110
111
○地域金融機関の企業のライフステージ毎に応じた取組姿勢に対しては、創業・新事業開拓支援は
38.3
%、経営改 善支援は39.2
%の利用者が、積極的またはやや積極的との評価。<創業・新事業開拓支援>
<経営改善支援>
出所 金融庁 地域金融機関の地域密着型金融の取組み等に対する利用者等の評価に関するアンケート調査結果等の概要
地域金融機関に求められる経営支援機能(創業・新事業、経営改善)
<参考>創業支援に関する取組み事例 (鹿児島銀行)
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○A市が今後の雇用及び地域経済に懸念を抱く中、鹿児島銀行は自行の経営資源(ヒト・モノ・金・情報等)を活用しなが ら地域経済の活性化・産業振興を図るため、A市との間で包括的業務協力協定を締結し、分野別に戦略を検討。
○農林水産分野においては、A市の耕作放棄地約447万㎡(東京ドーム約96個分)を活用した新産業を検討。
・オリーブオイルの消費量が年々増加していること
・オリーブ栽培は比較的手間がかからない上、食品、化粧品等に加工・販売することで高収益事業として期待できる等 に着目し、オリーブを栽培することに決定。
○A市市有地においてオリーブの試験栽培を開始し、今後はオリーブ栽培の研究や人材育成などを検討。
○他の分野においても多岐に亘り協力体制を構築。
出所 金融庁
HP
より経済産業省作成① 業務効率化のための取組
地域金融機関間における信用リスク情報システムなどのITシステムの更なる効率化推 進などの取組が不可避ではないか。
② 収益力強化のための取組
地域金融機関による融資判断、営業推進に資する産業調査部門やコンサルティング 部門の共同化、ビジネスマッチングの共同実施、マーケティングモデルの共同開発、共 同海外拠点の設置などの取組が必要ではないか。
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考えられる施策
③ 銀行の取組に対する検証
地域経済・産業の成長や新陳代謝を支える金融仲介機能を発揮するためには、特に、
地域金融の中核的な担い手となっている地域銀行等は、地域経済の活性化に向けた取 組みを主導する役割を発揮すること等が重要ではないか。
地域金融機関の事業性評価を踏まえた融資や、経営改善・生産性向上等への有効な取 組を顧客である事業者側から集約し、分かりやすく情報発信する仕組みの強化が必要 なのではないか。
例えば、評価の高い取組を行っている金融機関に対し、保証料率や保証割合を優遇す るなどの、信用保証のあり方を検討すべきではないか。
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考えられる施策
Ⅲ.地域の特性を活かした産業活性化 6.施策の方向性
115
Ⅲ−6.施策の方向性①
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1.地域のブランド化支援(農業・観光産業)
地域資源はあっても、市場戦略がなければ、成功はおぼつかない。
人口減少で市場が縮小する国内のみでは、将来性に乏しい。
① 集約化や新技術導入などによる生産性向上支援
② 消費者視点による、魅力ある商品・サービスの開発支援
③ 海外に向けた地域資源の売り込み支援
2.地域の集積された産業の競争力向上(製造業)
地域の産業集積の中核たる企業の盛衰は、地域全体の盛衰。
国内に限らず海外の市場をとる技術と体力が必要。
①地域中核企業(候補)の生産性向上・新事業開拓支援
②公的研究機関、大学等とのオープンイノベーション支援
③見本市出展、商談ノウハウ提供などの海外販路開拓支援
④新事業開拓・事業再編に必要な長期資金・資本性資金の供給
Plan A :産業集積や地域資源による域外需要獲得戦略
Ⅲ−6.施策の方向性②
117
3.地域のサービス産業生産性向上
小売業や生活関連サービス等の業種は、地域の生活を直接支える存在。
しかし、市場が地域に限られ、競争圧力が働かず、小規模地域ほど生産性が低い。
さらに、人口規模・密度が生産性に直結するため、抜本的な生産性向上策が必要。
②地域の生産性向上の支援
(1)ベストプラクティスの共有
(2)ITの活用
(3)企業の参入・退出促進に向けた金融支援
③コンパクトシティなど地域内での人口集積の支援
④ローカルマネジメント法人
(仮称)の検討による生活密着サービスの維持
Plan B :地域の生存戦略
(1) 域外市場産業
情報産業など立地自由度があり、外から「稼ぐ」サービス産業が存在。
外から「稼ぐ」サービス産業も大都市圏に集中しているのが現状。
①情報産業など外から「稼ぐ」サービス産業振興の支援
(2) 域内市場産業
Ⅳ.東京一極集中による課題
1.地域の良さの「見える化」による移住促進支援
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Ⅳ−1.地域の良さの「見える化」による移住促進支援
地域の良好な生活環境評価の難しさ
○地域は、大都市と比較して良好な生活環境が維持されていることがたびたび指 摘されるが、「住みやすさ」という定性的な価値観の評価が難しい。このため、大 学進学や就職と行った生活環境とは別の視点で居住地を選択したままとなって おり、結果として、人口が過度に都市に集中しているおそれ。
○一方、人々を呼び込みたい自治体の立場からも、人々がどのような生活環境を 評価するか、自分の自治体はどの環境特性が評価されるかがわかりにくく、戦 略的なPRができていない。
