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RT-PCR法

Reverse Transcription-PCR法:

ノロウィルスの遺伝子はプラス一本鎖のRNAであるので逆転 写酵素によりRNAからcDNAを合成した後PCRを行う方法)

80%の検出率

PCR法は電子顕微鏡を用いた方法に比べノロウィルスの数が 100/ml程度の少ない場合でも確認できる。

鑑別診断はどうですか?

おなかにくるかぜ

winter vomiting disease, winter vomiting disease, Stomach Flu

Stomach Flu

冬期に多発する下痢、発熱等の症状を 呈するいわゆる

おなかにくるかぜ の場合、次に示す ウィルスやインフルエンザウィルスだ けでなくノロウィルスも病原因子とし て疑う必要がある

(原因の1/3がノロウィルスと言われている)

鑑別診断

ノロウィルスの他に

食中毒を起こすウィルス:

アストロウィルス

A群、B群、C群のロタウィルス

アデノウィルス

(血清型40,41)

サポウィルス

簡易検査 キットあり

ロタウィルス感染症

冬期、とくに2~3月に集中して発生します。小中 学生や成人でも感染することはありますが、主とし て6ヶ月~2歳の乳幼児期にみられます。潜伏期間 は48時間以内と考えられています。嘔吐が下痢に先 行して起こることが多く、下痢便が乳白色を呈する ことで知られていますが、近年は白色便の頻度は少 なく、あまり目立たなくなりました。下痢は水様あ るいは泥状で多量、頻回となりやすいので、脱水症 状を起こさないように、水分補給など適切な治療が 必要です。

白色便

予防はどうするのですか?

予防はどうするのですか?

予防の基本

手洗い、うがい (ヨード系薬品を使用) 、

マスク、手袋の着用

手洗いが大切!

ノロウィルスは

トイレの後には、トイレットペーパーを30枚 重ねても下痢便は簡単に通過して手に付きます。

消毒の際の

次亜塩素酸ナトリウム

取り扱いの注意事項

ノロウィルスはしぶとい!

pH:酸に強い、胃酸をもろともせず胃を通

過する。pH3の溶液に3時間で失活しない。

消毒:70%アルコールにも強い

熱:熱に強い。 60℃30分加熱処理に安 定、85℃1分間の加熱で不活化

塩素イオン:水道水(0.1ppm)、

プールの濃度(0.4ppm)に安定

次亜塩素酸ナトリウムは...

金属に対する腐食性が高いため

医療器具への適用はプラスチック 製品などに限られる

衣類などは、漂白脱色

されることに注意

なんでもかんでも濃い方が良いと考えて次亜塩素酸 ナトリウムの原液など高濃度溶液を広範囲に散布し て、呼吸器の弱いお年寄りが塩素ガス中毒にならな いようにしましょう、換気が大切です。

注意!

(使用の際は、トイレの洗浄剤

(サンポール等)の塩酸など酸と 絶対に混合しないようにしてくだ さい。混合すると有毒な塩素ガス を大量に発生します)。

塩素ガス 酸性 タイプ

原液または濃厚液が眼に入った場合は 水でよく洗い流す。

原液または濃厚液が皮膚に付着した場 合は刺激症状を起こすことがあるので、

直ちに拭き取り石けん水と水でよく洗 い流す。

必要に応じて医療機関受診.

次亜塩素酸ナトリウムは...

消毒はスプレー式でもいいの?

スプレー式では、

塗り残しの部分ができる 可能性がありますので、

拭き取り式が望ましい

です。

 清潔区域(調理室、調乳室、給湯室)

●部屋に入る時には、石鹸と流水で手を十分に洗う

●清潔な服装で作業する

●汚れているものは、

持ち込まない

●清潔区域に有るものは、

区域外に持ち出さない

施設内の区域分け(清潔区域)

汚染区域

(トイレ、汚物処理室、手洗い場、洗濯室)

●衣類が汚れる時にはエプロン等をする

●汚物、吐物の処理には手袋、マスクをする

●終了時にドアノブ等、手で触ったところは必ず消毒、あ るいは洗う

●清潔なものは持ち込まない

(手拭、テーブル拭き)

●汚染区域に有るものは、

区域外に持ち出さない

施設内の区域分け(汚染区域)

食品の取り扱いはどうするのですか?

