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3.研究発表・講演ほか

岩㟢志保「漢墓の変遷と周辺地域への影響」2018年9月15日 島根県立荒神谷博物館(島根県立荒神谷博物館講 演会)

上杉彰紀、紺谷亮一、山口雄治、下釜和也、千本真生「キュルテペ遺跡北部区域における文化変遷とアナトリア における社会変容」2018年6月16・17日 金沢大学(日本西アジア考古学会第23回大会)

久米正吾、早川裕弌、覚張隆史、藤澤明、新井才二、金田明美、山口雄治、宮田佳樹、バフティヨル・アブ ドゥッラエフ、ヒクマトゥッラ・ホシモフ、アイダ・アブディカノワ、ボキジョン・マトババエフ2019「中央 アジア初期農耕牧畜民の交流から東西交流の始まりを考える−キルギス、モル・ブラク1遺跡(第2次)、ウ ズベキスタン、ダルヴェルジン遺跡(第1次)の発掘調査(2018年)」2019年3月23・24日 池袋サンシャイ

ンシティ文化会館(第26回西アジア発掘調査報告会)

久米正吾、早川裕弌、覚張隆史、藤澤明、新井才二、ゲードレ・モツザイテ=マツゼビチウテ、金田明美、山口 雄治、宮田佳樹、バフティヨル・アブドゥッラエフ、ヒクマトゥッラ・ホシモフ、アイダ・アブディカノワ、

ボキジョン・マトババエフ2019「天山・フェルガナの初期農耕牧畜民の考古学−キルギス、モル・ブラク遺跡 およびウズベキスタン、ダルヴェルジン遺跡の発掘調査−」2019年1月23・24日 帝京平成大学(文化庁「東 アジア芸術家・文化人等交流・協力事業」国際シンポジウム・国際研究会「シルクロードを掘る」)

Kume, S., Hayakawa,Y, S., Gakuhari,T., Fujisawa,A., Arai, S., Motuzaite-Matuzeviciute,G., Kaneda, A., Yamaguchi, Y., Miyata, Y., Abuddulaev, B., Hoshimov, H., Abdykanova, A. & Matbabaev, B.“Early pastoralismandfarmingintheTienShanandFerganaintheBronzeAge:recentexcavations.”2019年13・

14日 VilniusUniversity,Lithuania.(International Seminar on Archaeology of Central Asia.)

紺谷亮一、山口雄治、下釜和也、フィクリ・クラックオウル「中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて

−キュルテペ遺跡北トレンチ発掘調査2018年−」2019年3月23・24日 池袋サンシャインシティ文化会館(第 26回西アジア発掘調査報告会)

南健太郎「考古学とミューオン非破壊分析」2018年11月 大阪大学(ミューオンによる非破壊分析の可能性−考 古学・文化財への応用を考える)

南健太郎「鏡の使用方法からみた東アジアの文化伝播」2019年2月 岡山大学(考古学研究会岡山2019年2月例 会)

Sato,A.,Minami,K.,Ninomiya,K.,Kubo,M.Kenya.,Tomono,D.andKawashima,Y.2018.“Non-destroyingnon-contactsubstanceanalysisofarchaeologicalmaterialsusingmuonX-rays.”2018年9月 専修大学(アジア 鋳造技術史学会2018年東京大会)

Sato,A.,Minami,K.,Ninomiya,K.andTerada,K.2019.“StatusandProspectsofNon-destructiveElement andIsotopeAnalysiswithNegativeMuons.”2019年3月 東京電機大学(日本鉄鋼協会第177回春季講演大会 国際セッション「Innovativeperspectivesandtechniquesinastudyofculturalmaterials」)

山口雄治「岡山県の縄文貝塚」2018年11月17日 岡山大学(岡山大学埋蔵文化財調査研究センター第7回公開講 座)

Yamaguchi,Y.“DatabaseProjectinFerganaBasin.”2018年11月24日 IkuoHirayamaInternationalCaravan-SaraiofCulture,Tashkent(First meeting and associated activities for International Contribution to Cultural Heritage Protection Project in Central Asian Countries funded by the Agency for Cultural Affairs, Japan.)

