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高齢者住宅での看取り

安暖手西宮の沢

統括部長 中谷岳哉

定期巡回随時対応型 訪問介護看護

・平成24年4月から施行 された介護保険法の一つ

・短時間、複数回の訪問が 可能

・1ヶ月定額制

定期巡回随時対応型訪問介護看護の メリットとデメリット

メリット

・従来型の訪問介護と違い、

短時間に何度訪問してもよい

・1か月定額制なので月末の介護 で1割負担を超えることがない。

・高齢者住宅でこの訪問介護を 行なう場合、特養と同じような 介護ができる。

デメリット

・訪問看護を利用する場合、

定期巡回随時対応型訪問

介護看護ではなかなか連携

をしてくれる訪問看護ステー

ションがない。

⾼齢者住宅での課題

・医師、看護師、ご家族以外の者が医療行為を行うこと ができない。

・介護員は医療に関する専門的な教育を受けていない為、

急変などの状態変化に気付けないことがある。

・医療の知識に乏しい介護員が、協力医療機関やご家族 に正確に情報を伝えられるか。また、正確に情報を受け られるか。

・他の入居者が同じ入居者の死をどう受け止めるか。

看取りで高齢者住宅にできること

・常に人の目と手があること。

・不安に感じたり、悩んだりしたときはいつでも 相談にのれること。

・ご家族では困難な介助・援助ができること。

・ご家族が看病に疲れてきた時、安心して休んで

頂ける環境を作る。

ご清聴ありがとうございました。

在宅の看取りに関わって

温ったか介護ぬくぬく 本堂 俊子

事例紹介

年 齢 60歳 女性

家族構成 長男夫婦 孫 二人 5人家族 同区 次男夫婦 孫 二人

関わった期間 1年間

相談経路 知り合いの方を通じて 病 名 乳がん末期・骨転移・肺転移

病気の経過 20年前 本人 40歳の時 左乳がんの手術

初回訪問 経過記録

初めてお会いした時の状況 場所 入院先の病院

脊柱の広範囲に転移が認められるため、コルセット作成中と ベッドに横になって「すべて 看護師さんに世話になっているんで すよ・・・」本人から 退院の話が出たため、本人の許可を得て、

ソーシャルワーカーさんに挨拶へ行く。

2か月後に退院

☆ 本人・家族に、病院のソーシャルワーカーの役割

介護保険のケアマネジャーの役割の説明をする(私の立ち位置)。

退院後 本人にとっての「困りごと」は、病院へ受診に行く時、

一人では心配。(長男の)嫁は、子供が小さい・・・転ぶかも・・・

介護保険の通院介助で対応する。

半年後

本人から「在宅診療」って・・・と質問をうける。

「ホスピスって、すぐ入れるんだろうか・・・」

「この家にいつまでも、いたいんだよね・・・入院はしたくない」と。

2・3日後、本人から「この家にいつまでもいてもいいって・・・」と連絡が入る。

長男に確認(看取りについて)

話をした時の様子をおしえてもらう。

夕飯後、本人が「(泣きながら)この家で、死にたい・・・」と話をした。

長男の嫁が「いいよ、出来るだけ、するよ・・・」と言った覚えがある・・・と。

子供が小さい・・・自宅での看取りに不安でいっぱいの様子。

☆ 病院のMSWに、本人の意向・家族の意向を伝える

☆ 在宅診療の先生に、連絡する(医師同士の連絡)。

3か月後

12月でした。本人から「年末なので、大掃除を頼んだ・・・洗濯機は、分解して綺麗に してもらった。あまりの汚れのひどさにびっくりした・・・」と支援経過に書いています。

がんの末期ではあるが、息子さん夫婦とお孫さん達と一緒に食事をし、変わりなく生活し ていました。

2か月後

「息が苦しくなったの・・・」と本人から連絡が入る。

☆ 本人・家族と相談をし、この時点で在宅診療の先生に連絡しました。

☆ すぐ訪問に来てくれて、夕方、在宅酸素が届く。

その3日後

酸素をしながら、看護師さんと自宅のお風呂で入浴。

本人 「安心した・・・」と。

亡くなる1か月前

家族(長男夫婦、次男夫婦)に話をする。

いつもと違うと思った時には、先生の携帯に連絡すること。

・ 呼吸がいつもとちがう・・・

・ 息が苦しそう・・・

・ 顔色がいつもとちがう・・・

亡くなる20日前

・ お孫ちゃん達に本を買ってやりたい。本屋さんへ行きたいと。

(車椅子・外出用酸素ボンベ)

亡くなる11日前

・ 95歳の父が病院に入院している。会いに行きたい。

(介護タクシーを利用し、面会に行く)

☆ 本屋さんへ行くこと、お父さんの面会に行くこと、先生の許可を頂く。

亡くなる前日

・ 先生から「厳しい状態」と連絡入る。

何とか看護師さんと自宅のお風呂に入る。

本人は「気持ちよかった・・・」と。

夜は友達が来て、パーティを開いて、みんなでおそばを食べたとのこと。

朝になって・・・

・ 在宅診療の先生から「厳しい状態です」と連絡が入る。

丁度、日曜日でした。

9:30 訪問

13:00 在宅診療の先生が来る

13:30 呼吸が荒くなり、指先から色が変わり始める。

深い眠りにつき、いびきをかくようになる。

家族に囲まれ、お孫ちゃん達の声を聞きながら、

眠るように息を引き取られる。

翌日

「本堂さん、今ね、みんなでお母さんの傍にいるの・・・

お母さん笑っているよね・・・笑っているよね・・・」と連絡が入る

私は「みんな、頑張ったもんね・・・みんなに有難うって言っていると思うよ・・・

感謝していると思うよ・・・」と言い電話を切りました。

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