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地域の生活環境の金銭的及び非金銭的コスト・ベネフィットを見える化
することによって、地域の住みやすさを評価する一助となることを目指す
全体の推計フレームワーク
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包括的コスト 包括的ベネフィット
金銭的コスト 非金銭的コスト 金銭的ベネフィット 非金銭的ベネフィット
家計消費支出
・食料費
・光熱費
・住居費
・教育費
・住宅購入費返済額 等
賃金収入・所得
総務省統計局
「家計調査」等 市町村別、世帯タ イプ別、住宅形態 別
厚生労働省
「賃金構造基本統 計調査」等
・都道府県別、産 業別、年齢階層 別、学歴別
市町村別に統 計データから 収集またはGIS 等により計測 アンケート調査に
よって支払意志額 等を尋ね、指標値 1変化あたりの貨 幣価値を推計 市町村別に統
計データから 収集またはGIS 等により計測
アンケート調査に よって支払意志額 等を尋ね、指標値 1変化あたりの貨 幣価値を推計
○金銭的コスト・ベネフィットについては、総務省統計局「家計調査」等の家計収支データを用いて、地域別、ライフス テージ(世帯類型)別に推計する。
○非金銭的コスト・ベネフィットについては、インターネット調査による結果をもとに、地域別、ライフステージ別、ライフス タイル別に貨幣価値化する。
生活において享受しているベネフィット
・自然環境
・住宅水準
・医療介護提供体制
・保育所数
・都市公園面積
・汚水処理人口普及率 等 期待を達成(課題を回避)するための
コスト
・施設アクセス時間
・災害リスク(確率)
・通勤時間 等
生涯生活コスト(包括的コスト・ベネフィット)
各コスト・ベネフィットは、シミュレーションシステムによって、簡便かつ一体的に集計 ライフステージ別の集計結果を合計することにより「生涯生活コスト(包括的コスト)」を集計
シミュレーションシステムでは、
地域、ライフステージ(年代、世帯構成等)、
ライフスタイル(住宅、環境等の志向)を設 定・入力
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
(1)金銭的コスト・ベネフィットの集計
(2)非金銭的コスト・ベネフィットの集計
(3)集計結果の分析、及び利用者向けシステムの作成
スケジュール
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○金銭的コスト・ベネフィットは平成26年10月末に、非金銭的コスト・ベネフィットは同年12月末に集計作業を完了予定。
○利用者向けシステムは平成27年3月末に完成予定。
完 了 予 定
完 成 予 定 完
了 予 定 集計
項目選定
調査&集計
分析&システム作成
金銭的コスト・ベネフィットの集計フロー(案)
(農林漁業以外)産業別・地域別・年齢別賃金
•産業大分類別、都道府県別、年齢5歳階級別の平均給与額
既存の統計データ 既存の統計データ(一部加工)
複数のデータから集計・計算
家計消費支出(家賃・地代を除く)
家計消費支出(家賃・地代を除く) 賃貸住宅を選択した場合 の家賃額 賃貸住宅を選択した場合
の家賃額 持家を選択した場合の返済額持家を選択した場合の返済額
市町村別・世帯タイプ別の家計支出額 (消費支出+非消費支出)
・月別、年次別のほか、当該ライフステージに該当する期間(年数)の総額額も出力 (複数の期間の組合せ→「生涯生活コスト」)
家計支出 家計収入
設定時に条件を指定・選択・入力
(農林漁業以外)産業別・地域別・年齢別・学歴別の賃金
学歴別の賃金係数
・産業別・年齢別の全国平均に 対する、学歴別の賃金の比率
(農林漁業)農業地域別(海区別)所得
・農業所得、林業所得、漁労所得
家計消費支出額(全国平均)
•H25家計調査、全国平均値 世帯タイプ別
消費支出係数
・全国平均に 対する、各世 帯類型別の支 出額の比率
世帯タイプ別家計消費支出額
・家計消費支出額(全国平均)
×世帯タイプ別消費支出指数 消費者物価地域差指数
・全国平均に対する、市 町村別物価の指数
市町村別・世帯タイプ別家計消費支出額
・世帯タイプ別家計消費支出額 × 各地域別 の消費者物価地域差指数
住宅購入価格
・土地購入価格+建物購入価格
毎月の返済額(住宅ローン)
市町村別家賃
・市町村別家賃単価
×住居面積 全国平均 家賃単価 市町村別 家賃単価
市町村別 平均地価
(商業地、工 業地を除く)
住居 面積
住宅に関する諸条件(広 さ、グレード等のニーズ)
・新築or中古(築年数)
・建ぺい率 ・建築坪単価
・階高 ・敷地面積
返済条件
価格から の導出も 可 価格から の導出も 可 価格からの 導出も可 価格からの 導出も可
課税対象所得額
・収入−各控除 標準報酬額
・収入額に応じた 標準報酬額
直接税
(所得税、
住民税)
・課税対象所 得額×各種 税率 社会保険料
(健康保険、
年金保険、
介護保険)
・標準報酬額
×各種保険 料率 収入額に応じた、家計消費支出額の補正
①所得弾力性算出式により、収入に応じた家計消費支出額を算出
②総消費支出額と支出弾力性指数(総支出額の変化に対する各費目別の支出の変化量)により、各費目別の支出額を補正
非消費支出 非消費支出
条件設定
①市町村 ②世帯タイプ(世帯人員、家族構成等)
③期間(当該条件の該当期間) ④職業・就業者年齢・学歴
⑤住居形態(持家or賃貸、住宅志向(広さ、坪単価等))