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市況動向:

2014年前半は、米国の天候不順の影響や新興国経済に対する懸念の高まりからリスクオフの流れが 強まったことに加えて、日本銀行が行っている強力な金融緩和政策の影響から債券が選好される動きが続いて おり、債券市場は上昇(金利低下)し、日本の10年国債利回りは0.6%台から短期的な反発はありながらも2014 年10月には0.4%台まで低下しました。

10月31日の日本銀行の金融政策決定会合で日本銀行が追加の金融緩和を決定すると、株高期待から債券は売 られる展開となり、一時的にボラティリティが上昇する局面もありました。

しかし、11月18日に安倍首相が衆議院解散・総選挙と2015年10月に予定されていた消費再増税の先送りを表 明しました。また、再増税について景気判断条項をつけずに「2017年4月に実施する」としたことから、財政

※日経公社債インデックスは利回り指標ですので、低下は債券価格 の上昇を示し、逆の場合は下落したことを示します。

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財形公社債マザーファンド の健全化目標に対する懸念が後退するとともに、日本銀行の金融緩和が長引くとの見方が強まりました。その ため、良好な需給環境を背景とした買い安心感が強まることとなり、日本の10年国債利回りは0.2%台まで低 下して期末を迎えました。

短期金融市場については、日本銀行の当座預金残高が過去最高水準で推移するなど市場に資金余剰感が強 まってきました。また、9月以降は日本銀行が国庫短期証券(短期国債)買い入れオペでマイナス金利での買 い入れを行ったと見られることから、金利低下が一層進むことになり、国庫短期証券3ヵ月利回りはマイナス 利回りまで低下しました。その結果、国庫短期証券3ヵ月利回りは△0.005%台で期末を迎えました。

基準価額の変動:期首11,539円でスタートした基準価額は11,559円まで0.2%上昇して期末を迎えました。

運用経過:期首は組入比率85%程度、平均残存年数1.1年程度でスタートさせました。同期間には組入債券の

償還見合いとして残存1~3年程度の地方債を買い付け、期末での組入比率を90%程度、平均残存年数を1年 程度としました。

Ⅳ.収益分配について

①約款の規定により、運用による収益は信託終了時まで信託財産に留保し、期中の収益分配は行いません。

②なお、留保益につきましては、特に制限を設けず、運用の基本方針に基づいた運用を行います。

Ⅴ.今後の運用方針

国内景気について、昨年発表された2014年7-9月期GDP確報値は年率換算で前期比△1.9%と市場予 想を下回るネガティブな結果となりました。しかし、今年に入ってから発表された2014年10-12月の鉱工業生 産は前期比が3四半期ぶりにプラスに転じるなど、底打ちの兆しが出てきています。

今後の見通しについても、現金給与総額が10ヵ月連続で前年同月を上回るなど消費の増加が期待されること や、2020年の東京五輪開催に向けてインフラを中心とする投資が増加すると思われることから、景気は底堅く 推移すると思われます。

また、今後も日本銀行の金融緩和姿勢は続くと見ており、長期的な円安基調に変化はないと思われます。な お、積極的な財政政策が実施された場合には、長期金利が上昇する局面もあると思われますが、短期金利につ いては強力な金融緩和政策が推し進められていることから低位安定が続くと見ています。このような環境の中、

内外の景気動向や財政政策、金融政策に関する思惑などにより金利の変動が大きくなることも考えられ、引き 続き金利変動リスクに留意した運用を行います。また、信用リスクについても慎重なスタンスで運用に当たり ます。ポートフォリオの平均残存年数については1年程度を目処とし、安定収益の確保を目指す方針です。

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財形公社債マザーファンド

○1万口当たりの費用明細

(2014年2月2日~2015年2月1日) 該当事項はございません。

○売買及び取引の状況

(2014年2月2日~2015年2月1日)

買 付 額 売 付 額

国 内

千円 千円

地方債証券 102,285 -

(65,500)

特殊債券 - -

(10,100)

※金額は受渡代金。(経過利子分は含まれておりません。)

※( )内は償還による減少分で、上段の数字には含まれておりません。

○利害関係人との取引状況等

(2014年2月2日~2015年2月1日) 該当事項はございません。

利害関係人とは、投資信託及び投資法人に関する法律第11条第1項に規定される利害関係人です。

公社債

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財形公社債マザーファンド

○組入資産の明細

(2015年2月1日現在)

(A)国内(邦貨建)公社債 種類別開示

区 分

当 期 末

額 面 金 額 評 価 額 組 入 比 率 うちBB格以下 組 入 比 率

残存期間別組入比率 5年以上 2年以上 2年未満

千円 千円 % % % % %

地方債証券 138,320 140,255 74.2 - - 20.2 54.0

(138,320) (140,255) (74.2) (-) (-) (20.2) (54.0) 特殊債券

(除く金融債)

30,000 30,062 15.9 - - - 15.9

( 30,000) ( 30,062) (15.9) (-) (-) ( -) (15.9)

合 計 168,320 170,317 90.1 - - 20.2 69.9

(168,320) (170,317) (90.1) (-) (-) (20.2) (69.9)

※( )内は非上場債で内書きです。

※組入比率は、当期末の純資産総額に対する評価額の割合。

※信用格付けは、格付投資情報センター、ムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード・アンド・プアーズを参考に記載して います。

(B)国内(邦貨建)公社債 銘柄別開示

銘 柄 当 期 末

利 率 額 面 金 額 評 価 額 償 還 年 月 日

地方債証券

% 千円 千円

平成18年度第1回北海道公募公債 1.8 26,000 26,540 2016/4/28

第148回神奈川県公募公債 1.93 12,720 13,278 2017/6/20

平成22年度第2回埼玉県彩の国みらい債 0.42 11,900 11,902 2015/12/7

平成23年度第7回福岡県公募公債 0.41 32,200 32,309 2016/12/22

平成22年度第1回長野県公募公債 0.47 11,000 11,040 2015/12/25

平成24年度兵庫 県市町共同公募債 0.27 10,600 10,602 2017/5/25

平成23年度第2回大阪市みおつくし債 0.42 10,000 10,028 2016/12/27

第12回す号名古屋市公募公債 1.7 10,000 10,180 2016/3/16

平成18年度第4回横浜市公債「ハマ債10」 1.84 13,900 14,373 2017/3/20

小 計 138,320 140,255

特殊債券(除く金融債)

第106回福岡北九州高速道路債券 1.73 30,000 30,062 2015/3/24

小 計 30,000 30,062

合 計 168,320 170,317

国内公社債

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