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Arセ ッ シ ョ ン セ ッ シ ョ ン
2427
34
37 3回目
2 4 2 5 1回目
10
発 達 心 理 学 研 究 第 1 7 巻 第 2 号
54
2035
1 2 1 4
4回目
21 52
2回目
注.出現順は,「S−S行動」の構成の中で,その組み合わせが初めて出現した順番を示す。
セッションは,各「S−S行動」が出現したセッションを表わす。
「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号('mablel参照)を表わす。
25 26 27
3 5 2 0
やりとり関係の変容にみられる自閉症幼児の連続する行動の検討 163
Table3出現順に配列した/手を介した行動/
セ ッ シ ョ ン S行
構 成 行動 発声
1
2
3
触 れ る − 見 る 見る−触れる 触れる−見る 手差し一手差し 見る−操作する 見る−触れる 触れる−触れる 見る−奪い取る 見る−見る−触れる 注1.表中の出現順は,各「S−S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
注2.「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(T3blel参照)を表わす。
注3.対象物は,各「S−S行動」を何に対して行ったかを示す(ヨー容器,スーストロー,シャ=シャボン玉,M=母親)。
注4.各「S−S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S−S行動」時に発声を伴っていた場 合には「+」を,そうでなかった場合には「−」と記した。
Table4&/現順に配列したrクレーン行動/
セッション エ ピ ソ ー ド
ス ト ロ ー を M に 差 し 出 し て 渡 し た 後 で , ス ト ロ ー を じっと見て待つ。
ス ト ロ ー を 持 っ て い る M の 手 を 持 ち , ス ト ロ ー の 先 を 自分の方に向けさせてストローの先端を見る。
ストローの先端をじっと見た後で,ストローを持ってい るMの手をMの口に近づける。
Mがシャボン玉を吹くとSはシャボン玉を期待するよう にストローを見て,Mの手に触れ,Mの口に近づける。
ス ト ロ ー を 持 っ て い る M の 手 に 触 れ た 後 で , M の 手 を 押してMの口へ近づける。
不快そうな声を出しながら,ストローを容器から抜き,
ストローをMの手に近づける。
容器の中を覗いた後で,ストローを持っているMの手 を持ち,Mの手をMの口へ押す。
M に ス ト ロ ー を 容 器 に 入 れ さ せ な い よ う に す る た め に Mから容器を取り,容器を床に置きストローを持って いるMの手をMの口に近づける。
容器を見て,ストローを見た後で,ストローを持ってい るMの手を取り,Mの口へ近づける。
1
2
注1.
注2.
注3.
表中の出現順は,各「S−S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(Thblel参照)を表わす。
各「S−S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S−S行動」時に発声を伴っていた場 合には「+」を,そうでなかった場合には「−」と記した。
発 達 心 理 学 研 究 第 1 7 巻 第 2 号
Table5辻/現順に配列した倶角t物母親への視線の移動/
S行動」 S S 行 動
セ ッ シ ョ ン : 二 発声
1
23
+
+ 54
4 164
+ 59
注1.表中の出現順は,各「S−S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
注2.「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(Thblel参照)を 表わす。
注3.対象物は,各「S−S行動」を何に対して行ったかを示す(ヨー容器,スーストロー,シヤーシヤボン玉,
M=母親)。
注4.各「S−S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S−S行動」
時に発声を伴っていた場合には「+」を,そうでなかった場合には「一」と記した。
Table6出現順に配列した/漠倣行動/
3
S S 行 動 S S O : 二 セッション
ー
2
エ ピ ソ ー ド
M が ス ト ロ ー を 吹 い て 見 せ る と M を 見 な が ら ス ト ロ ー をズーと吸う。
Mをじっと見ながらMにつられるように口を開け,
シャボン玉を見る。
容器を見て,ストローを見て,口を開ける。
M に つ ら れ る よ う に 口 を 開 け た 後 で , 声 を 出 し な が ら シャボン玉を見る。
Mがシャボン玉を吹いているのを見ながら,Sも口を尖 らせる。
シャボン玉を見て,ストローを見て,口を開ける。
口を尖らせた後で,口を開ける。
4
51 注1.
