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5 -8. 地経学的な対応

ドキュメント内 [] 触媒工業協会 (ページ 41-45)

41

-1. 欧米企業の対応:「上に政策あれば、下に対策あり」?

 欧米企業は中国の産業や政策の動向により能動的に反応

「リスクでもあるが機会でもある」

 一方で、現地の商工団体を活用して政策リスクへの懸念を積極的に意思表明

(例:サイバーセキュリティ法、共産党の企業経営への関与)

 「足元収益好調だが、将来は決して楽観視していない」

Google •

テンセントと特許ライセンス契約を締

(2018

1

月発表

)

北京には

AI

拠点を設立

(2017

12

)

Amazon •

中国のデータセンター・プロバイダ

(北京

Sinnet

、寧夏

NWCD

)と技術戦略 提携(サービス提供・運営は提携企業 が担当

)(2017

)

アリババやチャイナモバイルとの提携

(アリババサイトを活用したプロモー ション、コンテンツシェアなど

)

Facebook •

中国スマホ企業

(Xiaomi)

との提携により

中国市場へ再参入を発表

(2018

1

)

Apple •

貴州省にデータセンターを設置(

2017

7

)

、運営は提携先の地方政府出資企 業

(GBCD)

が担う。

この他、

4

カ所に

R&D

拠点を設立

(

北京、

深浅、上海、蘇州

)(2016-17

年)。

近時進む米国

IT

企業と中国企業の連携 一帯一路に対する協力

米国( GE 、キャタピラ等)、欧州(シーメンス 等)等インフラ企業がビジネスチャンスを探る

GE

とシルクロード基金の協力)

2017

11

月、北京において、シルクロード基金と

GE

傘 下の「

GE Energy Financial Service

」は、「エネルギーイン フラ共同投資プラットフォーム設立協力協定」に調印。

○ 中国国家外貨管理局は、今次調印により「ハイエンド 製造業分野で米中両国間の企業協力を強化する 」旨 発表。

○ シルクロード基金は、

2014

年、 「一帯一路」構想を資 金面で支える目的で中国が独自に創設したファンド。資 本金は

400

億ドル規模。政府の外準に加え、中国国 家開発銀行等が資金を拠出。

42

-2. 米国政府の対応:対中貿易紛争のリスク?

CFIUS

がアリババの買収計画を拒否(

2018

1

月)

アリババの子会社アンド・ファイナンスによる送金サービス会社 マネーグラムの買収計画を

CFIUS

が安全保障上の懸念を 理由に不承認。

トランプ大統領一般教書演説(

2018.

.30

)(通商関係抜粋)

米国は、自国の繁栄を犠牲にし、企業・雇用・国富を流出せしめた数十年にわたる不公平な貿易のページを遂にめくった。

経済的屈服の時代は終わった。今後、米国貿易関係が公平で互恵的であることを期待する。

米国は、悪い貿易協定を修正し、新しい協定の交渉に努めていく。

そして米国は、我々の貿易ルールの強力な執行を通じて、米国の労働者及び米国の知的財産を守っていく。

2018年1月、太陽電池・大型家庭用洗濯機についてセーフガード措置 の発動を決定(2/7課税開始)。米国のセーフガード発動は16年ぶり。

主に中国・韓国企業の安価な製品の流入を制限するため、との説明。

2017年8月、知的財産権侵害に関する大統領覚書に署名。

中国の各種措置について、調査を開始。 ①強制的な技術移転、

②中国技術輸出入管理令(内外差別)、③国有企業による 米国企業の買収、④政府機関による営業秘密の窃取

制裁措置の決定は調査開始後1年「以内」に行われる予定。

通商法第301条(不公正な貿易慣行への対抗

2017年4月、輸入鉄鋼及び輸入アルミについて調査を開始

2018年1月、ロス商務長官は大統領に報告書提出(

2/16

公表)

鉄鋼は4月11日、アルミは同19日までに、「輸入の調整」に係る措置を 決定

通商法第232条(国防条項)

通商法第201条(セーフガード)

米国国家安全保障戦略(

17

12

月)において「自由で開か れたインド太平洋」

インド太平洋戦略へのコミット

政府は外国人による米国企業の合併・取得・買収について当該取 引が国家安全保障に与える影響を調査できる

合併等を通じた米国企業に対する外国投資家による支配が国家 安全保障に対して脅威を与えると信じるに足る確かな証拠があれば 大統領は合併等を停止又は禁止することができる。

