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長鎖脂肪酸。最初は外しても良い。最低0~最高6。

 Pept、NH

必須。ペプチドとアンモニア。最低限105。

何故最低が100でないのか…、HELP を参照。

 P、Met、Lys

最初は制限なしで行う。リン・メチオニン・リジン。

P:100~150程度。Met・Lys:90~120程度。

飼料設計は飼料の濃度(%)をコントロールするものであるが、乳牛の栄養摂取量は「乳牛が食っ た量×その濃度」によって決まる。図に示すと右下のように、円の大きさ(DMI)と各栄養素の占め る比率によって乳牛が摂取できる栄養レベルが決定されることになる。

円が小さくなってくると、エネルギーを補充するためにはNFC やFatの比率がより高まってくる。

しかし大前提として、ルーメンの 安定的で良好な発酵を保証する 全体のバランスがなければなら ない。

飼料設計ではアミノ酸の組成や ミネラルの過不足などといった 事項も検討されることではある が、微細にはまり込んでしまうと、

設計は迷走の一途を辿ることに なる。まずは全体の大まかなバラ ンスから調整していくことが肝 要である。

炭水化物

ガイドライン

これも縮小コピーし、PC の端に貼っておくと便利でしょう

単位 産褥期前 産褥期 ピーク

目標 下限 上限 目標 下限 上限 目標 下限 上限 DMI %予測 100 95 105 100 95 105 100 95 105

タンパク質バランス NP/MP

%要求 100 95 105 100 95 105

65 60 70

100 95 105 65 60 70

MEバランス 体重変動 Mcal/日 ポンド/日 1 0 4

.25 0 1

0 -6 2

0 -1.5 0.2 1 -1 3

0 -0.5 1

炭水化物 NFC Sugar Starch Soluble Fiber NDF peNDF %DM %DM %DM %DM %DM %DM 33 30 36

4 3 6

23 20 25

7 5 6

33 30 45

25 23 35

38 35 39

6 5 9

24 21 27

7 5 11

30 28 35

23 21 28

40 35 41

6 5 9

25 21 27

7 5 11

30 28 35

23 21 26

溶解性 DM Sugar Starch Soluble Fiber NDF peNDF %DM %DM %DM %DM %DM %DM 43 41 44

5 4 6

21 20 22

6 4 9

10 9 12

>32 30 40

43 41 44

5 4 8

21 20 22

6 4 9

10 9 12

>32 30 40

43 41 44

5 4 8

21 20 22

6 4 9

10 9 12

>32 30 40

脂肪 EE1 EE2 EE1+2 EE3 EE計 LCFA %DM %DM %DM %DM %DM %DM 0 3

0 3

0 5

0 1

0 4.5 1 3.5 0 3

0 3

0 5

0 4

0 6

3 2 5

0 3

0 3

0 5

0 4

0 7

3 2 6

ルーメンNバランス NH ペプチド %要求 %要求 110 105 150 110 105 150 110 105 150 110 105 150 110 105 150 110 105 150 溶解性蛋白質 %CP 31 30 40 31 30 35 31 30 35

RDP %DM 11.5 11 13 11.5 11 12 11.5 11 12

アミノ酸バランス Met

Lys Lys:Met

Rulquin

%MP

%MP

2.12 2.10 2.50 6.57 6.50 7.30 3.1:1 3.0:1 3.3:1

2.12 2.10 2.50 6.57 6.50 7.30 3.1:1 3.0:1 3.3:1

2)By MinVit

(ミネラル・ビタミンの条件)

これに条件をつけるとやりづらくなりやすいため、基本的にフリーの状態とし ておく。

ミネラルやビタミンの調整は、大まかな設計ができた後、「Report」の「MinVit」

のシートを見ながら行う。そのため予め飼料のなかにダミーの MinVit を 200 gほど確保しておくと便利。

3)By Ingredients

(飼料の条件)

粗飼料は農家での在庫量や使いたい量などと いった事情を考慮するものの最初の設計段階に おいては、その上限&下限の量はなるべく緩や かにしておく。

配合や単味なども常識の範疇において、緩やか に範囲を指定する。

選択した飼料の種類が少なすぎると、オプティ マイズは困難に陥る。

指定した条件を満たす答えが得られれば左、得られなければ右

諸 条件 を指 定し た ら、オプティマイザ ーをはしらせる

指定した条件を全て満たす設計ができないと“回答”。

「いいえ」を選択すれば条件設定に戻り、再設定できる。

考える CPM-Dairy

オプティマイザーによる結果が、適切なものであるかを各シートにより確認する。

各シートの概要

CNCPS

Cornell Net Carbohydrate and Protein System 設計の総括、最重要!