Yamaguchi,Y.,Hayakawa,Y,S.2019“WorkshopGIS&DatabaseSoftware:QGISbasicuse.”2019年1月 28・29 日 Tokyo University of the Arts.(International Contribution to Cultural Heritage Protection Project (2018-19) of Agency for Cultural Affairs, Government of Japan, “Protection of Cultural Heritage in Uzbekistan and Other Central Asian Countries” Workshop)

山本悦世「山陽地域における縄文・弥生移行期の様相」2018年10月31日 松江市(島根県古代文化センター客員 研究員検討会)

山本悦世「岡山県域における貯蔵穴」2019年3月16日 岡山大学(岡山大学埋蔵文化財調査研究センター公開講 座)

調査

 2018年度は、鹿田遺跡で1件の発掘調査を実施した。鹿田遺跡第28次調査は、弥生時代中期後半以降の集落跡 が確認された第1次調査地点のすぐ北側に位置する。弥生時代から江戸時代にいたる遺構が多数確認された。調 査は2019年度まで継続して行われたため、その詳細は次号で報告されることだろう。試掘・確認調査は、津島岡 大遺跡で1件実施した。第26・27次調査地点のすぐ西隣りに位置し、弥生時代前期の旧地形に関する知見が得ら れた。具体的には、第26・27次調査地点の地形が連続的に広がっていることを確認した。また、第27次調査地点 では弥生時代前期の水田畦畔が確認されていることから、本調査地点の周囲にも水田が広がっている可能性が考 えられた。立会調査は、旧陸軍の土塁の調査を行った。この土塁は旧陸軍第十七師団駐屯地の敷地境界に位置す るもので、北側がよく残存しており、土塁とその下部に水路が築かれていることが確認された。測量調査におい てGNSS(GlobalNavigationSatelliteSystem)とSfM(StructurefromMotion)を利用した3次元測量を実施し た点は特筆される。非常に容易に行うことができ、従来の平板測量にかかる人的・時間的コストを大幅に削減す ることができた。また、土塁の東側10mを保存することとなった。

研究

 資料整理では、鹿田遺跡第26次調査の成果をまとめ、『鹿田遺跡13』として刊行した。本調査地点は、鹿田遺 跡の南西部にあたる。弥生時代後期〜古墳時代前期前葉の井戸、畦畔の可能性がある帯状高まりなどを検出し た。本調査地点北側の第6・7次調査地点では集落域が、東側の第9・11・20A・25次調査では水田域が確認さ れている状況から、本調査地点は北側の集落の縁辺部にあたること、および東側に展開する水田域が本調査地点 の南側にまで広がっていることが明らかとなった。花粉分析では、この時期にクロマツからアカガシ亜属などへ の変化が指摘された。この結果は、沖積化による海岸線の南下を示している可能性が高い。中世前半では、井戸 や溝などが確認された。13世紀前半〜14世紀の溝は屋敷地を区画する溝と考えられ、北側の第7次調査地点で確 認されている溝との距離が約1/2町であることが明らかとなった。また本調査地点以南の試掘・確認調査の状 況から、本調査地点が中性前半においても鹿田集落の南西端部であった可能性が指摘された。

 科学研究費補助金は、研究代表として2件、分担2件、民間1件を受けた。そのほか特筆される件として、ラ オス国立大学への発掘道具等の寄贈や被災文化財のレスキューに取り組む史料ネットへの超音波洗浄機等の貸し 出し、研究活動における異分野との共同研究や国際舞台での発表などが多かった点が挙げられる。

情報発信

 展示会は、『The鹿田庄』と題し2018年7月27日〜30日にかけて開催した。鹿田庄を主要テーマとして、鹿田 遺跡における古代・中世の屋敷地・土器・墓などに注目し、その時代の人や社会の変化について取り上げた。出 土品の多くはオープン展示として、手に取って間近に見ることができるような工夫をした。会期中には講演会も 開催し、2名の講師に展示内容に関わる講演を依頼し、好評を得た。また、本学考古学研究室と共催で『二万大 塚古墳』の展示も行った。公開講座は3年目に突入し、各回40名前後の参加者を得た。

 学内ワークスタディでは、2名の学生に遺物の整理・保管、展示会の準備といったセンターの主要業務を行っ てもらった。そのほか博物館実習や授業・職場体験の受け入れ、鹿田夏祭りへの参加などを行った。

まとめ

 以上、2018年度も調査・研究とその成果の公開および教育活動を行った。本年度は、調査・研究における新し い測量技術の導入や学内外の組織との連携、国際発表が特徴としてあげられよう。こうした成果を今後は社会に

発信できるよう、取り組んでいきたい。 (山口)