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ドキュメント内 韮 誌 (ページ 47-51)

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3.4

結論

大強度電子ビームのエネルギー・電流の時間的変化は,電極部のプラズマの成長に支配 されその制御は不可能であった。

本研究では,伝播路中に設置された同軸空洞を用いることでエネルギーの時間的変化 を制御する事が可能であることが明らかになった。その原理は自動加速のものと同じで,

入射ビームの波形パラメーターを用いて,伝送線理論に基づく計算式から,変形後の波形 を予想することができる。ここでは,同軸空洞の長さを調整することで,エネルギーの時 間的変化を調整したが,更に,同軸空洞系,空洞形状等の変化を加えれば調整範囲は更に 広まると考えられる。

更に,同じく伝播路中に大口径空洞を設置することで,ビーム電流の時間的発展の制御 が可能であることを示した。基本的には空間電荷制限電流の理論の応用である。大口径空 洞長を変化させることで連続的な変化が可能であることを示した。

コルゲート型導波管に関しては,PICシミュレーションコードKARATを用い,入念 な設計を行なった。その結果,実験に用いるパラメーターを模擬した電子ビームをこのコ ルゲート管に入射したとき,周波数が5GHzと単一で,パルス幅が4nsと入射ビームの パルス幅に比し短く,出力が600MWと強い電磁波の放射が予想された。更に,ビーム 長を変化させ,その出力依存性を確認したところ,出力はビーム長の二乗に比例するとい う結果を得た。ビーム長は電子数を示す。この電子数の出力依存性は正に超放射の特徴を 示すものである。

電磁波放射実験の結果として,整形前の550keV,5kA,12nsの電子ビームから,300 MW,5GHz,5nsの電磁波出力を得た。この実験データは,周波数,パルス幅,発振 モード,出力がほぼ上記超放射のシミュレーション結果と一致した。従って,われわれは,

コルゲート型導波管を用いて5GHzの超放射を得たと結論する。

波形整形された電子ビームからの電磁波放射実験に関しては,同軸空洞を用いてエネル ギー波形整形された電子ビームからの電磁波放射を観測した。その結果,同軸空洞長45 cInのときに同軸空洞を用いない場合より20%出力が増大した。それ以外の60,75,90

cInの空洞を用いた場合の電磁波出力は減少している。この結果は,エネルギー波形の時 間的発展の形状に,超放射出力を増大させる最適な形状がある事を示すものであると考え

る。今後,整形された電流波形の影響も含めて検証を進める価値のあるものといえる。

3.5

謝 辞

本研究の遂行にあたっては金沢大学自然科学研究科博士前期課程の大学院生であった 栗原一晃君,白坂治樹君,西口高志君,石端啓一君,山本堅正君,冨澤成君,博士前期課

程の大学院生,中嶋礼滋君,大沢聡洋君の貢献が大きいことをここに記し,感謝の意を

表します。

3.6

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