Amino Acids

アミノ酸別の要求量に対する設計結果

Min Vit

ミネラル・ビタミン類の要求量に対する設計結果

Met E&P

代謝エネルギーとタンパク質の詳細

食い切れる飼料内容か、タンパクの比率、MUN 予測などもある

P&E

飼料別のタンパクとエネルギーのレベル

Diet Summary

飼料別のコストと量、各栄養素の濃度

Prot Pools

飼料別のタンパク質の分画(A・B1・B2・B3・C)

Carb Pools

飼料別のエネルギーの分画(NFC・NDF)

Carb Ferm

飼料別の発酵性

Bact Eval

Feeding Sheet

設計した飼料給与量を頭数規模などに応じて表にする(P*参照)

Batch Mix

栄養素の濃度(乾物と現物)

Kp&CHO-B3kd

飼料別のルーメン通過と炭水化物(B3)の様子

Fatty Acids

飼料別の脂肪の組成

P&N Bal

リンと窒素のバランス

RUP Dig

※ 各シートの詳細は別冊「CPM-Report・詳細解説」を参照

頻繁に見るべきシート

CNCPS シートのレイアウト

① C OST・IOF C ost:一頭当たりのエサ代

IOF(income over feed cost ):生産乳代-エサ代

② DMI 設計上の DMI と予測 DMI、対比

③ ME・MP ME :代謝エネルギー MP :代謝タンパク NP /MP:タンパク質のバランス効率 Bact MP:MP 中のバクテリア P 依存率

④ CP 他 C P:粗タンパク

RUP:バイパスタンパク質 LC FA:長鎖脂肪酸

E E:脂肪

⑤ NDF NFC 他 ND F:NDF 濃度

Forage NDF: NDF の粗飼料比率(NDF 中)

peNDF:有効 NDF 含量(DM 中)

Lig nin:リグニン NFC:NFC 濃度

SilAcids(サイレージ酸)、Sugar(糖)、Starch(デンプ ン)、SolFiber(溶解性センイ)

Lys :Met:リジン対メチオニン

⑥ Rumen N Balannce ペプチドとアンモニアのバランス

⑦ Amino Acid Balance メチオニンとリジンのバランス

⑧ ME・MP ME ・MP からの生産能力(対設定)

⑨ D M、Forage 現物中の乾物率、粗濃比

① ②

③ ④

⑥ ⑤

NDF

NFC CP

Fat ミネラル等

CNCPS のシートから、飼料全体のバランスを直感的につかみ取れるよう下図を参考にされたい。

(円の大きさ)

NFC=

SilAcids +Sugar +Starch +SolFibe

全 体 の バ ランスが大 切・・・

オプティマイズにより得られた結果(各シート)に は多くの数値が提供される。枝葉の数値にとらわれて いると全体のバランスを崩すことになるので、常に全 体像を的確に把握するために、検討すべきアウトライ ンを以下に示す。

「MetE&P」のシートで確認。

 Sup が Cap を上回るようであれば、粗飼料の給与量の上限を抑えるのでなく、NDF に上限をやや抑えてみる。

 畜舎環境や管理レベルが優れているほど、容量に対して供給量は近似させてもよいが、

その反対の状況あるいは粗飼料の嗜好性が低いのであれば、供給量は抑えめにする。

 peNDF の大半は粗飼料由来。粗飼料の peNDF は通常デフォルト値を用いるが、その 値が妥当かは現物を見て判断するか、パーティクルセパレータ等で測定する。2~3%

のブレでも peNDF 供給量には微妙に影響する。

 育成牛の場合、peNDF 容量が小さいため供給量はこれを上回りやすい。食うのであれ ば…。

予想 DMI が 24kg であっても、成牛のルーメン容量は およそ 200 ㍑。ちょっとしたユニットバスくらいのサ イズに相当する。そこに 24kg の大半を粗飼料で設計す るとかさ張って乳牛は食い切れない。そこで目安となる のが peNDF の供給量&容量と関係である。

要求量・供給 量・容量

条件:

Sup≦Cap

チェック① 食えるか !?

