコードする遺伝子内遺伝子も存在する。

親遺伝子とは反対のDNA鎖にコードされている。

09_08.jpg

ポリシストロン転写単位をもつ遺伝子

l細菌等で見られるポリシストロン転写単位が認められる遺伝子として,インシュリンA 鎖およびB鎖が合成されるインシュリン遺伝子がある。まったく関連のない2種のタンパ ク質を産生する場合もある(例:UBA52遺伝子,ユビキチンとリボソームタンパク質)。

lその他のユビキチン遺伝子は,イントロンがないポリシストロン転写単位をもつ。

ポリペプチドをコードする遺伝子ファミリー

l古典的遺伝子ファミリー:ヒストン遺伝子やα-/β-グロビン遺伝子は,遺伝子全体あ るいはコードDNA部分が高い相同性をもつ。

l保存性の高いドメインを有する遺伝子ファミリー:各遺伝子内の特定の領域において 高い相同性を有するが,その他の部分では相同性が低い。保存性の高い領域がDNA 結合能などの機能に必要なドメインをコードしている。

l短い保存されたアミノ酸モチーフをもつタンパク質をコードする遺伝子ファミリー:DNA シークエンスレベルでは,あまり明確な関連性が無いが,遺伝子産物が共通の一般的 機能を有し,短いアミノ酸保存配列モチーフによって特徴づけられた遺伝子ファミリー

(例:DEAD boxWD repeat)。

ドキュメント内 09_01.jpg (ページ 62-119)

関連したドキュメント