食品の取り扱いはどうするのですか?

食品の加熱について

中心温度85℃、1分以上

(普通の細菌の時より高温!)

カキフライも大きな カキは加熱不十分に なりやすく危険です。

カキフライの場合,

180℃の油温で,

4分間の加熱が 目安です。

治療はどうするのですか?

治療はどうするのですか?

治療法

予防薬・特効薬・ワクチンはありません。

(現時点では、細胞で分離ができないからワクチン製造ができない)

脱水に対する治療(場合により入院)、安静

栄養の補給

整腸による体外排出

必要に応じ嘔吐抑制剤の使用

保温は大切ですが、暖め過ぎて汗をかきすぎると脱水を起こしやすくな るので注意しましょう。

下痢止め、抗生物質、腸運動抑制剤の使用は推奨されない:

そのため細菌性食中毒、胃腸炎との迅速な鑑別診断が重要。止痢剤は、

急性期をすぎれば使用してもよい。

吐き気や嘔吐や下痢があっても、それはウィルスと戦うための身体の反応ですから、無理に 止めてはいけません。O-157感染症のときに、下痢止めを飲んだグループから多くの死 者が出たことを見ても、下痢止めを服用するとウィルスは腸の中で増殖し、症状を悪化させ 病気を長引かせる結果になるのです。

水分補給が大事!

(誤飲したとき)

口の中に嘔吐物が見れば、

手袋をし、ガーゼ、ハンカチを 指に巻き嘔吐物をかき出す。

背中(肩甲骨)を手で数回たたく。

法律的にはどうですか?

法律的にはどうですか?

感染症法:人人感染の場合

感染症法:

5類感染症:感染性胃腸炎

に含まれる

定点把握

(全国約3000の小児科定点医療機関のみ報告)

食品衛生法:

食材を介した場合

ノロウィルスは平成9年に食中毒の原因物質として食品衛生法で指定

発生すれば保健所長に、ただちに(具体的には24時間以内に)

届け出。

食品衛生法では、カキについて基準が定められており、「生食用カ キ」と「加熱用カキ」とに分類される。この基準は一般細菌数や腸炎 ビブリオなどによって分類しているものだが、ノロウィルスについて は基準が設定されていない。したがって、この基準は生食用カキを生 食する場合に、ノロウィルス食中毒に対する安全性を保証するもので はない。

生カキによる食中毒事例が発生した際には、カキの遡り調査を緊急に 行い、食中毒被害の拡大を防止するため、生食用カキの包装容器に採 取海域の表示が、食品衛生法施行規則一部改正により平成11101 日から義務づけられている

介護保険法

厚生省令第三十九号 指定介護老人福祉施設の 人員、設備及び運営に関する基準 の35条

(事故発生時の対応)

指定介護老人福祉施設は、入所者に対する指

定介護福祉施設サービスの提供により事故が

発生した場合は、速やかに市町村、入所者の

家族等に連絡を行うとともに、必要な措置を

講じなければならない。

社会福祉施設等での報告基準

死亡者または重篤患者が1週間以内に 2名以上発生した場合。

10名以上、または全利用者の半数以 上発生した場合(ある1時点の数であ り、積算数ではない)。

特に施設長が報告を

必要と認めた場合。

余談ですが......

ノロウィルスが流行しやすい理由

非常に易感染性

(O-157よりも感染力が強い)

消毒に対して抵抗性

環境中に持続して存在しやすい

(人の便の時から、海水に至るまで、

下水処理場の塩素も、かいくぐって延々と生きている)

感染症と食中毒、両面での

感染防止対策が必要

平成

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