エネルギーとタンパクのバランスをチェックする。

詳細は「MetE&P」のシートを参照

ME・MP が0以上ならば要求量以上を満 たしている。NP/MP の乳タンパク質の生 産効率は 65±5 であること。

チェック② エネルギーとタンパク

小腸に達するタンパ ク質の内、ルーメン バクテリア由来とバ イパス由来の量

Bact>RUP で あること

余したタンパクを処理す るエネルギー。0.1~0.2 が目安。高すぎるなら、

その上の Pept、NH3の 充足率を確認する。

ME 過不足に よる BCS や乳量 の増減予測。BC が1増減する日 数が短めであれ ば再検討する。

予測 PUN&MUN。MUN は 15 あたりを上限とする。

Basic 編参照 何故 ME・MP なのか?

UreaCost って?どうやっ てコント ロ ール するの?

MP 中の Bact と RUP の 比率はどうや って決 まる のか?・・・

エネルギー源(NDF・NFC)の内訳をチェックする。

※ 上記はオプティマイザーにより制約が予めかけられる項目である。

NDF

ルーメンの安定発酵に不可欠。嵩(NDF)と反芻性

(peNDF)のため“最低限は必ず確保”する。

NFC

“上限”をコントロール。過剰であるとアシドーシス のリスクがある。Bank management が優れ、牛の 定員過剰がなく、固め食いが認められず、採食回数が

確保されているといった条件が整えば42~43とすることも可能である。

forage に制限があり、副産物の溶解性センイの比率が高いときにはNFCは抑えめ にする。

Lignin

牛にはリグニンに対する要求量があるようである(Van)。最低限3%位か?

Sil Acids

ガイドラインはまだはっきりとしない、上限はあるであろう。この酸はバクテリア を増殖させない。

Sol Fiber

ガイドラインは現在不明。

スターチを溶解性センイに置き換える方法 もあるが、置き換えすぎる(デンプン 17~18)

と乳量は抑制される。

NDF 30%以上確保が無難 peNDF 最低限 22~23%を確保 NFC 40%を一応の上限 Sugar 4~6%

Starch 25%を一応の上限

(Sugar+Starch=30 以下)

チェック③ 炭水化物

Starch プロピオン酸 乳酸発酵に貢献 Sol Fiber 酢酸

乳酸発酵にならない

炭水化物の発酵性

Carb Ferm

」のシート

右図のように飼料がルーメンに入り込んでくる状態が異なれ ば、ルーメン内での飼料の滞在時間に相違がでるため、飼料の 発酵性は一定ではないことを意味する。CPM-Dairy にはこの 時間軸の概念が組み込まれているのが大きな特長のひとつで あり、高い精度で乳牛に迫ることを可能としている。

Relative Intake の数値を 24.5(DM)に合わせ(Apply)、 各発酵率を確認する。

後で元に戻す(Reset)することをお忘れなく!

Ration Guideline(P33)の Fermentability を参照しながら、各分画の発酵性 が妥当なものであるかを確認する。

※ DMI が下がる→ルーメン通過速度が低下する→発酵性が上昇する

 Pept(%rqd) 最低限110%

 Pept +NH3(%rqd) 最低限110%

 Pept +5~10g<Pept +NH3 Pept が全て NH3にはならない ルーメンバクテリアのエ サとなる窒素(N)源。

主な供給源はタンパク質 であるが、バクテリアによ ってペプチド(Pept)を必 要とするバクテリアとアン モニア(NH3)を必要とす るバクテリアがいる。そこ で…、

チェック④ ルーメン N バランス

現在の CPM-Dairy には「前の作業まで 戻る」という機能が備わっていない。ま た設計の途中で迷走始めると、少し戻っ て考え直したい時もある。さらに PC の フリーズ等に備えるため、適当な区切り 毎にデータを保存しながら作業を進め ることを強くお勧めします。

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