注2.
注3.
表中の出現順は,各「S−S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(Thblel参照)を表わす。
各「S−S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S−S行動」時に発声を伴っていた場 合には「+」を,そうでなかった場合には「−」と記した。
りとり関係の変容にみられる自閉症幼児の連続する行動の検討 165
現順に配列した /母溺への働きかノガ
■ ■ ■ ■ I ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
−
セ ッ シ ョ ン 出 現 順 発声 (No.)
「S−S行動」の 構成
「S−S行動」の
組 み 合 わ せ 行動 対 象 物 視 線
15 24−11 F−B 接近一触れる M − ス 0 − 0
2 20 22−16 D−C 受け取る−渡す M − M * − *
28 1−16 A−C 見る−渡す ヨ ー M 0 − 0
32 24−27 F−F 接近一向き合う M − M * − *
3 33 4−24 E一F 見る−接近 M − M * − *
40 24−27 F−F 接近一向き合う M − M * − *
43 6−20 A−F 見 る − 笑 い か け る シ ヤ − M 0 − 0
44 6−28 A−D 見る−指さしに応じる シ ヤ − M 0 − 0
46 20−6 F−A 笑いかける−見る M − シ ヤ * − *
48 20−35 F−F 笑 い か け る − サ イ ン M − M * − *
50 8−24 B−F 手差し−近づく ス ー M * − * 52 6−27 A−F 見る−向き合う シ ヤ − M 0 − 0 4
53 6−20 A−F 見る−笑いかける シ ヤ − M 0 − *
55 8−20 B一F 手差し−笑いかける ス − M * − *
56 24−27 F−F 接近一向き合う M − M 0 − 0
57 34−20 F−F サ イ ン ー 笑 い か け る M − M 0 − *
60 1−5−24−20 A−A−F−F 見る−見る−接近一笑いかける ヨ ー ス ー M − M 0 − 0 − 0 − 0
61 35−20 F−F サ イ ン ー 笑 い か け る M 一 M 0 − 0
注1.表中の出現順は,各「S−S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
注2.「S−S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(Thblel参照)を表わす。
注3.対象物は,各「S−S行動」を何に対して行ったかを示す(ヨー容器,スーストロー,シヤーシヤボン玉,M=母親)。
注4.各「S−S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S‑S行動」時に発声を伴っていた場 合には「+」を,そうでなかった場合には「−」と記した。
セ ッ シ ョ ン
1
2
3
Thble8辻傾順に配列した/拒否/
G B
B G
F G B
エ ピ ソ ー ド
Mがうちわでシャボン玉を扇ぎ,Sにも扇ぐように促 すとうちわを手で払って,ストローに手差しをする。
M の 差 し 出 し た ス ト ロ ー に 触 れ た 後 で , ス ト ロ ー を 床に置きMの促しを拒否する。
Sの手の平に向けてMがシャボン玉を吹く。シャボン 玉 が 出 て く る 様 子 を じ っ と 見 な が ら , M の 手 か ら 自 分の手を引き離そうとする。
「フーしないの?」とMがストローをSの口に近づけ るとMの手を払ってMの手をMの口へ近づける。
MがストローをSの口に近づけるとそれを手で払って 拒否した後で,ストローを持っているMの手をMの
口へ押す。
M が ス ト ロ ー を S に 近 づ け る と M の 手 を 払 っ た 後 で ストローを持っているMの手に触れる。