中国の機微技術獲得を目的とした買収行動が活発化していること を背景に、超党派で改正法案が提出

対米外国投資委員会(

CFIUS

 米政府は、中国との巨額の貿易赤字とその市場歪曲的政策を懸念

 貿易ルールの強力な執行を宣言( 2018.1.30 一般教書演説)

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-3. EU 及び欧州各国政府:反転した姿勢。各国で温度差

リーマンショック後の中国市場依存による対中融和姿勢も、鉄鋼の過剰供給問題、象徴的な買収・投資事案続発

(独

KUKA

、仏

ClubMed

、英ヒンクリーポイント原発等)で大きく硬化。

鉄鋼過剰供給を背景に、通商政策の権限を持つ欧州委員会は通商防衛措置を近代化

(2017

12

)

~「国家の介入による市場歪曲」を措置適用の基準に、市場が歪曲した国に係る製品へのダンピング税等引上げ

重要技術、インフラへの中国・ロシア等からの投資拡大を背景に、加盟国や欧州各国政府が望まざる買収を阻止すべく 投資スクーニング制度を強化する方向(

EU

の規則案は

2017

9

月提出)

~ただし、ギリシャ、ポルトガルなどが慎重姿勢

 EU

域内の公共調達への域外企業の参加条件(これまで内外無差別であった)を定める規則を提出中(

2016

年1月)

中東欧のインフラ及び運営企業への中国からの投資が拡大(注)するなかで、

EU

は「ユーラシア・コネクティビティ・プラン」を検討中(

2018

年夏)

(注)「入超」の中東欧では中国からの投資を歓迎する傾向。 16カ国と中国で毎年サミット開催。

(参考)中国企業の買収に対する各国政府の対応

2016

10

月、独政府は、仏、伊とともに、EU各国政府が産業政策的意図のある投資等に介入できるようにすることを欧州委員会に提案。

2017

7

18

日、ドイツ政府は、中国等の新興国による対内投資の拡大と国内重要インフラ等の管理強化の観点から、

①事後介入分野として重要インフラ及び機微技術の対象明確化

②審査付事前届出を要する安全保障関連の対象業種の拡大

③規制当局による審査期間の延長、等を盛り込んだ改正外国貿易令を公布・施行(7月12日閣議決定)。

2016

年9月、英政府は、外国企業による重要インフラへの投資など、機微な対内投資案件に政府が介入する新制度の検討を発表。

○今後の原子力プロジェクトについて、黄金株を政府が保有する事について検討中。

○欧州委は、安全保障又は公の秩序の観点から、EU全体の利益に影響を及ぼすと見なす場合、加盟国に意見を発出可能とする等 対内直接投資審査の強化案を公表。

○具体的な対象分野としてAI、ロボット、半導体など相当広範な産業分野を例示。

※投資案件を了とするかは最終的には各加盟国が判断とする等、EUレベルでの厳格な投資審査メカニズムの構築に慎重な加盟国にも一定の配慮。

欧州委員会の投資スクリーニング提案のポイント

ドイツ

英 国

44

タイ ・タイ中央銀行がネットバンキングシステムの

「プロンプトペイ」を開発

(QR

コード でのモバイルペイメント可能

)

1

年で国民の約半数(

3600

万人)が使用

・サンドボックス制度で銀行がフィンテック 事業可能に

マレーシア ・サンドボックス制度をネットによる複数保険 の比較販売や送金・保険の情報収集サイト運営 などの金融ベンチャーに適用。

2017

6

月には

4

社を認可

(GoBear, WorldRimit, GetCover, MoneyMatch)

シンガポール ・

AI

による資産運用助言を行うベンチャーにサ ンドボックス制度を適用。

保険契約管理アプリサービス「ポリシーパ ル」は一年で既に制度卒業する規模に成長。

・自国のモバイル決済ツール「ペイナウ」とタ イの「プロンプトペイ」の提携により、国境を 超えた相互モバイル送金決済の取組も。

ドキュメント内 [] 触媒工業協会 (ページ 41-45)

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