M に ス ト ロ ー を 容 器 に 入 れ さ せ な い よ う に す る た め に , M か ら 容 器 を 取 り , 容 器 を 床 に 置 い た 後 で , ス
トローを持っているMの手をMの口に近づける。
積 み 木 を 提 示 し た M に 不 快 な 声 を 出 し な が ら 近 づ き,積み木を手で払って,容器に手差しをする。
注1.表中の出現順は,各「S‑S行動」が初めて出現した通し番号を表わす。
注2.「S‑S行動」の構成は,本児が三項関係を成立させる過程の中で示した行動項目の番号(Thblel参照)を表わす。
注3.各「S‑S行動」時に本児が,母親を見ていた場合「*」,見ていなかった場合「0」で,各「S‑S行動」時に発声を伴っていた場合 には「+」を,そうでなかった場合には「−」と記した。
166 発 達 心 理 学 研 究 第 1 7 巻 第 2 号
行動の際に発声が伴っていたかどうかを調べた(なお,
母親に視線が向けられていたかどうかの評価は,筆者ら 2名ともが母親の顔を見ていたと評価したもののみを分 析の対象とした)。
ここで得られた結果をもとに「S行動」を大きく,A
「具体物を見る」,B「具体物に対して働きかける」,C「具 体物を介して母親に働きかける」,D「母親を介して具体 物に働きかける」,E「母親を見る」,F「母親に対して働 きかける」,G「拒否をする」に分類し,それらをもとに
「S−S行動」の組み合わせを表わすマトリックスを作成 し,′mable9に示した。
結 果
(1)「S−S行動」の継時的変化と「S行動」の内容 観察された「S−S行動」の出現回数は,初回が16,2 回目が28(うち3回は,「S行動」が3つ以上連続してい た),3回目が14(うち4回は,「S行動」が3つ以上連続 していた),最終回が35(うち4回は,「S行動」が3つ 以上連続していた),合計93で,「S−S行動」は,最終回 で初回の2倍に増加していた。また,当初の「S−S行 動」は,2つの行動を連続させることが多かったが,2回 目より,3つの行動が連続するようになり,4回のやりと り場面を通して,3つ以上の行動の連続が11観察された。
′E1blelで示したように,4回のやりとり場面で最も多
く観察された「S行動」は,ストローを見る,容器を見 るなどの「具体物を見ること」であった。それに次いで,
母親への接近,模倣という「母親に対して働きかけるこ と」,ストローを持っている母親の手を母親の口に近づ けるという「具体物を介して母親に働きかけること」が 多く観察された。更に,ストローに手差しをする,触れ るという「具体物に対して働きかけること」,「母親を見 ること」,「拒否すること」,母親の指さした方を見ると いう「母親を介して具体物に働きかけること」が順に多 く観察された。
(2)「S−S行動」の出現順と質的な変容
「S−S行動」における「S行動」の組み合わせを調べ た結果,パターンが同一でない「S−S行動」は,62種 類であった(Thble2)。そのうち,手を介した行動では,
当初,「ストローの先端を見て触れた後で,ストローに 口をつける」や「シャボン玉を見て触れようとする」,
「ストローを見てから手差しする」といった具体物に対 して手を差し出すことが多く見られ,「見ることと触れ ること」が連続していた。また,初回のやりとり場面よ り手差しを連続させることが観察されたが('Elble3,
No.7),母親がその行動に気づくことはなかった。
当初のクレーン行動において,本児は,母親に対して 視線や発声を向けることはなく,自分の意図するように 母親の手を動かそうとしたり('mable4,No.9),母親が
Table9/S−S行動/の紐み合わせ
豆 へ ミ ミ ミ
G注.初回のやりとり場面における「S‑S行動」の組み合わせを各セルの上段に,最終回の「S−S行動」の組み合わ せを下段に示した。
「S‑S行動」のうち最初の行動を「S1」として横列に,次の行動を「S2」として縦列に示した。
A=「具体物を見る」,B=「具体物に対して働きかける」,C=「具体物を介して母親に働きかける」,D=「母親を介し て具体物に働きかける」,E=「母親を見る」,F=「母親に対して働きかける」,G=「拒否をする」を表わす。